ハリーのため(針谷)


※卒業後設定



「あのさ…りん」

「ん? どうしたのハリー」

「あ〜…あのだな」

「うん?」

「前、りんが作った曲聞かせてくれたことあったじゃん?」

「あったね」

「今度のライブにりんが作った曲も入れたいなって思ってるんだ」

「へえ、私の?」

「ああ…。いやっ別にこの前のじゃなくていいし、無理にとは言わないけど…その」

「う〜ん…」

「りんの曲、うちのメンバーも気に入ってるし」

「そうなんだ」

「せっかく作っても発表する場所がないんじゃなんか可哀相だしな! だから俺様がりんの曲を日の目に」

「………」

「嫌なのかよ…?」

「嫌じゃないよ。嬉しいけど、ハリーだって作曲するじゃん。私なんてしがない作曲家の曲なんて必要ないんじゃない?」

「…それなんだけどよ。あの…お、俺の専属の作曲家になれよ」

「え…」

「俺様は、その〜…お前の曲悪くねえと思う! メンバーもそう言ってる。なのにお前の曲を使う奴とかタイミングとかがよくないんだよ」

「そうかな…? 私の作る曲がよくないだけじゃない?」

「そんなことねえ!」

「!?」

「そんなことねえ! この俺様が良いって思ったんだから良い曲なんだよ!」

「怒鳴らないでよ…」

「怒鳴ってねえ!」

「…嬉しいよハリー、ありがとう」

「…ふん。で? ライブで使う曲どうするんだよ」

「ハリー達のライブためにいい曲作らせていただきます」

「達? “ハリーのため”だろ」

「ハリーのため!」

「よしっ」




END


20100710

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