穏やかな心で(ケンシロウ)
※色々捏造注意
最近気がつくとケンが隣に居る。
ちょうど今もひとり本を読んでいた私の隣にケンは黙って腰を下ろした。
「………」
「………」
言うことも無いなら隣になんて来ないで欲しい。
ケンは何考えてるのかよくわからないし。
「ケン、なに?」
「? 別に用は無いが」
「ならどうして隣に居るの」
「………?」
首傾げちゃって、本当に意味がわからない。
私にはケンが全く理解できない。
可愛いとか、そんなのは………少ししか思ってない。
「ケン?」
ケンの真似して首を傾げてみると、ケンの手が頭に乗っかった。
「可愛いな」
「………は、私?」
「ああ、リンが、可愛い」
「あ、わかった、子ども扱いしてるんでしょ?」
ケンは子どもとかには無条件で優しいし。
少しむくれてその手から逃げると、ケンは微かに目を開いて驚きの表情を見せた。
「子ども扱い? 俺はリンを子どもだなんて思ったことは無いぞ」
そう言ったケンは、微かに笑ってまた私の頭を撫でた。
「ケン…そういうのやめたほうがいいよ」
「そういうの…?」
「頭撫でたりして、勘違いされたら困るでしょ?」
私の言葉に少し考えるように視線を上に向けたケンだったけど、すぐに真っ直ぐと目を合わせた。
「リンなら勘違いしたって構わないな」
ケンは、ふと笑って私を撫でていた手を引っ込めるとそのまま私の隣に寝転んでしまった。
言われた言葉の奥が理解出来なくて、しばらくケンを見ていたら、それに気がついたケンも何を言うでもなくただ見つめてきた。
とうとう気まずくなって手元の本に視線を戻すとケンに取り上げられた。
「ちょっとケン!?」
「足、借りるぞ」
「あ、足?」
戸惑う私の事なんかお構いなしに頭を私の足に乗せて目を閉じるケン。
「ケー…ン」
しばらくするとケンからは深く規則的な息が聞こえてきた。
そんな穏やかな寝顔を見て、私は何となく、幸せな気持ちになった。
END
20111210
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