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東方麻雀大会 本選、決勝、EXTRAの部


朱鷺子「それではこれより、本選を開始するわ。それぞれの卓の1位のみ、決勝に進めるわよ」
霖之助「予選敗退した皆も、本選の選手達を応援してほしい」


紫、菫子、永琳、魔理沙の卓。東二局、三巡目。


紫「リーチよ」
菫子「…速いわね。まあ、一発に振り込むつもりはないわ」
永琳「同意見ね」
魔理沙「いやいや、ここは勝負すべきだろ。私もリーチだ!」
紫「ロン。メンタンピン、一発、ドラ2。跳満よ」
魔理沙「うげっ!」
紫「詰めが甘いわね」

神子、勇儀、妖夢、早苗の卓。
東三局。

早苗「何だか、もうテンパイしてる方が居そうですね。ここは比較的安全な牌を」
妖夢「あ、それロンです。ピンフのみ」
勇儀「安めで助かったな。私に振り込んでたら倍満だったぞ?」
神子「私に振っていても倍満だった」
早苗「み、みなさんテンパイしてたんですか!? …むしろ妖夢さんに振り込んで良かったです」
妖夢「確かに安い手かもしれませんが、これで流れも変わったでしょう。さあ、ここからですよ」

幽々子、小町、文、咲夜の卓。
東三局。

文「ポン!」
咲夜(文は鳴き麻雀と言うより早上がり型ね。動きを止めたいところだけど…)
小町「あんたが鳴きなら、あたいも鳴きで対抗するよ。ポン!」
咲夜「…ポン」
幽々子「あらあら、荒れてきたわね」
文「私の動きを止めようと言う魂胆でしょうけど、そうはいきませんね。ロン! 白、混一色、ドラ2。満貫です」
咲夜「くっ…」
文「さあ、このまま積みまくりますよ♪」

美鈴、輝夜、マミゾウ、霊夢の卓。
東四局。

美鈴「リーチ!」
輝夜「リーチよ」
マミゾウ「儂もリーチじゃ」
霊夢「面倒ね…。さて、どうしたものか」
美鈴「勝負に出た方が良いんじゃないですか?」
輝夜「四人立直で流すのも有りかもね」
マミゾウ「霊夢がテンパイしていればの話じゃがな」
霊夢「あ、マミゾウ。それロンよ」
マミゾウ「なに!?」
霊夢「純チャン、三色、満貫よ」
美鈴「…霊夢さん、やっぱり強いですね」
霊夢「偶然よ」


そして。


紫、菫子、永琳、魔理沙の卓。
オーラス。

紫(私は四万六千点。役満に振り込めば逆転されるかもしれないけど…私の手は国士無双、東待ち。しかも、場に風牌は一枚も出てない。これは勝ったわ)
菫子(1位通過じゃなきゃ意味がない。逆転するためにも三倍満は狙わないと…)
永琳(紫の独走は止めたいけど…何気に魔理沙も怖いのよね。まあ、魔理沙が逆転するには役満しか無いけど)
魔理沙「………」
紫(結局、誰も風牌を切らないわね。…北がダブったか。一筒を頭にしようと思ったけど、ここは北を頭に…)

と、ここで紫は考えます。

紫(…いや、魔理沙が逆転するには役満は絶対。それに、魔理沙の捨て牌は一、九以外。これで狙っているとすると、国士無双か清老頭。流石に国士無双はあり得ないとしても、もし清老頭なら一筒を切るのは得策ではない…)
永琳「…時間制限は無いけど、そろそろ何を切るか決めてもらえない?」
紫「……分かってるわ。ちょっと疑心してただけよ」

そう言いながら紫が切ったのは北でした。

魔理沙「ロン! 四暗刻、小四喜、字一色…トリプル役満だぜ!!」
紫「ま、まさか…風牌全て持っていたと言うの!?」
永琳「これは…見事としか言えないわね」
菫子「魔理沙っち、凄い…」

結果。

1位 魔理沙
2位 永琳
3位 菫子
4位 紫

魔理沙「ふぅ…まさか出るとはな」
紫「完敗よ。決勝も頑張りなさい」


神子、勇儀、妖夢、早苗の卓。
オーラス。

神子(流れは完全に妖夢。二、三回上がって点数的には私がトップだが、満貫以上の直撃を貰ったら逆転されてしまう)
勇儀(このまま神子を勝たせるつもりは無いが…妖夢が上がるのも阻止しないとな)
妖夢「………」
早苗「私、完全に蚊帳の外なので、降りても良いですか?」
勇儀「とか言いつつ、そろそろテンパイしてるんじゃないか?」
早苗(流石に鋭いですね。しかも私は、緑一色のテンパイ。一、四索待ち。一索だと緑一色にならないけど、一索は既に三枚切れてる上に、四索は一枚も切れてない。これは勝ちました)
神子「…守矢の巫女、顔がにやけてるぞ?」
勇儀「余程、良い手なのだろうな」
妖夢「では、その良い手で上がってもらいましょうか」

そう言いながら妖夢が切ったのは、一索でした。

妖夢「これが早苗さんの当たり牌の筈です。さあ、どうしますか?」
早苗(…オーラスで私の親番。ここで上がっても1位には届かないけど…でも連荘にはなる。流れは妖夢さんだし、ここで上がって流れを変えるのもアリ…?)
妖夢「………」
早苗「……ロン。發、混一色」
妖夢「早苗さんが親上がりで一本場。私は1位の神子さんとの差が一万点オーバー。これで肉は斬らせました。次は骨を断ちますよ」

オーラス、一本場。

神子(まさか、自分からわざと振り込むとは。自分の手が悪かったから、あえて継続させたと言ったところか。しかし、ここに来て詰めが甘い。妖夢、貴女が継続させたお陰で、私は一巡目にして満貫のテンパイ。このダブルリーチで跳満確定だ)

神子「リーチ」
勇儀「ダブルリーチか」
早苗「もう、本当に降りたいですね……」
妖夢「神子さん、私は言った筈です。次は骨を断つと」
神子「……まさか」
妖夢「そのまさかです! ロン! 混老頭、対々、三色同刻、三暗刻、ドラ3。三倍満です!」

結果。

1位 妖夢
2位 勇儀
3位 早苗
4位 神子

早苗「あの時…役満を狙っていれば…」
妖夢「これで残すは決勝のみですね」

幽々子、小町、文、咲夜の卓。
オーラス。

幽々子(さて、どうしたものかしらね。文の早上がりを止められないわ)
小町(こちらが鳴いて流れを変えようとしても、まるで動きが止まらない…)
文(…みなさん、色々考えているようですが、オーラスでも私の早上がりは止まりません。二巡目にして一聴向。この勝負、貰いましたよ♪)
咲夜「カン」
文(あやや、カンをしてきましたか。しかし、その程度では)
咲夜「ツモ。嶺上開花」
幽々子(嶺上開花。これで文の動きが止まるかしら?)

オーラス、一本場。

文(少し焦りましたが、まだまだ私がトップであることに変わりはありませんよ。今の上がりが悪足掻きだと教えてあげますよ)
咲夜「ポン」
文「むぅ…」
幽々子「良くない、良くないわ」
文「ポン!」
咲夜「ポン」
小町「おいおい…」
咲夜「ポン」
幽々子「対々かしら?」
小町「字牌も絡んでるかもな」
文「しかし、そんな分かりやすい手に振り込みませんよ」
咲夜「ロン。対々和」
文「うぐ…」

オーラス、二本場。

文(…嶺上から流れを変えられた感が否めないですね)
幽々子(クズ牌が増えてきた。多分、咲夜以外も同じでしょうね)
小町(かと言って、このまま咲夜に勝たせるつもりもないけどな)
咲夜「ツモ。タンヤオ、ピンフ、ツモ」
文「う〜…」

オーラス、三本場。

咲夜「カン」
文(マズイマズイ、これはマズイですよ…どうにか止めないと…)
咲夜「ツモ。嶺上、ツモ、対々和」

オーラス、四本場。

幽々子(…一飜ずつ増えてるのは気のせいかしら?)
咲夜「リーチ」
文「これ以上はさせません! 一発は潰させてもらいますよ! ポン!」
咲夜「ロン。メンタンピン、ドラ2」
文「うぐぐ〜…」
小町「…次で咲夜が逆転か」

オーラス、五本場。二飜縛り。

文「………」
咲夜「あら、随分と元気がなくなったわね。新聞屋さん?」
文「……このまま持っていかれるなど、幻想郷最速としてのプライドが許しません!」
咲夜「いかに貴女が幻想郷最速を自負しようと、私は完全で瀟洒な従者。いつでも私はパーフェクトメイドよ。ツモ、天和」
文「はぁっ!?」

結果。

1位 咲夜
2位 文
3位 幽々子
4位 小町

咲夜「貴女の欠点は、自分の親番で積むことが出来なかった勝負勘の弱さよ」
幽々子「そんなこと言われたら、ぐうの音も出ないんじゃない?」
文「………」
咲夜「これで決勝。もう一勝負勝てば良いだけ」

美鈴、輝夜、マミゾウ、霊夢の卓。

オーラス、三本場。

霊夢「…まだ届かないのね」
美鈴「危ないところでした…。しかし、この一局さえ耐えれば私の勝ちです!」

七巡目。

美鈴(テンパイ。しかし、霊夢さんに振り込んだら負けが確定。ここはテンパイ崩してでも安全牌を切るのが得策です)
輝夜(さて、テンパイしてしまったわけだけど、どうしようかしら。倍満の手だから上がれば逆転だけど…ここは一度様子を見た方が良いかもね)
マミゾウ(美鈴も輝夜も、テンパイを崩して様子を見ているな。ならば、儂は勝負に出るとしよう)
霊夢(…別に美鈴から上がらなくても、他の奴から上がれば逆転。敢えて無理はしないわ)

十一巡目。

美鈴「リーチ!」
輝夜「貴女が仕掛けるなら、私も乗らせてもらうわ。リーチよ」
マミゾウ「そう言うことなら仕方がないな。リーチ」
美鈴&霊夢「ロン!」
マミゾウ「なんじゃと!?」
輝夜「まさかのダブロン」
美鈴「これは…。いや、まずは私から。リーチ、一発、タンヤオ、ピンフ、ドラ1。満貫です」
霊夢「タンヤオ、ピンフ、二盃口、ドラ2。跳満よ」
輝夜「…と言うことは?」
マミゾウ「儂はハコじゃ」
霊夢「どうにか、私の逆転ね」

結果。

1位 霊夢
2位 美鈴
3位 輝夜
4位 マミゾウ

美鈴「いやぁ…良い勝負でした。決勝も頑張ってください」
霊夢「ん、ありがと」


霖之助「これで本選も終了。決勝に進むメンバーも決まったね」
魔理沙「ここまで来たんだ。賞品は私がいただくぜ♪」
妖夢「この面子、ちょっと意外かもですね」
咲夜「何であれ、勝つのは私よ」
霊夢「まあ、適当に頑張るわ」
朱鷺子「では決勝の開始よ」

決勝。
咲夜、魔理沙、妖夢、霊夢の順。

東一局、六巡目。

咲夜「どうにも、今日は運が悪いらしいわ」
魔理沙「そんなの嘘だろ? しかし、私は突き進むぜ。リーチ!」
妖夢「ロン。白のみです」
魔理沙「チッ…まあ良いだろう。次は私が親だ。積みまくってやる」

東二局、三巡目。

魔理沙「配牌が素晴らしいぜ。リーチ!」
咲夜「ロン。タンヤオのみ」
魔理沙「お前ら…ダマテンとか卑怯だぞ?」
咲夜「何とでも言いなさい」

東三局、五巡目。

魔理沙「リーチ!」
妖夢「リーチ棒が無駄になるだけですよ? ロン。タンヤオ、ドラ1」
魔理沙「こいつら…」

東三局、一本場。
七巡目。

妖夢「積ませていただきます。リーチ!」
咲夜「させないわ、ロン。混一色、ドラ2。満貫よ」

東四局、十二巡目。

咲夜「そう言えば霊夢、一度も上がってないみたいだけど?」
魔理沙「私が振り込んでるだけなんだよなぁ…」
妖夢「焼き鳥(半荘中に一度も和了しなかった者へのペナルティ)は無さそうですが、そろそろ上がらないと勝てませんよ?」
幽々子「妖夢! 今夜は焼き鳥が食べたいわ!」
妖夢「分かりましたから…乱入しようとしないでください」
霊夢「そうね、妖夢の言う通りだわ。ロン。ピンフのみ」
妖夢「だからと言って私から上がらないでください…」

東四局、一本場。
三巡目。

咲夜「やはり運が悪いわ。リーチ」
魔理沙「リーチ掛けてるくせに、運が悪いとか言うんじゃねぇよ」
妖夢「恐らくですが、役が乗っていないんでしょう」
霊夢「あ、妖夢。それロンよ」
妖夢「う…」
霊夢「対々、三暗刻、ドラ2。跳満よ」

東四局、二本場。
十巡目。

咲夜「…そろそろ霊夢を止めないと」
霊夢「止まるわけがないわ。ロン。ダブ東、混一色、、ドラ2。跳貫よ」

東四局、三本場。
四巡目。

妖夢「そろそろマズイので、上がらせてもらいますよ? リーチ」
霊夢「上がらせないわ。リーチ」
魔理沙「ロン! タンヤオ、ピンフ、一盃口、ドラ2。満貫だぜ!」

南一局、八巡目。

咲夜「魔理沙のお陰で流れが変わったわ。リーチ」
魔理沙「ああ、本当に流れが変わったようだ。ツモ! ツモ、白、混一色。満貫だぜ!」

南二局、四巡目。

魔理沙「咲夜、もうすぐハコじゃないか」
咲夜「五月蝿い」
妖夢「私もですが、霊夢さんの跳満が響いてますね…」
霊夢「たまたまよ」
咲夜「運も実力の内でしょ」
魔理沙「じゃあ…ここらで終わらせるとしよう。ツモ! 大三元だ!」
霊夢「こいつはホントに…」

霖之助「終わったようだね。1位は…魔理沙か。おめでとう」
魔理沙「やったぜ♪」
霖之助「2位は霊夢」
霊夢「最後に持っていかれたわ」
霖之助「3位は妖夢」
妖夢「これは悔しいですね…」
霖之助「4位は咲夜」
咲夜「……まあ、なかなか楽しめたわ」
霖之助「1位の魔理沙には賞品として、西洋のお酒を贈呈しよう。君達はお酒の方が喜ぶだろうからね」
魔理沙「ああ…まあ、こーりんの所のガラクタを貰うよりマシか」
霖之助「以上で麻雀大会は閉会だけど、決勝1位と2位にはEXTRAに参戦してもらうよ」
魔理沙「EXTRA?」
霖之助「とても手強い相手を用意させてもらった。ここに集まってる皆も、もう少しだけ観戦してほしい」
霊夢「…で? 相手はどこのどいつ?」
涼花「やっほ〜♪ わたしだよ〜♪」
ゆーちゃん「私もいます」
魔理沙「なんだ、エロガキコンビか」
ゆーちゃん「失敬な! エッチなのは涼花ちゃんだけです!」
涼花「わたしはエッチじゃないよ!」
魔理沙「…何でも良いが、お前らルール分かってんのか?」
ゆーちゃん「バッチリ勉強してきました」
霊夢「涼花ちゃんに関しては、カジノでの実績があるからね。ゆーちゃんに関しては未知数だけど」
霖之助「と言う訳で、EXTRAを開催しよう。簡単に終わられても困るから、持ち点は五万点にする。それと、今まで通りローカルルールは無しだ」
朱鷺子「今回は特別ルールとして、2対2のチームで対戦してもらうわ。チームの合計点を競う形にするから、また戦略も変わると思う。能力の使用も許可しようと思ってたけど…霊夢と魔理沙の能力だと関係ないわね」
魔理沙「ま、軽くあしらってやるか」
霊夢「返り討ちに遭わないでよ?」
魔理沙「霊夢こそ、足を引っ張るなよ?」
涼花「チーム戦は初めてだけど、やることは変わらないね」
ゆーちゃん「そうだね、勝てば良いだけだからね」

涼花ちゃん、ゆーちゃん、魔理沙、霊夢の順。

東一局、一巡目。

涼花「リーチ♪」
ゆーちゃん「私もリーチです♪」
魔理沙「お、おいおい、嘘だろ?」
霊夢「…ゆーちゃんも運が良いみたいね」
ゆーちゃん「それほどでも…ありますね♪ ロン♪」
霊夢「!?」
ゆーちゃん「えっと、人和は無いから…ダブルリーチ、一発、タンヤオ、ピンフ。満貫です♪」

東二局、一巡目。

霊夢「…侮ってたわ」
ゆーちゃん「リーチ♪」
魔理沙「またかよ…何待ちか分からないから適当に切るしか」
涼花「ロン♪」
魔理沙「はぁっ!?」
涼花「純チャン、ドラ2。満貫だよ♪」

東三局、一巡目。

魔理沙「お前らチートだろ…」
霊夢「でも、もう流石にダブルリーチは無いんじゃない?」
涼花「それが、あるんだな♪ リーチ♪」
ゆーちゃん「私もリーチ♪」
魔理沙「お前ら、いい加減にしろよ?」
霊夢「…これは困ったわね」
涼花「ロン♪」
霊夢「う…」
涼花「ダブルリーチ、一発、ピンフ、ドラ2。跳満♪」

東四局、一巡目。

霊夢「どう勝てって言うのよ…」
涼花「霊夢お姉ちゃんも魔理沙お姉ちゃんも、さっきまでの勢いが無くなってきたね。リーチ♪」
ゆーちゃん「決勝の時くらいの名勝負にしましょうよ。リーチ♪」
魔理沙「こいつら…」
ゆーちゃん「はい、ロン♪」
魔理沙「うぐぅ…」
ゆーちゃん「ダブルリーチ、一発、白、中、チャンタ。跳満です♪」

途中経過。
涼花ちゃん 70000
ゆーちゃん 70000
魔理沙 30000
霊夢 30000

涼花「南入だね♪」
霊夢「タ、タイム、タイム!」
ゆーちゃん「どうしました?」
霊夢「ちょっと休憩! 本選、決勝と連続だったから、少し休憩させなさい!」
ゆーちゃん「構いませんよ。どうぞ好きなだけ休憩してください♪」
霊夢「そうさせてもらうわ」

そう言いながら、霊夢は魔理沙に目で何かを訴えました。

魔理沙「ああ…私も休憩するか」
ゆーちゃん「どうぞ♪」

紅魔館、トイレにて。
魔理沙は気合いを入れ直す為か、洗面台で顔を洗っています。

霊夢「ほんと、強すぎるわね」
魔理沙「…ああ。それでいてイカサマも無いと来たら、いよいよ打つ手無しだ」

魔理沙はポケットを探りますが、どうやらハンカチが無かったようです。

魔理沙「しかし、このまま負けっぱなしと言うわけにはいかないぜ? あと、ハンカチ貸してくれ」
霊夢「ここはひとつ、勝負の厳しさを教えてあげないとね。ハンカチは持ってないわ」
魔理沙「じゃあお前で拭く!」
霊夢「やめ、私の袖を使うな!」

魔理沙「とりあえずだ。涼花ちゃんとゆーちゃんには悪いが、こちらも全力で挑まなきゃな」
霊夢「そうね。それこそ異変解決の時と同じくらい、油断せず気を抜いて挑みましょう」


霊夢「戻ったわ」
魔理沙「気分もさっぱりしたし、続きといこうぜ」

南一局、一巡目。

涼花(霊夢お姉ちゃんと魔理沙お姉ちゃんの雰囲気が変わった。一発の被弾も許さない、異変解決の時の凄みを感じる…。ゆーちゃん、気を付けて)
ゆーちゃん(そうは言っても、私はテンパイ。涼花ちゃんは心配性なの。これで私が負けるはずが無いんだから)
涼花(待って、二人の出方を見た方が)
ゆーちゃん「リーチ♪」
霊夢「ポン」
ゆーちゃん「え?」
涼花(だから言ったのに…)
魔理沙「ポン!」
霊夢「ポン」
涼花(わたし達の方がまだ有利だけど、ゆーちゃんはリーチを掛けちゃったから、待ちを変えられない。このままじゃ…)
ゆーちゃん「鳴いても私達が勝つことに変わりはないですよ」
魔理沙「そうとも言えないぜ? ロン! 南、西、対々、混一色。跳満だぜ!」
ゆーちゃん「えぇっ!?」

ゆーちゃん 58000
魔理沙 42000

南二局、一巡目。

ゆーちゃん「…まだ大丈夫。リーチ!」
魔理沙「チー」
霊夢「ポン」
涼花「…ポン」
ゆーちゃん「涼花ちゃん?」
涼花(ここは何としても流れを変えないと)
霊夢「無駄な足掻きよ。ロン。対々、三暗刻、三色同刻。跳満よ」

涼花 58000
霊夢 42000

南三局、一巡目。

魔理沙「さっきまでの威勢が無くなってきたんじゃないか?」
霊夢「まあ仕方ないかもね。あ、それポン」
涼花(ゆーちゃんは運こそわたし以上だけど、勝負事には疎いからね。この一局でゆーちゃんが振り込んだら、勝つための手段を考えないと)
ゆーちゃん(大丈夫…ちょっと取り返されただけ。ここでまだテンパイだから、私は運が良いんだ)
魔理沙「ロン! タンヤオ、ピンフ、ドラ1だ♪」

ゆーちゃん 52200
魔理沙 47800

南三局、一本場。

魔理沙「よしよし、もう少しで逆転だな」
霊夢「ポン。油断しないでよ?」
魔理沙「分かってるって」
涼花(…やるならここしかない)
ゆーちゃん(どうして? どうして急に、勝てなくなっちゃったの?)
涼花「ゆーちゃん、ごめん。ロン」
ゆーちゃん「…え?」
涼花「小四喜。役満だよ…」

涼花 90300
ゆーちゃん 19900

オーラス、一巡目。

涼花「これでオーラス。まだわたし達の有利。わたしがゆーちゃんをハコにすれば、わたし達の負けは無くなるよ!」
魔理沙「なるほど、そう来たか」
霊夢「確かに、その通りかもしれないわ。合計点で競う以上、その戦法は効果的。だけど、私達には通用しないわ」
涼花「やってみないと分からないよ! リーチ!」
霊夢「分かるのよ」
魔理沙&霊夢「ロン! 国士無双、十三面待ち!」

涼花 10300
霊夢 90000
魔理沙 79800

霊夢「これが経験の差ってやつよ」
涼花「…やっぱり勝てないか」
魔理沙「まあ、お前達も凄かったぜ。だが、私達の方が一枚上手だったな」
ゆーちゃん「…悔しい!」
霊夢「その悔しさを糧に、人は成長していくのよ」
霖之助「霊夢、魔理沙。見事な勝利だったね。皆も長時間に渡って付き合ってくれて、感謝するよ。以上で麻雀大会は本当に終了だ。みんな、気を付けて帰ってほしい」

こうして、幻想郷麻雀大会は霊夢と魔理沙の勝利で、幕を下ろしました。
その後も幻想郷では麻雀ブームが続きましたが、飽き性の集まりである幻想郷。
そのブームも一ヶ月と続きませんでしたとさ。


終わり