涼花ちゃんストーリーまとめサイト(改)
[涼花ちゃんのトラウマ]
地底…
今日は何故か、地霊殿に涼花ちゃん一人だけお呼ばれです。
こいしは無意識のうちにどこかへ放浪、お空は灼熱地獄でお仕事中、お燐は死体運び。つまり、今現在、地霊殿にはさとりと涼花ちゃんしか居ないと言うことになります。
さとり「と言うわけで、今は誰もいないのよ」
涼花「そうなんだ…それなら、なんで私だけを呼んだの?」
さとり「…気まぐれ」
涼花「気まぐれ…?」
さとり「と言うのは冗談。まあ、涼花ちゃんとお話ししたかった、と言うのもあります」
涼花「それ以外にも?」
さとり「それは後程。さて、涼花ちゃんの事、色々聞かせてもらえるかしら?」
涼花「うん、いいよ♪じゃあ、何から話そうか?」
さとり「それじゃあ…」
さとり「うふふ♪貴女は本当に楽しいわね」
涼花「本当?そう言ってもらえると嬉しいな♪」
さとり「うふふ♪…さて…」
涼花「ん?」
さとり「私は、貴女のトラウマに興味があるの」
涼花「え…?」
さとり「普段から元気で、まさに天真爛漫な涼花ちゃんのトラウマにね」
涼花「いや…いやだよ…」
さとり「大丈夫。酷い事はしないから…」
涼花「やめてよ…」
さとり「想起『季節外れのバタフライストーム』」
涼花「い、いやあぁ!!」
さとり「蟲の大群…確かにこれはトラウマになりそうね…」
涼花「うぅ〜…酷いよ…」
さとり「襲わせてる訳じゃないから、まだいいでしょ?さて、他には…」
涼花「もうやめてよぉ…」
さとり「想起『蛙は口ゆえに蛇に呑まるる』」
涼花「ひゃあぁ!!」
さとり「蛙の大群…確かにこれもトラウマになりそうね…」
涼花「うぅ…ぐすっ…ほんとにいやなのに…」
さとり「でも、私が知りたいのはこう言うトラウマじゃないの。心のもっと奥底…それこそ、呼び覚まされたくないようなトラウマよ…」
涼花「ひぅ…ぐすっ…」
さとり「想起…」
涼花「や…やめて…」
さとり「……………」
涼花「…………?」
さとり「いや…これはやめておきましょう…」
涼花「え?」
さとり「想起『忘却』…これは誰からも忘れ去られること…これは、その者の存在に関わるわ…」
涼花「……」
さとり「貴女が夢で見た『忘却の夢』…それが貴女のトラウマなのね…」
涼花「……」コク
さとり「涼花ちゃんは、皆から忘れ去られると、その存在そのものが消えてしまう…幻想となったものが流れ着く幻想郷にいても、皆の記憶から忘れ去られると消えてしまう…もしかしたら、私達以上に…悲しい存在なのかも…」
涼花「………」
さとり「でも、安心しなさい」
涼花「…え?」
さとり「存在が存在とはいえ、涼花ちゃんは人間。そして、私は妖怪。貴女に寿命が来るまで…いいえ、私が死ぬまで、私は、貴女の事を忘れないわ。貴女は、忘れられない…忘れたくない、楽しい思い出を、たくさん作ってくれたから」
涼花「さとりお姉ちゃん…」ポロポロ…
さとり「私だけじゃない。幻想郷の皆さんは、涼花ちゃんの事を忘れないわ。今までも…そして、これからもね」
涼花「ぐすっ…さとりお姉ちゃん…!!」抱きつく
さとり「涼花ちゃん…」優しく抱き締める
涼花「うぅっ…えぅ…」ポロポロ
さとり「元気に振る舞ってるけど、色々抱えてたのね…大丈夫。泣いてもいいわ。泣きたい時は…泣いてもいいのよ?」
涼花「う…うぅっ……うわああぁぁん!!」
さとり「大丈夫?」
涼花「うん、もう大丈夫」
さとり「また、いつでも来なさい?」
涼花「…ありがとう。じゃあ、もう帰るね」
さとり「うん。…あ、涼花ちゃん」
涼花「?」振り返る
さとり「私達は、貴女の味方ですからね?」
涼花「うん!!」
さとり「…涼花ちゃん…か…本当に、悪いことをしたわね…そうだ。次に来たときは、パーティーでも開きましょう。きっと、涼花ちゃんも楽しんでくれるはず。少しでも多く、楽しい思い出を作っていきましょう」
…幻想郷よ…
彼女が天命を全うする
その時まで…
どうか彼女に…
至福の時を与えたまえ…
終わり