出会い
数年前のこと。
用事があって大阪に出向いた時のお話。
駅から少し離れた路地裏にいかにも道に迷っている背の高い男性がいた。その路地は仕事に急ぐ会社員や自転車に乗って先を急いでいる主婦の姿が見られた。
『(迷子...?歳同じぐらい…。声掛けてみよう。変質者でも周りに人いるし大丈夫やろ。)……迷子ですか?』
そう聞くとその男は顔を上げこちらを見た。
「え?…あ、大阪駅ってどこにありますか?」
『…あ、大阪駅ですか。一緒に行きます?あんまり私もこの辺自信ないんやけど多分説明するより早いかも。』
そういい私はその男を連れて大阪駅へと向かった。その道中、男と私は同い歳だと分かり、またその男がバレーをしていると知った。
他愛のない話をしているとあっという間に大阪駅に着いた。
「ほんっとうにありがとう!すっげえ助かった。もし良かったら連絡先交換しない?改めてお礼もしたいし…」
『気遣わんくていいよ。困った時はお互い様やん。でも折角やし連絡先は交換しよ!また私が宮城行く時は助けてや〜』
そんなこんなで男は無事に宮城まで帰っていった。
この時はまさか後に彼氏彼女になるだなんて思ってなかったが…。