「無力……人類はあまりにも無力……」
いつものように項垂れて、パスカルさんをはじめとした機械生命体──自分にとって馴染みやすい言葉でいうとロボットのみんなに助けを乞う。
自虐的なセリフだが、人間が自分以外にいない環境かつ文明がほぼ滅んだような場所では現代人などあまりにも無力なのである。
水を汲んでくるのも一苦労だし、食料探しも敵意のある機械生命体に見つからないように採取するなんて土台むりな話である。
ほぼパスカルさんの村からは出られない。
いきなり目覚めたら廃墟のなか、行き倒れていたところをパスカルさんに拾われなければとっくに死んでいただろう。
どうやらパスカルさん達も人間を見たのは私が初めてだそうで、しかも此処は私が生きていた時代からしたら1万年近く未来──エイリアンの襲来で人類全員が月に逃げているらしい。
しかも数千年近くエイリアン率いる機械生命体と人類率いるアンドロイドは地上で争っているという、どこのSF小説かという話である。
この話を聞いたときは此処は敵側なので捕虜かと思ったが、どうやらパスカルさんは友好的な機械生命体のようで、行き場所がない私を隠すように一緒に村に住まわせてもらっている。
ロボットなのに下手な人間よりすごく優しい…。
そんなこんなでロボットしかいない村で、人間一人が生活をしているのである。
しかしながら、みんなすごい人間味?があるのでそんなに寂しさは感じていないが、食事や排泄、睡眠が必要のないロボットと人間では生活に大きな隔たりがあり当初は大変苦労した。
そして当然のごとく、現代人なんてロボットに比べれば塵芥のような脆弱さなので、初期段階から自分で自分のことを割れやすい卵のように扱ってほしい、とかガラス細工より壊れやすいとか言わなくてはならないのは地味に心にくるが、事実なのである。
機械生命体の皆さんのコミュニケーション方法は人間がされたら軽く死にそうなので。
そんな私がこの村で出来ることと言えば、子守である。
ロボットに子守…?と思われるかもしれないが、村の子供ロボットの子守をしている(今でもちょっと謎)
といっても、自分の知っている童話的な話を聞かせたり、歌を歌ったりなどといった肉体労働はあまり含まれない部分に限っている。
あまりにも無力なので、これくらいしか出来なかったというのもある。文明と切り離された人間はあまりにも無力…と日々痛感している毎日である。
本当なら人間側のアンドロイドがいるレジスタンスに行くのが望ましいのだろうが、レジスタンスの事情をかいつまんで聞くとずっと戦わされているのに救援に来ないわ、無視も同然の扱いとか…絶対それ人類恨んでるよね…、と思わざるを得ない。
そんなところにノコノコひとりで行けるほどコミュ力も高くないし、切り抜けられる自信もない。
そもそも1万年前からタイプスリップしてきました、なんて言えば頭がおかしい不審人物として扱われ、最悪の場合モルモット的な感じにされるかもしれない…という恐怖心もいなめないので、なんか記憶喪失的な感じに誤魔化してコンタクトを取りたいが、なんだかんだ、パスカルさんの村は居心地が良いのもあって思い切りがつかず足踏みしているのである。
だが、そんな日々もあっさりと終わりを告げるのだった。
お話がほぼ設定概要だけに終わった続き物短編。ゲーム未プレイでアニメだけなので矛盾するかも。
この時期のアニメでは夢的な意味ではニーアが刺さりました。
トリップ夢主が2Bや9Sをはじめとしたアンドロイドにドロドロに執着されて何処にもいけなくなる的な、夢主側としては情緒が育っていくアンドロイドとのほのぼの交流のつもりだったのに、クソデカ感情を育ててたみたいな話が読みたい。自身でコントロールできない程の恋や崇拝に似た何かを抱いていくアンドロイドと、それを向けられる、ひとりぼっちで唯一の人間。
この時期のアニメでは夢的な意味ではニーアが刺さりました。
トリップ夢主が2Bや9Sをはじめとしたアンドロイドにドロドロに執着されて何処にもいけなくなる的な、夢主側としては情緒が育っていくアンドロイドとのほのぼの交流のつもりだったのに、クソデカ感情を育ててたみたいな話が読みたい。自身でコントロールできない程の恋や崇拝に似た何かを抱いていくアンドロイドと、それを向けられる、ひとりぼっちで唯一の人間。