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▽無題

風見幼馴染A

快斗姉ネタとかもいつか書きたい。
多分青子ちゃん大好きお姉ちゃんだと思う。






「裕也、そういえばあれなくなってたよ」
「気づいたのならお前が買い足しておけばいいだろう」
「えー、だって裕也の家じゃん。あとあれも、もう残り少なかったよ」
「あぁ、あれか。それに関してはストックがまだある」
「え、どこ?」
「洗面台の棚の中見なかったのか?」
「あー、見落としてた」
「帰ったらちゃんと確認しておけ」
「そうする」

「…お前達付き合っていたのか?」

幼馴染コンビの話に耳を傾ける者が果たして何人居ただろうか。
少なくともこの会話を聞いた職員全員が同じ疑問を抱いたことだろう。
そして俺が口にした疑問にこちらを振り向いた二人の表情は何も言わずとも否定を表してした。

「流石にゴリラの面倒を一生みるのは…」
「ねぇ裕也、私だって傷つくんだけど」
「ならもう少し品のある言動を身につけるんだな」
「でも一緒に住んでるんだな」
「はい。裕也のマンションからの方が近いですし、色々と楽なので居候してます」
「よくお前も承諾したな」

風見の性格からしたらいくら幼馴染であっても女である彼女を住まわせるのは意外だった。
そういうのは気にする性格だと思ってたんだがな。

「荷物を持って無理矢理押入られてはこちらが折れるしかないので。こいつは昔から折れることを知らない我儘の化身ですから」
「大丈夫、裕也にだけだから」
「お前は俺を殺す気か?」
「またまたぁ、私のお陰で大分鍛えられたじゃん。女の我儘に」
「俺はお前のような女だけは御免だ」
「それ以上に癖の強い女性ばっかだったのに?」
「…その話はもうやめろ」

こいつ、風見の女運の悪さの話をするときは本当に輝いてるな。
楽しくて仕方ないと言った顔の幼馴染に頭を抱える風見はいつも振り回されているのだろう。

「俺はお似合いだと思うぞ」
「…は…ふ、降谷さん!?どう言う意味ですか!?」
「裕也の幼馴染は私がぴったりってことじゃない?」
「お前は黙ってろ!降谷さんっ!」

ーーーーーーーー
上司は暖かく見守ってるよって話のはず。
あれとかそれとかこれでもちゃんと会話が通じ会う風見と幼馴染はカップルというよりもはや夫婦。
以下はなんか事件に巻き込まれて協力してるコナンくんと公安の方々…というより風見と幼馴染の話。
ーーーーーー


後ろで銃声が響いた。

「振り返るな。前に進むんだ」
「でも…っ!」

あそこには、あの人が居るのに。
公安の一員である女性が一人残っている。
あの人は、俺たちを先にいかす為に一人で残っている。

「あれは自分のすべき事を果たしているだけだ」
「でも一人じゃ無理だ!!」
「気にするな。あれはああ見えて頑丈にできているんだ。だから君は君のすべき事に全力を尽くしてくれ」

でなければあいつが残った意味すらなくなる。
そう言った風見さんの顔を見て、反論の言葉は消え去った。
この人はあの人のことを信頼しているのだろう。
絶対に大丈夫だという確信すら感じられる顔で言い切るのだから。

「ねぇ、風見さんってあのお姉さんのこと好きなの?」

俺を抱えて走り出した風見さんに問えば、彼は真面目そうな顔に少しだけ優しい顔を滲ませて一言呟いた。

「愚問だな」

ーーーーーーーー
これ本当は幼馴染のこと好きなんじゃないの!?ねぇ風見さん!そこんとこどうなの!?ねえ!?ねえっ!?
みたいな話にしたいよね!!!
絶対両思いだよこの二人。
ただ決定的な言葉をお互い口にしないから、はっきりしない関係がずるずる続いていく。
ーーーーーーーー


「ねぇ裕也」
「寄りかかるな重い」
「女の子に重いとか…だから裕也はモテないんだよ」
「…女の子…?」
「ねぇ、その本気で訳がわからないって顔やめて?流石に傷つく」
「ゴリラにもそんな感情があったんだな…いや、これではゴリラに失礼だな。訂正しなくては」
「私もマジで怒ることあるからね?」
「そうだな、訂正ついでに謝罪もしなくてはな。動物園行くぞ」

ーーーーーー
これ実はデートです。
多分デートっていうほど甘くもなければムードもへったくれもないけど、この二人はこれでいいと思う。
お付き合い吹っ飛ばしていきなりプロポーズからの結婚の流れがこの二人にぴったりだと思う。
ーーーーーーーーーー


「…服を着ろ!!」

帰宅早々目にしたのは、シャツ一枚で缶チューハイをあおる幼馴染の姿だった。
風呂上がりだったのか半乾きの髪に首からつる下げられたタオル。
だからなんでこいつはこんなに自由なんだ?恥じらいという感情をどこで捨ててきた。

「着てるじゃん」
「下をはけ!!」
「えー、ちゃんとパンツはいてるもん」

ほら。となんのためらいもなくシャツを捲り上げた馬鹿は何を考えているのだろうか。
痛む頭を抑えるのはこれで何度目だろう。
この馬鹿のせいでいつか俺の頭は割れるんじゃ無いんだろうか。

「お前がモテない理由はそこにあるんだろうな」
「女運の悪い裕也にその手の話をされたくない」
「その話はやめろ」

人の女運の悪さを笑うこの幼馴染には一生かかっても理解されないだろう。

「でもさぁ、裕也と居ると楽なんだよねぇ。やっぱ付き合いの長さも馬鹿にできないもんだね」
「だから下をはけ」
「裕也ママは厳しいなぁ」
「お前なぁ」

一応他人で男がいるというにも関わらず、だらし無い格好でうろつくこいつのこういう所は一生かかっても治る気がしない。

「もうここに永住したい」
「やめろ。俺が死にかねん」
「まぁ公安に大人しく異動する代わりに住まわせてもらってるだけだもんねぇ」

わざと嫌味ったらしく言われては返す言葉もない。
たしかにこいつを引き込んだのは紛れもなく自分自身なのだから。

「だが給料は上がったろ」
「うっわ、痛いとこついてくんねぇ。言っとくけど寿命は縮んだから」

けらけらと笑って言う様は満更でもなさそうでなにより。

「それで?強制的に引き抜かれた感想は」
「上司は鬼だし幼馴染も人使い荒いし、そんでこっちはたまに死にかけるし命懸けで生きてるけど、まぁ悪くはないかな!」
「お前のいいところはその楽観的なところだな」
「ねぇそれ褒めてる?」
「褒めてるさ。有り難く受け取っておけ」

じゃあそうするー。と気の抜けた声で笑う姿今も昔も変わらない。

ーーーーー
ふざけんな馬鹿とか暴言吐いたりもするけどなんだかんだで風見大好きな主人公。
お酒も入って上機嫌なのでデレ気味。
ーーーーー


「裕也はさぁ、生まれ変わったらどうなりたい?」

こいつはたまに、何を考えているか分からない顔でこれまた意図の掴めない質問をする。
何も考えていないのか、それとも考えることを放棄して人に投げているだけなのか。
それは今でも分からない。

「さぁな。そもそも考えた事がない」
「そんな感じする」
「少なくともお前と関わりのない人生を望むだろうな」
「うっわぁ、真顔でそう言う事言う?」
「顎を乗せるな重い」
「どんだけ貧弱な肩してんのさ」

人の肩に顎を乗せて笑う馬鹿はどうやら離れる気はないらしい。

「そういうお前はどうなんだ」
「私?じゃあ私はまた裕也と出会う人生を望むかな!」
「嫌がらせの如く追ってくるなお前…」
「先に引きずり込んだのは裕也」
「人の部屋に押しかけて来たのはお前だろう」
「またまたぁ、どうせ分かってたくせに」

にやにやと得意げに言う様は実に腹立たしいが、それも事実なので黙っておく。

「裕也がお兄ちゃんなら良かったのにって小さい頃は思ってたけど、別に兄妹じゃなくても関係が続くんだから幼馴染で充分だったね」
「俺には身にあまりすぎるがな」
「とか言いつつ公安に引きずり込んだのは誰かな?」
「…その話はもういいだろ」
「私根に持つタイプだから」

知ってるさ。
小学生の頃、悪戯半分で腕を引いてきた男子を力技でねじ伏せて泣かせた上で謝罪を迫ったこいつの顔は生き生きとしていた。
…あんな頃から怪力だったのだから現在の身体能力の高さも納得できる。

「頑丈で良かったな」
「メンタルの話?それともフィジカル?」
「お前の場合は両方だな」
「なにそれ私無敵じゃん」
「今更知ったのか?」
「やめて照れる」

この単純さも昔から変わらないな。

ーーーーー
多分幼馴染はちょっと歳下なのかな…?
幼馴染のデレが加速していく。
ーーーーーー

2018/04/06(02:26)


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※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません
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