一番カッコイイ(宮田)


「ボクシングしてる宮田くんカッコイイなあ」

「そうか?」

「カッコイイよ〜! でも痛くないの?」

「痛いよ」

「へえ…でもやめないんだ?」

「ああ、戦いたい奴いるし」

「あ、なんか聞いたことあるその話し」

「? 誰に」

「んっと…誰だっけ厳つくて大きい人。こう、リーゼントの…名前なんだっけなあ、どこかで見たことある人」

「鷹村さんだ」

「そうそうその人!」

「鷹村さんなんて言ってたんだ」

「『宮田には心に決めた男がいるから、止めといた方がいい。強い男がいいなら俺にしとけ』って」

「顔まで真似しなくていいよ…。それにしてもそんなこと言ったのかよあの人」

「うん言われた」

「まさか、あの男に着いてったりしてないよな?」

「そんなことしてないけど…。でも確かに鷹村さんの方が強そうだね」

「なっ…それはウェイトが違うから、もし一緒だったら俺の方が、いやリングの上なら今のままでも俺の方が強いはずだ」

「そうなの?」

「ああ、だいたいあの人ただの不良だぞ。りんは不良とか嫌いだっただろ」

「大丈夫だよ。一番強くてカッコイイ宮田くんが大好きだから!」

「……それなら、いい」







「うがあー! 宮田の野郎上等だあ!」

「た、鷹村さん…静かに! のぞき見してたのばれちゃいますよ!」

「宮田くんせっかく久しぶりに一緒に過ごせるって喜んでたんだから」

「知るか! あの野郎今ここでぶっ潰してやる!」

「ぎゃー! 誰か止めろー!」




END

20100521

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