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羽目を外す


7月某日、博麗神社。
今日も今日とて宴会です。
この夏の暑さに様々な人妖が集い、酒を酌み交わしていました。
その様子を伺う、小さな黒い影。


涼花「頑張った。わたしは頑張った。頑張って我慢した。我慢して我慢して…ようやく、この瞬間を手に入れた。……今宵は」


小さな黒い影、涼花ちゃんは、手を怪しくワキワキ動かします。


涼花「羽目を外させてもらうよ」


霊夢「ふぅ…。こうも立て続けに宴会だと、さすがに疲れてくるわね」
魔理沙「その疲れも、酒を飲めば忘れるさ」
霊夢「…あまり羽目を外しすぎないでね? 後片付けは私なんだから」
魔理沙「いつもの事じゃないか」
霊夢「いつもの事だけど、少しは弁えろって言ってんのよ」
神子「楽しんでいるようだな」
霊夢「…あんたもね」
魔理沙「………」
神子「ん、どうした?」
魔理沙「私、飲み過ぎて幻覚でも見てるのか? 向こうに涼花ちゃんが居る気がするんだ」
霊夢「それは間違いなく飲み過ぎね。今日は涼花ちゃん、宴会参加の許可を貰ってないから」
神子「それに、今日は至音も幻想郷に来ていないらしい。家で大人しくしてるそうだ」
魔理沙「……ん? それで涼花ちゃんが大人しくしてるか? ゆーちゃんが居なくて寂しい想いをするくらいなら、宴会に参加するはずだと思うんだが」
霊夢「言われてみれば…」
神子「しかし、来ないと言っているのだから、わざわざ来るはずが……んくぅっ!///」
霊夢「ちょっと、なに喘いで…」
涼花「にひひ〜♪ 神子様のおっぱいは、揉み応えがあるね〜♪」
霊夢「り、涼花ちゃん!?」
魔理沙「やっぱり、幻覚じゃなかったようだな」
神子「このっ、離れなさい!///」
涼花「や〜だよ♪ それに、嫌なら振りほどけば良いじゃん」
神子「…そうか、分かった。私は涼花ちゃん相手でも手を抜かないぞ?」


神子は涼花ちゃんの手を掴もうとしましたが、涼花ちゃんは手を、神子の脇の下に滑り込ませ…。


神子「んんっ!? く…はははっ!!ww」
涼花「ほらほら、もう抵抗できないでしょ♪ あとはじっくりと」
霊夢「そんなこと、私達が許すと思う?」


霊夢は涼花ちゃんを捕まえようと手を伸ばしますが、涼花ちゃんはその手を引き寄せ、脇の下をくすぐります。


霊夢「ふゃっ!」


脇の下をくすぐられ、力の抜けた霊夢を更に引き寄せると、神子共々霊夢の胸も揉みしだきました。


霊夢「こ、こらっ!///」
神子「や、やめないか///」
魔理沙「…凄いな。神子だけでなく、霊夢すら捕らえるとは」
霊夢「か、感心してないで、早く何とかしなさいよ!///」
魔理沙「分かってるって。涼花ちゃん、両手の塞がったお前を捕まえるのは容易いことなんだぜ? さあ覚悟しな」
涼花「分かってないね。わたしは今、神子お姉さんの背中にしがみついてるの。おんぶしてる状態だね。そこに、霊夢お姉ちゃんがわたしに引き寄せられて、バランスを崩してる状態。転ばないようにしなきゃだから、霊夢お姉ちゃんは神子お姉さんを支えにしてる。こんなバランスを崩してる霊夢お姉ちゃんなら、わたしの様な子供でも、片手で押さえられるんだよ?」
魔理沙「つまり、片手で私の相手をするってことか?」
涼花「魔理沙お姉ちゃんなら、片手で十分だから」
魔理沙「ほう。私に対しての大口、後悔させてやるよ」


魔理沙が涼花ちゃんを捕まえようと、手を伸ばします。
それに対し、涼花ちゃんは体を後ろに反らします。


神子「うわっ!」
霊夢「ち、ちょっと!?」


涼花ちゃんの急な体重移動に神子はバランスを取ろうとこらえ、巻き込まれている霊夢はよろけ、魔理沙の前に出る形になります。


魔理沙「お、おい!」
涼花「はい、取った」


涼花ちゃんは魔理沙の手首を掴むと、そのまま引き寄せました。
霊夢にぶつかる。魔理沙は咄嗟に霊夢を避けようとしましたが、涼花ちゃんに手を引き寄せられているため、魔理沙はバランスを崩し、転ばないように神子にしがみ付きました。
唯一の支えである神子に全重心が傾き、ついに耐えられなくなった神子は、霊夢と魔理沙共々、その場に倒れてしまいます。


魔理沙「いたた…」
霊夢「…早くどいて。神子が潰れてる」
神子「むぎゅ〜……」
魔理沙「わ、悪い悪い」


魔理沙が立ち上がろうとした時、突如背中に重量を感じます。


魔理沙「な、なんだ!?」
涼花「わたしに背中を取られちゃダメじゃない♪」
魔理沙「この、降りろ!」
涼花「すぐ降りるよ。モミモミしてからね♪」
魔理沙「や、やめ…んっ!///」
涼花「今日のわたしは選り好みしないの。どんなおっぱいでも、わたしのターゲットなんだから♪」
霊夢「いい加減にしなさい?」
涼花「おっと、捕まらないよ♪ それにわたしを捕まえるより、早くどいてあげた方が良いんじゃないかな?」
神子「つ、潰れる〜…」
魔理沙「……このまましばらく潰しとこうぜ?」
霊夢「それも良いけど、まずは涼花ちゃんを捕まえることからよ」
涼花「捕まらないって♪」


涼花ちゃんは宴会の只中に消えていきました。


魔理沙「くそっ! このままじゃ本当に逃げられるぞ!」
霊夢「追うわよ!」
神子「…涼花ちゃん、末恐ろしいな。仕方ない、私も探すとするか」


芳香「もっしゃもっしゃ」
幽々子「もっしゃもっしゃ」
妖夢「…幽々子様はともかく、芳香さんも本当によく食べますね」
青娥「そりゃあ、伊達にキョンシーしてないわ」
妖夢「器ごと食べてますけど?」
芳香「毒を食らわば皿まで!」
妖夢「そうですか」
青娥「ね? 可愛いでしょ? まさに、腐っても鯛ね」
涼花「ほんと、キョンシーなのに揉み甲斐があるぅ〜♪」
妖夢「り、涼花ちゃん!?」
芳香「うぁ〜、も〜む〜な〜!///」
涼花「本当に、腐っても鯛だね♪」
青娥「私の可愛いキョンシーを、あまりいじめないでね?」


青娥が涼花ちゃんの手を取ろうとしましたが、いつの間にか涼花ちゃんの姿は芳香の背中から消えていました。


青娥「あ、あら? どこへ…」
涼花「スキあり♪」
青娥「きゃっ!///」
妖夢「涼花ちゃん、人様に迷惑をかけてはいけません」


涼花ちゃんを捕らえようとした妖夢でしたが、やはり涼花ちゃんの姿はなく…。


妖夢「あれ?」
涼花「そりゃっ♪」


いつの間にか背後に回っていた涼花ちゃんは、妖夢の背中に飛び付きます。
その衝撃にバランスを崩し、妖夢は青娥を押し倒してしまいました。


青娥「いたた……あ、あら?」
妖夢「あ、これは、その…」
幽々子「あらあら〜♪」
青娥「あら〜♪」
妖夢「これは不可抗力です! 幽々子様、ニヤけてるのが背中越しで分かります! あと、青娥さんも満更でもない顔しないで…はぅっ!///」
涼花「にひひ〜♪」
幽々子「あらあら、おいたが過ぎるんじゃない?」


幽々子が涼花ちゃんを抱き上げます。


涼花「にひひ〜♪ 捕まっちゃった♪」
幽々子「その割には嬉しそうじゃない?」
涼花「だって、こうでもしないとゆゆさまのおっぱいモミモミ出来ないからね」
幽々子「んっ…今日は随分と大胆じゃない?」
涼花「我慢したからね〜♪」
幽々子「でも、貴女の悪行もここまで。このまま霊夢の所に連れていくわ」
涼花「……ゆゆさま」
幽々子「なぁに?」
涼花「はい、あーん♪」
幽々子「あーん♪」


涼花ちゃんは幽々子の口の中に、唐揚げを放り込みました。


幽々子「ん〜♪ おいひい〜♪」
涼花「ほらほら、もっと食べて♪」
幽々子「ええ、そうするわ♪」


何よりも食べ物。幽々子は涼花ちゃんを手放し、唐揚げを食べ始めてしまいました。


涼花「…ゆゆさま、ちょろいね♪ さて、次のおっぱいがわたしを待ってるからね」


涼花ちゃんは遠目に迫っていた霊夢に手を降ると、再び宴会の只中に消えていきました。


涼花「こころお姉ちゃん♪」
こころ「…舞ってる時にとは卑怯です」
涼花「青蘭お姉ちゃんも鈴湖お姉ちゃんもふかふかだぁ〜♪」
青蘭「ち、ちょっと!///」
鈴湖「やめてよ〜!///」
ネムノ「お、おいおい、うちの胸なんか揉んでも何もないべ?///」
クラウンピース「あ、あたいのおっぱい触っても嬉しくないでしょ?///」
レミリア「さ、咲夜〜…涼花ちゃんを止めなさい〜///」
咲夜「まさかお嬢様までも、その毒牙にかけるとは」


霊夢達は涼花ちゃんを追いかけますが、被害者が増える一方で涼花ちゃんを捕まえることが出来ません。


魔理沙「本当に、見境なしって感じだな」
神子「普段は被害に遭わない者も、今宵は涼花ちゃんの被害者だ。少し暴走気味だな」
霊夢「暴走…? まさか、あいつの仕業じゃ…」
魔理沙「私も同じことを考えたが、あいつってことは無いんじゃないか?」
神子「あいつ……摩多羅隠岐奈か。しかし、後戸の力を使い、涼花を暴走させたと言うのは……」
霊夢「本人を問い詰めれば分かるわ。だって、あいつは今夜の宴会に参加してるくせに、被害に遭ってないんだもの」
魔理沙「徒労だと思うが…一応聞いてみるか」

霊夢「…と言うわけで、あんたが涼花ちゃんを暴走させたと見てるわけだけど」
隠岐奈「いやはや、まさか早々にバレてしまうとはな」
魔理沙「お前が犯人かよ!」
隠岐奈「いやいや、私はきっかけを与えたに過ぎない。紫から聞いて、涼花と言う少女に興味はあったから」
神子「などと言っているが、本音は後継者探しだろう?」
隠岐奈「二童子の後継者にするには、涼花は幼すぎる。言ったでしょう? 興味があっただけだと」
魔理沙「……まあまとめると、お前はきっかけを与えただけで、涼花ちゃんの暴走とは関係ないと」
隠岐奈「あの子が勝手に暴走してる。私は能力を使っていない」
霊夢「…幻想郷の賢者はどいつもこいつも胡散臭いけど、そこは信じて良さそうね。だって…」
魔理沙「……ああ、なるほどな」
隠岐奈「…? なんだ、言いかけたことは…んふぅっ!///」
涼花「隠岐奈様のおっぱい、なかなか揉み甲斐があるねぇ♪」
隠岐奈「い、いつの間に!? あ、貴女達、助け…」
神子「因果応報だな。助けてやる義理もない」
霊夢「良い機会だし、興味があったんでしょ? この際、涼花ちゃんの揉みテクを堪能しなさいな」
隠岐奈「お、お前達、後で覚え…ふぁっ! ふ、服の中に手を入れるな!///」
涼花「今まで少し謙遜してたけど…この大きさなら合格だよ♪」


その後も幻想少女達の胸を揉みしだき、宴会に参加していた全ての少女の胸を揉んだ涼花ちゃんは、とても満足げに寝息をたてていました。


魔理沙「まったく、このエロガキは…」
神子「しかし、我慢していたと言うからには…これからは少しガス抜きをしてやらないと、本当に幻想郷全ての少女が被害に遭うぞ?」
霊夢「そうは言っても、どうするのよ? 誰か生け贄にでもするつもり?」
神子「いや、宴会への参加を無条件で許可してやれと言いたいんだ」
霊夢「それこそ無理な話よ。誰かが見てないと、萃香や質の悪い妖怪がお酒を飲ませるかもしれないじゃない」
紫「無条件と言うわけにはいかないけど、条件付きなら今後の参加は許可しようと思ってるわ」
魔理沙「大人しいと思ったら、急にしゃしゃり出てきたな」
神子「で、その条件とは?」
紫「涼花ちゃんも弁えている筈だし、自らお酒に近付くことは無いでしょ。それに悪いことを企んでる奴らも、飲ませようと考えないはず。だったら、シンデレラと同じ時刻までなら許可してあげても良いんじゃない?」
魔理沙「午前0時か。夜更かしは良くないぜ?」
霊夢「…いや、アリかもしれないわ」
神子「良いのか?」
霊夢「だって、午前0時まで涼花ちゃんが起きてた事はないし、誰かしらが必ず涼花ちゃんを気に掛けてる。つまり、いつも通りなのよ」
魔理沙「しかし…」
霊夢「それに涼花ちゃんが居れば、羽目を外しすぎることも無くなるんじゃない?」
神子「本音はそっちか」
霊夢「羽目を外しすぎて暴れまわった奴らの後片付け、誰がしてると思う?」
神子「…耳が痛いな」
霊夢「つまり、涼花ちゃんも宴会参加組も、節度を弁えろってことよ。それなら、涼花ちゃんの参加も許可してあげて良いってこと」
神子「不安は残るが…仲間外れにするのも気が引けるしな」
魔理沙「何より、涼花ちゃんも参加する宴会は楽しいからな」
紫「じゃあ、今後は涼花ちゃんも参加させるということで」
霊夢「異議なし」


こうして楽しい宴会の夜は更けていくのでした。
ゆーちゃんとの日常生活、そして宴会の参加により、涼花ちゃんの癖は再び治まっていきました。
しかしそれでも、涼花ちゃんは涼花ちゃん。
またいつ揉んでやろうかと、その機会をうかがっているのでした。


終わり