1808

米津の特集を見て、ああー、大きくなったなあ、と。
「今も自分は負け犬だ」と言いつつ「俺は天才だ」と酔いの回った口が言う姿が、本当にそれらしく。
それでも昔より前を向く歌詞が増えて、それでも相変わらず劣等感があって、「ダメだけど、それで良い。ダメなまま俺は前を向くよ」と伝える姿が、世間の評価ではなく、米津自身が大きくなったなあ、と、振り出しに戻り。
ボカロ出身の彼らを勝手にそういう風に見てしまって、なんとなく、「さん」ではなく「くん」で呼ぶし、大きくなっていれば毎度、なんだか感極まって涙が出そうになります。
ねえ。君が知っている頃より、ずいぶんと勢いを落として小さくなってしまって。それでも大きくなった人もちらほらいて。君がいなくなった後も、名前を見る機会があったこと、知ってる?
君が見たかはわからない、彼はあの時よりもっともっと大きくなって、多分一番大きくなって。「ここまで育っちゃったから、このまま生きるしかないじゃん」って、前を向いたみたい。

ねえ、君が、亡くなってから、長く経つような気がするけれど。ゲーセンで、君の遺作を見て、泣いた子もいまして。死を選んだことは、それはそれで本当に君らしくて。それでも、独りでは、決して、なかったんだよ。