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▽無題

ジンくんの幼馴染
黒澤陣くんの幼馴染♀
コードネームはバーバラ(従順)
多分二十代半ばの外見
年齢不詳で底抜けに明るい馬鹿
ジンくん大好き
尻尾ぶんぶん振りながらジンくんジンくん!って言ってそうな人懐っこい犬
ジンとは犬と飼い主みたいな関係に見える
ただしいう事を聞くとは一言も言っていない。

「ジンくんジンくん」
「うるせぇ」
「今日ねイギリスまで任務で行って来たんだけど一人でこなせたんだよ凄くない?」
「そうだなえらいえらい」

めんどくさいから棒読みで流しつつ頭を撫でてくれるジンくんはなんだかんだで甘い

「あ、ジンくんジンくんどうしよう」
「さっさと仕留めろ」
「銃忘れた!」

ガウンっ。
結局ジンくんがトドメを刺しました。
みたいなことは割としょっちゅうある。

「うあぁ痛いよジンくん!」
「痛くしてんだから当たり前ぇだ」
「割れる!私の頭割れちゃうよ!中身ぶちまけちゃうよ!」
「すっからかんの脳味噌で何ぶちまけるってんだよ」

アイアンクローはお仕置きです。

ーーーー

「貴女はジンの何ですか?」

暇さえあればジンの名を口する彼女は、まるでジンの飼い犬だ。
ただ純粋に子供のような真っ直ぐで裏のない好意を口にする姿は、男女の関係には到底見えなかった。

「ジンくんの幼馴染です」

へらりと破顔したその顔は、普段の言動と相まって更に幼く見えた。
彼女の身元が割り出せれば、そのままジンについいても引き出せると思って近づいたが、一つのボロも出さないのは本来彼女が組織にとって優秀な人物だからか。
もしくは元々何も持ち得ていないだけなのか。

「あれだけ慕っていてただの幼馴染だと言うのですか?」
「じゃあ何に見えるの?」

やはり彼女にとってジンはただの幼馴染であり、それ以上でもそれ以下でもないのだろうか。

「そうですね、強いて言うのならジンの飼い犬、でしょうか」
「えー、ジンくんがご主人様ならきっとスパルタ教育だからやだよ」
「おや、噂をご存知ないんですか?」
「噂?」

組織内では彼女はジンの犬という噂が定着している事を伝えれば、やはり彼女は楽しそうに笑った。

「じゃあ首輪付けて貰わないとだめだね。ジンくんにお願いしてくる!」

そう言って駆けて行った女はやはり変わり者だ。
あの男が幼馴染に首輪を強請られた時にどんな顔をするのか、全く想像がつかない。
無愛想なジンとは正反対にいつも笑っている彼女を、あの男はどうおもっているのだろうか。
ベルモット曰く、飼い犬の突拍子のない発言に擦り回されるジンは見ものらしい。
一度くらいはあの男が振り回される姿をお目にかかりたいものだ。

ーーーー

「じーんくーん」

ドア越しに聞こえてきた情けない鳴き声は、横でタバコをふかす男の愛犬の声。
甘い女の鳴き声に程遠いその声に、飼い主は無視を貫いていた。

「愛犬が飼主を恋しがってるみたいだけど?」
「放っとけ」
「酷いご主人様ね。私が貰ってあげましょうか?」

まったく、こんな短気な男の何処がいいのかしら。
そんな顔をする位なら素直にドアを開けて迎え入れてあげればいいのに。
あからさまに機嫌を損ねた男が睨んでくるのを流しながら、ご主人様の代わりにドアを開けてやる。

「ジンくんが居留守使ったぁー」
「はいはい、酷いご主人様ね」

ベルモットぉと情けない声で抱きつく子犬を抱きとめれば、耳に届いた舌打ち。
気に食わないのならさっさと自分で迎えてあげればよかったのに。
不器用で自分勝手なご主人様を持つと大変ね。

「ジンくんにお願い事あったのにー」
「あら、どんなお願い事か私も聞きたいわ」
「首輪をつけてもらうと思って」

純粋無垢な子供のような顔で告げた愛犬に、飼主がほんの一瞬だけ空気を変えたのを感じた。
突拍子のないことを言ってはジンを振り回す子犬は見ていて愉快だわ。
勿論、一番は振り回されている飼い主の姿だけれど。

「そう、それはいい考えね。私の用は済んだみたいだからたっぷりお願いするといいわ」
「たっぷりお願い…?うん、お願いする」

首輪をつけてくれとねだる無邪気な飼い犬に、あの男が素直にそのままをくれてやるわけがないのに、意味を分かっていない子犬の頭を撫でて部屋を出た。
さあ、あの子がこの部屋を出るとき、あの細い首には何がついてるのかしらね。

ーーーーーー

「…痛い」
「テメェが首輪をせがんだんだろうが」

首輪をせがんだ私にくれてやるよ。と笑ったジンくんがした事は、がぶりと人の首に噛み付く事だった。
痛い!と声を上げる私を押さえつけて、噛むだけでなく皮膚まで吸い上げられて、そしてまた噛まれる。という苦行を終えた私の首には、くっきりと不恰好な噛み跡と鬱血痕が浮かんでいた。

「首輪が欲しかったのに」
「首輪だろうが」
「こんな消えちゃう首輪は首輪じゃないよ」

っていうか無茶苦茶痛かったと抗議をする私に、何故か満足気なジンくんが言うのだ。

「そしたらまたつけりゃいーだろ」

こんな痛い思いをするのは二度と御免だとお断りした。
やっぱりジンくんは笑っていた。

ーーーー
あほの子
手の掛かる子ほどかわいいというあの感覚がジンさんに襲いかかる…!?
とにかくジンくんが大好きでしょうがないお犬様
でも誰にでも懐くし人懐っこいからジンくんはすぐ不機嫌になる。
それを面白がって一部のメンバーは犬にちょっかいかけたりしてたらいい。
主にバーボンとベルモットが。

2017/06/09(23:32)


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※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません
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