涼花ちゃんストーリーまとめサイト(改)


東方学園 1月


正月。それは誘惑。
おせちやお餅などの正月料理はとても華やかで美味しいものですが、それ故に少女達を悩ませます。
正月休みで運動を怠った少女達を…。


魔理沙「霊夢、遊びに来てやったぜ♪」
涼花「同じく♪」
霊夢「………」
魔理沙「…ん、どうした?」
霊夢「太った……」
魔理沙「どうせ、正月料理を食べ過ぎた上に大して運動もしなかったんだろ?」
霊夢&涼花&レティ&幽々子&星&芳香&菫子「うぐっ……」
魔理沙「お前らも居たのかよ…というか随分と多いな」
ナズ「ならばここは星の同門として、私が一肌脱ぐとしよう」
魔理沙「本音は?」
ナズ「今年は私の年だからでしゃばりたかった!」
魔理沙「だろうよ…」
ナズ「兎にも角にも、肥えた体を元に戻すには運動が一番。と言うわけで諸君、このナズーリンがスリムな体を取り戻させてあげようじゃないか」
魔理沙「何をさせるつもりだ?」
ナズ「ダイエットと言えど過度なものでは意味がない。適度な運動に適度な食事こそが、一番の近道なのさ」
魔理沙「それは言えてるな」
ナズ「その適度な運動をコーチしてくれる、素晴らしい人物をお呼びした。さあどうぞ!」


霊夢の家にやって来たコーチは、聖だった。


霊夢「よりにもよって…」
ナズ「さあ、聖基準での適度な運動。味わってもらいましょうか」


ナズーリンは明らかに悪い笑みを浮かべていました。
聖は、その見た目からは想像もできないほどの体育会系。
その事を知っている者達は皆、顔を引きつらせています。


聖「話は聞かせてもらいました。貴女達のその怠惰な性格とお腹を、私が鍛えて差し上げます」
星「遠慮します!」


真っ先に逃げ出した星でしたが、あっさりと聖に回り込まれてしまいました。


聖「星。貴女は特に、鍛え直さなければならないようですね」


聖の暗い笑みに、星は縮み上がってしまいました。
そんな星の様子を見て「あ、これは逃げられないわ」と悟った少女達は、渋々ながらも聖に付き合うのでした。


東方学園、グラウンド。
体を動かすには最適のこの場所に、怠惰な少女達は集められました。


聖「さて、これから皆さんを鍛え直すわけですが…いきなり過度な運動をさせるわけでもありません。この寒い時期では特に、ウォームアップは大切です。体を暖め、十分にほぐしてから運動といきましょう」


そう言うと聖はタブレットを取り出し、ある曲を大音量で流し始めました。


星「これって……」
聖「そう「超人ひじりのエアマッソー」です。これなら、軽いウォームアップには最適でしょう」
霊夢「いや、ハード過ぎるわよ! いろんな意味で!」
レティ「そもそも、振り付けとか無いんじゃない?」
聖「そこは私の動きを真似してください。さあいきますよ」


こうして少女達ウォームアップとして「超人ひじりのエアマッソー(フルver)」を踊り(?)きりました。


幽々子「はぁ…はぁ…も、もうだめ…動けないわ…」
レティ「なんかエロい」
菫子「あんたも大概よ…」
聖「この程度でバテるとは…鈍りすぎですよ」
涼花「わたしはまだいけそうだよ?」
聖「ほら、皆さんも涼花ちゃんを見習いなさい」
霊夢「子供の体力おそるべし…」
???「おうおう、なかなか面白そうな事してるじゃないか」


皆がその高圧的な声の方向へ視線を向けると、そこには東方学園一の不良娘「星熊勇儀」が佇んでいました。


菫子「べ、別に面白いことは何も…」
レティ「そ、そうそう。私達はダイエットをしてるだけで…」
霊夢「ちょっ!? 余計なことを!!」
勇儀「ダイエット? なら、私が手伝ってやるよ」
霊夢「い、いや…大丈夫だから…」
勇儀「ダイエットと言えば、やっぱりランニングだろ」
芳香「いやな予感しかしない…」
勇儀「よしお前ら。これから私が10秒数えるから、その間に全力で逃げろ。10秒経ったら、私がお前らを追い掛ける」
聖「もし、勇儀さんに捕まったら?」
勇儀「そうだな…そこは捕まってからのお楽しみだな」
レティ「怖い怖い怖い怖い!」
勇儀「それから、校舎に逃げ込むの禁止な。よ〜し! それじゃあ数えるぞ〜!」


こうして『絶対に捕まりたくない鬼ごっこ24時』が始まってしまいました。


魔理沙「冗談じゃない! 私は無関係だから逃げさせてもらうぜ!」
ナズ「わ、私も!」


校舎へ避難しようとした魔理沙とナズーリン。
しかし二人は、謎の鎖によって拘束されてしまいました。


魔理沙「な、なんだよこれ!?」
ナズ「う、動けない…」
???「校舎に逃げ込むの禁止って言ったじゃん」


二人が視線を上げると、そこにいたのは勇儀のズッ友「伊吹萃香」でした。
二人を拘束したのは、萃香だったのです。


萃香「勇儀〜、校舎に逃げようとした奴を捕まえたよ〜」
勇儀「よくやった萃香」


勇儀は丸めた雑誌を両手に持つと、目にも止まらぬ速さで近付き。


魔理沙「いっ!!」
ナズ「ぎゃっ!!」


魔理沙とナズーリンの尻をしばきました。
それはもう良い音が響き渡り、同時に少女達に恐怖を植え付けました。


レティ「あれは間違いなく痛いでしょ…」
菫子「と言うか、いつまで逃げ続ければ良いの?」
勇儀「まあ…全員しばくまでかな」
聖「あとは、勇儀さんが疲れ果てるまでですかね」
幽々子「だとすれば私はかくれんぼ確定なんだけど」
星「どこに隠れるのよ…」
幽々子「ほら、グラウンドには運動部の部室もあるじゃない? そこにこっそり隠れれば勝ち確でしょ」
霊夢「勇儀〜、幽々子が部室に隠れるらしいわよ〜」
幽々子「れ、霊夢!?」
菫子「うわぁ…さすが霊夢さんだわぁ…」
勇儀「何でも良いけど、さっさと逃げろよ? もうとっくに10秒経ってるからな」


そう言うと勇儀は、近場に居たレティに狙いを定めました。
近場とは言え、距離で言えばそこそこ離れています。
少し先を走っている芳香に擦り付ければ、自分は逃げきれる。
…と、思ったのも束の間。レティのお尻は勇儀にしばかれてしまいました。


レティ「いったぁ!!」
勇儀「まず一人」


そして、近くを走っていた芳香にも矛先を向け。


芳香「ううぅぅ!!」
勇儀「二人目!」
霊夢「全速力で逃げるわよ!」


蜘蛛の子を散らすように、少女達はグラウンドを逃げ回りました。


東方学園の屋上。


文「…何やら騒がしいですねぇ。部活に励み汗を流すJK達を盗さ…取材していると言うのに」
はたて「………」
文「はたて、そっちでは何が起こってるのよ?」
はたて「教えない」
文「どれどれ?」
はたて「ちょっ、邪魔しないでよ!」
文「ちょっとはたて! こんな面白そうな事、何で早く教えないのよ!」
はたて「これは私が見付けたんだから、撮影の権利だって私に…いたたた!」
文「私を出し抜こうなぞ百年早いのよ」
はたて「わ、私が悪かったから! 卍固めだけは!」


文とはたてが戯れている間にも、菫子とナズーリンのお尻がしばかれていました。


ナズ「な、なんで、二回もしばかれなきゃならないの…」
菫子「割と洒落にならない痛さだわ…」
勇儀「これで残ってるのは六人か」
霊夢「六人?」
聖「私、霊夢さん、星、幽々子さん、涼花ちゃんと…?」
涼花「ナズーリンお姉ちゃんが二回しばかれてたから、魔理沙お姉ちゃんも入ってるんじゃない?」
霊夢「さらっと流しちゃったけど、涼花ちゃんも人数に入ってるのね」
涼花「しばかれるつもりはないけどね」
聖「そう言えば、魔理沙さんはどこに行ったのでしょう?」
霊夢「幽々子も星も見当たらないわね」
聖「どこに隠れてるのか…」


一方萃香は、しばかれた少女達を集めていました。


萃香「ねえねえ君達」
レティ「…何よ? 敗者に鞭打つつもり?」
萃香「まさか。…ねえ、ちょっと考えてみてよ。自分達は勇儀にしばかれてるのに、体力や速さに自信がある奴等は逃げ続けてる。こんなの不公平だと思わない?」
ナズ「まあ…確かに」
菫子「悪魔の…鬼の言うことに耳を貸さないで」
萃香「言ってしまえば悪魔の囁きなんだけどね。君達には少し、私に協力してもらうよ」
ナズ「協力って、何をすれば良い?」


勇儀「チッ。あいつら、どこに行った?」
菫子「勇儀、あそこに幽々子が居るわよ」
幽々子「ちょっと菫子ちゃん!?」
勇儀「そこだな?」
幽々子「そう簡単には」
ナズ「捕まえた」
幽々子「そ、それは反則じゃない?」
萃香「勇儀がルールだから、抗議するなら勇儀にね」
勇儀「まあアリだな」
幽々子「ちょっと待ってホントに待って!」
勇儀「じゃあ、何か面白いことして見せろよ」
幽々子「ごめんなさいしばかれます」
勇儀「素直が一番だな。フンッ!」
幽々子「いっったい!!」
勇儀「よし、次だ」
霊夢「…敵が増えたわね」


そうしてこうして一時間が経過し、残るは霊夢、聖、涼花ちゃんの三人となりました。
…が、涼花ちゃんはちょこまかと動き回り勇儀を翻弄し、霊夢は鮮やかに避け、聖はまったく見つかりません。
次第に勇儀は疲弊していき。


勇儀「だぁー! ヤメだヤメ!」
霊夢「じゃあ、私達の勝ちってことで良いわね?」
勇儀「認めたくないが仕方がない…。疲れすぎてこっちまで痩せそうだ…」
聖「ダイエットと言う目的で見れば、良い運動になったのではないでしょうか?」
霊夢「しばかれた奴等も、他の奴等を見つけるために動き回ってたからね」
幽々子「疲れすぎてお腹が空いてしまったわ」
魔理沙「じゃあ、帰りに鈴奈庵にでも寄るか」
全員「賛成♪」


こうして良い運動を終えた一同は、鈴奈庵でパンケーキを頬張りました。
運動後の甘いものはとても美味しく……。
数日後には、少女達はまた後悔することになるのでした。
因みに文は、新たなダイエット方法として今回の事を記事にした結果、購読数が著しく増加したそうです。


涼花「次回予告♪ ダイエットには失敗したけどわたしは気にしない♪」
魔理沙「気にしろ…」
涼花「そして2月はバレンタイン♪ チョコと言う甘い誘惑が少女達を待ち受ける♪」
霊夢「色気より食い気なのね」
涼花「次回、東方学園2月♪ ドキドキバレンタイン♪ お楽しみに♪」


2月へ続く