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▼2017/06/05:ネタ


赤井妹はお母さんが怖い

※さざ波シリーズ辺り
※新一と遭遇前なのでメアリーの口調は女性的
※赤井さん殴られた後に妹は呼び出し食らった
ーーーー

「さて、私の言いたいことは分かっているわね?」

仁王立ちで腕を組んだ我らが偉大なるお母様が言う。
答えは勿論「はい」一択だ。
もうね、こんな母さん目の当たりにしたらそりゃあ恐怖で震えるよね。
でも聞いて母さん、これ私悪くない。クソ兄貴が無理やり連れ出しただけだから。
むしろ私被害者だからとは言えまい。
チキンじゃねぇよ、空気読んだだけだから。ほんとだから。私空気読める優秀な子供だからね。

「言い訳を聞いてあげるわ」

許すとは言われていないので内心死を覚悟しながらも口を開くことにした。
違うんですよお母様、兄貴にね、弱みを握られたから私も留学を口実に連れ回されていたんですよ。とは言えない。
言ってしまえば最後、中学の頃にやらかそうとした事をバラされてしまう。
それだけは駄目だ。
何のためにアメリカまで連れ出されて振り回されてると思ってんだ。
あと知られれば最後、私の命はない。
それ程までに私の母は恐ろしい。

「しゅ、秀一兄さんがお前はもっといろんな事を学ぶべきだとアドバイスしてくれたので、一緒に渡米しました」
「それは建前でしょう?」

真実を言えと睨まれ、思わずすくみあがる。
ひえっ、私の母さんマジ怖い。
まるで背中に物差し突っ込まれたみたいに背筋を伸ばした。
そろそろ正座のし過ぎで足が痺れそうだが、そんなそぶりを見せれば何を言われるか分かったもんじゃない。
耐えろ私。

「あの、実は、秀一兄さんに憧れてて、で、あの、兄さんのサポートをですね、任されてっていうか、その、まぁなんていうか、兄さんに言われたら断れないというか」
「ハッキリ言う!」
「ひぇっ!?すみません!!!」

くっそ、嘘でもあの兄貴に憧れてるとか言いたくもない事言ったせいか、しどろもどろになって怒鳴られた。
野郎、後で覚えておけ。

「私はFBIにはなりません!なりたいとも思ってません!」
「で、その結果がハッカー?」

あああああ違うんです違うんですううう!!!!
まぁちょっと兄貴に手を貸す形できっといつかは恐らくものっ凄い嫌だけど、嫌だけど!FBIにも関わることになりそうだけど、でも私がしたくてしてるんじゃないんですううう!!!

「…もういいわ。それで、後悔しないの?」
「…生きづらくはないし、まぁ、なんとかなってるしいいかなとは」

吐き出された大きな溜息。
よかった、これは怒られてるっていうより呆れの域に達したな。
おめでとう私。君の命は救われた。
内心で自分とハイタッチかましていると、一通り呆れたらしい母が此方に視線を寄越した。
ほんと綺麗な目をしているよなぁ。
真純も兄貴も母さん似だからこの綺麗な瞳を受け継いでいるし、顔のベースは美人だ。
秀吉は父さん似だけどイケメンだし、マジでうちの一家整ってるよな。
私にもその血が一滴でもいいから流れてて欲しかったわ。

「面倒は秀一が責任持って見ると言っていたから、貴女のことはあの子に任せるわ」

えぇ、なにそれどんだけ問題児扱いなんだよ。
一番の問題児は親に内緒で勝手にやらかして反対押し切ってFBIになろうとしてるクソ兄貴なのに。
私なんてただ脅されて言いなりになってただけなのに。
むっちゃ聞き分けいいこじゃん。

「文句でも?」
「いいえ!何にもございません!!」

横に首振りすぎて吹っ飛ぶかと思ったわ。

ーーーーーー

「何あっさりゲロってんだこの野郎」
「母さんに嘘が貫き通せると思ってたのかお前は」
「むしろそう思っててなんで人を巻き込みやがったクソ野郎」

母さんとやり合ったのか、見事な痣を作った兄に文句を言えば面倒そうに言葉を返された。
人と話す時は相手の目を見ろって教わんなかったのかこのクソ兄貴。

「日本に居たいー!このまま天使のような妹と暮らしたい!!」
「お前を放置したら何するか分からんからな。母さんにもお前の世話を見ることを条件に連れ出す許可をもらったんだ、させるわけがないだろ」
「お前今日はやけに饒舌だな、相当参ってるんじゃね?」

母さんとやり合ってんだからそりゃあ無傷でいられるわけないけど。

「こっちにいる間に真純と仲良くなっとこ」

メールで見るしかできなかった10歳離れた妹はまるで天使だ。
毎日毎日メールの写真を見ては癒されていた。いやほんと、冗談抜きで私の妹は天使。
ついさっき初めて会ったばかりというのに、私のことを姉さん姉さんと慕ってくれるあの可愛さよ。
大きくなったら姉さんと結婚する!って言われるのが夢です。

ーーーーーー
妹はさざ波時17くらいだけど長男にハッカーバレした時の計算が合わないとかそんな細かいことは妹が消しました。
こいつ放ってたら犯罪者になってそうって危機を感じた秀一お兄ちゃんが監視を兼ねて側においている。
そんな能力あるならもっと他に活かせ。と犯罪組織ではなく警察関係者にしたいけど更生計画は妹の性格のせいで対して役に立たない。
妹はFBIになる気はさらさら無いが、兄はどんな手を使ってでも入れる気満々である。
さっさとちゃんとした組織に入れて金稼がせとけば、犯罪組織に加担することはないだろう的な。
長男には万年反抗期な妹が言うこと聞くわけもなく、報酬払って手を貸してもらう関係性になる。
妹はフリーのハッカーとかマジ儲かるね!!!と味を占めつつある
お金が好きなだけであって、何か欲しいものがあるわけじゃない変人。
母の前でクソ兄貴とか言うと睨まれるから、ちゃんと兄さん呼びしてる。
妹の前でも秀一兄さんのこと嫌いじゃないよアピール頑張るけど、鳥肌が凄いことになってる。
次男に関しては友人感覚だけどやっぱり態度がデカイので威張ってる感ある。
お、秀吉久しぶりお前ちょっと老けたな的な
妹と母は例外だけど、それ以外は自分中心で生きている自己中
母の存在のせいか性格のせいか、女性には弱い。
女性に対して紳士的な態度を取りがち。
女尊男卑な所が多少ある。
恐らく母親を偉大視した結果と長男に振り回され過ぎたせい。
尊敬する人?あー、強いて挙げるなら母さんかな。あの人は色んな意味で凄いから。




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