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(でも……)



ネイサンさんに言ったら、きっとネイサンさんはアルバートさんに言うよね?
口止めしたらどうだろう?
だめかな?それとも黙っててくれるかな?



「カンナ…どうしたんだ?」

「い、いえ…あの、すみませんでした。
私のせいでご迷惑をおかけしてしまって…」



言えなかった。
やっぱり、まだ決心がつかなかった。



「そんなこと、気にしなくて良い。
落ち着いたら、休んだ方が良いな。
私が傍にいるから、安心して眠りなさい。」

「……ありがとうございます。」



本当に、ネイサンさんは優しいね。
やっぱり、話した方が良いのかな?
ネイサンさんなら、力にもなってくれそうだし…



でも、本当に私…異世界に来ちゃったんだろうか?
確かに、ここは私のいた世界とは違う。
ここが、死後の世界でも妄想の世界でもないとしたら、やっぱり異世界なのかな?



だけど、どうして?
何かのトラブル?
だって、異界からはアンジェラさんが呼ばれてるし…



そういえば、確か…魔女は最初はモルドにしかいなかったって言ってた。
だけど、魔女狩りが始まり、逃げて来たほんの一握りの魔女がファーリンドに来て…
魔方陣がこのお城にあったのは、きっと、王様が助けてくれたせいだよね。
お礼のつもりで、魔方陣を描いたんじゃないのかな?
使い道はよくわからないけど…



(あ……)



魔方陣が二つあったから、異界からアンジェラさんと私のふたりが呼ばれてしまった?
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