菖蒲は顔が好きって言われても喜びそうだし、なんなら太股が好きって言われても喜ぶ
「それ、他の太股が綺麗な女も好きってことじゃない」
「でも、好きって思ってもらえてるんだもん。嬉しいよ。好きの種類とか、広さとか、関係ないよ」
「私はどうせなら中身を好きって言われたいわ。私だけにしかない、唯一の私を好きになって欲しいもの」
「密ちゃんは全部可愛いもん!密ちゃんって存在が既に可愛いよ!」
「あんた、いつも私のこと可愛い可愛いって言うけど、具体的にはどこが好きなのよ」
「え?えぇっと……」
「そこで口ごもるの?」
「私、バカだから、密ちゃんへの好きをいっぺんに全部伝えられなくて、だからいつも密ちゃんのこと好きって思ったときに好きって言ってるんだけど……伝わってなかったかな。もっと、ちゃんと説明できた方がいい?」
「はぁ、あんたがバカなのは知ってるわよ。バカが無理して説明しても空回りするのは分かりきってるんだし、いつも通りで良いんじゃないの。……あんたの、そういう理屈とかなしに素直な言葉をぶつけてくるとこは、嫌いじゃないしね」
「……!密ちゃん好き!」
「はあ!?」
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