シンプルイズベスト

「あっ、そうだ。僕たち、今日でここに遊びにくんの最後なんだよ」

「へぇ、また何で」

「ほら、元々俺たち修練場もグラウンドも河川敷も改築工事とか大会で使えなくてここに遊びに来たわけだろ?それが明日で全部終わるんだよ」

「なーるほど。ま、それならそれで今日は記念ってことで二人プレイできるやつ選んだからよかったわー」

「今日は何のゲーム?」

「ふっふっふ…じゃじゃーん!!これさ!!」

「…って、それスーファミのカセットじゃねーか」

「イエス!」

「んー?極上パ□ディウス…聞いたことないかも」

「マイナーどこだからね。元々グ○ディウスってゲームのパロディ作品だし…でもやって損はないよ」

「俺、時々お前が同い年かどうか疑わしくなるんだけど。なんで世代より前のゲーム知ってんの」

「バカを言うんじゃないよ半田。ゲーマーに世代は関係ないの、ただひたすら良ゲーを探し求めて三千里、その為ならどんな苦労も」

「ああうん分かったもう良いよ。で、本体は?」

「そこそこ。昨日修理に出したやつが戻ってきてさぁ」

「こんな古いやつでも直してくれるとこってあるんだな」

「うん。ほら、商店街に行く道に模型屋あるじゃん?」

「ああ、小此木先生の息子さんが店長やってるとこ」

「そうそう。あの人に頼んだら直してくれたんだよ。すごいよねー」

「先生があんな感じなだけあるよね。…お、ついた」

「よし、とりあえず1Pは私として、どっちが先にやる?」

「じゃあ半田やってよ、僕しばらく観察しとくから」

「おう。…んで、操作方法はどんななんだ?」

「使うのは十字キーとそのボタン一個ね。あとは打って避けるのみ!」

「…えっ、それだけ?」

「やっぱりハードがハードなだけにシンプルだね」

「甘い甘い。シンプルだからこそ、技術が問われるんだよ」

「はいはい…」

「とりあえずまずはキャラ選択しなきゃね。私はバニー姉で」

「何か変なキャラばっかだな…」

「パ□ディウスだから。あ、そうだ。半田せっかくだからキャラはこいつにしなよ」

「え、このマンボウ?」

「ちーがーうー」

「でもこいつっていったじゃん、じゃあどれだよ」

「んん、あ、それ」

「え?」

「それが、こいつです」

「…あ、こいつって、これの名前なの?」

「イエス」

「一々英語挟むな。ていうか、これ、…棒人間なんだけど。紙飛行機に乗った棒人間なんだけど」

「半田にピッタリだと思って…」

「ちょ、ざけんな」

「いやだってそいつ、地味に高性能なんだよ」

「あ、そういう意味…」

「勿論半田と棒人間に浅からぬ運命的なものを感じたってのもあるけど」

「てめっ」

「いいから早くやんなよー。えいっ」

「あっ、こいつ勝手に…」

「よっしゃ打って打って打ちまくれー!」

「何かBGM楽しげだね」

「それもパ□ディウスの醍醐味の一つだと私は思ってる」

「これ、敵につっこんだ方がいいのか…!?」

「つっこんだら負けだよ半田。例えおかめが空を飛んでも、ひよこが攻撃してきても。あ、それパワーアップするからとって」

「お、攻撃範囲広がった」

「よーし。あ、そうだ言うの忘れてた」

「え、なに?」

「向かってくる物は、ベル以外すべて敵だと思え」

「え?…ああっ!?」

「あ、半田がクレーンにつぶされた」

「ちょっ…今のも敵なのかよ!?クレーンって…」

「敵って言うか、障害物?あ、クレーンが落とすぬいぐるみにぶつかってもアウトだからね」

「割とシビアだね。半田、一機減ったから交代して」

「おう…」

「うわー、何か下にいっぱいうろついてるんだけど、あれなに?」

「ペンギンだね。攻撃してくるから気をつけぅあっぶねえ!!…ふー、死ぬとこだったぜ」

「俺、時々お前の性別が分からなくなるんだけど…」

「失礼な、れっきとした女子に決まってるじゃない」

「…あれ?BGM消えた」

「お、来たね。第一ステージのボスだよ」

「…」

「…」

「…パンダだ」

「しかもメタボ気味だね」

「さぁっ!弱点は頭でガァガァうるさいやつだよ、打ちまくれぇええ!!」

「ちょ、来てる来てる」

「背景と相まって余計シュールだね」

「シュールじゃないパ□ディウスなんてパ□ディウスじゃない!…うし撃破!」

「ああ、爆発した」

「何かもう…色々すごいゲームだな」

「半田、これくらいでばててたらキリがないよ」

「まーな」

「…ん?お客さんだ。半田、ちょっとパス!」

「うわっ、と!」

「はいはーい、どちらさんですか?…あ、こんちわ先輩!え、遊びに来てくれたんですか?やったぁ!そうだ先輩、今やってるゲームが終わったら、一緒にコレ、やってみませんか?イナズマイレブン、ストライカーズ!」


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