sevenseas

ずっと七つの海を見ていた。海は見たことがあるのに、空は見たことがなかった。
海の中を浮いていた。光の届かない海底の水が死んだように黒かった。随分と深くにいるようだ。粉のような泡が隣を過ぎる。水中の中だというのに呼吸は不自由なく出来た。
身体にノイズがはしる。虚数が身体を呑み込もうとする。
痛い、痛い、痛い。
思わず背中を丸めた。両手で身体を抱える。しかし痛みが和らぐことは無い。
皆はそんな苦痛顔に出していないだけでこれくらいの苦痛は感じていたのかもしれない。

「××××」

ノイズがかった声がした。誰かが私を呼んでいる。誰だ、誰が私を呼んでいる。

「体の再構成!?そんな馬鹿な……停止したはずの機能が動き出してる、不味い」