※彼女が×××した世界に異議のある黒コノハさん
《 どうしてワタシを生かしたの、夜鷹 》
(( よお、俺のつがい ))
《 あなたも生きていたんだね、冴える 》
(( ああ。慈悲かな?だが、お前がまさか夜鷹の中に居るなんてな…この状況を理解するには納得するが。お前の所為で夜鷹は死んだ ))
《 そうだね……ワタシは死神だ 》
(( そんな嘆くなよ。お前に役を与えてやる。神様って役を ))
《 駄目。そんな事あの子は望んでなんかいない 》
(( いいからヤレよ。お前の懺悔なんてあいつの意志なんて関係ない。俺があいつに会いたい。俺の願いを叶えろ……鏡女 ))
《 …… 》
(( お前だって死なせたくないだろ? ))
次に目を覚ました時は薄暗い世界だった。ここはどこだろう?地獄なのかな?身体が鉛のように重くて動かないから少しだけ開いた目を周囲へ動かす。すると温かいと感じる体温を頬から伝わった。そこから伸びる腕を辿ってやっと触れている人の顔を見た時、私はまどろみを捨て去った。
「おはよう……夜鷹」
『な……んでっ』
「俺がお前を独りにさせる訳ないだろ?」
馬乗りなって彼は私の首筋に舌を滑らせた。何がどうなっているのか混乱する中でカノジョの声が聴こえた。……脳内じゃなくて、耳に。
「ごめんね……夜鷹」
『併せる……』
部屋の片隅にぼんやりと立っていたカノジョは、私の姿をしてその白藤を揺らした。
「あなたの死を誰も受け入れなかった。カレやワタシを含めて、あなたが護りたかった人々があなたの死を取り消す様に願った事を利用して、ワタシがあなたを繋ぎとめたの」
『どうやって…力は確かに消したはずっ』
「…ワタシは影。鏡。10に数えない11番目の存在。本人の願いではない誰かのための願いにしか反応できないワタシにカレが願った。ワタシを完全に消滅させていればこんな事にはならなかったのかもしれない。でもこうなってよかったと思ってる。ワタシはあなたに死んで欲しくない」
首筋、鎖骨と痛いと思うカレの吸いつく口づけに眉を寄せて耐えた。
散らばるあちらこちらへと赤い花弁の上に熱い吐息をかけられ、その熱気に唇を噛みしめた。
「だから……世界はカレが望んだ通りになった。アヤノさんは自殺。貴音さんは薬の投与で死亡し、遥さんは……先天的な病気の発作で死亡したわ」
『そんな……ぁ、やめっ、』
「もういいだろ?あんな奴らのことなんて……オマエも失せろ」
「……時間はそんなに長く取れないわ」
「わかってる。お前が中に入ってんじゃ本来の夜鷹を抱けないからな」
「……ごめんね、夜鷹。本当に弱いのはワタシだね」
扉の奥へと涙を溢しながらカノジョが消えてしまえば、既に服を取り去られた後で小さな胸に彼が口づけを贈っていた。他人に触れられた事のないその奇妙な感覚に、身震いをする。変な声が出そうになって口を閉ざして目を瞑る。
『いたっ……やめてっ……やだっ』
強く握られて抵抗するもその両手は意図も簡単に掴まれてカレが脱いだ服で一纏めに拘束されてしまった。
「俺を見ろ。夜鷹……お前をあんな奴等に引き合わせたのが間違いだった。だから泣くな……忘れろ。忘れて今を楽しもう……俺と一緒に」
有無を言わせない蛇の瞳が私を硬直させた。生温かな舌が尖った先端を口に含んで吸うから震える身体を、どうしようもない快感を必死に耐えた。やだ、やだやだ……貴音。アヤノ……遥……死なないように誰も死なないように、考えた私の計画は全て無駄に終わってしまったことが何よりも遣る瀬無い気持ちになった。結局ちっぽけな私は誰も救えなかった。悪戯にカレの心を踏みにじって傷つけて、更に歪ませてしまっただけにすぎなかったのだ。それが何よりも辛いことだった。はらりとこぼれる涙にカレが、気がつくとその涙に舌を這わせる。脇腹を通ってお腹を擽り足の付け根へ滑らせるカレの大きな手が、長い指先が少しだけ湿ったナカへくちゅっと音をたてて入ってくる。その異物感に『んっ、いっ、たぁ』と声を漏らせば恍惚そうな瞳でカレはあの優しい笑みを浮かべた。
「初めてで嬉しいよ。俺が初めて……あいつよりも先に」
あいつとは誰の事を差しているのだろう。蒸気する息を吐き出しながらもう曖昧になりつつある意識。考えられない。何も考えたくない。こんな現実なら考えなくていい。
『んんっ』
ナカをかき混ぜられて異物感にも慣れて来る。壁を擦られてピクリピクリと身体が震えながら、ポツリと誰かの名前を呼びたくなる。その開いた口にカレが唇を押し付ける。食べられるんじゃないかってくらいの奪う様な口づけにぐるぐるとまた底に沈む。
「もう少し慣らさないと、な」
『んむっ、っぃぁ!』
もう一本と増える質量がバラバラとナカを動くからつい力を入れて締めてしまう。それに対して耳元に唇を寄せて吐息まじりに囁かれる。
「力を抜け。まだ射れやしない。気持ちいいトコロを教えてくれ」
『は、んっっ!!』
「ココか…もっと声聞かせてくれよ。凄く可愛いから」
『あっ、やっ―――!!』
嫌な水音が部屋中に響き渡って、感情が切り離されていく感覚がして。涙が歓喜なのか、悲しみなのかわからないその涙が止まらなくなってこぼれては枕を濡らした。
ぐちゃぐちゃって記憶まで混ざり合って真白になれば、異物感が消える。入っている感覚はあるけどでもそこには何もない。だってカレは濡れたその指を目の前で舐めているから。
「ん……甘いな。本当に……コレだけ濡れればもう射れてもよさそうだな」
そう言ってカレは更に足を広げさせ、ソレを取り出し。蜜口に宛がい『いやっ』と逃げようとする腰を捕まえ一気に奥まで挿入した。そのあまりの痛さに目を思い切り瞑り眉を寄せた。
『…!いたっ……おね、がい……抜いて……!』
「はあ…ん……」
ズズっと進む度に擦れて火傷したみたいに熱い痛みが身体を支配する。痛い、痛い…助けて、助けて……っ!でもカレは優しく口づけをする。触れるだけの啄む口づけが何度も降りて来てそっと瞳を開くと。カレはあの頃のような慈しむ瞳で私を見つめていた。高揚する気持ち。熱が伝染するようにカレと私は蒸気した吐息さえも食べてしまうような口づけをする。
ナカで蠢くカレが切ない声をあげる。それに合わせて息が上がる私は、ただただこの虚しい行為を終わらせて欲しかった。
『あっ、ひっ、やっ……っっっ!!』
「夜鷹っ、夜鷹っ……俺だけのッ!」
私は……誰に想いを伝えてなかったんだろう?最期の最期に気がついたこの想いは一体誰に対してだったんだろうか?
注がれる熱い白濁に身体を震わせて消える意識の向こうで私は―――名前を呼んだ。
『 ××× 』
「……おかえり夜鷹」
ニタリと三日月が笑って、白藤の少女は涙を溢して。死んだように眠る彼女は夜空色の髪を白藤へと染めて、赤い目はどこかへ堕ちた。
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しょうもない裏だな。
黒コノハさんのアニメ最後のあの冷たい眼差しが最高に好きです。
はい、サディステック野郎でありながら萌えるマゾヒィストです。えへん。
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