18.04.07
~行く前~
母から貰った1枚のチラシだった。
「職場で貰えたんだけど行きたい?」
それは地元の駅で毎年開催されるお祭りの特設ステージで立花さんがアニメのトークショーで参加するとの内容だった。
私はその時、そのアニメを知らなかった為悩んだが、地元で開催されるなんて珍しいということと、自分の好きなアニメやゲームに出演している人を間近で見てみたいという思いで参加した。
私はそれから一心に調べた。
ファンの方に申し訳ないと思ったからだ。
アニメが20話以上あったが、一気に見て勉強した。
この時、初めて立花さんについて真剣に調べた。
同じ岐阜出身というのは何となく知っていたが、まさか出身中学が近いとは思ってもいなかった。
親近感が湧いた。
それが私の思いの始まりだった。
~当日~
同じゲームが好きな友達を誘って参加した。
意外と早くに最前列に集まってる人が多く最前にはなれず、3列目になったが、別に何も思わなかった。こういうものだと思った。
登壇した瞬間。
心臓が掴まれるかのような痛みを覚えた。こんなに苦しいのは初体験だ。
私は恋愛をしたことがない訳ではなかったのだが、これ以上の胸の高鳴りを感じたことはない。
私の立っていた位置はスピーカーが近かった。最初はBGMがうるさいと感じていたが、直ぐにその場所を取って良かったと確信した。
マイクからスピーカーへ
1つ1つの立花さんの言葉が私の耳に飛んでくる。耳にしっかり跡を残していくように言葉が刻まれる。
地面に足は付いているのだが、もう天国に居るような、無重力空間に居るかのような、頭の中がふわふわしていた。
「後でご飯どこで食べよう。どこかいいとこある?」
立花さんと共に登壇した山口勝平さんがみんなに問いかけた。
答えたかったがなかなか私の喉から音が発せず、周りの人がガヤガヤ答えている時に答えられなかった。出せてもきっと裏返ったと思う。
「あぁ、○○とかいいかも笑笑 新しく出来たみたいだから。あそこ行ったことある人〜?」
立花さんは手を挙げて問いかけた。
正直無意識な感じでもあったが、手を挙げていた。そして、小さくだが、挙げて、手を振った。
こっちの方を見ながら
笑って小さく胸元で手を振った。
今でも思い出せるあの瞬間は本当に嬉しかった。
他の人にもやっていたのかもしれない。だか私には私の方を向いてくれたことだけで嬉しかった。他のことなんてどうでも良くなった。
30分のトークショーはあっという間だった。こんなにも短い30分はない。
司会が終わりの言葉を言い、全員が降壇して行く。手を振りながら降壇して行く彼に必死に手を振った。
私はこっちを見てくれなくてもいい。精一杯の感謝を伝えたかった。
マイク無しで
ありがとうございました
と言って見えなくなった。
彼に付いて行こうと思った。
本当に恋に落ちるのはこんな感じなんだろうと思った。
この後もたくさん調べた。
もっともっと大好きになっていった。
ここで、立花さんのお相手のことについて苦しく思い始めた。所謂嫉妬だった。
Twitterを見た。公式が上げてくれた立花さんの写真のツイートにリプをする人に嫉妬を覚えた。
同担拒否などに理解のあるネットの親友に相談した。
それはリアコだね。と言われた。
正直分かってはいたが確認したかった。こんなにも好きになっていいのか分からなかったから感情を理解してくれる人に共感して欲しかった。
あぁ、私同担拒否のリアコになったんだ。
最初、少し抵抗があった、理解してもらえるのかと思った。
思いは消せる訳もなかった。
そしてネットの親友たちにも理解してもらえた。
さすがにリアルの友達に言う気にはなれないが。
でも、この思いは絶やしちゃいけないと思った。
"出会いと始まりと自覚"