05
「船長!!、敵襲です!!!……あ」
「……勘違いするな」
「あれ……おはようございます?」
ドオンッと船が揺れる。
「海軍か……しかも10隻ほど」
「海軍……」
ぞわぞわ
咆哮
「荒波が船を飲み込んだ……!」
「おいまじかよ……」
「私の咆哮は何故か海王類を引きつけるらしいの……胃酸の中でゆっくり溶けていきなさい」
「room」
「シャンブルズ」
島近くにいたウミネコと船をいれかえる。その直後、海王類が海軍の船を丸ごと飲み込んだ。
「てめえ……俺の能力がなかったら死んでたぞ」
「それは助かりました」
ふふっと微笑む。
「ローさんっておかしな人ですねえ」
「ん?」
「なんで私を治そうと思ったんですか?」
「患者だからだろ」
「うーん。じゃあなんで、ここに置いてくれるんですか?」
「……なんでだろうな」
シャボンディの酒場であった時、俺は何故かお前を見て涙を流していた。まるで昔から探していたことを体が覚えていたように。
頂上戦争の映像で白虎が七武海に挑む姿を見た時、目が離せなかった。心から震えた、こいつを失ったらまた何かがなくなる気がした。それが忘れられず、治療代との引き換えにリンを貰った。また無意識に涙が流れた。
「眉間に皺より過ぎですよ。強面がさらに強面。」
俺の眉間に手を押すリンの手を取って引っ張ると均整な顔が近づいた。深海の瞳は見れば見るほど人を惑わせる効果でもあるのか、まるで宝石のようだ。唇が触れそうになる前に、急に電伝虫が鳴って我に返った。
「リン、パンクハザードに行く。支度しろ」
「……なんなんですか、いきなり……」
「あと船を置いていくから、島まで乗せてもらう」
「はあ?!新世界舐めんなこのやろ」
「あん?」
「おやっさん……近々私もあなたの元へ参ります……」
「白虎に乗る船長とかまじかっけえ」
「ローさんお気をつけて!」
「オイコラ、私にも何か言えや」
「あ、くれぐれもローさんを海に落とさないでくださいね。死にますから」
「ああ、その手があった……」
「やめとけ。俺の能力でおまえも海に落とすぞ」
「いつも思うんですけどオペオペの実ってチートですよね」
「おまえも充分チートじゃねえか」
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