涼花ちゃんストーリーまとめサイト(改)
幻想と夢 紫編
宴会翌日……
紫「霊夢、準備はいい?」
霊夢「いつでもいいわ」
紫「それじゃあ、始めるわね」
紫「……ふぅ。これで神社も元に……あら?」
霊夢「戻らないわね。やっぱり、創った本人じゃないと無理なのかしら?」
紫「そうかもしれないわね」
霊夢「と言うか、あんたは夢の中にも入れるんだから、なんとか出来ないの?」
紫「出来ないことはないかもしれないけど…相手は幻想郷そのものなのよね……無理をして、幻想郷の結界に綻びでも出来たら、後々厄介だし……」
霊夢「じゃあ、やっぱり涼花ちゃんに頼むしか…」
紫「そう思ったんだけど、あの宴会以来、行方不明なのよね…ちょっと心配だわ」
霊夢「…RYOは?何か知ってるんじゃない?」
紫「……どうかしら……でも、そうね……ちょっと聞いてみようかしら……」
紫「と、言うわけで、涼花ちゃんが行方不明なのよ」
RYO「……………」
紫「……RYO?」
RYO「…紫」
紫「ん?」
RYO「涼花ちゃんが何処に居るか、本当に知らずにここまで来たのですか?」
紫「……………」
RYO「予兆があった筈ですよ……貴方はそれを見逃していたのですか?」
紫「まさか……本当に昨日が……」
RYO「そうです。……認めたくはありませんが……『アレ』です」
紫「……それじゃあ、涼花ちゃんは……」
RYO「いや、まだ大丈夫でしょう。ですが、時間は無いと思います。持って、後一週間でしょうね」
紫「そんな…たった一週間?」
RYO「そうです…それまでに手を打たないと、涼花ちゃんは……」
紫「……………」
RYO「……探しに行くつもりですか?」
紫「…ええ」
RYO「これが……涼花ちゃんが望んだことだとしても?」
紫「それでも…あの子にこれ以上、悲しみを背負わせるよりは……」
RYO「……………」
紫「貴方は……何もしないの?」
RYO「…私が……何もしなかったと思いますか?」
紫「……………」
RYO「私は……あらゆる手を打ちました……しかし、『アレ』までの時間を引き延ばすことしか……」
紫「そう……」
RYO「私にはもう……打つ手がありません……」
紫「なら、私が何とかして見せるわ」
RYO「……………」
紫「……じゃあ、そろそろ行くわね」
RYO「……紫」
紫「……ん?」
RYO「……『夢はいつか終わる』……それを忘れないでください」
紫「……ええ」
紫「……とは言ったものの…………………やっぱり、幻想郷には居ない…か……と、なると……」
翌日 外の世界 博麗神社
紫「……涼花ちゃんが消えたのは博麗神社……だったら、こっち(外の世界)に来ている可能性が高いわね……宛はないけど、一応、涼花ちゃんと出会った場所に行ってみようかしら……」
秘密の場所
涼花ちゃんとゆーちゃんの遊び場であり、猫のリラを育てている場所であり、涼花ちゃんと紫が初めて出会った場所である。
紫「……ここには居ない…か……」
???「ミー、ミー」
紫「ん?」
リラ「ミー、ミー」
紫「リラ?大きくなったわね」ナデナデ
リラ「ミー♪」
紫「…ゆーちゃんは……まだ学校かしら?」
小学校
涼花ちゃんが通っていた小学校である。
紫「……まだ授業中のようね……涼花ちゃんの姿は無し……後は……」
ゆーちゃんの家
紫「涼花ちゃんには血縁が居ないから、可能性があるのはここだけなのだけど……居ないみたいね……」
紫「はぁ……秘密の場所にも自宅にも学校にも居なかった……。涼花ちゃん……どこに行っちゃったの……?」
翌日 マヨヒガ
藍「紫様、昨日は遅くまで、どこに行っていたのですか?」
紫「ん?ちょっと外の世界にね」
藍「……涼花ちゃんの失踪についてですか?」
紫「藍。貴女には関係の無いことよ」
藍「しかし……」
紫「貴女は私の言った通り、あの夢の空間を調べていれば良いのよ」
藍「……あ、その事についてご報告すべき事が……」
紫「何?」
藍「あの空間ですが……驚異的な速度で広がっています」
紫「何ですって!?」
藍「見た目の変化は無く、皆、神社が広くなったことにしか気付いていないみたいですが……このままでは五日も掛からずに、幻想郷は夢の空間に覆われてしまいます」
紫「……………」
藍「紫様……」
紫「藍、私はこれから調べ物をしてくるわ。引き続き、空間の動向を監視しなさい」
藍「分かりました」
紫「…まさか、こんな事態になるなんて……明日、博麗神社を覗いてみようかしら」
翌日 博麗神社 上空
紫「……確かに凄いスピードね……そして誰も、夢の空間だと認識できていない……このままだと、幻想郷は……ん?」
博麗神社
魔理沙「よっ、霊夢」
霊夢「…お茶なら無いわよ?」
魔理沙「別にお茶をせびりに来た訳じゃない。暇を潰しに来ただけだ。それよりも神社、まだ元に戻ってなかったんだな」
霊夢「あの日、結界を解いても、元に戻らなかったのよね……どういう事かしら…」
魔理沙「それは、本人に直接聞いてみれば良いじゃないか」
霊夢「紫なら用事があるって言って、何処かへ行っちゃったわ。出掛けるならせめて、この変な空間を元に戻してからにしてほしかったわよ…」
魔理沙「ふ〜ん…そう言えば、あの時は気にならなかったんだが…この空間は、いったい何なんだ?」
霊夢「さあ?誰がどんな能力で作ったのか、全く分からないのよね…」
魔理沙「ん?紫が作ったんじゃないのか?」
霊夢「いいえ?私と紫は、結界を張っただけ」
魔理沙「それじゃあ話が矛盾するぜ?結界を張ったんなら、誰が作ったのか知らないとおかしいだろ?」
霊夢「そうは言われても、紫が言い始めたことだったし…。と言うか、あの時は魔理沙だって一緒に居たじゃない」
魔理沙「いや、そうなんだが…呑みすぎたせいか、記憶が曖昧で…」
霊夢「はぁ、まったく…。あの時は、魔理沙とアリス。H妖精に萃香。それから、説教臭い仙人と紫。紫の式も居たわね」
魔理沙「…ん?それだけか?」
霊夢「そうでしょ?他に、誰か居たかしら?」
紫「居たでしょう?涼花ちゃんが」
魔理沙「なっ、なんだ紫か…脅かすなよ…」
紫「そんなことより、なんで涼花ちゃんの事を忘れてるのよ。涼花ちゃんが可哀想でしょ?」
霊夢「忘れるもなにも……涼花ちゃんって…誰?」
紫「え?……なに言ってるのよ。皆も知ってる涼花ちゃんよ?あの時だって会ったじゃない」
霊夢「…居た?」
魔理沙「いや、覚えてないな。そもそも、涼花なんて名前、初耳だぜ?」
紫「そ、そんな……二人とも悪い冗談はやめて!!二人だって知ってる筈よ!!涼花ちゃんは…………あれ?」
涼花ちゃんって、誰だっけ
マヨヒガ
紫「涼花……涼花……涼花……」
藍「…紫様?」
紫「ああ藍。ちょうど良かったわ。涼花という名前に、心当たりはない?」
藍「涼花……いえ、聞いたことがないですね……」
紫「そう……」
藍「そう言えば……」
紫「ん?」
藍「紫様、一昨日はどこに行っていたのですか?」
紫「外の世界よ」
藍「…詮索するわけではありませんが、一応、主の動向を把握しておきたくて…それで、何の為に?」
紫「涼花ちゃんを探しに」
藍「……え?」
紫「……あれ?」
藍「えっと……どういう……」
紫「わからない……記憶が曖昧に……」
藍「失礼ですが……夢でも見ていたのですか?新たに幻想入りした者であるのなら、我々の耳にも入る筈ですし……」
紫「夢?……涼花……夢……涼花ちゃん……夢……」
藍「紫様?」
紫「ああ!!」
藍「ど、どうされました?」
紫「ありがとう、藍。ちょっと出掛けてくるわ!!」
藍「あ、紫様!?紫様!!」
外の世界
紫「……記憶の境界を操作して、何とか涼花ちゃんの記憶を繋ぎ止めることは出来たけど……それでも完全じゃないわね……早く涼花ちゃんを見付けないと……」
紫「もしかしたらと思って病院も探してみたけど……はぁ……これだけ探してもどこにもいないなんて……でも、明日こそは……」
翌日…
紫「……これだけ探してもどこにもいないなんて……くぅっ!?」
紫「あぁっ!!頭が…!!…何?…無理矢理、記憶を繋ぎ止めてるから…?」
紫「あ…ああぁぁぁ!!!!」
紫「はぁ…はぁ……くっ………もう……断片的にしか思い出せなくなってる……早く…涼花ちゃんを見付けないと……」
ゆかり……お姉さん……
紫「涼花…ちゃん……?」
ゆーちゃん「涼花ちゃん!?涼花ちゃん!!しっかりして!!涼花ちゃん!!」
紫「…それと、あれは……ゆーちゃん……?」
ゆーちゃん「涼花ちゃん…涼花ちゃん!!……しっかりして……」ポロポロ…
紫「…何があったの?」
ゆーちゃん「あ、あの……この子が……涼花ちゃんが、急に倒れちゃって……どうしよう……病院に連れていかないと……」ポロポロ…
紫「…わかったわ。私が、この子を背負っていくから、貴女は道案内をお願い」
ゆーちゃん「は、はい、こっちです!」
病院
涼花「ん……んん〜……」
ゆーちゃん「あ、目が覚めたみたいだね」
涼花「……ここは?」
ゆーちゃん「病院だよ。涼花ちゃん、急に倒れちゃって……。そこに居るお姉さんに……あ、あれ?居ない?さっきまでここに居たのに……」
紫「……何で私は、あの子を助けたのかしら……」
秘密の場所
紫「……香雪蘭涼花……雪柳至音(ゆきやなぎしおん)……そして、猫のリラか……。……確かめないと……私の記憶と、この子達の関係を……」
続く