Machiaveliste主とデイビットの子供の話

 娘(5歳)が通ってるバレエ教室の受付のお姉さんは、いつも送迎している夢と娘があまり似ていない事を気にしていた。母である夢はありふれた容姿をしたごく普通の日本人であるのに、その娘は目鼻立ちがはっきりしていて紫の虹彩を持っているからだ。
 父親似なのだろうとは思っていたが送迎は毎回母がしているのでそれを確かめる術もない。
数ヶ月経ったある日入り口のベルが鳴る音がしてそちらを見れば、体格の良い金髪の外国人が見た目にそぐわない可愛らしい鞄を持って立っていた。見覚えのない男に動揺しつつ「何か御用でしょうか」と声をかければ男はVoidと名乗る。お姉さんは全てに納得した。あの子の名字はVoidだった。この美しい男はあの子の父親で、あの女性の旦那さんだ。眉の形、鼻の造形、まつ毛の長さ、珍しい瞳の色はやはり父親似だったのだ。

「えー、お父さんかぁ」

どうやら既にレッスンは終わっていたらしく、練習着にカーディガンを羽織ったあの子があからさまにがっかりした顔を見せこちらに駆け寄り父親から鞄を受け取る。父親は顔色ひとつ変えずぶっきらぼうな口調で返事をした。

「なんだ不満か」
「お母さんが良いのに」
「今日は体調が悪いんだ。仕方がないだろう」
「そんなの知ってます〜でもお母さんがよかったんです〜」

脇で聞き耳を立てていたお姉さんは、容姿に関する疑問が解けたばかりであるのにまた出現した新たな謎に頭を悩ませていた。母親は物静かであまりお喋りな人では無い印象だし、父親がこの通りであるならこの子の性格は一体誰に似たのだろう、と。


◎Machiaveliste設定で娘の話をどうしても書きたくてXに投げたもの。
パパ(デイビット君)よりもママ(夢)の方が好きな娘かわいい。でも趣味趣向が似てるのはパパの方なのでママが出掛けたりお風呂に入ってたりでパパと二人になる時は宇宙の話とか何か頭良さそうな話して仲良く時間潰してて欲しい。