涼花ちゃんストーリーまとめサイト(改)
秋の大運動会
空を飛ぶ。それは幻想少女達にとって当たり前の行動。
移動に便利。という理由もあり、少女達は今日も空を飛び、弾幕ごっこに勤しみます。
しかし、そんな少女達が地上に降り立った時、はたして弾幕ごっこと同じような動きが出来るでしょうか?
魔理沙「私は余裕だぜ?」
霊夢「あんたはそうでしょうよ」
魔理沙「しかし、飛行禁止とは。あいつらも考えたな」
本日、八雲紫の全面協力により、命蓮寺の敷地には広大なグラウンドが整備されていました。
この場所で幻想少女達に、運動会を執り行ってもらうために。
大半は反対しましたが、賞品が出るとなれば話は別。
日頃の運動不足解消のため、そして賞品のため。命蓮寺にはさまざまな人妖が集いました。
そしてそこには、全面協力して安全圏に避難したと思い込んでいた紫の姿もありました。
聖「貴女は特に怠惰なのですから、参加するのは当たり前ですよね?」
紫「私が賞品を出すのに私が参加するって、どう考えてもおかしいでしょ!」
四季映姫「あら、拒否権はありませんよ? その胡散臭い服の下がどれほど怠惰なのか…自覚していますよね?」
紫「怠惰とか言わないで!」
魔理沙「怠惰なのか」
霊夢「怠惰なのね」
藍「紫様、ここは諦めましょう」
紫「貴女は…私の味方をすると言うことがほとんど無いわね」
藍「怠惰なのは事実ですし、私は紫様の式神として、紫様の運動不足解消のお手伝いをしたいのですよ」
早苗「唸れ! 私の奇跡力! 今すぐどしゃ降りの雨を!」
菫子「逆てるてる坊主を作れば雨になるはず!」
四季映姫「ああ、天候ならどう足掻いても変わりませんよ? 比那名居天子にも、全面協力してもらいましたから」
天子「………」
魔理沙「なるほど。つまり、中止はあり得ないってことか」
四季映姫「その通りです。では皆さん、運動着に着替えてください」
霊夢「運動着?」
四季映姫「そこの更衣室に全員分用意しました。スカートのままでは、動きづらいでしょうから」
魔理沙「おお、気が利くな」
こうして各々、運動着に着替えたのですが…。
霊夢「な、何なのよ、この服は…」
少女達に用意されていたのは体操服と、懐かしのブルマーでした。
四季映姫「これは外の世界では、運動をする際の正装だと聞きました」
早苗&菫子「間違ってないけど間違ってる!」
涼花「ブルマーなんて、穿いたことないよ…///」
ゆーちゃん「なんだか…恥ずかしい…///」
四季映姫「それから古来より、競技事は紅白戦。なのでパワーバランスを考慮して、こちらで紅組、白組を分けさせていただきました。賞品は勝利した組に贈呈します」
魔理沙「そうきたか。だったら、私と霊夢は敵同士かな?」
霊夢「普通に考えるとそうだけど、四季映姫の采配だからどうなることやら…」
聖「では、まずは準備運動を行いましょう。しっかりと準備運動をしないと、怪我のもとになりますからね」
少女準備運動中………。
四季映姫「では、最初の競技に移りましょう」
魔理沙「いや、まだ組分けされてないんだが?」
四季映姫「組分けなら、もう済んでいますよ。各々に配布してあるハチマキの色が、そのまま組の色になります」
魔理沙「ハチマキ……私は紅だな」
霊夢「私も紅よ」
魔理沙「ということは、私達は同じ組のようだな」
霊夢「そうね」
魔理沙「自機二人が同じ組なんだから、負ける要素は無いよな?」
霊夢「人間の体力と妖怪の体力よ? 私達が束になっても、勝ち目はないんじゃないかしら?」
四季映姫「それは、やってみれば分かることですよ」
聖「それでは、最初の競技です。呼ばれた者はこちらへ」
最初の競技は100m走。
魔理沙(紅)「最初は私か」
美鈴(白)「普段から体を動かしてますし、運動なら負けませんよ」
アリス(紅)「…自信無いわ」
慧音(白)「走る…と言うのは、どうもな」
にとり(紅)「泳ぎなら何の問題もないのに」
勇儀(白)「ま、軽く流すか」
聖「それでは、位置について。ヨーイ……スタート」
はたて『さあ始まりました! 第一回幻想郷大運動会! 最初の競技は100m走! 各選手一斉にスタートし、トップに躍り出たのは紅魔館の門番! 次いで白黒泥棒魔法使いだ!』
霊夢「はたてが実況なのね」
はたて『おーっと! その後ろからグイグイと追い上げてくるのは…星熊勇儀だー! そのまま白黒と門番を追い抜いて…今、ゴールイン!!』
勇儀「余裕♪」
美鈴「さ、流石は鬼ですね…」
魔理沙「はぁはぁ! くそっ! 結構マジだったんだけどな…」
文「少女達がはぁはぁ言ってる姿、最高じゃないですか♪ …こんな最高の瞬間なのに、どうしてカメラを没収されてしまったのでしょうか…」
はたて『文だからに決まってるでしょ』
文「無いものはしょうがないし、相手は四季様なので文句も言いません」
霊夢「嫌に素直じゃない。何か企んでそうね」
文「企んでますけど、それを言ったら命の危険が危ないもので」
霊夢「お巡りさんこいつです」
文「やめてください!」
聖「はい、次の走者は来てください」
霊夢(紅)「魔理沙ほどじゃないけど、私だって自信が無い訳じゃないの」
文(白)「おやおや、私相手に余裕ですね」
村紗(紅)「普段からアンカーを持って鍛えてるからね。負けないよ」
咲夜(白)「私はパーフェクトメイド。何でもそつなくこなしてみせますわ」
妖夢(紅)「…頑張ります」
慧音(白)「子供相手に授業を行ってるからな。体力には自信がある」
聖「位置について。ヨーイ……スタート!」
はたて『さあ第二レースのスタート! トップは文! …まあ当然ね。二位は咲夜、少し遅れて紅白巫女だ! おっと、村紗が転倒! その後ろから妖夢が…妖夢が凄い速さです! 村紗、巫女、咲夜、そしてついに文を抜いて今、ゴールイン!』
文「ま、まさか私が、速さで負けるなんて…」
妖夢「どうやら瞬発力では、私の方が上だったようですね」
霊夢「長距離走なら、また結果が違ったかもね」
そうこうしているうちに100m走も終了。
次の競技は障害物競争。
ここからダイジェスト。
はたて『わかさぎ姫が網くぐりで大苦戦! 生け捕りにされた人魚ですね。 チルノがハードルを飛び…足が引っ掛かって顔面ダイブ! 色々あって一位は、最後の平均台で驚異のバランス感覚を見せつけたルーミア!』
ルーミア「わはー♪」
はたて『さあ、盛り上がってきた第三種目は借り物競争!』
魔理沙「霊夢のお祓い棒か。楽勝だな」
霊夢「魔理沙の帽子。楽勝ね」
早苗「さとりさんの第三の目って…あれ、取れるの?」
妹紅「月のイルメナイト……輝夜に借りるのか……」
妖夢「わかさぎ姫の鱗…今夜は刺身ですね」
小町「四季様の卒塔婆か…土下座すれば貸してくれるかな?」
はたて『さあ、何だかんだで、一位は妹紅! 二位は妖夢! 楽勝と言っていた巫女と魔法使い、そしてサボマイスタの小町は未だに借りる事が出来ていない! おっと、ここで時間切れだー!』
霊夢「あんた、さっさと渡しなさいよ!」
魔理沙「言っただろ? お前が渡せば、私も渡すってな」
霊夢「そう言ってあんたはいつも!」
魔理沙「だから、私は借りてるだけだぜ!」
聖「…二人は放っておきましょう」
はたて『色々とトラブルがありましたが気を取り直して次の種目へいってみましょう。続いての競技は、紅白対抗大玉転がしです!』
紫(白)「玉を転がすなんて…卑猥だわ」
神奈子(紅)「そんなことを言うお前の頭の中が一番卑猥だよ」
菫子(白)「…ちょっと、この大玉重すぎない?」
さとり(紅)「妖怪用に調整してあるのでしょう」
優曇華(白)「いや、それにしては重すぎじゃない?」
小傘(紅)「これ、押せるの?」
聖「それでは、位置について…ヨーイ、スタート!」
はたて「さあ始まりました大玉転がし! しかし紅組も白組も牛歩の如し速度でしか押せていません! これでは陽が暮れてしまいます!」
菫子「ふんぬっ!」
優曇華「んぎぎ〜!」
はたて『さあ、ようやく折り返し地点! この時点で紅組がややリード!』
紫「…そろそろ本気を出しましょうか」
はたて『おお! 速い速い! 白組すごい追い上げ! そして紅組を抜き去り…今、ゴール!』
さとり「神奈子さん…神様パワー使ってくださいよ…」
神奈子「使ったら負けだと思った。反省はしてるが後悔はしていない」
次の競技は玉入れ。
霊夢「玉入れ…弾入れ…」
紫「弾幕馬鹿みたいなこと言わないの」
魔理沙「あの籠の中に入れるのか。結構簡単じゃないか?」
涼花「それが案外、難しいんだな」
聖「では、皆さん座って待機してください。玉は持たないでくださいね? それではいきます。ヨーイ…スタート!」
はたて『さあ始まりました玉入れ! 一つずつ投げ入れる者、まとめて投げ入れようとする者、投げ入れ方は多種多様です! ちらほらと弾幕も飛び交っているように見えますが、見なかったことにします!』
聖「はい、そこまで。籠を持ってる妖精以外はその場に座ってください」
妖精A「では数えます。い〜ち」
妖精B「に〜い」
妖精A「さ〜ん」
妖精B「よ〜ん」
妖精A「じゅういち」
妖精B「じゅうに」
妖精A「じゅうさ…」
針妙丸「……」
妖精A「え〜っと……」
針妙丸「誰よ、私を投げ入れたのは……」
妖精B「こちらは13個よ?」
妖精A「こちらは12個」
聖「はい。と言うわけで、白組の勝利ですね」
魔理沙「針妙丸が入ってなければ同点だったのに」
霊夢「本当に、誰が入れたのよ?」
魔理沙「私じゃないぜ?」
その後も様々な競技が執り行われ…。
はたて『以上で全ての競技が終了しました! さあ、勝ったのはどちらの組なのでしょうか!』
聖「それでは発表します。紅組、398点。白組、397点。と言うわけで、見事勝利を収めたのは紅組です。おめでとうございます」
紫「はいはい。紅組のみんな、おめでとう。賞品が出るけど、何が良いかしら?」
霊夢「乗り気じゃないわね」
紫「そりゃあ、私が優勝出来なかったからね。でも、ルールはルール。何がお望み?」
魔理沙「大吟醸! ……と、言いたいところだが」
霊夢「そうね。多分、皆が求めていることよ」
紫「……?」
四季映姫「なるほど。なかなか良いものを望みましたね」
聖「まさか温泉とは」
霊夢「丸一日で、みんな疲れてるからね。温泉で疲れを癒したかったのよ」
魔理沙「これで食事付き。言うことナシだぜ♪」
妖夢「あの…主を差し置いて、こんな贅沢をしてしまって…良いのでしょうか?」
魔理沙「そう言えば、幽々子は白組だったな」
霊夢「あんたは普段から働きすぎなの。たまには羽を伸ばしても、バチは当たらないわ」
四季映姫「この後は食事になりますし、そろそろ上がりましょうか」
こうして温泉と豪華な食事と言う賞品を貰った紅組。
そして宴会となり、疲れた分だけ食事量も多くなり…今回の運動会が無意味だったことは言うまでもありません。
終わり