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「……アルバート様は…王族の者か?」

「えっ!?」

なんでわかったんだろう。
っていうか、これは答えても良いことなんだろうか?
どうしたら良いのかわからず、私は汗が噴き出すのを感じた。



「……口止めされているのか?」

「いいえ、アルバートさんは口止めなんて…あ……」

そんなことを言ったら、肯定してるようなものじゃない。
私の馬鹿、馬鹿!



「やっぱりそうか。
あの雰囲気…ただの貴族ではないと思った。
それに、オスカーとかいうやつ…
あの気配は、普通じゃない。
アルバート様の側近なんだな。
俺に対して敵意むき出しだったじゃないか。」

そんなことまで見抜くなんて、もしかして、ジョナサンさんって勘が鋭い??
本当に、なんでわかったんだろう?
私は全然気付かなかったけど。



「あんたらは、何なんだ?
アルバート様とはどういう関係なんだ?」

「そ、それは……」

なんて答えようかと悩んだけれど…
ここまでわかってるのなら、隠しても意味ないかな?



「実は、兄はアルバート様の護衛をしています。
モルドのことにも明るいので、案内がてら…」

「そういうことか。
それにしては、なんだかピリピリした雰囲気だな。
モルガーナの動向でも探りに来たのか?」

「い、いえ!そんなことはありません。
単なる観光です。」

白々しいかなとは思ったけれど、やっぱりいくらなんでも本当のことは言えないから、やっぱり嘘を吐いておいた。
ジョナサンさんがその嘘を信じてくれるかどうかは、わからないけど…
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