この後めちゃくちゃ団欒した
「あ、明日からちょっと出掛けるから、ご飯適当に食べてね」

夕飯の片付けを終え、エプロンで手を拭きながらなまえは言った。お茶を飲んだりパートナー達の毛繕いをしていたノボリとクダリは、なまえとてたまには羽を伸ばしたいのだろうと二つ返事で快諾したが、しかしその後の言葉に固まった。

「一ヶ月あれば帰ってくると思うから」
「い、一ヶ月!?」
「どちらに行かれるのですか!」

各々持っていた物を投げ出し、なまえに詰め寄る。突然食いついて来た2人になまえは目を瞬かせ「一ヶ月もどこへ!?」と騒ぐ2人を見上げていたが、暫くして自分と2人の考え方の相違に気付き1人でふむと頷いた。

「前に話したシンオウのシロナって覚えてる?シロナは考古学者でもあるんだけど、毎年バカンスがてらサザナミタウンにある別荘に滞在してイッシュの遺跡を調べてるんだって。
それで今回は私もイッシュにいるし、調べ物の手伝いをしてくれないかって頼まれたの」

つらつらと流れるように説明したなまえに、ノボリとクダリは惚けたように固まっていた。普段は対称的な口の形をしているのに、今ばかりは揃って「あ」の形をしているものだから、妙に可愛らしくてなまえはクスクスと笑う。
なまえの楽しそうな笑い声に我に返った2人は、しかし普段なかなか会えない同性の友人となれば積もる話もあるだろうと納得し、早まってあらぬ想像をしていた事に恥じて気まずそうに視線を泳がせた。

「そうでしたか……それならばわたくし共のことは気になさらず、ゆっくり羽を伸ばしてくださいまし」
「毎日……ううん、2日に1回電話するからね!」
「おお、クダリくんにしてはかなり譲歩したね」

なまえが感心するように頷くと、クダリは「その代わり!」となまえの腕に自らの長い腕を絡ませ抱き寄せる。ノボリの「クダリ!?」という怒気を含んだ声を背に、ソファになまえを座らせ、その横に腰を下ろした。されるがままに目をパチパチとさせているなまえを膝の上に乗せると、クダリは満足そうに笑って言った。

「今日は僕達だけのなまえを独占する!」



話が話なら裏行きなんですけど、残念ながらこのシリーズは全年齢対象です(多分)
(160825)