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▼2017/06/04:ネタ


以前上げた赤井妹ネタの妹と、降谷妹が遭遇した話

赤井妹side

幼女の盗聴アンドメールハッキングで引きこもり気味のくそ兄貴に代わり、スーパーまで買い出しに行った帰り道で通りがかった喫茶店。
確かここってかの有名な毛利探偵の事務所があるところだよな。
ということは、あのクソガキの拠点か。
顎に手を添えて似たような仕草で謎解きをする兄と少年の顔が頭に浮かんで、それを振り払うように喫茶店へと足を踏み入れた。
どうせあいつはお隣へ押しかける口実として根菜をぐつぐつ煮込んでるだろうし、多少昼飯が遅れても大丈夫だろ。

「いらっしゃいませ」

爽やかな風を感じた。
初めて入った店内は落ち着いた雰囲気で中々素敵だが、店員が駄目だった。
お前この間工藤宅に乗り込んできた宅配業者だよな?
あんな物騒な業者いてたまるかって感じだけど、コナン君と共にモニターから見てた限り、絶対ろくな性格してないぞこいつ。
まぁ実は日本警察でしたってオチだけど、なんでお前エプロンひっさげてここに居んだよ。

「すみません、今混み合っていて…カウンターでも大丈夫ですか?」
「ああ、お気になさらず。荷物も少ないですし足元へ置いておきますから」

今度は可愛らしい女性店員に案内をされカウンター席へ着く。

「あ、すいません…」
「いえ…お昼の買い出しですか?」

食材の入ったビニールを足元へ置く際に体をぶつけてしまった女性を見上げれば、そこには清楚系美女がいた。
肌白いなぁ。
近寄りがたい美女っていうよりは、少し柔らかい雰囲気を兼ね備えた控え目な美女ってところか。
神様ありがとう、とても眼福です。

「そうなんですよ。知り合いとルームシェアしてるんですけど、その知り合いがほんっと人使い荒いもんで…」
「へぇ、ルームシェアですか。なんだか大変そうですね」
「まぁ気を使うような間柄でもないんでそこんとこは楽なんですけどねぇ」

ただなぁ、あいつ沖矢昴になってから性格の悪さ2割増しだからな。
あの口調でわざと絡んでくるんだからほんと性格悪い。

「でも買い出しに行かれるくらいですから料理もできるんですよね?」
「手の凝ったものはできないですけどね」
「作るだけ偉いですって。私作るの面倒でいつも外食か、兄の作ったごはん食べるかですもん」
「え、お兄さんが作ってくれるんですか!?」

はい!とにこにこ満面の笑みで答えた女性はそれはもう女神の如き美しさでした。
っていうか妹の為に飯作る兄とか優しすぎだろ。妹が神なら兄貴も神なんだろうな。
うちのくそ兄貴とは天と地の差だ。

「いいなぁ、うちの兄貴は鬼だからそんな優しさないですね」
「そうなんですか?」
「そうなんです。まぁ鬼なのは一番上の兄で、下の兄も作るタイプじゃないですし。最近煮込み料理覚えてからは常に何かを煮込んでますね。いやほんと、一生鍋抱えとけやボケって感じですね」

イヤホン付けてことこと煮込んでる姿とか最高にシュールできもちわるい。

「…っと、失礼」

ポケットの中で着信を知らせる携帯を取れば、相手は兄だった。

「もしもーしなんですかー」
『あまり長居はするなよ』
「まるで何処に居るから知ってるかのような台詞だな…まてよ、おい、追跡系の何か仕込んだな!?」
『食材が傷む前に帰ってこい。以上だ』

野郎、なんか仕込みやがったな。
っていうか私はお前の部下でもなんでもねぇよ!!!!何が以上だ!!

「あの、大丈夫ですか?」
「素敵な女性とお話できる折角の機会でしたが、邪魔が入ってしまったので今日は帰りますね」
「は、はぁ…?」
「次お会いする機会がありましたら、またお話してくださいね」

にこりと微笑みかけて美女とさよならすることにした。
会計を終えて出る間際に振り返ると、あの男性店員に頬を撫でられる彼女の姿が見えた。
…あれは口説かれてんだろうな。
あんなに性格悪そうな警察に絡まれる美女に内心十字を切りつつ店を出た。
あの手のイケメンはキザで回りくどいだろうからな。
アーメン。

ーーーー

降谷妹side

「…あ」

日用品の買い出しにスーパーに来ていると、ふと視界に入ったのは以前喫茶店で会った女性だった。
女性にしては高身長で中性的な顔立ちをした彼女は、髪を短くしたらさそがし美男子へとなることだろう。とぼんやり思った。
別れ際にどこのナンパ男だと思わざるを得ない言葉を残して去っていった彼女は、これまた長身の優男と並んで店内を歩いていた。
カゴを持つ男性の膝裏を遠慮なく蹴るのが目に入る。
…え、一緒に来てるのに仲悪いの?喧嘩?こんなとこで喧嘩始めてんの?

「ざっけんなよこの野郎!ついに一人での外出も禁止か!」
「仕方ないでしょう。貴女は少々お転婆が過ぎますので、側に居ないと心配で」
「もうさあ!そういうのがほんっと性格悪いって言ってんだよ!なんなのお前?一緒にお買い物するなら真純がいい!!」
「はいはい、周りの迷惑ですから静かにしましょうね」
「んぐ…っ!!」

まるであしらうように手で口を塞いでしまった男性に、再び入れられた蹴り。
…なんだ、あれ。
思わずガン見して居たのが悪かったのか、女性と目があった…途端に不機嫌そうな顔が満面の笑みへと変わった。

「この間の方ですよね!お久しぶりです」
「こんにちは。今日はお二人で買い出しですか?」
「ええ。彼女はちょっと目を離した隙に何をするか分かりませんので、一緒にきたんですよ」

そしてナチュラルに会話に加わる優男。
どすり、やっぱり蹴りが入れられたが、ビクともしないのは彼女の力が弱いのか、はたまた彼が逞しいからか。
とりあえず良好な仲ではないということだけは分かる。
巻き込まれる前にさっさと離れたいものの、彼女の人懐っこそうな笑顔を見るとどうにも気が引けてしまう。

「この後暇でしたら以前お会いした喫茶店行きませんか?」
「彼女もお忙しいでしょうし無理を言ってはいけませんよ」
「お前には言ってないからすっこんでろこの性悪野郎」
「はいはい。文句なら後で聞きますから行きましょうね」
「おいこらふざけんな!やめろ!手を引くな!!ちょ、ねぇほんとやめて気持ち悪い!」

連れが失礼しました。と残して彼女の腕を引きながら去っていく背中を、呆然と眺めることしかできなかった。
…なんだ、今の。
まるで嵐が過ぎ去ったかのような静けさだった。

ーーーーーーーー
息をするようにナンパ紛いなことをする赤井妹と、面倒事は嫌だから関わりたくない降谷妹
赤井妹は細かい事考えない軽いタイプ。
割り切りがいい。
もうとりあえずやりゃあいいんだろやりゃあ!!ってなる
やる気皆無だけど、やれば出来る子。
物事の善悪は一般常識ではなく自分の物差しで決まってるから周りがどうとか知るかボケって思ってる。
から、お金を稼ぐという方法として犯罪組織に手を貸して機密情報ハッキングしようとしたこともこれっぽっちも反省していないどころが、くそ兄貴にバレてマジ運なかったわぁくらいの認識
お母さんには頭があがらないので、母ネタで脅させると土下座する勢いで謝ってくる。
「うそうそごめん嘘だから嘘ですもうしません反省してますほんとですもう二度としませんので母さんにだけは言わないでお願い」
ちょっと泣いてる。
赤井家の問題児

降谷妹は可愛げあるけど、赤井妹はろくでなしでクソ生意気
長男に対してものっすごい噛み付くし、普通に死ねとか息をするように吐き捨てる。
深い意味はない。
でも妹がしゅんとするから妹の前では噛み付かないようにしてる。

妹自慢しないと出れない部屋に赤井さん(もしくは沖矢)と安室さんが閉じ込められたら、饒舌な安室さんに対してものっ凄い渋い顔して漸く一つ絞り出す赤井さん
「…腕利きのハッカーだな」
「はっ、たったそれだけですか?兄として妹の良さを見つけることができないとはな」
頭の回転は悪くないとか、意外と丈夫とかあるにはあるけど、安室さんが妹ガチ勢すぎて、果たして聞かれているのはこういう事で合ってるのだろうか。と自信がない赤井さん。
なので一番の能力だけを言う。
真純ちゃんはあんなに懐いてくれるのに、すぐ下の妹は暴言しか言ってこないから兄と思われているかもわからない。
妹曰く「クソ兄貴は腐れ縁の旧友みたいな感じ」
別に嫌いじゃないけど好きではない。



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