つぶやき
2017/09/09
「わ、姉さん?久しぶりだなぁ!元気だったか?」
「元気元気!お姉ちゃんはいつだって元気だよ!」
「秀兄困らせてないか?」
「…ダイジョウブダヨー」
「動揺が表に出てるぞ」
「げ、母さん…」
「げ、とは随分な挨拶だな?」
「ごめんなさい嘘です嬉しいです母さんは幼くなっても美しいね!」
「…お前は幾つになっても変わらんな」
「頭の話?」
「姉さん相変わらずだもんなぁ。あ、僕用事あるからもう行くね!姉さんまた後でな!」
「気をつけていってらっしゃい」
「いってきます!」
「…で?病院嫌いのお前が自ら病院にかかるとはな。泣かなかったか?」
「母さんから見た私ってどうなってんの」
「注射が嫌だと言って泣いて大暴れした挙句、医者の腕に噛み付くような猛犬だな」
「…流石にこの歳でそれはないよ」
「なら静かに大人しく冷静に治療を受けた、と。そう言い切れるんだな?」
「…あの、その、麻酔って刺す時結構痛いんだよ?」
「…本当にお前は変わらんな」
「この話真純にだけは言わないで…!」
「(言わずともバレているんだがな)」
「でもほら、終わればなんてことないし、痛くもないし、全然余裕!」
「なら反対側も余裕だな」
「…モチロン」
「目が泳いでるぞ」
「…この待ってる間が嫌なんだよなぁ」
「治療を怖がるのは昔と変わらないな」
「怖くないって」
「本当か?」
「…そういえば用事あるんだった。ごめん母さん、また来るね!」
「…逃げ足の速さも相変わらず、か」
母はなんでもお見通し。
次女は分かっててあえて気付かないフリをしてあげている。
姉さんかわいいなぁって思ってたらいい。