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「夕食までに湯あみとお召替えを…」



(えっ!?)



なんでも、夕食はアルバートさんだけじゃなくて、王様と王妃様も一緒らしい。



「え…だ、大丈夫でしょうか?」

「私も不安だ。」

「心配することはないって。
ここの王様は温厚で冷静な王様だからな。
エドワード王と比べたら、ずっとマシだ。」

「……確かにそうだな。」

ネイサンさんがくすりと笑った。
モルガーナの王様はそんなに怖い人なんだね。
ここの王様は怖くないってことだから良かったけど…
それでも、やっぱり緊張はするよね。
なんたって、王族と一緒に食事するんだもん。
そんな機会、普通ならあり得ないからね。



言葉遣いとか、気を付けないといけないね。
食事のマナーは、私が知ってるもので大丈夫かな?
あれやこれやと心配しているうちにも時は流れ…







「なかなか格好良いな。
その姿なら、本物の貴族に見えるぜ。」

「君の方こそ。
間違っても、結婚詐欺師をしていたようには見えない。」

確かにその通りだ。
二人共、本当に格好良い。
特に、ネイサンさんは、気品のようなものも感じられて、気安く話しにくいくらいだ。
私も綺麗な服を貸してもらったけど、微妙に大きくて、なんとも情けない仕上がりだ。
そもそも、王様を騙すようなことして大丈夫なのかな?
とはいっても、急に本当のことを言うのもなんだし…
お風呂に入ったり、着替えをする間もバレないようにとても気を遣った。
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