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「冗談でも、そんなこと言わないで。
良いこと?
子供は、私とあなたの子…
そのことを忘れないで!」

「わ、わかった……」

俺にはもうなにがなんだかわからなかった。
だけど、アンジェラには従わなくてはならない。
アンジェラに従っていたら、きっと俺にとって良い状況になるんだ。



「さぁ、今夜は早めに休みましょう。
明日は早いわよ。」

「う、うん、そうだな。
そうしよう。」

俺は、へらへらと笑いながら同意した。



そう、きっと、うまくいく。
アンジェラにすべて任せておけば良いんだ。



アンジェラの子は、俺の子。
うん、それで良い。



俺はいつものように、長椅子に身を横たえた。
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