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「うっそだあ......」

 ある日のこと。目が覚めたら私は、独りぼっちになっていた。
 昨日もいつものように自分の家の自分の部屋で寝たはずなのに、起きた時にはポケモンセンターにいて。なんでだろうと首を傾げながらも自分の家に帰れば、そこはただの空き地と化していた。
 呆然と立ち尽くす私に声をかけてきたのは、近所の知り合いのおばさんだった。そして彼女は近所の知り合いである私に、こう言った。

『おや、どうしたんだい?見ない顔だねえ」

 どうやら、私は何かに見放されてしまったらしい。



異世界トリップではなく、ポケモン世界の中での平行世界に突然移動してしまった女の子の話が書きたかった。普遍的な平行世界だから知り合いとかも当然存在してるけど、女の子の血縁が中心となったIF系列なのでそっちの世界ではそもそも女の子は生まれていない。そこでは誰も彼女を知らない。




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