逮捕されて…刑が確定した人が向かう先が刑務所です

福島県会津若松拘置支所から、まず管内の刑務所(福島刑務所)へ移送されました

福島刑務所は(2004年)当時老朽化の為改修工事の真最中でした
とりあえず監修された舎房は、取り壊し寸前の病舎房でした(20名位の雑居房)
舎房の状態は酷くボロボロ、冬だと言うのに窓は歪んで全部閉まりません(窓際は枕元に雪が積りました)

そこで刑務所の移送待ちする事になります
刑務所に移送されて一番嬉しかった事
誰かと話しが出来る事w

誰かと話しが出来ると浮かれて誰彼構わず話しかけて、初日から変な人扱いされましたw

皆は拘置所で、ある程度刑務所の情報やコミュニケーションが出来ている所に、逮捕されてから殆ど隔離状態だったので、(同じ拘置所から来た人に、そんな奴は見たこと無いし居なかったと…拘置所で誰にも会って居ないので当然です)いきなり色々とフカシ野郎扱いされてしまいましたw

極道気取りの人に嫌がらせ等もされました(単なる万引き犯でした)

懲役太郎の典型的な若者に(若干20代半場)刑務所作法等を教えて貰いましたが…

教えてくれる刑務所作法はどれもハードルが高くw(B少年刑務所の作法中心)懲役初心者には全く出来ない仕様でしたw

もうね…フカシ野郎でモタ扱いw
最悪の懲役評価ですw
イジメに合う事間違いなし

初めて受けた刑務所の洗礼はとても手厳しい
窓の閉まらない窓際の末席で、偽造屋だとかいい加減な事を語るフカシ野郎で、ろくに作法も出来ないモタなクズ

こんな扱いでした

懲役1〜2年程度の刑の人間が、粋がって刑務所等楽勝とか満期上等とか暴力団の誰々さんを知っているだのwイケイケなイメージで、懲役10年以上の広域強盗犯の人は物静かで温厚なイメージでしたw

明らかに本物の暴力団員だろうと思える人も、無口で静にトラブルを起こさない様に周りに気を使って、他の懲役初心者等の悩み等を親身に聞いていた印象がありました

移送待ちの期間は、AもBも交通も老人も少年も全部ごちゃごちゃに放り込まれた感じです

約1ヶ月半位福島刑務所にて移送待ちしていました


福島刑務所から山形刑務所(初犯A刑務所)に移送になりました

約1ヶ月考査待ち(各自独居房で封筒張りをさせられて、IQテストや適性筆記テスト等)して、新入工場に送られました(山形刑務所で最初に送られる工場)

考査や犯歴等を考慮して、新入工場で適性検査をして?配役される工場が決まります

福島刑務所で移送待ち時の懲役からの評価は酷かった(フカシ野郎のモタ扱い)ですが…

考査評価はそれ程酷く無かったらしく
図書工場へ配役になりました

懲役で図書工場と言うのは、ある意味エリートコースです(経理工場が処遇優遇されている)フカシ野郎の烙印はいつの間にか消え(路地裏逮捕記事の新聞を読んだ人が居たらしい)ました

当時の山形刑務所も、新舎房の建設中で図書工場の人は準開放房の様な20人部屋位の特別舎房で、全員ベッドスペースで室内にストーブがあったりして、圧倒的に優遇されている感たっぷりでした




図書工場について
山形刑務所の図書工場は当時、図書工6名計算経理工6名の12人体勢
それに情報処理職業訓練生が8〜12名位(全国の刑務所から来る)少数でした

図書工場の仕事は、刑務所内の懲役全員の所持品チェック、職員が懲役に不正が無い様に監視する為の所持品リスト作成
懲役が購入する本の購入手続き(購入禁止本や処遇による禁止本等のチェック)
購入本の分類(注文書類と照らし合わせ)
懲役が購入した本の舎房へ配達
官本の工場貸し出し管理
特別官本特別貸与管理
等が主な図書工場の仕事で、その他刑務所内の行事進行準備、教育事業準備、刑務所内雑務、集会準備(菓子配付係)

その後刑務所の改修工事が終り、新工場体勢になりました
図書工8〜10人計算経理工6〜8名
情報処理職業訓練生12名

なぜか同じ工場に、40〜60人位モタ工場(半分ボケてる老人多数)養護工場の様な生産工場が合併されました

図書工場での役割は…(刑務所内の懲役情報リストが自由に閲覧できる立場迄なりました)

殆ど刑務所の雑用係りでしたw
殆ど本に関係無い仕事ばかりのなんでも屋状態でしたw
(刑務所内でもよろず屋でした)

担当職員の雑用係り
教育化の行事の手伝い(慰問の看板作り〜刑務所行事の雑用全般)
養護の保健衛生係り

いつの間にか、腕章を巻いて工場内を雑用で飛び回る係りでした
(いつ担当職員や教育職員が用事を頼んでも通常図書業務に全く影響が無い人)

図書の専門(週刊紙・購入本・物品)責任者は、毎週締め切り等があり(曜日毎にスケジュールがかなりキツい)
余計な雑務をやる余裕が無い





職業訓練を受けてみたw

職業訓練を申し込みしてみたら…あっさり受理されたw

(山形刑務所内で1名枠です)

まさか受理されるとは思っていなかったのだが…職業訓練に選ばれました

枠的に全国初犯刑務所の中から10名しか選ばれないので、これまたエリート中のエリート枠なのだが…
(半年毎に全国初犯刑務所で選抜される)

受けた職業訓練は海上無線技士3級
これも世間では全く役に立たない、趣味資格?の一種で、何故刑務所の職業訓練にあるのか?全く謎資格の1つ

懲役の退屈しのぎと話しのネタ程度にしかならないのでは?
と思う位世間では使い道がありません

その訓練は唯一北海道の函館少年刑務所で行っています

訓練を受けた理由
山形刑務所は飯がまずいので、(福島刑務所と比べて)違う場所の飯が食べたかった

マンネリ化した懲役仕事から、違う事をやってみたかった

これだけです
別に資格が欲しいとか、社会復帰に役に立つ等とはこれっぽっちも考えていませんでした

訓練待ち期間約1ヶ月
訓練期間が約6ヶ月
訓練終了移送待ち約1ヶ月

合計約8ヶ月位
函館少年刑務所にて職業訓練受けました

函館少年刑務所で感じた事…

飯は山形刑務所よりはマシ
山形刑務所より処遇がキツい

まっ…やっつけの楽勝で無線の資格は取れたらしいが、無線機の使い方が解らないと言うオチw
職業訓練中に動く無線機を触った事は無くw
(※外部と不正通信に当たるらしい)
(実物は動かない無線機を見せて貰っただけ)
無線機の写真を見てと暗記物の筆記試験ばかりやらされていたと思う

刑務所の職業訓練全般?
資格(筆記テスト等)は取れるかも知れないが、実務経験は乏しく?(訓練内容による?)社会に出て、その資格が役に立つのか?
疑問を覚えた……

職業訓練の選考規準じたい、本人の希望とかより、刑務所(工場担当職員の力関係や、担当作業業務等)の選考規準がオカシイと感じた


路地裏の刑務所情報