Short
めしませおみあし
微裏? ちょっとえろい
「薬研ー」
小春日和。今日は出陣の予定もなく、馬の世話やら家事やらを指示した後は各自自由行動をとらせていた。
ひょっこり居間に顔を覗かせると、わが第一部隊の隊長を勤めてくれている薬研が。彼は壁にもたれかかってゆっくりしている所だった。
薬研は私に気づくとひょいと片手を挙げた。
「よっ、大将。どうした?」
「今、時間ある?」
「特にやることないぜ」
「よかった」
薬研の隣に行き、ちょこんと腰を下ろす。
私はじーっと薬研を見つめた。くりくりした目に私より低い身長、どこからどう見ても子どものそれだ。それなのに、隙ひとつなくあぐらをかき腕を組む姿は熟年の戦士を思わせる。
幼かったりふざけているようでみんな戦場では驚くほどの戦果をあげてくれる。全く不思議なものだ、刀剣男士なんていうのは。
「ね、薬研。膝枕して」
「膝枕ぁ?」
薬研はすっときょんな声をあげて、さも不思議そうな顔をした。
「大将、疲れでも溜まってんのか?」
「んー……そんなとこ。ダメ?」
「悪かねぇけどな」
くい、と薬研の小さく、しかしがっしりした手が私の頭を掴み、乱暴だけど優しく自身の太ももへと持っていった。自然と私は寝転がった状態になる。
少し体制を整えて、私は遠慮なく薬研の太ももに体重を預けた。
「ほら、これでいいんだろ」
ぽんぽんと薬研の手が私の頭を撫でる。まるで、あやされてるみたいだ。
いつか、短刀の膝に頭を預けてみたいってずっと思ってたんだ。あの短パンから見える真っ白い肌が私の本能をいつもくすぐっていた。
「ふふふ、しあわせー」
「そうかい。そりゃよかった」
そう言いながらも薬研は私の髪をすいたり撫でたりしてくる。ほんのり温かい体温が私に安心感を与えてくれた。やっぱり、薬研は短刀らしからぬ性格というか、包容力はんぱない。
柔らかい太ももは枕より気持ちがよくて、真っ白で、ずっとこうしていたいって、ぽかぽかしたお日さまがそれを後押ししてくれているって、変なこと考えてしまうほどだった。
少し角度をずらして、頬ずりすると柔らかいそれに触れた。
まるで夢心地だ。
もっと、もっと触れていたい。欲がどんどん溢れ出てくる。私は本能に身を任せ、もう片方の太ももに触れた。
手で触るのもいいな。それをゆっくり上下させる。領域の広い、白い肌はそれを容易にさせてくれた。
「………っ!」
ぴくんと、薬研が小さく跳ねた。
「ちょ、大将……」
「ちょっとだけ」
上目づかいで頼むと、薬研は不服そうな顔をしたが目をつぶってくれた。ラッキー。
私はそれをいいことに白い肌をべたべた触って堪能しまくった。
「く、くすぐったい、大将……」
気がつくと薬研はふるふると震えていた。いつもの彼なら決して見せない、真っ赤に染めあがった顔も。もしかしたら私はSっ気があるのかもしれない、それをもっと見たいと思ってしまった。
私はそっと唇をあて、舌を出した。
「んっ!」
ぴくんと小さい体が跳ねる。
やっぱり、どこで触っても柔らかい。私は舌をゆっくり滑らせた。
ゆっくり舐めあげるのもいいし、一部を丹念に舐めあげるのもいい。かり、と優しく噛みつけば面白いくらいに反応した。こうしていろんなところをいろんな方法で攻めると薬研のポイントが見えてきた。内股を上から舐めあげるようにすると、とても気持ちがいいらしい。力いっぱい私の頭を握ってきた。
「ひ、……っく……、たいしょ……!」
ちゅ、と少し強めに太ももに吸いつくと、赤い痕が残る。私は傷口を舐めるかのようにそこを舐めた。
ちらりと上を見るれば羞恥で顔を真っ赤にし、口元を押さえる薬研が目に入った。彼の目には涙が溜まっているように見える。
かわいい。それに、少年を犯しているような気分になった。なんだかとても、悪いことをしているように。
もっと、したいなあ。私は顔を上げ口元を隠している薬研の腕を優しく離した。薬研はうるうるしている目を細めて、息も荒い。
ああ、これでは本当に誘っているように見えるではないか。
彼のあごに手をかけ、唇を重ねようとしていた時だった。
「………………」
廊下から無言の圧力を感じた。ゆっくり、ゆっくり顔を移動させると、すごい顔した安定が立っていた。私はぱっと薬研から離れる。
「なにしてんの、2人とも」
「あはは………」
その後しばらく薬研が目を合わせてくれませんでした。
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