涼花ちゃんストーリーまとめサイト(改)


[紅魔館職業体験]


紅魔館


涼花「ん〜と…あ、咲夜お姉ちゃん」
咲夜「あら、涼花ちゃん。いらっしゃい」
涼花「あの〜…この紙に書いてある職業体験って…」
咲夜「ああ、もしかして『紅魔館住み込みメイド体験学習』の申し込みかしら?」
涼花「うん」
咲夜「そう。募集を出したけど、一人も来なくて不安になってたの。さあ、こっちよ」



咲夜「さて…」
涼花「あの…」
咲夜「なに?」
涼花「メイド服には着替えないの?」
咲夜「まずは基礎知識から。メイド服はその後よ」
涼花「そっか…すぐにでもメイド服が着られると思って楽しみにしてたんだけど…」
咲夜「まあ、基礎知識を覚えてもらわないと、実際に仕事を教えられないから。だから、我慢して?」
涼花「うん…」
咲夜「はい、それでは、基礎知識のお勉強よ。涼花ちゃんに聞くわ。メイドとは、どういうお仕事だと思ってる?」
涼花「おかえりなさいませご主人様?」
咲夜「ん〜…間違ってはいないけど…メイドと言うものは、ご主人様の身の回りのお世話をするお仕事よ。炊事、掃除、洗濯、それから、お茶をお出ししたり、買い出しに行ったり…」
涼花「…やる事いっぱいだね…」
咲夜「そうよ。メイドに暇な時間なんて無いの」
涼花「…難しそうだな…」
咲夜「そうでもないわ。慣れてしまえば苦でもないし」
涼花「ふ〜ん…」
咲夜「それから…」
涼花「ん?」
咲夜「目上の人に仕える仕事だから、常に敬語。お客様が来ても失礼のないような接客術、身嗜み、姿勢。それから、これが一番重要」
涼花「……?」
咲夜「主の命令は絶対」
涼花「…断ったらダメなの?」
咲夜「場合によるけど…ご主人様は主であり、雇用主でもある。逆鱗に触れたら最後、首を切られることになるわ」
涼花「ん〜……?」
咲夜「…涼花ちゃんの場合、習うより慣れろって事かしら…」
涼花「……?」
咲夜「…まあいいわ。次は実技よ。いよいよメイド服を着られるわよ」
涼花「ほんと?やった♪」


少女着替中…


咲夜「準備出来たかしら?」
涼花「うん♪じゃじゃ〜ん♪」
咲夜「あら、可愛い」
涼花「エヘヘ〜♪」
咲夜「涼花ちゃんって案外、着れば何でも似合うのね…」
涼花「そ、そうかなぁ…えへへ♪」
咲夜「…さあ、実技を始めるわ。まずは姿勢から」
涼花「姿勢…」
咲夜「背筋をピンと張って、顎を少し引くの」
涼花「…こう?」
咲夜「そう。それから、手は、体の前で組むの」
涼花「こう?」
咲夜「それは腕組み。なんか態度がでかいわよ…。私がやるから良く見て。手を…こんな感じで組むの」
涼花「…こうだね?」
咲夜「そうよ。場合にもよるけど、メイドは常にこの姿勢よ」
涼花「…キツいかも…」
咲夜「キツいと感じるのは、肩が上がってるから。もっとリラックスして…肩の力を抜くの。やってみて?」
涼花「………あ、さっきよりは楽かも」
咲夜「ね?でも、肩の力は抜いてもいいけど、緊張感だけは常に持っておきなさい?いつ何時、何が起こるか分からないから」
涼花「う、うん」
咲夜「じゃあ、その姿勢のまま歩いてみなさい?」
涼花「う、うん……」フラ…
咲夜「はい、戻ってきて?」
涼花「…なにかダメだった?」
咲夜「体がフラフラしてた」
涼花「え…そうかな?」
咲夜「…いい?歩くときは…」


咲夜「この線の上を歩くような感じよ」
涼花「モデル歩き?」
咲夜「よくわからない…けど、多分、そんな感じよ。さあ、やってみて?」
涼花「うん」スタスタ
咲夜「うん、さっきよりは良いわね」
涼花「…難しいね」
咲夜「すぐに慣れるわよ。次は、ご主人様に紅茶を差し出す時の姿勢。私がご主人様の役をやるから、やってみなさい」
涼花「う、うん」

涼花「ご主人様、紅茶をお持ちしました」
カチャ…
咲夜「はいストップ」
涼花「え?な、なに?」
咲夜「なるべく音を立てない」
涼花「あ…う、うん」
咲夜「それから、涼花ちゃんはまだ身長が低いから仕方がないけど、紅茶を差し出す時は、ご主人様の横より前に出ない。これはご主人様に対して失礼に値するからよ。メイドは常に、ご主人様の斜め後ろ。わかったかしら?」
涼花「う…は、はい…気を付けます…」
咲夜「よろしい。それでは次は、実際にメイドの仕事をしてもらいましょう。まずは、お部屋の掃除から」
涼花「はい」
咲夜「部屋と言っても、客室ではないわ。ご主人様の部屋のお掃除よ。ここに、妖精メイドと美鈴に作らせた、ご主人様の寝室があるわ。まずは一通り掃除をしてみなさい」
涼花「はい」
パタパタ…
ゴシゴシ…
サッ、サッ、サッ…
涼花「終わりました」
咲夜「…うん、掃除に関しては言うこと無しね」
涼花「ありがとうございます」
咲夜「次はベッドメイクよ。出来る?」
涼花「一週間はシワが出来ないシーツの敷き方を、兄から教わりましたので…」
咲夜「そう。それじゃあ、やってみなさい」
涼花「はい」


涼花「出来ました」
咲夜「…少し違うけど…まあ問題無いレベルね。次は洗濯よ」


咲夜「外の世界には『洗濯機』と言う物があるらしいけど、ここは幻想郷。洗い物はすべて洗濯板よ?大丈夫?」
涼花「はい、大丈夫です」
咲夜「それじゃあ、やって見せて?」
涼花「はい。…よいしょ…よいしょ…」
ゴシゴシ
咲夜「…さすが女の子ね。洗濯板での洗濯、中々様になってるわよ。それじゃあ次は…」


そして二時間後…


涼花「はぁ〜…疲れた〜…」
咲夜「お疲れ様。頑張ったわね。どう?メイドの仕事は」
涼花「…思ったよりも難しかった…でも…」
咲夜「ん?」
涼花「すごく楽しかったよ♪」
咲夜「そう。それじゃあ、頑張った涼花ちゃんには、プレゼントをあげないとね」
涼花「え?なに?」
咲夜「このメイド服よ。今日は本当に頑張ったから、このメイド服をあげるわ」
涼花「わぁ♪ありがとう♪」
咲夜「うふふ♪涼花ちゃんがもう少し大人になったら、紅魔館で雇ってあげなくもないわ」
涼花「ん〜…考えとく」
咲夜「そう…」
涼花「でも、やっぱりメイドには憧れるから…もし、その時になったら、お願いします」
咲夜「ええ。その時になったらね」
涼花「今日は本当にありがとう♪じゃあね♪」
咲夜「さようなら」


咲夜(…涼花ちゃんなら、きっと良いメイドになれる。その時が楽しみだわ)


終わり