涼花ちゃんストーリーまとめサイト(改)
夢魔の夢
夢魔。
それは彼女の名前であり、彼女の種族名。
しかし、種族名と名前が同一と言うことはあり得る話ではなく、夢魔と言うのは偽名であることは明らか。
なのに、この夢魔と名乗る夢魔族は、自らを夢魔と名乗っているのです。
彼女はいったい、何者なのか。
博麗神社。
この場所の上空で、霊夢は夢魔と対峙していました。
霊夢「珍しいじゃない。あんたが現実の世界にいるのも、私と戦いたいって言ってくるのも」
夢魔「たまには私も、みんなと遊びたいのよ」
霊夢「怪しいわね。何か企んでそう」
夢魔「そう思うのなら、私を倒せばいいだけじゃない」
霊夢「それもそうね。……でも」
霊夢は御札を構えます。
霊夢「手加減はしないわよ?」
夢魔と霊夢は弾幕ごっこを始めました。
しかし、その内容はまるでEASYモード1面かと思うほど、霊夢は呆気なく負けてしまったのです。
霊夢「……はぁ!? なんで、あんた…そんなに強いのよ!?」
夢魔「さあ? どうしてかしらね?」
霊夢「私のスペルカードも気が付けば一枚だけだったし、それも練習用の弱いスペルカードだったし…。いや、それよりも、あんたの攻撃が激しすぎるし…」
霊夢はふらついています。
それは、ダメージによるものではなさそうです。
霊夢「あ…あれ…? なんで…眠く…」
夢魔「おやすみなさい、霊夢。貴女が目覚める頃には、全部終わってると思うけど」
霊夢「ど、どう言う……」
霊夢はその場に倒れてしまいました。
夢に堕ちた。と言った方が正しいでしょう。
夢魔「さて、次は…」
涼花「夢魔!」
ドレミーに連れられ、涼花ちゃんが博麗神社にやって来ました。
涼花「夢魔、今すぐわたしの夢に戻って」
夢魔「涼花ちゃんの頼みとは言え、それは聞けないわね」
涼花「怒るよ」
夢魔「怒ってもダメ。今は戻れないわ」
夢魔はその場から飛び去ろうとしています。
涼花「待って!」
夢魔「私を追うのは構わないけど、そこで倒れてる巫女をどうにかするのが先じゃない? じゃあね」
涼花「夢魔!」
ドレミー「涼花ちゃん。悔しいですが、夢い魔の言う通りです。まずは霊夢さんの安否を確認しなければ」
涼花「うぅ……」
涼花とドレミーは、その場で倒れている霊夢を部屋まで運びました。
そして、いくら呼び掛けようと、霊夢は目を覚ましませんでした。
涼花「ドレミーお姉ちゃん。霊夢お姉ちゃん、ぜんぜん起きないよ?」
ドレミー「……どうやら、深い夢の中にいるようですね」
涼花「だったら、わたしが夢の中に行って」
ドレミー「残念ながら、今の涼花ちゃんでは霊夢さんを目覚めさせることは出来ません」
涼花「え…?」
ドレミー「夢魔の居ない今、涼花ちゃんは夢に干渉することは出来ません」
涼花「あ……」
ドレミー「……ここは私に任せてください」
涼花「う、うん……」
ドレミーは霊夢の夢に入っていきました。
ドレミーを見送った涼花は、自分は夢魔が居ないだけで、こんなにも無力なんだと痛感していました。
しばらくして、ドレミーが戻ってきました。
それと同時に霊夢も目を覚まします。
ドレミー「おはようございます」
霊夢「おはよ。助かったわ」
涼花「霊夢お姉ちゃん…」
霊夢「涼花ちゃん。夢の中で、ドレミーから事情は聞いたわ。夢魔が涼花ちゃんの言うことを聞かない時点で、異常事態なのよね」
涼花「………」
霊夢「あいつが悪さを企んでいるのなら、それを止めるのは巫女である私の役目。……だけど」
ドレミー「それには、涼花ちゃんの協力が不可欠となるでしょう。もちろん私も、出来る限り協力させていただきます」
涼花「ありがとう……」
霊夢「紫も協力してるのよね? 何か収穫があればいいけど」
続く