涼花ちゃんストーリーまとめサイト(改)



お餅の災難


お正月と言えばお餅。
焼き餅、お雑煮、お汁粉。美味しいバリエーションが豊富です。
きな粉餅、絡み餅、餡ころ餅、磯辺餅。
もちろん、つきたてをそのまま食べても美味しいのです。
しかし…。
食べたものは消費しなければ、どんどん体に蓄えられていきます。
特に、正月というものは動くことを、運動するということを忘れさせます。
それでもお餅は美味しいのです。
後の事を考えていては、お餅を美味しく食べられません。


魔理沙「ふい〜……。流石に食べ過ぎたか」
霊夢「まだまだあるから、遠慮せず食べてね?」
魔理沙「どれだけあるんだよ…」
霊夢「そうね…。鈴瑚と清蘭が張り切ってるし、それをてゐと優曇華も手伝ってるし、力自慢の勇儀に萃香もつきまくってるからね。まだまだ出てくるわよ?」
魔理沙「マジか…」
霊夢「餅米が尽きるのを期待しても無駄よ? そこは早苗のスペルカード、五穀豊穣ライスシャワーがあるから、隙はないわ」
魔理沙「あいつ、自分は食べないからって、なんて迷惑なことを」
霊夢「ほら、あんたは普段からよく食べる方なんだから、頑張ってお餅を減らしなさい?」
魔理沙「なんだよ〜…まだ、ショタコンと弄った事を根に持ってるのか〜?」
霊夢「よぅ〜し、魔理沙にはわんこ蕎麦ならぬわんこ餅ね」
魔理沙「わ、悪かった! 謝るから、それだけは勘弁してくれ〜!」
霊夢「…まったく。食べてる方が戦場なら、作る方だって戦場なのよ」
咲夜「霊夢、次のお餅が来たわ」
霊夢「分かった、いま行くわ」


霊夢は台所へ戻り、お餅料理作りを再開しました。


魔理沙「はぁ……。こんなの、全部幽々子に押し付ければ良いんじゃないか?」
妖夢「幽々子様も奮闘していますが…」
幽々子「そろそろ飽きてきたわ! 味を変えなさい!」
魔理沙「うわぁ〜……餅を啜ってるぜ」
妖夢「あれこそ、真の餅啜りです。危険ですので、特殊な訓練を受けていない方は絶対に真似しないでください。……それでも、お餅の供給量の方が勝っているのが凄まじいですが…」
魔理沙「幽々子が捌ききれないものを、私たちがどうこう出来るか?」
芳香「うーぉー! 神霊より食べづらいぞこれー!」
妖夢「芳香も頑張っていますし、捌ききるしかありません。はい、追加のお餅です」
魔理沙「……これが終わったら、餅が嫌いになってそうだな」


紫「……これは誤算だったわね」
藍「何がですか?」
紫「いやね? 確かに、幽々子が居るってことで餅米を多めに仕入れたのは私だけど、明らかに餅米の量が増えてるのよ」
藍「そりゃあ、守矢の巫女が余計なことをしてますからね」
紫「……誰が、あんな事をしろと頼んだのよ?」
藍「紫様じゃないんですか?」
紫「私が頼むわけないじゃない」


早苗「五穀豊穣ライスシャワー。私のスペルカード。発動させたは良いですけど、攻略する者が居ないので、制限時間まで餅米が出続けます。………誰か〜、止めてください〜」


博麗神社、台所。


霊夢「盛り付けは良いから、どんどん作ってじゃんじゃん運びなさい」
妖精A「は、はい〜!」
咲夜「今ならつまみ食いも許すから、とにかく手を動かしなさい」
妖精メイドB「つまみ食いしてる余裕無いですよ〜…」


博麗神社、庭。


魔理沙「ああ、もう! どこを見ても餅! 餅!! 餅!!! いい加減飽き飽きしてくるぜ!! これはもう、誰かに憂さ晴らしをしないと気が済まないぜ!!」
霊夢「だったら早苗をどうにかしてくれない? 設定をいじったのか知らないけど、制限時間が99.99から減らないのよ」

早苗「誰か〜……止めてください〜……」

魔理沙「あいつ、余計なことしかしないな…。よし、分かった。食後の運動に、ササッと攻略してきてやるぜ」
霊夢「だったら行く前に、これだけ食べていきなさい」
魔理沙「…マジであいつに餅を投げ付けてやろうか」


博麗神社、上空。


早苗「うぅ…どうしてこんなことに…」
魔理沙「おーい、早苗ー!」
早苗「あ、魔理沙さん…」
魔理沙「お前を止めにきた。悪いが、一回休みになってくれ」
早苗「そうしてもらえると助かります〜……」
魔理沙「んじゃ、マスパでサクッと………あれ?」
早苗「どうしました?」
魔理沙「八卦炉わすれた…」
早苗「だったら、他のスペルカードでお願いします。マスパは痛いし熱いので…」
魔理沙「すまん…スペカも忘れた」
早苗「魔理沙さん、何しに来たんですか……」
魔理沙「まあまあ慌てるな。ライスシャワーは攻略済みのスペカだし、ノーマルショットだけで攻略してやるよ」
早苗「む……そう言われると何だか腹立たしいですね。これはEX中ボスの頃のスペカですし、本気を出して良いですか?」
魔理沙「お前は止めたいのか、止めたくないのか」
早苗「もちろん止めてほしいですけど」
魔理沙「だったら文句言うな。それに、こちらとしても腹ごなしの運動も兼ねてるからな。さあ行くぜ!!」


魔理沙「だぁーっ!! ノーボムきっついぜ!!」
早苗「食らいボムも出来ませんからね。お陰で魔理沙さんから2機も奪えましたよ」
魔理沙「完全に油断して食らったからな…。しかしこれで、餅米も減っていくだろ」
早苗「そうですね。では、私はこれで」
魔理沙「おい、どこへ行こうと言うんだ? お前のせいでもあるんだから、お前もお餅を食っていけよ?」
早苗「す、少しだけならお手伝いしますけど…」
魔理沙「少しとか、そんな遠慮しなくて良いんだぜ? おい霊夢! 早苗も餅食うの手伝ってくれるってよ」
霊夢「あら、本当? だったら、ここの山から手をつけてもらえる?」
早苗「……本当に山なんですけど」
魔理沙「ま、どうにか片付けちまおうぜ」


こうして山のような量のお餅は、各々の奮闘によりその姿を消しました。
しかし、誰もお餅を嫌いになるはずもなく、正月が開けるまでは美味しいお餅を堪能することでしょう。
そして少女達は、お餅のようになってしまいそうなお腹を見て、深いため息と共にダイエットを決意するのでした。


終わり