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勝手に増えたり消えたりするネタ倉庫赤井妹
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▽無題
間に合わずにボツった降谷兄妹バレンタインネタ普通に尻切れトンボ
ネタ倉庫はボツネタのゴミ箱のようなものですね!
「…あれ、もしかして今日バレンタイン?」
「降谷、お前ってそういうとこあるよな」
「その顔やめろ」
なんだかいつもと違う校内の雰囲気に漸く気づけば、隣の彼は呆れたような、そしてほんの少し引いた顔をした。
やめろ。
「君と一緒で無縁なイベントだからかな」
「とか思うじゃん?残念ながら俺はリア充だから彼女からの本命チョコがありまーす!」
にやにやと実に腹立つ笑顔で取り出されたチョコレート。
「登校直後の告白とかもう最高。俺のハッピーライフはここに約束された」
一生大事にするからね。とチョコに頬ずりをする彼は果たしてそのチョコも大切にするのだろうか。
多分食べてあげた方がいいと思う。多分っていうか絶対に。
「っていうかさ、お前って兄ちゃんにあげたりしないの?」
「えー、だって兄さんでしょ」
「うん、だってお前んとこすげー仲良いじゃん」
「逆に聞くけどさ、毎年有り余るほどの大量のチョコを渡されるイケメンになんで家族からの義理チョコが行くと思ってんの?」
「あー…まぁ、お前の兄ちゃんすげぇもんな」
登校時を狙う恋する乙女の襲撃に巻き込まれたくないから逃げようとすれば、真っ先に腕を掴まれ抱きしめられるってどう思う?
完全に女よけに利用されたんだけど。
「今日はキスまでされたんだけどどうよあの兄」
「…うわぁ」
「うん、これに関しては引いてくれていいよ。むしろ大いに引いてください」
あれは完全なる道連れだった。確実に。
「降谷さんっ!私たち聞きたいことあるんだけど今いいよね!?」
食い気味で駆け寄ってきた顔は見覚えがあるようなないような。
クラスメートだと口パクで伝えてきた彼になるほど、たしかにそうかもしれないと思っていれば、周りを囲まれてしまった。
…えぇ、めっちゃ怖いんだけど。
隣の彼は爆笑してそのまま見物することにしたらしい。
地獄へ落ちろ。
というか度々聞かれるたびに兄だと正直に答えているというのに、この時期になってもそんな噂が出回っているということは、真実を知る人たちがライバルを減らすために黙っているとかなんだろうか。
「…なにかな?」
なんとか引きつりながらも笑みを作って問いかければ、彼女らは最早聞き飽きた質問をした。
「三年の降谷先輩と付き合ってるって本当!?」
ほらね。
「うーん…付き合ってるといえば付き合ってるというか…付き合わされ「やっぱり!あの噂って本当だったのね!」
「でも降谷さんって考えたら納得しちゃうよね」
「あんなイケメンで彼女がいないってのがおかしな話よ」
そうして勘違いをしたまま彼女たちは離れて行った。
…はっきり言わなかった私も私だけど、今回に関しては否定をしてはいけない気がした。
「…下駄箱に画鋲とか入ってたらどうしよう」
「いつの時代の少女漫画だそれ」
「この手の勘違いが一番怖いんだよ」
「いや、降谷相手じゃ勝てるやつなんかいねーから大丈夫だって」
「それどういう意味?」
「だってお前、最強セコムついてんじゃん」
緑川先輩もよく言ってるぞ。と笑った彼は、唯君から何を聞かされているのだろうか。
っていうか真っ先に逃げた唯君の事は一生許さない。
兄さんに抱き抱えられた私に合掌をしてからさっさと逃げて行ったあの背中に一発お見舞いするまでは今日は終わらせない。
ーーーーーー
「喰らえ怒りのチョコレート!!」
「うおっ!?」
訳の分からない叫び声と共に背中にぶつかった何か。
「チョコレート?」
「##NAME1##、食べ物を粗末に扱ったら駄目だろ」
「俺に当てたことを叱れよ」
そうして床へと落ちた小分けのチョコレートを拾って妹へと渡す兄は、相変わらずのようだ。
「朝の事は絶対に許さない」
受け取ったチョコレートを再び握りしめてこちらを睨む顔に笑ってしまったのは、怒っていても可愛らしく見えてしまったのだから仕方ない。
「唯くんがいじめるよー」
「後で殴っておいてやるから安心しろ」
「いや、お前のはマジで洒落になんないからやめて?」
というか俺よりそこのイケメンの方が罪は重いはずだろ。
「##NAME1##、お前のこと抱きしめてるそこのイケメンがすべての元凶だぞ」
「兄さんのことは唯君以上にゆるさないから」
それはもう冷めた声だった。
ーーーーーー
帰宅したら日付変わってて完全お蔵入りでした!
本当は表であげたかったんですけどね!朝思いついて休憩時間に書くとか無理すぎたよね!!!!
双子の場合は透お兄ちゃんが手作りしてくれると思う。双子シリーズの妹は甘やかされレベルが異常。
2018/02/15(00:28)
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