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▽無題

降谷妹でもしもジンの妹だったらA


「…ひまだ」

ベッドに大の字になって寝そべるようにダイブした。
因みにこれを兄さんの前でやると物凄く鬱陶しそうな顔をされる。
おまけにガキかと馬鹿にする言葉をプレゼントされるよ。これは大人気ない私が悪い。
そんな兄は今頃ベルモットと大人の関係してるのだろう。
どうぞおいしいカクテルでも作っててください。別に妬いてない。
暇なのは嫌いじゃない。
嫌いじゃないけど、一人は寂しい。
夜中に外をうろつく気にはなれないし、どうしたものかと枕を抱きしめた。
ウォッカ、ウォッカはなぁ、うーん、兄さん繋がりで構ってくれるいい兄貴分だけど、わざわざ呼び出して一緒にお酒飲みに行くのも申し訳ない。
ただでさえあの短気な兄さんと行動を共にすることが多いんだから、休めるときはとことん休んでいてほしい。

「にーさーん」

枕に顔を押し付けながら声を殺すように吐き出した。

「にいさんにいさんにいさーん」
「うるせぇ。一度で聞こえてる」

幻聴?
枕から顔を上げるとそこには確かに兄さんの顔。
呆れの色を浮かべた瞳が私を見下ろしていた。

「…兄さん!」
「うるせぇ」
「いたいいたいいたい!!!」

ええなんで?なんでいるの?
ガバリと身を乗り出せば、アイアンクローを食らわされた。
兄さんはすぐ手が出る。

「…へへへ、兄さんだった」
「酔ってんのかテメェは」
「酔ってないよー」

ベッドに腰掛けて煙草に火をつけ終わるのを待ってから、擦り寄るように膝に頭を乗せた。
まるで猫でもあやすように顎先を撫でられて、もっともっととすり寄れば、微かに笑ったのが伝わる。
時折親指が頬を撫でてくるのが気持ちよくて目を閉じた。
やっぱり兄さんが居るだけでこんなにも変わるんだ。
一人で寂しかった時と違い、今は胸いっぱいの幸せを感じていた。

ーーーーーー
猫と飼い主のような戯れ方をする黒澤兄妹。
因みに降谷兄妹では妹はお兄ちゃんの首元にすり寄ってキスするのが好き(無自覚)
降谷兄は無自覚なの分かってるから手を出そうにも出せない。
黒澤妹になった場合は長いおみ足に頭を乗せて構ってもらうのがお好きです。
こっちのお兄ちゃんは平気で手を出してくるぜ!
ーーーーーー

脳内でBGMが流れる瞬間って誰にでもあると思う。
私にだってある。
ジョーンズのテーマとかね、私の脳内はよく流れる。

「おい」
「ふぁいっ!」

うわ、声裏返った。
脳内では大音量で流れるジョーンズのテーマ曲。
相手は勿論兄さんだ。
ああ、なんかこう、笑った時の顔が凶悪なサメみたいでそっくりだもんね。しょうがないしょうがない。

「な、なに?」
「何動揺してやがる…何かヘマったんじゃねぇだろうな?」
「ないないないない!むしろなんもしてないです!!!」

ギロリと睨むその目つきはそれだけで人を殺せると思う。
そもそも兄さんって凶悪面だからなぁ。

「…なんかあった?」
「テメェに言う程の事はねぇよ」
「そっか」

兄さんがそう言うのなら気にする必要はないのだろう。
どすりとソファーに座ってタバコをふかす隣にぴったりくっつくように座れば、ただ静かに頭を撫でられた。

「フン、安い女だな」
「ねぇその言い方やめてもらえません?」

頭撫でられただけでご機嫌になったっていいじゃないか。
ていうか妹になんて事言ってんだこの人。
調子に乗って肩に頭を押し付ければ、うぜぇ。と口では言いながらもその声は穏やかで、黙って頭に手を置いてくれる辺り、やっぱり私の兄さんなんだと思った。
他人じゃ風穴空きかねないからね。

ーーーーーー
兄妹の平穏な時間
なんだかんだ言いながらもそばにいる事を許してる兄と、それに甘えている妹。
兄→←←妹位の割合?
ジンは自分からいくよりは、必ずあいつは俺の側に寄ってくるってわかってるからただ待ってるだけ。
ずっと妹が兄を追って付いてきてる感じ。
降谷兄妹ではお互いに手を伸ばし合うイメージ。どちらかが立ち止まったら引き上げてくれるような、そんな感じです。
黒澤さん家は多分どこまでも妹が追うし、来んなって言われてもやだ!って追いかけてる。
兄が地獄へおちるのなら、私にも一緒におちるよ。ってな感じで引き上げるとかそういう発想はハナからない。
どこまでも私はついていくよ。みたいな。
お兄ちゃんと育つ環境が変わるだけでこうも変わります(笑)
未来に幸せを思い描けるのが降谷兄妹。
未来なんてわからない。今を生きてるのが黒澤兄妹。
ーーーーーー

最悪だ。
その一言につきる。

「僕では役不足でしたか?」

甘ったるい笑顔で私の腰に手を回すバーボンに頭を抱えたい気分だった。
兄さんもウォッカも海外へ任務でいない中、私に下された任務はバーボンと共に仲良く情報収集だった。
私も兄さん達についてく!と駄々を捏ねたが、あの方曰くそろそろ兄離れして他のメンバーとも組めとかなんとか。
ボスが言うならやるしかないだろう。というか兄さんにそう言われては我慢するしかない。
…ウォッカが羨ましい。

「そうじゃないけど、できれば組みたくなかった」

兄さんが気にくわない、もしくは疑っている人とは極力組みたくない。
あの人の機嫌云々もあるけれど、本当にNOCだった場合どうしたらいいかわからないからだ。
別にNOCとかどうでもいいし、知りたくもないし関わりたくもない。
でも見て見ぬ振りはできないから、その疑いのある人とは関わりたくないのに。

「もう終わったんだからフリはいいでしょ?」

いつまで人の腰に手を回してる気だ。

「折角ですしこのままデートでもどうですか?貴女のこともっと知りたいんです」

自分の顔が整っている自覚がある上でそれを最大限に利用する人は苦手だ。
ロミオトラップ仕掛けるなら、無意味だから私にはやめたほうがいいのに。

「やだよ。仕事なら仕方ないけど、それ以外で関わって兄さんの機嫌損ねたくない」
「ではドライブならどうです?」
「…それって暫くは降ろす気ないって事だよね?」
「ちょっと遠まりするだけですよ」

この人人の話聞く気ないな。
どうせ運転手はバーボンだし、乗せてもらってる身としては大人しくしといた方がいいだろう。
沈黙を肯定と捉えたらしいバーボンはそのまま言葉を続けた。

「貴女は組織に居るにはあまりにもか弱く非力に見えますが、上と直接やり取りする事はあるんですか?」
「ないよ。殆ど兄さん伝に任務内容言われるし」
「あの方の事はジンから何か聞いてないんですか?」
「知らないし、どうでもいい」
「…どうでもいい?」

私が見てるのはいつだって兄さんの背中だ。
それ以外は必要ない。

「兄さんが居れば、それでいい」
「他のメンバーが手柄や功績に気を取られていても、貴女はどうでもいいと?」
「…NOCもボスも幹部も、全部どうでもいい。勿論、兄さんが、私が、犯罪者でも、それが兄さんと共に居れる場所なら、犯罪組織だろうと関係ない」

場所なんて何処だっていい。
そんなものは関係ない。

「行き着く先が地獄でも、兄さんが居るのなら何処へでも落ちるよ」

何処へだってついて行く。
そこが地獄の底であろうと、その背を追って何処までも落ちるよ。
私が息をできるのは、兄さんの側だけだから。

ーーーーーー

ジンの妹だという彼女は、犯罪組織のメンバーにも関わらず争い事を避けて安全な場所に身を潜めて居るような人物だった。
闇に紛れるよりも日の光の下で生きる方が似合うような、そんな女性。
まるでジンとは正反対の、いたって平凡な女は情報を抜くのはそう難しくはないと思っていたが、声を掛ける度に嫌そうな顔で避けられてしまう。
時にはジンが現れることもあるせいか、彼女からはたいして情報を引き出すことができていなかった。
そんな中、運良く二人だけの任務が命じられた。
なんとか押し通して車内で話せるようにはなったが、分かったことは彼女はジンを通してでしかボスとやり取りをしたことがないらしい。
そして彼女にとって組織はただジンと共に居るだけの場所でしかないということも。

「行き着く先が地獄でも、兄さんが居るのなら何処へでも落ちるよ」

その横顔は凛としていて、それが当たり前だと言うようにただ真っ直ぐ前だけを向いていた。

「貴女にとってジンはどんな存在なんですか?」
「…あんまり質問ばっかしてるから疑われるんだよ」
「貴方も僕をNOCだと?」
「どうでもいい。どうでもいいけど、兄さんが疑ってる相手とは関わりたくないって何回も言ってるじゃん」
「もし仮に僕がNOCだったら貴女はどうしますか?」

ただの興味本位で投げかけた問いに、彼女は心の底から面倒そうな顔を向けた。

「NOCだろうがなかろうが、バーボンには関わりたくない」

やはり彼女のどうでもいいは本心だったらしい。
と言うよりも俺を苦手としてるのが一番だろうか。

「もうさぁ、あんま関らないでよ…」
「ジンに怒られるから?」
「分かってるならやめてよ」
「でも僕は貴女と仲良くなりたいんです」
「イケメン爆ぜろ」

べ。と舌を出して子供じみた顔を向けた彼女の顔は、笑った時同様に少しだけ幼く見えた。

「褒められたということは、脈ありととらえても?」
「いいわけないよね。どんだけポジティブなの?ロミオトラップはいつも成功なの?生憎引っかかりませんのでやめてもらっていいですか?」

ーーーーーーーーーー
本気でバーボンが苦手な妹。
降谷兄妹設定でも安室透は無いって言ってるし仕方ないよね。
貧弱でチョロそうだけど、バックにジンが居るから下手に手を出せないNOCの皆様。
お兄ちゃん最強すぎか。
降谷兄でも黒澤兄でもどちらにせよ最強のお兄ちゃんですね…
もしも降谷妹が別キャラの妹だったらって考えるの楽しいですが、多分赤井妹は難しそう。
高木妹だった場合はなんか平和ボケしそう(笑)
沖矢昴が実在していて、それの妹とかも面白そうだけど絶対にややこしい。
唯くんの妹でも面白そうだけど原作軸で考えたらとんでもなく切ない。あとお相手は言うまでもなく降谷さんでしょうね。薄暗くなるか、本編妹みたいになるかのどちらか。
どちらにせよ降谷妹みたいなノリになりそうだからあまり設定の意味ないかも。

2017/06/29(16:46)


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※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません
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