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▽無題

降谷妹が腐男子を拾った話

※BLCP(腐)発言あるので苦手な方はご注意



腐男子拾いました


書きたいから書いただけのネタでかつてこれ程までにヒロイン以外のオリジナルキャラを出張らせたネタがあっただろうかってくらいオリキャラが出張ってます。

降谷妹
相変わらず特撮が好きな妹
社会人なりたてくらいの頃に腐男子を拾ったばかりに、毎日のように腐語りを聞く羽目になる。
別に君の趣味をどうこういうつもりはないけれど、私は興味ないですを貫いている。
無駄に知識が増えてしまったのが妙に切ない。
腐男子くんのことは弟のような存在。

腐男子くん
中学生くらいの頃に降谷妹に拾われた訳あり男子
現在は大学生くらい。
こいつの訳ありは家庭環境うんぬんもあるけれど、それを上回るレベルで腐男子というインパクトが強い。
笑顔で毒を吐く爽やかスポーツ系イケメン(ただし腐男子)
降谷妹至上主義。
愛情が振り切れている。
いきすぎたシスコン。
甘え上手。
降谷兄についてはあまり知らないが、雫さんを悲しませたことには変わりない。とちょっぴり降谷兄に敵対心を抱いていたりなかったり。
全ては降谷妹が幸せならそれでいい。
独り立ち?え?なにそれおいしいの?
つまり出て行く気はありません。
降谷妹の転勤と共に一緒にお引越ししてきました。
そうして始まる降谷兄妹の再会やら腐男子と安室透との笑顔を貼り付けた毒の吐き合いが始まったりなかったり。
降谷妹に恋愛感情はナシ。


ーーーーーーーーーー

降谷雫は俺にとって姉のような存在であり、母のような存在でもある。
まぁでも歳的に言ったら姉だよな。
中学の頃に拾ってもらってかれこれ数年経った今も、俺は雫さんと共に生活をしている。
大学生になってもバイトをしても、どんなに帰りが遅くなっても、雫さんと住む家に帰るのが俺の当たり前で、雫さんがいる場所が俺の帰る場所だ。

「向こうの方が学校近いのによかったの?」

運び終わった荷物を前に雫さんが最終確認のように俺に問いかける。

「近いって言っても3駅くらいの差だし、大したことないよ」
「えぇ、私なら近い方がいい」
「俺は雫さんが居るなら遠くなっても構わない」

地球の裏側だろうと、雫さんと住めるのならどこだってついていく。

「雫さんに嫌だって言われるまではずっとそばに居るよ」

勝手に置いて行ったりしないし、自分から彼女そばを離れるだなんて馬鹿な真似、誰がするものか。
彼女のそばはこんなにも居心地がいい。

「じゃあ嫌って言われる前に君の薄い本達はちゃんと自分の本棚に片付けてね」
「えー、俺的に厳選したヤツだけを雫さんの目にとまるとこに置いてるのにー」
「君ねぇ…人を引きずり込もうとするのやめてくれるかな?」
「この間置いといた青{emj_ip_0829}赤は雫さん好みの展開だったはずなんだけどなぁ」
「みんなのヒーローはいちゃついたりしません」
「俺の中のヒーローはいちゃつきます!」
「知るか!!」

一回くらい読んでくれたっていいのに。
オタクだけど腐女子ではない雫さんをいつかこっちの世界に引きずり込むのが俺の目標でもある。
いつか絶対雫さんの好みドンピシャを見つけてやる。
最近特撮で攻めすぎたせいか、雫さんからの視線は冷たい。
年齢指定なしのcp要素なしのギャグ同人誌だったらいけるけど、公式にないcp要素あると純粋に楽しめないらしい。

「いつか絶対に雫さんがハマるの見つけ出すからね!」
「いや、そういうのいいんで」
「またまたぁ」
「なんでたまに君は会話が通じないんだろうね。お姉さんは不思議で仕方ないよ」

ーーーーーー
こんな感じでお引越ししてきました。
再会する時に腐男子くんが居てもいいよね。
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「雫さんってさぁ、どうしてそんなに素敵なの?」
「…君、何徹目?」

ぼんやりとした目元にはくっきりはっきりとした隈を携えた彼は、いつものように気の抜けた笑みを浮かべた。
…レポート溜めるからこうやって徹夜の日々を過ごす羽目になるのに、この子は大学入ってから更にバイトを増やしたせいもあってか、こうして締め切り間近になると連日徹夜の日々を送って居る。

「脳が限界を訴えてるよ」
「えー?違うよこれはこの世の理、真実。俺の本心」
「はいはい。これ飲んで1時間仮眠とりなさい」

ホットミルクを持たせてパソコンを遠ざければ、雫さんったら優しいんだからぁ〜と酔っ払いのように呂律の回って居ない舌で話す彼は誰が見ても限界を迎えて居る。

「バイト減らせば?」
「えー、それは困る」
「私は君が体を壊す方が困るし、嫌だ」

私にとっては可愛い弟のような存在の彼には是非とも健康な日々を過ごしていただきたい。

「はい、じゃあ飲みおわったならとっとと寝る」
「雫さんにぎゅってしてもらえたら秒で寝れる」
「…君ねぇ」

だめ?とあざとく上目遣いときたものだから、本当にずるい。
結局甘やかしてしまう私も私なんだろう。

「シフト減らすならいいよ」
「くそう、雫さんのハグには変えられない…減らします!」
「よろしい」

喜ぶ無邪気な姿に両手を広げれば、嬉しそうに飛び込んでくる彼は弟というよりはまるで仔犬だ。

ーーーーーー
ほら、家族だからね。
降谷妹にとってはもう腐男子くんは家族だから甘やかしちゃうんです他意はない!!
お兄ちゃんが見たら頭ん中真っ白になる。
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「ねぇ雫さん、今日の晩御飯どうしよっか」
「もう今日はここで済ましちゃえばいいじゃん」
「やだよー!何のために飲食店のバイト増やしたの思ってんの」
「ねぇまってお姉さんそれ知らないんだけど。今何個掛け持ちしてるの?正直に言ってごらん?」
「えー、怒らない?」
「怒るよ」
「じゃあ言わない」
「じゃあ君が部屋に入ってきたら即追い出すから」
「なんで!?」
「なんででも」
「やだよー、俺雫さんと一緒じゃなきゃねれない夜があるんだよー」
「あのさぁ、別に人の布団潜り込んでくるのはいいけど、人のこと抱き枕にして窒息させようとするのやめてくれません?」
「え、そんなことしてたっけ?」
「この間思い切り抱きしめてきたせいで息できなかった」
「ごめんごめん、愛情がいきすぎちゃったみたい」
「そういうのいいから」

「…あの、まさか一緒に寝ることってよくあるんですか…?」

目の前のカウンター席で繰り広げられる、見る人が見れば姉弟喧嘩ようでもあり、恋人同士の痴話喧嘩のような二人に思わず口を挟めば、男の方が得意げな顔で俺を見た。
そのどこか勝ち誇ったような顔が腹立たしい。

「そうですけど?安室さんには関係ないじゃないですか」

ねー雫さん。とわざと見せつけるように雫の肩を抱いて頬をすり寄せる様に手の中のグラスが微かな音を立てたのに気付いて急いで力を抜いた。
…よかった、ヒビは入っていないようだ。

「とりあえず窒息死は嫌だからやめて」
「じゃあ後ろから抱きしめるのは?」
「…それなら、まぁ」

よくないだろ!?
いいよ。と許可を出した妹に叫びたかった。
いいわけがない。
いいわけがないだろ!?
何がどうしてそんな思考回路になったのか俺には理解できない。
兄ちゃんはお前をそんな風に育てた覚えはない。

「そういえばこの間君の友達かな?女の子に最低っていきなり言われたんだけど私のことなんて説明してるの?」
「俺の世界で一番大切な人」
「君ってわざとやってるよね?」
「なにが?」
「絶対あの子君のこと好きだよ。そんな子にわざとそんな言い方するのはどうなの」
「でも嘘じゃない」
「嘘じゃなくても、言い方もうちょっと考えようよ」
「応えられもしない好意に期待させるような真似する方がどうかと思うけど」
「それもそうか。でも若いツバメを飼ってるって思われてるの凄い不快なんだけど」
「いっそ恋人になっちゃう?」
「そういうとこだからね!?もうやだこの子…」

俺は一体なにを見せつけられているのだろうか。
雫さん雫さんと甘えるように妹の名前を呼ぶ男の声が、嫌に耳に張り付く。
俺の知らない間にできていたもう一つの家族。
弟のように可愛がっているらしいその男から向けられる視線は、どこか俺を責めるようでもあった。
先にそばを離れたのはお前だと。
自分の意思で離れたのはお前自身だと。

「俺は雫さんがいるならどんなとこでも絶対に帰ってくるよ」
「はいはい」
「本当だって!」
「知ってる」

優しく微笑みかけるその顔が、彼を信頼しているのだと物語っている。


ーーーーーー
ギャグにしたかったのになぜかしんみりしてしまった…
毒の吐き合いが書きたかったのに。
以下はなんやかんやで丸く収まった降谷兄妹と腐男子?
キャラに対して腐発言(BLCP)があるので苦手な方は注意してください。
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「雫さーん!」
「はいはい」
「俺的には沖安っていう現実で起こっても構わないcpを推奨してるんですけどなんであの男がここに居るんですかー!!?」
「私のおにーちゃんだから」

あとそのcp発言やめて。と俺の目を見ることなく吐き捨てた雫さんは完全にクールモードだった。
いやだってあれなんなの。すっげードヤ顔してんのムカつくんだけど。

「雫さんの弟ポジは俺でしょ!?」
「うんそうだね」
「じゃあなんであの男が横を陣取ってるの!?」
「まるで嫉妬に狂った女だな」
「黙れ受け顔」

鼻で笑って俺を見下すあの男は絶対に受けだ。
右固定だ。
だから攻め顔で雫さんに迫るのやめろ受け野郎。

「じゃあさ、もうみんな兄弟でいいじゃん」
「やだよ!俺の家族は雫さんだけだし、こんな性格悪そうな兄貴は要らない!!」
「俺だって生意気な弟は要らないさ」
「ねぇなんなのあの性悪!!安室透よりタチ悪い!!」
「降谷零はそういう男なんだよ」
「まあどっちにしろ受け顔だけどな!!」
「だから受けとか言わない」
「むぐっ…」

はい、しー。と俺の口を塞ぎ、空いている方の手で人差し指をたてた雫さん。

「ひゅき…っ」
「雫、今すぐその手を離せ」
「がっちり掴まれちゃったから無理かなぁ」
「そんな雫さんが大好きです!!」
「…育て方間違えたかなぁ」

ーーーーーー
なんでこうなっちゃったんだろう。ってたまに頭抱えるハメになる降谷妹。
なんだかんだで甘いからだけど、その甘さは兄譲りの甘さなので元を辿ればお兄ちゃんが原因だったりなかったり。
立派なシスコンに育ちました。やったね!
腐男子くんがポアロにバイトで入ってても面白い。
俺シフト入ってるから仕事帰りよってよ!一緒に帰ろう?とか言われると寄ってしまう。
そして露骨なまでのすきすきアピールをわざと安室透の前でやる流れ。
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2018/02/28(17:35)


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※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません
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