逆巻きconnect設定
題名:黄瀬涼太は閃かない
@…サブタイトル

・藍沢流(あいざわ りゅう)
進路相談室のシャーロットの異名を持つ。探偵?
知識力は凄いが運動音痴。黄瀬と同じクラスメイトだがいつもひとりでいる。
冷徹な部分をみせるが優しい人物像である。背が小さい。
「対価を払え」「報酬をよこせ」などわりと打算的な考えの持ち主。

・黄瀬涼太
「盗閥事件」で相談にやってきたから何かと彼女と関わりを持ち始める青年。
外見は煌びやかだが事件になるとへっぴり腰。でも意外と身体をはる。
彼女の助手として奔走する日々を送る人物。
初対面のとき彼女の名前を「るい」と間違えて認識し「るいっち」と呼んでしまったことからそのまま定着してしまう。

・嶺岸理人(みねぎし りと)
海常高校の非常勤心理カウンセラー。進路指導室でよく生徒たちの相談に乗っている。
主人公とはご近所付き合いのあるお兄さん。何かと主人公を甘やかす人物だが……?

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【高校生編】
※七不思議を参考にねりねりします。

・舞台は高校で起こる事件
・黒幕は嶺岸理人。
・藍沢が追い続けている友人の殺人事件の真相
・黄瀬くんは藍沢に惹かれていく甘くてほろ苦い青春も織り交ぜる

【大学生編】

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※第三者語り・ときどき黄瀬語り手

@逆巻きconnect

A… 黄瀬視点>>黄瀬は部活の先輩である森山と笠松と共に進路相談室の扉を叩いた。海常には奇妙な噂があった。七不思議のひとつに加えても構わないほどの噂。複雑怪奇を意図も簡単に解明してしまう人物がいる。どんな難題もたちどころに解決してしまう人物がこの進路相談室にいる。それも放課後にしか降臨しない上にお供えものはお菓子と来た。
あまりにも奇抜すぎる不気味な噂に黄瀬は眉をしかめて扉を叩いた。そこには海常では男女共に人気を誇るカウンセラーの嶺岸が白衣を着てふたつのマグカップを持っていた。相談室の奥に隣接しているカーテンで仕切られた部屋。その奥には噂の根源である少女がいた。【進路相談室のシャーロット】。
不躾な発言を繰り返しながらも少女にお菓子を贈呈し、黄瀬は口火をきる。彼が悩まされている奇妙な事件のことを―――。
これが彼女と彼の邂逅の物語。全てはここから始まった……。
「これは俺と彼女の最初の事件(ものがたり)。全ては時間を遡り、古典になる前の逆再生にすぎない―――」

B… 語り手視点>>黄瀬は普段から物をよく盗まれる性分であった。モデルにそのルックス、女子は引く手数多な薔薇色人生。引き出しの中や鍵のないロッカーなどからは常に物がなくなる始末。全ては女子の過激なまでの行為であると黄瀬は自覚している。だが、彼が奇妙だと恐がるには別の理由があった。それは部室のロッカーから物が紛失する事件が多発したのだ。部室のロッカーは関係者以外は出入り禁止な上に鍵が常にかかっている状態。合鍵などは勿論存在しない。そこへ誰かが侵入するというのも可能ではあるが不可能に近い状況下であった。何故なら部室へ到達する前に必ず体育館を横切らないといけないため、絶対に部活中であるならば誰かが目撃している。もし時間外であったとしても部室の鍵は職員室に厳重保管され、合鍵は顧問の先生が常に常備している。何より性質が悪いのは無くなっていくものが黄瀬にとって必要不可欠なものへと変化していっていることだった。※ウィンターカップ後(足負傷時の頃)
最初はタオル→清涼スプレー→ピアス→リストバンド→冷却スプレー(処方されたもの)→湿布(処方されたもの)
毎週起こっていた訳じゃない。日にちも日付もバラバラだった。月に一度起こる程度。
ある程度の目星がついた彼女は「部内に犯人がいると断定」すると笠松に怒鳴られる。だが、彼女の意思は変わらず。森山が間に入り部内の人に直接話を窺う方向に納まった。大勢に聴くふりをして彼女は黄瀬と共に彼と仲の良い同じ学年の生徒に話を聴いた。
容疑者は三人【佐藤】【田中】【小林】。
黄瀬のロッカーから近い位置にいるのは田中。
佐藤は向かい側で小林は佐藤と同じ列の端。
その日は三人に事情を聞いてことなきを終えるが、彼女は既に犯人が誰だかわかっていた。だが、何故事に及んだのか理解できずにいたため、教えることはしなかった。
翌日、事件は起きた……ついに黄瀬の飲み物に異物が混入されたのだ。
犯人の暴挙。そして一人の女子生徒の視線が気になった。

【真相】
犯人:小林
理由は小学生の頃から好きだった女子生徒(笹木さん)が黄瀬に告白し、玉砕したことがきっかけである。小林は黄瀬のことを羨望していたし、己の好きな女性が黄瀬のことを好きだったとしても何も不思議ではないという思考の持ち主だった(自分が認めた相手だから)けれど、フるということは想定外だった。彼は頭がよかった分、その点では黄瀬より上だと自負していたことにより、自分よりも下等な奴が自分の至高ともいえる女性をフるなど言語道断。それは小林のプライドを傷つけた(劣等感)。
彼女のためと悠然をふるまいながら本心は黄瀬を自らが痛めつけることにより己の自尊心を回復方向へと導くための永命処置にすぎない。羨望が憎悪にかわり、妬みが膨らみ爆発した結果……つもりにつもった感情が殺害未遂へと彼を誘ったという結果。

ひとつだけ外れた位置に植えられた桜の木の枝には赤いリボンがくくられている。
その下で告白をすればふたりは永遠に結ばれるというジンクスがあった。
そこで笹木は黄瀬に告白をしたそうだ。だが、知っているかい?あのリボンは元々白いスカーフだったらしい。それが何故赤に変色したのか……それは人々の心理から成り立つ認識に過ぎない。
事件は小林がバスケ部を休部することで幕引きを迎えた。この事件をきっかけに、黄瀬は藍沢に興味持ち始め「るいっち」と呼ぶようになった。そして彼女と共に七つの事件に巻き込まれていく―――。
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