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▽無題

勧善懲悪には程遠い
正義の反対は悪だと誰が決めた?

ダークサイドのようなそうでないような。殺人犯主人公
※残虐描写あり



世の中は理不尽だ。
強いものが正義になる。
強いの定義は様々で、単純に力のある者、社会的地位の高い者、大多数の賛同を得られる者…その裏にあるのは力のない者、社会的地位の低い者、少数派となる者。
正義とは果たして全人に対して光なのだろうか。
正義のヒーローがいる裏で、その存在によって光を失う者だって居る。
正義の味方、正義のヒーロー。
それは誰が決めるのだろう。
善悪の判断基準とは。
多くの人が賛同したことこそが正義であり、正しいのだと言うのなら、そんな世の中クソ喰らえ、だ。

「私は私が正しいと思ったことをする。周りの意見だとか世間の声だとかどうだっていい。私は私が正しいと思ったことをしただけだよ」

人殺しは罪だ。
じゃあ死刑は?
罰として正式与えられる刑。
けれど世の中とは不思議なもので、どんなに死刑を求めても逃れる者も居る。
人を殺しても、だ。
そんなのはおかしい。
法がそれを成せないと言うのなら、私がそれを成そう。

「大丈夫、君はもうこれに怯える必要はないよ」

すでに息途絶えた肉の塊のなったそれを指差せば、ほんとう?と訪ねる声。

「だってこれはもう動くこともなければ言葉を発する事もない」

ただの肉塊にできることなどありはしない。

「ただ一つだけ約束をしてくれないかな」
「やくそく?」
「そう、約束。これから先、絶対に自ら命を絶つような真似だけはしないでね」

死んだほうがマシだと思う人生もあるだろう。
これが肉塊になる直前まで、少女はそう思っていた。

「一先ずの原因は消えたんだ、そんな必要はないでしょう?」

こくりと頷いた頭をひと撫でして、出口を指差した。

「あそこから先は君だけの人生が待って居る。君の足で、君自身の意思で決めることのできる世界が広がっている。どうか自分が正しいと思った道を、後悔のない人生を生きてほしい」

いってらっしゃい。と背を押せば、一度だけこちらを不安そう振り向いた少女に笑顔で頷いてみせた。
そうすれば少女は先程までの不安そうな顔など消え去って、吹っ切れたように笑って前を向いて駆け出した。
そう、それでいい。
いたくもない場所に君が留まる理由なんてもうなくなったのだから。

自由になった少女と送り出した者のみが知る、とある夜の話。

ーーーーーーーー

久々に訪れた毛利探偵事務所。
毛利さんが読んで居る新聞を覗き込めば、でかでかと載る殺人事件。

「ふぅん、これはまた迷宮入りの難事件だ」
「お前なぁ…ここっつったら結構近所だろ?相変わらず呑気なもんだな」
「もう引っ越しましたよ」
「つい最近引っ越したって言ってなかったな?」
「飽きたんですもん、そこ」

引っ越しするにも荷物は少ないし身軽な独り身としては別にいいと思うんだけどな。
今は亡き父と昔ながらの知り合いである毛利さんとは幼い時からの顔見知りだ。
こうしてたまに顔を見せに来るようになったのはいつからか。多分彼が探偵を始めたくらいから祝いの品と共に挨拶に来たのが始まりか。
それまでは両親の葬儀を最後に会ってなかったから、再会したときは色々と聞かれたっけ。
意外と義理人情に熱いところがあるのが彼のいいところなのかもしれない。

「ったく、こんな真っ昼間から遊び呆けてられる程若社長ってのは気楽なもんだな」
「社長といっても私はお飾りですから。顔と名前をお貸しして、後は叔父達が好きにしてくれてますよ」
「…お前はそれで本当に良かったのか」

本当に、彼は優しすぎるんじゃないかと思う時がある。
詳細を知る者からしたら、私が父の会社を親族に奪われた、もしくはそれに近いものに見えるのだろう。

「顔と名前を貸すだけでお給料が入るんです、こんなに楽な仕事はありませんよ」
「お前な…親父さんが聞いたら呆れるぞ」
「死人に口なし、ですよ。それに私は生きてるだけで儲けものって考えなので」
「ほんと読めねぇなお前も」
「退屈しないでしょう?」

けらけらと笑って見せれば呆れ顔をされてしまった。
お気楽な人間程楽なものはないよ。

「では挨拶も此処までにして、遊び呆ける若社長は会社の顔でもあるので会食もこなさなくてはいけないんで、この辺で失礼しますね」
「精々その締まりねぇ面見せねぇように頑張るんだな」
「やだなぁ、まるで私がいつもへらへらしてるみたいじゃないですか」
「してんだろーが」

仏頂面よりはいいと思うんだけどなぁ。

「なぁ」
「なんでしょう?」
「お前、この事件についは何も知らないのか?」
「さあ?記事を見たのも今が初めてですし」
「…そうか、引き止めて悪かったな」
「もしかして事務所に一人で寂しくなっちゃいましか?いやぁ毛利さんにそんな一面があったとはいいものが見れましたね」
「馬鹿言ってねぇでさっさと仕事行けボンクラ社長が」

別に嘘は言っていない。
偶にこの人は鋭い時があるから、流石は名探偵、というやつか。
まぁその裏を引く人間がいるとしても、元刑事の勘は消えてはいないようだ。

「では今度こそ、失礼しますね」

まるで虫でも追い払うような仕草をする彼に笑って扉を閉めた。
さて、今日の会合はどんなネクタイを締めて行こうか。

ーーーーーーーーーー

社長としての場では男装してたらいいなぁ。なんて。
もしくは普段から男装してるか、犯行時男装しているか。男装モノっていいよね。
ダークヒーロー?っぽいもの書きたいなぁって思ったらこうなっていた。
どっかの大企業の社長。
世間の善悪ではなく、自分が正しいと思ったことをする。赤井妹に近いけど、違うのはちょっと歪んでるというか、敢えて黒に染まりすぎて純粋というか。
人殺しが悪だと言うのなら、それを犯した人間が生きているのは何故なのか。
誰も手を下さないと言うのなら、私がやろう。
そんな感じで殺人を犯してる主人公です。
虐待をしているような人間は同じだけの恐怖と痛みを。みたいな。へらへらして掴み所がないけど結構クレイジーだぜ。
罪悪感はない。
きっと自分は地獄行きだ。が口癖だったらいいね。
正義感もない。
世の中の理不尽さに何故。という疑問に対する解決策が目には目を、歯に歯をだっただけ。
虐待だけで殺してなくても殺しちゃうのは、これがこのまま生きていては結局一方が死んでしまうだろう。ならば原因を排除した方がよりいい人生を送ることができるはず。的な。
こんな奴生かすよりは虐待されてる方に生きてもらって、その人生を有意義に過ごしてもらった方がいい。みたいな。
結構歪んでる。
助けられた方からしたら主人公は正義のヒーローだから、みんな事件の詳細は誤魔化して証言している。
だから主人公は捕まらないとか。
自分の為に生きているだけで、やりたくてやってること、自分が正しいと思ったからやっただけ。だから相手が恩を感じる必要はないし、別に自分は正義のヒーローでもなんでもない。って思ってる。
赤井妹はジャイアンみたいなところあるだけで別に歪んでもなんでもないし、いいたいことは言うし自分に真っ直ぐな性格で気持ちがいいし、殺すという選択肢ははなからなく、精々フルボッコ。
勧善懲悪とまではいかない(自分を善とは思ってないから)けど、でもまぁこれはどうしようもないし、根っこから排除しないとどうにもならないなぁ。ってことでコロコロしちゃうのがこっちの主人公。
徹底的にやるけど、新世界の神になるとか、自分こそが正義とはこれっぽっちも思ってないのがポイント。
うまく表現できなくて歯がゆいぞ…
なんとなく毛利探偵は主人公の異質さを感じてはいても、気づけてはない。
会社が黒ずくめの組織と繋がっててもいいなぁと。多分主人公の叔父が関わってるとかでそれ繋がりとか。
そこからバーボンと知り合うでもいい。

「私は私が正しいと思ったことをする。周りの意見だとか世間の声だとかどうだっていい。私は私が正しいと思ったことをしただけだよ」
これは主人公なりのだから君がこれに関して何かを感じる必要はないんだよって意味。
恩を感じることも罪悪感を感じる必要もなにもない。だって私が勝手にしたことだから。
って意味で言わせたい。
助けたんじゃない、私がしたくてしたことだから。的な。
コナンとはまだ未対面。

毛利探偵は主人公の両親が殺害された事件に刑事時代に関わってたりするとかそんな裏話があったりなかったり。

※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません

2017/09/22(18:54)


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