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▽幼児化

降谷兄が何故か幼児化したボツネタ





あけましておめでとうございます。
年末年始の激務を耐え抜いた方はお疲れ様です!
ゆっくり休まれた方はいつもお疲れ様です!
連休中の方は休めるうちに休んでくださいね…!

何か書きたいのに恐ろしいほど時間がとれないので、メモに残っていた兄幼児化ネタです。
全く関係ないんですが、FGOガチャで運試ししたら見事に爆死したのでアラフィフがこないのはホームズが居るせいだと自己完結して立ち直ることにしました。
エレちゃんきてくれたからいいんだ…!!!!

ーーーーーー

目の前に居たのは、幼き日の兄でした。
…いや、なんで?

「…いやいやいやいやない。ないな」

深い眠りについているのか、聞こえてくる寝息。
見れば見るほど記憶の中の幼い兄にそっくりだが、いやそんなまさか。
幼児化とかどこぞのメルモちゃん?赤い雨と青い飴ですか?いやいやそんなバカな。ここは現実世界だぞ。そんな不思議アイテムあってたまるか。
となると導き出される答えは一つ。

「…隠し子か」

まぁ兄さんあの顔だし。
私の知らない十年近い年月があるのもまた事実。
結局のところ、私のその間の兄を知らないのだから目の前の存在が産まれるような出来事があっても不思議ではない。
触れた頬は少し冷えていた。
ドアの前でどれくらいの時間をこの子は一人で過ごしたのだろうか。
そもそも何故私の部屋の前に居たのだろう。
抱き上げた体は子供体温らしく暖かくて、ほっとした。
このまま冷えてしまったら風邪をひきかねない。
子供は免疫力も低いからただの風邪であっても油断ならない。

「…ちゃんとあったまろうね」

とりあえず真っ先にこの子を暖かい布団の中へと入れて、起きた時の為にスープでも作っておこう。
あとは牛乳がまだ残っていたからそれを温めて飲ませてあげよう。ホットミルクは落ち着かせてくれるし、話をするのはそれからでもいいだろう。

ーーーーーー

あたたかい匂いがした。
優しくも感じるそれに真っ先に浮かんだのは、兄さん。と自分を呼ぶ妹の顔。

「雫…っ」

パチリと開いた両目。
映ったのは驚いた顔をした妹だった。

「私の名前知ってるんだね」

おはよう。
そう微笑んで頭を撫でる妹は、まるで子供に接するような態度で俺に話しかける。

「どこか痛いところはない?」
「ない…けど、待て、どういうことだ?」
「とりあえずこれ飲もっか。一応冷ましてはあるけど、念の為ふーふーして飲むんだよ?」

ベッドに腰掛けながら俺の背に手を添えて差し出されたマグカップを受け取ったところで違和感に気づく。
…なんだこの距離は。
まるで屈むようにして俺の目線に合わせる雫だが、普段の高さではまずあり得ない。
まるで俺が縮んだような…

「…っ!?」

マグカップの水面に浮かんだ顔は、幼い顔をした自分だった。
…何が起こってるんだ…!?

「大丈夫、大丈夫だよ」

動揺する俺を落ち着かせるように優しい声が囁く。

「大丈夫、大丈夫」

マグカップを遠ざけてから、包み込むようにして抱きしめる腕の中は、何よりも落ち着く。

「…大丈夫…もう少し寝ようか」

とん、とん、と眠りに誘うように背を叩かれれば、さっきまで寝ていたくせに再び眠気が襲いかかる。

「大丈夫だよ」

薄れゆく意識の中聞こえる声は、まるで子守唄のようだった。

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そんなこんなで幼児化した兄。
コナン君みたいに他人を装って側に居てもおいしい。
独り言で「…兄さんって自分に子供がいたことわかってんのかなぁ」とか呟いてるのを聞いてしまって崩れ落ちる幼児化零くんとかね。いいですよね。
違うんだ雫、そうじゃない、してな…くもないがそれはない、絶対にない!!!
とかわけのわからない言い訳を頭の中でしているお兄ちゃん。
実は幼児化した兄と打ち明けられた場合、子供の立場を利用してやたらベタベタしてくる幼児化零くんに内心イラッとしてる妹もいいですよね…!
この野郎、今自分が子供だからって好き勝手しやがって…!とわかっててやってくることに対してイラァってする妹。
でもなんだかんだで甘いので抱っこしちゃうしちゅーも受け入れちゃうんじゃないんですかね。
まぁ子供には子供だからこその楽しみもあるんでしょうね!多分すぐに元の体が恋しくなるけど!

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2018/01/06(13:48)


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※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません
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