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「ねえねえローさん」
「ん?」
「わたし、いつまでこの体勢でいればいいんですかねえ」
「いいって言うまでだ」
ぐるるるっと唸ってみる
「room」
くぅーん
「いい子だ」
「白ひげさんでもこんなことしなかったのに!」
「それは勿体ねえことしたなあ」

「わ!!虎!虎がいる!」
「てめえクマだろびびってどうする」
「初めまして、クマさん。リン・フェンリルです。よろしくお願いします」
「虎が喋った!!!」

「お前が言うな」
「航海士のべポだ!よろしく」
「可愛いクマさんですね〜〜」
ローさんが私(虎)によっかかって毛を撫でてるので動けないからクマさんのところに行けないけど私もモフモフしたい。されたいんじゃなくてしたい。
「船長、オレも隣座ってモフモフしていいですか!」
「わきまえろ、べポ」
「すみません!」
「いいじゃないですか、私もべポさんモフモフしたいです」
「……その姿だと多分無理だぞ」
「あ、そっか」
私が納得して人間の姿に戻ると、ずんっと体の上に重みが増した。私の上に何故かローさんが跨っていて、べポさんが悲鳴をあげた。
「美女が!!!!美女が!!!船長?!?!」
「うるせえ!!!!」
「あはは、ローさん顔真っ赤」
「てめえ勝手に変身解くんじゃねえよ」
「そんな顔で凄まないで下さいよ、可愛いだけです、あっははは」


ローさんは「ったく!!」と舌打ちして私から退いた。べポさんをモフモフしたかったので一直線に抱きつく。
「美女が!!!!え、美女?!?!」
「可愛い〜〜〜」
顔の色んなところを弄って遊んでいるとローさんの殺気が伝わってきてなぜかべポさんが震え上がっていた。
「あ、あの、リンさん……そろそろ」
「ああ……癒しが……」
べポさんを開放すると脱兎の如く船長室から飛び出して行った。
「リン、いま船室がないからこの部屋使え」
「は?ベッド一つなんですけど」
「虎だったら床で寝れるだろ。ああそれとも、俺と寝るか?」
ニヤリと笑った。なんて下劣なやつだ。こんな扱いされたの初めてだ。
「床で寝ますよ!!!!」
「結構、あとは女の船員がいるから必要なものは用意してもらえ」
「船長なのに適当なんですね……」
「黙れ、俺は忙しいんだ」

「医学書ですか、ちゃんと勉強してるんですね」
「……腐っても医者だからな」
「わたし、元獣医なんで何かあったら聞いてくださいね」
「は?」
振り返ったらリンが居なかった、

「ローさんって何処かで会ったっけなあ……」


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