あれから。
「もう少し考えさせてほしい」と月並みな返答を寄越した私を冷然と見つめて、父は頷いた。「いいでしょう。愛称ちゃんの気持ちが固まったら連絡をくださいね。」─、瞳は言葉より雄弁だ。パパは深いオリエンタル・ブルーの瞳の奥に少しの落胆を混ぜて、私の頭をそうっと撫でた。
「お返事の刻限は今週末。くれぐれもお早めに。」
─頭上に落とされた言葉に素っ気なさを感じてしまうのは、私が過敏になりすぎたせいだ。
パパはこんなことで私を嫌いになったりしない。仕事を一つや二つ断ったくらいで、私を捨てたりしない。パパはああ見えて私とほっちゃんを愛してくれているのだから。
彼は悪人ではない。いつだってかっこいい私たちの父親で、分かりにくいながらも確かな愛情を私たちに注いでくれている。
頭では理解していた。けれど、従順にもパパに従いたがる心はいつまでも怯えている。
父の口から「お前はいらない」と切り捨てられることを。
「……で、あの仕事どうするんだ。受けるのか?」
「え?う、う〜ん……どうしよう……。」
「今週末までにはっきり返事をしなくてはいけないのだろう?のんびりしている暇はないと思うが。」
「それはそうなんだけど……、うう、だってせっかくパパが持ってきてくれたお仕事なのに『やらない』なんて言えないし……かと言って仕事するのも……。」
「嫌なのか?」
ほっちゃんは丁寧にお箸で魚をほぐしながら、そう尋ねた。
今朝の朝食は優雅だ。おばあちゃんが作ってくれた朝食だから、焼き鮭にごはん、お漬物、煮物の小鉢にお味噌汁と、大半の人が想像する日本の和朝食の理想形がダイニングテーブルに並んでいる。
ほっちゃんはおばあちゃんが朝食を作ってくれたのがよほど嬉しいらしく、「うまい」「さすがおばあちゃんだな」「毎日おばあちゃんが作ったお味噌汁が飲みたい」と上機嫌にプロポーズのような言葉を口にしていった。
その様子をほほえましく眺めながら、今日の放課後は久しぶりに部活にでようかなと思っていたところで突然ほっちゃんに振られた昨日の話題。
一夜明けて私の気持ちが固まったと思ったのか、彼は鮭の骨と身をより分けながら不意に尋ねたのだ。多分、何の気なしに。他意なく、朝食の席を飾る話題としてそれを選択した。
だからこそ、私の返事が歯切れの悪いのに眉を顰めたのだ。
嫌なのか?の言葉の続き的に、眉間にしわを刻んで私を見つめる。
よりわけた鮭の身をもぐもぐと咀嚼して、彼は私の返答を待っていた。
「嫌っていうか……嫌じゃないしモデルの仕事は好きな方だけど……。」
怖い。
うまくやれないことが、そしてパパに失望されることが。何よりも怖い。
朝の情報番組から流れてくる快活なアナウンサーの声を流し聞いて、私は無意識に視線をテーブルへ落とした。
ほっちゃんの瞳は、パパによく似ている。
責められているような気分になってしまうのは私の被害妄想意識のせいだが、それでも直接に彼の眼を見る勇気がでなくて下を向いてぼそぼそとつぶやいた。
「……だって、失敗するのこわいし……パパが持ってきたお仕事で失敗とかやばいし……失敗したら……パパ、もう私のこといらないって思うかも……。」
ちら、と上目遣いに正面の席についているほっちゃんを見ると、彼は変な顔をして相変わらず鮭を咀嚼していた。
朝の空をそのままくり抜いたような瞳を大きく見開き、そして睫毛を伏せる。
箸置きに濃紺のお箸を置くと、「重症だな」と呟いて私をまっすぐに見据えた。
「あいつは確かに俺たちを放置してきたが、とはいえお前が仕事をしくじったくらいで我が子を厭うほど腐ってはいないと思うぞ。いや、まあ実際あいつは性根が腐りきってはいるんだが。」
彼はそう言うと、グラスに注がれた茶に口をつけてふと一息ついた。
私もそれに倣ってお茶を一口、飲み込む。
冷たい緑茶が喉に流れてゆくのが気持ちがいい。汗をかきはじめたグラスの淵をそうっとなぞって、私はぽつりと呟いた。
「やっぱ、私が過敏なんだよね……。」
「うむ。しかし、あいつがお前に過大な期待を寄せていたのは事実だ。名前の才能に一番に惚れ込んでいたのがあいつだし、それだけに他人なら気にも留めない粗に小言を言うこともあるだろう。」
「うん……。」
「あいつは厭味ったらしい言い方をするから突き放されたように感じるだろうが、別にお前を嫌ったりはしないしお前を捨てることだってない。と思う。」
ほっちゃんは「こんなことを言うのは癪だが、確かにあいつの小言は有益だしな。」と吐き捨てて再びお箸を手に取って朝食を再開した。
嫌ったりしない、捨てたりしない。
分かっていたけれど、それでもパパの目は怖い。
あの光のない、宵闇に沈んだ空の色で見つめられる恐怖を、「貴女はもう少しできる子だと思っていました」と淡々と紡がれる恐怖を、私はいまだに忘れることができない。
苦しいくらい胸の奥が締まって、呼吸の足取りもあやふやになるあの感覚。
世界が逆さまに崩れてゆく喪失感。
パパのことは大好きだった。けれど、大好きだからこそパパに嫌われたくない、失望されたくないと自分で自分の首を絞めてしまう。
─もうパパに叱られたくない。
食事に手をつける気にはなれなかったが、わざわざおばあちゃんが作ってくれた朝食を残すわけにもいかず、のろのろと小鉢に盛られたごぼうの煮物に箸を伸ばす。
ひとかけら、ごぼうを口に運んで、私はそっとため息をついた。
憂鬱な一日が幕を開ける。そんな予感をうっすらと胸に抱きながら。
学校という場所は不思議だ。
自宅にいるときはうじうじと悩んでいたことが、学院の門をくぐった途端にすっかりどうでもよくなる。
登校中はそれなりにうじうじと悩んだり電車の吊り広告でパパの姿を見かけて気分が落ち込んだりもしたが、正門をくぐって一番に副会長が怒号を上げながら2winkの二人を追いかけているのを目撃して、私の能天気な頭はすっかり「夢ノ咲学院の日常」モードに切り替えられた。
授業中に居眠りをして先生に怒られたり、購買の人だかりに果敢に挑むスバルくんとゆうくんを応援したり、それから体育の授業をサボったり。
朝食時に感じた予感はどこへやら、いつもの平和な日常だった。
それはある種の現実逃避とも言えるが、ともかく私はその一日をそれほど落ち込まずに過ごすことができたのである。
「でさあ、体育の後だったから教室内もすごい湿気てたわけ。一時間運動した後の汗だく男子が教室内に詰め込まれてるから当然なんだけど。」
「体育の後ってどうしてもむわっとするわよねェ。男子だらけだし仕方ないことなんだけど。」
「そうそう。で、次の時間が椚先生の授業だったんだけどさあ、教室に入ってきた途端に眼鏡が曇ったんだよね。男子高校生の熱気で。」
「ちょっとちょっとォ!何そのうらやましい話!?なんでアタシを呼んでくれないの!?」
あっという間に訪れた放課後。
部活に顔を出したものの、私と嵐が真面目に部活動に勤しむことなどそうあることではない。
初めは嵐もきちんと校庭を走ったり、私も嵐のタイムを計ってマネージャーらしいことをしていたのだが、一時間としないうちに飽きてきた私たちは、校庭の隅に座り込んでおしゃべりに興じていた。
ランニング姿の嵐はくねくねと身体をよじり、「アタシも熱気で椚センセの眼鏡を曇らせたいわ〜!!!」とよくわからないことを叫んだ。
彼─、いや彼女?こういうとき、嵐にどの代名詞を使えばいいか迷う─、いや、どちらにせよ嵐は嵐だ。ともかく、嵐はランニングの裾を指先で掴んでぱたぱたとあおぎながら、「A組ばかり椚先生のオイシイ姿を見てずるい」と頬を膨らませた。
「あーあ、椚センセ、部活見に来ないかしら?」
「いや、この状況で来ちゃったらヤバイでしょ……私たち思いっきり部活サボってるじゃん。」
アドくんと光がせっせとグラウンドを走っている姿を遠く見つめて、次いで私はそっと校舎の方を盗み見た。椚先生にサボりがバレるとまずい。何がまずいって、「部活に出たならきちんと走りなさい」とか「マネージャーは何をしていたのです?ドリンクもできていませんしタオルの洗濯も溜まっていますよ。」とか、まるで小姑みたいにネチネチ叱られるのだ。
それからついでに私は今日の授業で居眠りをして椚先生に叱られたばかりなので、できれば今日はもう先生に会いたくない。
「今日はママもいないしサボり放題だと思ったから部活出たけどさあ、椚先生なんか来ちゃったらマジで部活来た意味ないっていうか─、」
「……ほう?氷鷹さん、そのお話もう少し詳しく聞かせていただけますか?」
「げっ、!?」
がし、と頭を掴まれたと同時である。
頭上に落とされた美声。嵐曰く腰にクる低音らしいが、お説教常連の私には地獄へのアナウンスにしか聞こえない。
ぎぎぎ、と建付けの悪い扉のようなぎこちなさで背後を振り返ると、こめかみにぴくぴくと青筋を立てた椚先生が眼鏡を光らせて立っていた。
逆光眼鏡の奥にある瞳はこちらからは覗けない─、けれど、それが険しく吊り上げられているであろうということだけは、容易に想像がついた。
─やばい、詰んだ。
私が死を覚悟したと同時、隣から嵐の黄色い悲鳴が飛ぶ。
頭を掴まれたまま、クレーンゲームよろしく立ち上がらされた私。
こうなってしまっては、そのまま先生の手の操るままに大人しく連行される他なかった。
「で、貴女たちを連れてきたのには理由がありまして。」
「ごめんなさい本当にすみませんこれからは宿題も忘れません授業中も居眠りしません部活もちゃんと真面目にやります。」
「ものすごい早口の謝罪ねェ。」
連行された先は、応接室だった。
こんなところ、さすがの私もお説教で連れ込まれたことなんか一度もない。
職員室で怒られることは日常茶飯事だが、さすがに来客用に使う部屋まで連れてこられたのは初めてのことで、私は終始表情を殺してカタカタと震えていた。
同じサボりの共犯だからか、嵐も椚先生に腕を掴まれてここへ連行されてしまったのだが、彼……彼女……ともかく嵐は、私とはうってかわって「やあん{emj_ip_0834}センセったら強引{emj_ip_0834}」などと嬉しそうに頬を紅潮させている。
椚先生は初めのうちこそ「鳴上くん、少し黙っていてください。」と注意のようなものをしていたが、もう口を出すのも面倒になったか嵐の熱烈な先生大好きオーラを甘受していた。(受け流している、ともいう。)
「こんなところへ連れてきたのには訳があります。」
「ごめんなさい職員室だとお説教が長引いたらそのうち陣くんが助け舟を出してくれるからですよね今日という今日は邪魔が入らない場所でしっかりお説教しようっていうアレですよね本当にすみませんごめんなさい反省してます。」
「すごいわァ、一息で言い切ったわねェ。」
ぶるぶると震える私を一瞥して、椚先生は心底呆れたというようにため息をついた。
眼鏡のブリッジを人差し指で押さえて、「そんなに怯えるくらいなら普段から真面目にしていなさい。」と小言をチクリ。
私はしゅん、と更に小さく縮こまって、膝小僧を見つめながら頭を垂れた。
「……先輩、何とかしてください。このままでは話にならない。」
「あはは、愛称ちゃんがこんなに怯えるのを久しぶりに見ました。章臣くん、君のような厳しい先生がこの子をきちんと叱ってくれているようでよかった。」
「……っ!?」
「えっ、!?ちょ、ちょっと名前!あんたこれ遂に親呼び出し……」
「……ヒッ、」
呼吸が止まった。
ぐるぐると視界が回転し始めて、何の合図もなく冷や汗がだらだらとこめかみを伝う。
応接室の扉が音もなく開いた、その刹那のことである。
敷居を跨いでそっと微笑んだのは、紛れもなくパパだった。
今朝、電車の吊り広告で見たのと同じ─、宵闇に沈んだ夜の色の瞳が私を射抜く。
軽く腕を組んだパパは、壁に背を預けて静かに立っていた。
「パ、パパ……、なんで、」
「なんで」の答えは、自分が一番よく知っていた。
嵐の声で紡がれた「親呼び出し」という五文字がぐるぐると胸の内側で暴れだす。
上下左右ぐちゃぐちゃに色が混じりあった視界は、そのうちに底から黒く暗く塗りつぶされていった。
前が、見えない。
声が、よく聞こえない。
話し声すらも遠のいて、視覚と聴覚が虚ろにしか作動しなくなる。
この感覚を、私は知っていた。
先ほどまで感じていた恐怖とは段違いの闇。
このまま存在ごと消えてしまいたくなる。
─叱ら、れる。
ぎゅうっと涙を押し出しながら、瞳を瞑った。
「愛称ちゃん、どうして泣いているんですか。」
「……!」
そうっと握られた掌。
ヒトの体温としては冷たいその温度に恐る恐ると薄目を開けると、先ほどまでは入り口で腕を組んでいたパパが私の足元に跪いて、両手で私の掌を包み込んでいた。
びく、と肩を揺らすと、目尻に溜まった涙が小さく散る。
パパは眉を下げて微苦笑して、「叱られると思ったんですか?」と問いかけた。
「章臣くんや陣くんから貴女はほっちゃんのような優等生ではないと聞いていますが、それに関しては叱りませんよ。僕の代わりに章臣くんが愛称ちゃんをしっかり怒ってくれているようですから。」
「父親なんですから、先輩がご家庭でよく言って聞かせてください。」
「ふふ、耳が痛いですね。しかし僕はどうもこの子を叱るのが苦手で。」
パパは眉を下げたまま、椚先生の小言を受け流した。
すっくと立ちあがると、対面のソファに座ってゆるりと長い脚を組む。
涙の残り滓をごしごしと擦る私にブルーのハンカチを差し出して、パパは椚先生に何やら目配せをした。
それに一つ頷いて、先生はごほんと咳払いを。
ソファの前に置かれた白檀のテーブルの上にいくつか資料らしきものを並べて、椚先生はそのうちの一つを嵐に差し出した。
「突然ですが。鳴上くん、お仕事です。」
「え?アタシにお仕事?く、椚先生から直々に!?」
「……ええ、こういう撮影に映えるのは貴方だろうと思ったので。……氷鷹先輩、彼でよろしいですね?」
「はい、もちろん。ちょうど愛称ちゃんと仲良しの鳴上くんでよかった。非常に都合がいい。」
パパや椚先生が何を話しているのかよく理解ができなかった。
一体何の話だと、隣の嵐が手にしている書類をひょいっと覗き込む。
神経質な明朝体の文字列を読む気にはなれないが、まずタイトル的に一番大きく印字されていた洒落た筆記体のロゴには見覚えがあり、私は大きく瞳を見開いた。
「そ、それ!この前パパが言ってた……、」
「ええ、愛称ちゃんにお願いしていたウェディングモデルのお仕事です。ちょうど先方が新郎新婦セットで撮りたいと言ってきたので、夢ノ咲学院の生徒から新郎モデルを見繕うよう章臣くんにお願いしました。」
パパはさも名案であると言わんばかりに瞳を細めた。
エアコンのよく効いた応接室、冷風になびく髪を耳にかけて口を開く。
「ね、愛称ちゃん。仲良しの鳴上くんと一緒の撮影なら受けてくれるでしょう?彼はもうやる気満々のようですし。」
隣を見れば、確かにパパの言う通りだった。
嵐は「椚先生直々に振られた仕事」という事実に瞳を輝かせて資料をぎゅっと抱いている。
こんなにきらきらにパープルの瞳を輝かせていては、嵐がこの仕事を受けるかどうか、誰だって一目でわかってしまうに決まっていた。
さらさらと流れるように資料に目を通す姿も、普段よりも嬉しそうだ。
文字が続く中、余白に載せられている新郎用のタキシードをうっとりと見つめて「かわいい……アタシに似合うに決まってるわァ」と呟く嵐。
彼、彼女……、ともかく嵐はぐいっと私の手を握ると、珍しくやる気に満ちた様子で口を開いた。
「ね、あんたとアタシならきっと楽しい撮影になるわ。それに絶対いいものができる!そうでしょ?一緒にがんばりましょ♪」
「ちょ、ちょっと待って、私まだその仕事やるなんて言ってな……、」
「え?そうなの?でもここ……ほら、新婦の方はあんたの名前が入ってるけど?」
「え!?」
嵐の指が示す場所を大急ぎで確認する。
何の面白みもないA4の資料を奪うように掴み取り慌てて見てみれば、確かに新婦用のドレス画像の下に「モデル:氷鷹名前」と私の名前が記されていた。
どういうこと!?─、そんな気持ちを瞳に載せて、正面のソファに腰掛けるパパに視線を向ける。
パパはにこにこと食えない笑みを浮かべながら、私の頭に掌をぽん、と乗せた。
「ここまでお膳立てしたんです。断る理由はないでしょう?」
「……もしかして、私がやるって……もう先方にお返事しちゃったの……?」
「ええ。愛称ちゃんならやってくれると思っていますから。」
朝食の時に抱いた予感が的中した。
パパはくすりとドラマみたいに綺麗に笑うと、もう一度わたしの頭をゆっくりと撫でてこう言った。
「名前、できるでしょう?」
それは問い掛けの形をした命令だった。
私と仲良しの嵐を新郎モデルに抜擢することで、内側からも私に仕事を受けるよう圧力をかけるやり口。その計算高さに背筋が凍る。
あくまで椚先生が撮影の内容を見て嵐を指名したという体ではあったが、きっと嵐を指名したのはパパだ。私と仲が良くて、そしてモデルとしての経験値もそれなりに持っている生徒として、パパは嵐を選んだ。嵐の性格を知ってか知らずか、仕事を断られる可能性まで視野に入れて椚先生をけしかけまでして。
証拠はない。けれど、そうに違いないという確信だけはあった。
─これが、氷鷹誠矢のやり方。芸能界で唯一現代にまで生き延びたアイドルの策略。
我が父親ながら恐ろしいと、改めて実感した。
実感した上で、逃げられないと確信した。
私の世界はすべて、パパの掌の上で回っている。
冷房に冷やされた室内。
三対の瞳に見つめられて、私は力なく頷いた。
頭を垂れた私に満足げな表情を見せて、パパが微笑む。
「いい子ですね」─、従順に言うことを聞けて、いい子ですね。
そんな幻聴が聞こえた気がして、私はふるりと肩を震わせた。
(水の器U/氷鷹誠矢)