「……ん…」

目が乾燥したようで、違和感から意識を覚ます。なんかいつもよりふわふわなベッドだから寝心地が良くて、まだ寝ていたい。…酔ってるってすげぇ。と思いつつも目を開けるとやたらと高い天井。

「……?」
「…起きた?」
「うん…。………!?!!?」
「ハハハ。可愛い。」

視界に入ってきた銀髪に、離れようとするもどうやら腕枕をされていたようで、その手でブロック。い、一緒に寝てたの!?てかなんで銀髪服着てないの!?てか窓から見える景色がやたらと上から眺めていて、ここ…

「ここどこ!?」
「ん?俺の家。」
「いや家じゃない!!だって家は一軒家で「だから、俺の家。」
「……!!」

目を見開くと、ようやく奴が言っている意味が分かった。ここは、銀髪のもう一つの家だ。きっと、頭?とか言われてたから、それ用…って言ったらアレだが、多分そう。身体を起き上がらせて部屋を眺めようと思ったら、上半身だけ覆い被さって来られて動けなくなる。

「え…ちょ、何…」
「さっきはあんなに抱き締めてくれたのに…」
「は…?何、言って…」
「気持ちいいって泣いてたのになぁ」
「は!?!??」

その言葉に顔が青ざめて、布団の中の自分を確認した。……下着しか、付けていなかった。

「?!??!」
「俺は止めたんだよ?でも名前ちゃん、積極的でさ…」
「え……待って……、」
「俺の服、脱がされちゃって…。そしたらもう、止まらないよね」
「―――っ!?!」

嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ!!いや、そりゃ、私がよく遊んでるのは自分でも知ってるよ!!そういうお友達とかいるよ!?けどね!?ちゃんとそういう相手にする人は割り切れる人だって決めてて、それから一度もそこを間違ったこともなくて、…なのになんで今!?しかも義理の兄と!?それになかなかヤバイヤクザと!?

「う……嘘だ、…だって私記憶ない!!」
「酔ってたからね。まぁ、俺も妹抱くのは気が引けたけど…」
「……うそだ……」
「あれだけ誘われちゃ、男が廃るよね。」
「嘘だーーーー!!!」

否定するように布団を頭まで被っても思い出せない。私そんなに酒癖悪くなかったはずなのに!!どうして!!ハハハ、と笑い声がして布団から顔を出してキッと銀髪を睨んだ。

「……妹に手出すとか有り得ない……!!」
「ん?だって名前ちゃん、俺のことお兄ちゃんだと思ってないでしょ?」
「!!」
「俺は可愛い妹として見てたけど…しちゃったしもう無理かな。」
「い、妹とは見てないでしょ絶対…」
「まあ…そうだね。じゃないと抱いたりしない」
「……っ本、当に…?」
「まだ疑うの?」
「……」

信じたくないだけなのだ。私から襲うなんてそんな…そんなこと!?!しかも義理兄を!?…っていう。疑心暗鬼の目で銀髪を見つめると、身体の奥が酷く疼いた。……え?なにこれ

「……?」
「あれだけしたのに、元気だね…」
「!?あれだけ、って…」
「もう一回したら、多分分かると思うよ。」
「は、はぁ!?」
「俺と名前ちゃんの相性が抜群だった、ってね……」

覆い被さった唇と重なって、身体が言った。この唇おぼえてるわ、と。悦ぶ身体が憎らしく思えた。だって兄(義理)だしヤクザだしもうどうしようもない人だよ。イケメンだけどさ。見てくれも最高だけどさ!!

しかし欲に弱い私のクソ身体は、慣れている銀髪の手付きにまんまとやられ。意識のある中で受け入れてしまった。…もうヤってしまったことに、言い訳が出来なくなりました。