《本日のターゲットはこちら!》

「!?え、〇〇じゃないっすか!」
「わ〜!〇〇ちゃんや〜」
「はあ!?ちょっと待って!ダメだって!何してんの!この番組はアイツにだけは関わっちゃダメだって!!」

《今回、ターゲットとなるKing & Prince△△に仕掛けるドッキリは、寝起きでもしかしてやっちゃった?!なんにも覚えてないんだけど?!どういうこと!?ドッキリ》

「やってるわ、最悪だよもう、ダメだって。ほんと事務所に怒られるよ?何やらせてんの?あの子一応Jのトップオブトッププリンセスよ?」
「菊池くんはうるさいなぁも〜何?そんなに嫌なの?」
「当たり前じゃないっすか!何やらせてんだか知らないですけど、アイツ俺のスペシャルお気にですからね?!」
「でもアレやろ?噂によると顔やねんな?」
「顔だけども何か?」

《今回初めて行うこのドッキリは、その名の通り、ターゲットが朝目を覚ますと隣に見知らぬ男が寝ている、というドラマや映画でよくあるシチュエーションを再現しようというもの》
《見所はやはり△△がやらかしてしまった!と気付いた時のリアクションだが、その他にも、普段はアイドルとしてファンを魅了しまくる△△の寝顔やすっぴん姿にも注目!》

《という訳で、》

「皆さんどうも!きんぐあんどぴーす………あ、間違えた、たか、っ橋海人です!」

「入ってこん入ってこん!」
「なんだよきんぐあんどぴーすって!」

《実は今回、さすがにあの△△の横に見知らぬ裸の男を寝かせることは出来ないとお偉い方から叱られてしまった為、急遽メンバーに大事な仕掛け役をお願いさせていただきました!》

「橋さんは今回初めての仕掛け人ということですが、どうですか?」
「これはですねぇ、もう、ワックワクしかないでございますよ!」
「△△さんとは仲が良いんですか?」
「はい!ばちぼこのマブです!」

「相変わらず癖強ぇんだよな、」
「アホの子なん!?笑」

《さすがキンプリ。早速独特な雰囲気でスタッフを困惑させるが、どうやら今回、このドッキリには、並々ならぬ覚悟で挑むつもりらしく、そのワケを聞いてみると、、、》

「〇〇はですねぇ、もう僕達といすぎて、僕達が男だってことを忘れてるんですよ」
「酷いんですマジで。ライブの時とかも、面倒臭いからって僕達と一緒に着替えようとするし、ちょっとイタズラしてやろってことで目の前で僕とか岸くんが着替えても、表情一つ変えないんですよ?酷くないですか?」
「?はぁ、」

《酷いかどうかはさて置き、とにかく自分が男として意識されていないことに納得がいかないらしい橋》

「なので、これを機に、分からせていただきますよ!」
「??」

「バカやん」
「バカだねぇ」
「これは要するに、〇〇ちゃんに構ってもらえない橋くんが、公共の電波を使って〇〇ちゃんにイタズラをしたいと?」
「そうなりますね」
「姉ちゃんに構って貰えん弟やん笑」


《今回の作戦はまず、ニセの早朝ロケと偽り、△△と橋を前乗りさせることからスタート。そこで少々面倒臭い番組プロデューサーから夕食に誘われ、酒に弱い△△を少し酔わせて、ホテルに返すという流れ》
《ちなみに、△△は既に夕食を終え、ホテルに戻っている状態。少しお酒も入っていた為、付き添っていたマネージャーによると、既にぐっすり状態ということで、このまましばらく眠らせることに》
《しかし…………》

「………………」

《ホテルの廊下で、既に半裸の橋》

「橋さん、どうしました?」

《先ほどまでの勢いが無くなり、何故か不満げ》

「え聞いてないもん、」
「何をですか」
「〇〇、すっぴんだし寝てるじゃん、凄いカメラ映るじゃん」
「テレビですからね」
「聞いてない」

《少し考えれば分かりそうなことを、延々とゴネ続ける橋》

「じゃあやめますか?」
「ううん、やるけどね」

《結局意志は変わらないようなので、このまま少し待機してから△△の部屋へ向かうことに》


AM 4:00

「はい、それでは、初のドッキリ生体験ということで、やって参りました…………部屋です」

「なんて?」
「訳分からんしめっちゃ眠そうやな笑」
「もうダメだよコイツやめよう、、笑」

《既に少々心配な橋だが、先ほどの意気込みを思い出してもらう為にも、早速、ぐっすり眠っている△△の下へ》

「……………寝てますねぇ、ぐっすりです」
「あんまり長くは見せられないんですが、ちょっとだけ、寝顔もお見せしたいと思います。………じゃ〜〜ん」

「あら、整ってるね〜〜」
「ほんと綺麗な顔してる子やな」

《さすがトップアイドル。寝ていても一切崩れていないビジュアル》
《橋には悪いが、じっくりとカメラに納めさせていただいたところで、いよいよ、本題のドッキリへ》

「こいつほんとに大丈夫ですか?」
「まぁ事故ってもある意味面白いけどな笑」

「…………」

《さすがに気が引き締まるのか、慎重に布団をめくり、△△の横にスタンバイする橋》
《△△は変わらず寝息を立て、起きる様子は無い》

「それじゃ橋さん、お願いしますね」
「っざす」

《準備も整ったところで、いよいよカメラも撤退し、部屋を二人きりに》

《目が覚めて、隣によく知るメンバーが裸で寝ていたその時、、、△△〇〇は?!》


《ぐっくり眠っている△△を起こす為、まずはマネージャーから△△の携帯に電話をかけてもらう》

『……………ん、』
「………」
『、ぅ……ん、』

《鳴り響く着信音に、少し顔を歪める△△》
《更に電話をかけ続けると………》

『…?…ん、………うぅ、』

《まるで猫のように顔を擦り、嫌がる様子の△△………これは可愛い》

《しかし、しつこい電話に意識の覚醒も近いのか、ゆっくり体を捻り、薄目を開ける》

《そして………》

『………………ぇ』

『…………え、……かい、?』

《数秒かけてじっくり状況を把握しながら、橋を確認》
《そのまま固まり、》

『ッ海ちゃん!海ちゃん起きて!ねぇ海ちゃん!』
「……ん〜、?」
『ん〜じゃない!ちょっと!なに呑気に寝てんの!いいから早く起きて!』

《隣で眠る橋の格好に驚くこともなく、容赦なく橋の体を揺さぶる》

「……〇〇、……?」
『海人何でここにいるの!?』
「、んえ……?」
『っもう!ぽけぽけしてないでしっかりしてよ!』

《寝ぼける橋に余程イラついているのか。その表情は、もはや焦りというよりも、怒り》

『ねぇ、海人なんでここにいるの、?』
「……ん…〇〇、昨日のこと、何も覚えてないの?」
『え……』
「昨日、プロデューサー達とご飯食べた後、」
『………』

《お酒を飲んだ自分と、横に眠る半裸の橋。どう考えてもやっちゃってるこの状態を見て、△△は……》

『海人、××(マネージャー)さん呼ぼう』
「え、」
『わたしは何があったかよく覚えてないけど、海人は覚えてるんでしょ。ならちゃんと何があったのか話して。………正直、今は海人と二人でいると、自分のこと情けなくてしにそう、』
「…………」

《意識の高さ故か、まさかのシリアス展開に橋の顔もみるみる青くなっていく》

「………これは完全に海人がいけないよね」
「男意識させるどころか大修羅場やん」
「少女漫画的なトキメキが一切生まれなかったただの事故映像」

《予想外の展開に橋も沈黙となる中、マネージャーに連絡する△△》
《余りにも想定と違いすぎる事態に、スタッフも早々にネタバラシをするべきか悩んでいると……》

「………〇〇、」
『……ん?』

《電話が終わった△△に話しかける橋》

「………」
『……どしたの?』

《名前を呼んだきり、ジッと黙ってしまう橋に、△△が優しく声をかけると………》

「っごめ、なさ……」
『………』
「…っ、……」
『、海人?』
「っ、ごめんなさいぃ〜……っ、!」
『………』

「はあああぁ!??」
「え、え、?」
「どういうことやねん!!笑」

《真顔の△△を前に、何故か号泣し始める橋》
《スタッフも何が起きたのか分からないが、これは面白い絵が取れそうだ、と、しばらく観察することに》

「悪いなぁ笑」

「……おれ、〇〇に嫌われんのやだっ、」
『………』
「嫌いになったら、もっ、……一緒に活動できない、」
『………別に海人のこと嫌いになったわけじゃないよ』
「でもっ、いつもみたいに、普通にはなしてくれないじゃん……」

「当たり前だろ」
「なにを言うてんのこの子は笑」
「急に態度変わって不安になっちゃったのかな?」

「……ぅ、っ〜」
『海人のことは、嫌いじゃないよ』
「っでも、」
『でもね、これは大人としてやっちゃいけないことでしょ。まして……わたし達はアイドルで、グループで……他の人とは違って、応援してくれるファンの人達がいて初めてお仕事が出来るんだよ』
「…分かってる、っ」
『わたし達が一緒に活動するのに、ファンの人達にそういう事を心配させたら、終わりだよ』
「………っ」

《ジャニーズ事務所の中でも、唯一男女が混合したグループであるKing & Prince。その女性メンバーとして、人一倍の意識を持っていたであろう△△の言葉に、橋は黙り込む》

『話は××さんが来てからだけど……正直、わたしはわたしが許せない、』

「号泣してる海人との対比が地獄やな」
「アイツ今んとこ事故しか起こしてないけど大丈夫か」

《もはやドッキリのことすら忘れているのか。ひたすら号泣する橋と、黙り込む△△》
《さすがにこれ以上放置しても、二人が可哀想な為、ここでネタバラシをすることに》

▼スタッフ突入

『……!?』
「おはようございます」
『…………ぇ……』
「△△さんですね」
『…………は、い、……』

《突然のスタッフ登場に、固まる△△》

「ドッキリGPです」
『…………え、』
「今回は△△さんに、番組でドッキリを仕掛けさせていただきました」
『…あ、……はい、そうですか、』
「状況理解出来てますか?」
『………いや、え、……え?』