わっふー!

(ガラガラ)

「おーっす」

「やってるー?」

「よーっす二人とも。どしたの、何か用?」

「いや、それがさ。グラウンドも修練場も、今日からしばらく改築工事だってんで使えなくって…」

「河川敷のグラウンドもKFCの地区大会とかで使えないからさー。暇を持て余してゲー同に遊びに来たってわけ」

「ちょっとーマックス。ゲー同なんて半端な略し方しないでよ。ゲーム同好会と言いなさい!」

「だってよ、半田」

「言ったのはお前だろ!?半端と俺を繋げるな!」

「で、今日は何のゲームしてんの?」

「(無視か!)うっわ、これPS1じゃん」

「そっ。今日はねー、ナ○コでも良作中の良作をやりこみプレイするの」

「パック○ン?」

「ぶぶー。正解は、風のク□ノアです!」

「風の…くろ、?どんなゲームだ?」

「…はぁ」

「お、おい何で溜息吐くんだよ」

「いやいや…ホント、私の中ではアクションのワーストテンに入るほどのソフトなんだけどね。何故かあんまり知られてないんだ、これが…」

「任○堂とかスクエニに比べると、そこまで目立たないしね。CMも少ないし」

「ナ○コ良いよー、ナ○コ。でもまぁ、私はゲームならだいたい全部行けるけどね!…というわけでハイ、ソフトセット!」

「…おお、何かかわいいじゃん。で、結局どんなゲームなんだ?」

「えーっと…簡潔にあらすじを述べると、ファントマイルっていう世界に住んでるクロノア…あ、男の子なんだけど、この子と親友のヒューポーっていう…このふわふわ浮いてるのね。二人が世界を救うためにお姫様を助ける話」

「へぇ、おとぎ話みたいなんだね」

「…と、思いきや。ラストは中々な鬱なんだ、これが」

「え、この…これが?このわっふーとか言ってるのが?つーか何語だ、コレ」

「ファントマイル語かな。まぁ、鬱ラストというか…ちょっと悲しい感じのラストなんだよね。そこがまた良いんだけど」

「ふぅん…このOPだと、そんな気配ないけど。ていうか、敵もかわいいんだね」

「あ、それムゥってんだよ。で、今回の目的ですがー。既に一巡目は済んでるので、取り損ねた夢のかけらを回収しに行きます」

「夢のかけら?」

「マ○オでいうコインみたいなもんかな。いくつとったら1アップみたいなの。これを全部回収すると、何かが起きる!らしい」

「へぇ。でもさ、夢のかけらってこの宝石みたいなやつでしょ?結構な数あるけど、時間かかるんじゃない?」

「そりゃあ、時にはえげつない場所に設置してあることもあるしね。でも、他のは三日くらいかけて全部とったから、残るはこのラストダンジョンだけなんだこれが」

「途方もないな…」

「とか言ってるうちになんかイベント入ったけど」

「あ、あー。何か大変なことになってんぞ」

「二回目だからねー。ショックも少なくて済むから楽だわ。…あれ?」

「え、何だよ」

「いや…手に入れた情報と表示されてる夢のかけらの数が合わない……あ、ま、まさか取り損ねた!?」

「おい、今更かよ!ボス戦始まってんぞ」

「ウワアアアア」

「あーあー、ク□ノアフルボッコ」

「う、うおおお悪夢に負けてたまるかあああっ!!」

「主人公になりきるなよ…ていうか、その面でうおおおとか言うな」

「いや、これは夢のかけらに対しての叫びじゃないの?」

「ッつあ!!おっしゃ勝ったァ!」

「うわ、倒しちゃったよ」

「あ、これED?」

「うん、…あー、結局またやり直しだァ…」

「ちょっと、スキップしないでよ?見たいんだから」

「鬱だよ?」

「二度言うなよ。ん?てかアレ?誰だこの全身タイツみたいなの」

「親友だよ」

「えっ」

「半田うるさい」

「……」

「……」

「……」

「…え、えー…」

「あー…あーあーあー…」

「「あー…」」

「ちょっ、二人ともあーあーうるさいよ。だから言ったじゃん」

「いやぁ、だってこれは…ホント…鬱だね」

「俺、涙腺刺激されたんだけど。なぁティッシュない」

「トイレの個室からパクってきなよ」

「そこはポケットティッシュの一つは持っておけよ、女として」

「結局、全部…うーん。何か、空しい感じもあるよねー」

「そうだけどさー。その分ク□ノアも成長はしたから、無駄ではないんだよね、あの夢も」

「ずびー」

「や、おかえりハナタレの半田」

「二つ名みたいな呼び方すんな!…そういやコレ、1って言ったよな。2もあんの?」

「あるともさ。ただ1との繋がりがあまりにも薄いから、別物扱いしてる人も多いけどね。私は続き物だと信じてるよ!!」

「分かった分かった、叫ばなくていいから。…あ、スタッフロール終わった」

「あーあ、夢のかけら結局取り損ねたか…何か今日は白けちゃったし、やめとこうかな」

「ねー、また明日も来て良い?サッカー出来ないから暇なんだよね」

「あ、俺も俺も」

「おー、良いよ。さぁて、また次の獲物を探さないとなぁ…」

「ソフトって言ってくれ、頼むから」