涼花ちゃんストーリーまとめサイト(改)
ビバ!節分!
節分………それは合法的に萃香と勇儀をいぢめる事の出来る日である
博麗神社
紫「さて、今年もこの日がやってきたわね」
霊夢「あんた…いい加減にしないと何をされても知らないわよ?」
紫「面倒なルールは無し。日没までにこの二人の鬼を屈服させ、鬼はとにかく逃げまくりなさい」
霊夢「人の話を聞きなさい…」
萃香「………」
勇儀「………」
魔理沙「ま、恒例行事だ。悪く思うなよ」
紫「それでは、節分バトル!レディ…ゴー!」
萃香「ミッシングパープルパワー!!」
勇儀「三歩必殺!!」
霊夢&魔理沙&紫「え?」
ピチューン!
勇儀「やられてばかりだと思うなよ?」
萃香「そーだそーだ!」
紫「ルール違反でしょ!逃げなさいって言ったじゃない!」
勇儀「もう一回くらうか?」
紫「う……」
魔理沙「隙を見せたな?鬼は〜外!」
萃香「いったぁ!」
勇儀「このっ!」
霊夢「鬼は外」
勇儀「きゃっ!」
萃香「霊夢!あんたまで!」
霊夢「悪いわね、こっちも賞品がかかってるのよ」
紫「言っておくけどスタンバってる娘も居るんだから、ここで仕留めちゃダメよ?」
魔理沙「……随分と遠くまで逃げたな」
霊夢「まあ良いわ。他の奴らには悪いけど、ここで仕留めさせてもらうわよ」
魔理沙「そうだよな。そうすれば、賞品は二人で山分けだ」
霊夢「そう言うこと。さあ、覚悟しなさい?」
萃香「結局こうなっちゃうんだね…」
勇儀「アイツの思い通りに動くってのは癪に障るが仕方がない…逃げるぞ!」
魔理沙「そう簡単に逃がすわけないだろ?」
霊夢「その通り。二重大豆結界!」
魔理沙「スター大豆レヴァリエ!」
魔理沙「……逃げられたな」
霊夢「あんたがあんな薄い弾幕張るからでしょ?」
魔理沙「大豆なんだからしょうがないだろ?」
紫「早く追いなさい」
魔理沙「まだ隠れてたのか…」
霊夢「仕方がない、行くわよ」
紅魔館 門前
勇儀「はぁ、はぁ、なんとか逃げられたな…」
萃香「二日酔いを走らせるなんて…紫め、後で覚えてろ?」
勇儀「さて…今回は何人参加してるんだ?」
萃香「さあ?まあ霊夢と魔理沙だけじゃないよね」
勇儀「…全員敵だと思わなきゃならないのか」
萃香「スリルがあって良いじゃない」
勇儀「お前はどっちの味方なんだよ…」
美鈴「あの〜…」
萃香&勇儀「っ!?」
美鈴「あ、そんな身構えないでください。紅魔館は今回の節分バトルには参加していませんから」
勇儀「…本当か?」
美鈴「ええ。ですので安心してください」
萃香「……よかったぁ」
美鈴「お疲れでしょう?館内に案内しますので、どうぞ休んでいってください」
萃香「ほんと?ヘトヘトだったから助かるよ」
勇儀「それじゃあ、お言葉に甘えさせてもらおうかな」
美鈴「さあ、どうぞこちらへ(ニヤリ…)」
紅魔館 エントランス
美鈴「あ、咲夜さん」
咲夜「ん?あら…」
美鈴「こちらのお二人が例のごとく追われていたので、館で休みたいとの事なんですが」
咲夜「そう…美鈴、応接室へお通ししなさい。いま、タオルをお持ちします」
勇儀「あ、お構いなく」
紅魔館 2F
萃香「…あれ?応接室って一階じゃなかったっけ?」
美鈴「先日改装を行ったので、今は二階になっております」
萃香「ふ〜ん」
紅魔館 2F 一室
美鈴「さあ、こちらのお部屋になります」
勇儀「ん?灯りが点いてないぞ?」
萃香「真っ暗だね」
カチャッ
萃香「え?」
勇儀「お、おい、一体なんのつもりだ?」
勇儀「…もし悪ふざけだったら今なら許してやる。扉を開けな」
萃香「開けないのなら力づくだよ?」
???「フフフ♪ようこそ」
勇儀「だ、誰だ!?」
レミリア「フフフ♪」
萃香「あ、あんた…」
レミリア「美鈴、貴女にしては良い作戦だったわ」
美鈴「ありがとうございます♪」
勇儀「…今回参加してないってのは嘘だったか」
咲夜「こんな楽しいイベントに参加しないなんて愚か者のすることよ」
勇儀「ああそうかい。こんな部屋に閉じ込めて一網打尽だと思ってるなら、それは思い上がりと言うものだ」
レミリア「はたしてそうかしら?」
勇儀「……?」
萃香「ゆ、勇儀……」
勇儀「ん?どうした?」
萃香「この部屋、ヤバいよ…」
レミリア「どうやら、そっちは気付いたみたいね。さあ、明かりを点けなさい」
勇儀「こ、これは!?」
咲夜「大豆を床に敷き詰めてみました。これなら逃げることはかなわないでしょう」
レミリア「どう?完璧な作戦でしょう?」
勇儀「…でもそれ、この部屋にいるレミリアにも同じ事が言えるんじゃないのか?」
レミリア「大丈夫。私は貴女達の苦しむ姿を見るだけだから」
萃香「前々から思ってたけど、性格悪いね」
レミリア「何とでも言いなさい。大豆用意!」
咲夜「大豆用意!」
美鈴「大豆用意!」
レミリア「放て!」
咲夜「大豆ドール!」
美鈴「極彩大豆!」
紅魔館 門前
魔理沙「おい、もう始まってるぞ!」
霊夢「分かってるわよ。それにしてもあいつ等、どうやって誘い込んだのかしら?」
紅魔館 2F 一室
勇儀「くっ……時々納豆を投げてくるのがうざったい…!」
レミリア「さあ、そろそろトドメよ」
勇儀「仕方がない…萃香!」
萃香「はいよ!ミッシングパープルパワー!」
レミリア「ちょっ!こんな所で使ったら!」
紅魔館 門前
魔理沙「な、なんだ!?地震か!?」
霊夢「……あ〜ぁ」
魔理沙「ん?……あ〜ぁ」
萃香(大)「うぅぅがああぁぁぁ!」
レミリア「いたた……もう!館が壊れちゃうでしょ!」
咲夜「もうかなり壊れてます」
美鈴「修復…やっぱり私なんでしょうか?」
咲夜「妖精メイドにも手伝わせるわ。手当てはつかないけど」
レミリア「呑気に話してないで、さっさとあいつを何とかしなさい!」
美鈴「何とかと言われましても…」
咲夜「とりあえず、これ以上壊されないように、土下座でもして謝れば良いんじゃないでしょうか?」
レミリア「だったら早く謝りなさいよ」
咲夜「嫌です」
勇儀「さて萃香よ、こいつらをどうしてくれようか?」
萃香(大)「踏み潰してぺちゃんこにしてやろうか」
勇儀「お、それは良いな。ペラペラになったこいつらを見るのは面白そうだ」
咲夜「なにやら物騒な話を始めましたね」
美鈴「私は花畑さえ荒らされなければ、お嬢様がペラペラになってもいいです」
レミリア「貴女…サラッと酷いこと言うのね…」
魔理沙「おーい!」
咲夜「あら、魔理沙に霊夢。貴女達が逃がすから大変なことになってるじゃない」
霊夢「人の所為にするな!紫には神社で仕留めるなって言われたのよ」
咲夜「逃げられただけでしょう?」
霊夢「う……」
萃香(大)「もう潰そうか」
勇儀「そうだな。私も飽きてきた」
レミリア「ちょっと待って!」
萃香(大)「そぉ〜れっ!」
レミリア「………………あれ?」
萃香「あれぇ〜?」
勇儀「萃香……」
萃香「ご、ごめん…時間切れだわ…」
咲夜「さて、元の大きさに戻ったところで…紅魔館を破壊した落とし前…どうつけてもらおうかしら?」
萃香「うぅ…」
勇儀「に、逃げるぞ!」
霊夢「今度は逃がさないわよ?夢想封印・豆!」
咲夜「逃げられましたね」
霊夢「なんであいつらは節分の時だけ避けるのが上手いのよ…」
魔理沙「ぬるぬる避けてたな」
レミリア「あんなものよ?普段の貴女達」
人間の里
萃香「ちょ、ちょっと勇儀〜」
勇儀「ん?」
萃香「なんで里に逃げたのさ?」
勇儀「ここなら、いくら博麗の巫女と言えど里の人間を気遣って弾幕を張らないだろう」
萃香「でも、里の人間達に豆投げつけられない?」
勇儀「ん〜……ま、大丈夫だろう」
???「それはどうかな?」
萃香「ゆ、勇儀…」
勇儀「囲まれてるな。誰だ?」
慧音「今日は節分だ。そして、目の前にいるのが本物の鬼。やることは分かってるな?」
寺子屋の生徒達「はーい!」
勇儀「そ、そう来たか…」
慧音「よーし、いくぞー!」
寺子屋の生徒達「おには〜そと〜!」
勇儀「い、いたっ!いたたっ!」
慧音「鬼はぁ〜…外ぉっ!」
萃香「ぎにゃっ!こ、こいつ本気だ!こいつだけ本気だ!」
勇儀「ここはやっぱりダメだ!逃げるぞ!」
萃香「だから言ったじゃん!」
慧音「よーし、鬼を追い払ったな。これで今年も良い一年になりそうだ。さあ、寺子屋に戻ろう」
寺子屋の生徒達「はーい!」
魔法の森
萃香「勇儀……疲れたよ……」
勇儀「そうだな…森に入ったから、しばらくは大丈夫だろう。少し休憩しようか」
萃香「賛成……」
萃香「はぁ……」
勇儀(かなり参ってるみたいだな…まあ無理もないか)
???「あら」
勇儀&萃香「!?」
アリス「ちょっと…そんなに驚かなくても…」
勇儀「……お前も賞品が目当てか?」
アリス「賞品?何のこと?」
萃香「とぼけるな!あんたも、節分バトルに参加してるんだろ?」
アリス「ああ、あれね。私は参加してないわ。賞品にも興味がないし」
勇儀「そんな話、信じられる訳ないだろ」
萃香「その持ってる袋の中身も豆なんだろ?」
アリス「ん?これ?これは食材よ。里まで買い出しに行ってたの。何度も言うけど、私は今回参加してないわ。だから安心しなさい」
勇儀「いいや、信用できないね」
アリス「だから持ってないし貴女達に豆をぶつける気も無いから」
萃香「本当に豆を持ってないのか見せてよ」
アリス「見せてって…ちょ、ちょっと、なによその手付きは…い、いや、こっちに来ないで……いやあぁぁぁ!」
アリス「もう…なんなのよ、いきなり服を脱がすなんて…」
萃香「ごめんごめん、ついノリで…」
勇儀「まあ一応、お前の事を信用しよう」
アリス「まったく…それより、かなり疲れてるみたいね。特に萃香の方。良かったらうちで休んでいかない?」
萃香「疲れてるのは事実だけど…」
勇儀「それで酷い目にあってるからな…」
アリス「まあ無理にとは言わないけどね」
萃香「……どうする?」
勇儀「ん〜……何かあったら紅魔館の時みたいにミッシング使えば良いんじゃないか?」
萃香「それもそうか」
アリス「怖いこと言わないでよ……」
マーガトロイド邸
アリス「楽にしてて良いわよ。今お茶を煎れるわね。緑茶と紅茶、どっちが良い?」
勇儀「緑茶を頼む」
萃香「私も」
勇儀「はぁ…」
萃香「………」
アリス「相当疲れてるみたいね。はいお茶」
勇儀「ああ、ありがとう」
萃香「…ありがと」
アリス「……他人事だけど、毎年大変ね」
勇儀「こればっかりは慣れないな…」
萃香「紫がイベント事にしなければ良いだけの話だよ」
アリス「紫が何も企まなければ、退屈だけど平穏なのにね」
勇儀「結論としては、全部紫の所為だ」
博麗神社
紫「くしゅん!……誰か噂でもしてるのかしら?話題になる女って辛いわ♪」
マーガトロイド邸
アリス「ところで、今年は何時までやるつもりなの?」
勇儀「日没までって言ってたな」
アリス「そう。だったら、それまでここに居ればいいわ」
勇儀「それはありがたい。…けど」
萃香「それはかなわないみたいだね」
アリス「え?」
魔理沙「おーい!アリスー!」
アリス「あら、魔理沙だわ」
勇儀「そう言うわけだ。私達は逃げる。邪魔したな」
萃香「お茶、ありがとね」
アリス「あ、ちょっと!……行っちゃった」
魔理沙「おーい!アリスー!」
アリス「五月蝿いわね…聞こえてるわよ」
霊夢「アリス、萃香と勇儀来てない?」
アリス「あら、霊夢まで。さっきまで居たわよ。もう出て行ったけど」
魔理沙「なんで逃がすんだよ!」
アリス「逃がすも何も…私は今年不参加だから、豆を投げつけてもいないわ」
霊夢「勿体無い」
アリス「興味ないからね」
魔理沙「まったく…これだから都会派は…」
アリス「悪かったわね」
霊夢「そんな事より、早く追いかけないと」
魔理沙「ああ、そうだった。邪魔したな」
アリス「あの二人も、毎年懲りないわね。去年は怒った萃香に紫共々コテンパンにされたのに。ま、私の知ったことではないわね。せいぜい頑張りなさい」
魔法の森
勇儀「アリスって、良い奴なんだな」
萃香「そうだね、見直した」
勇儀「ところで萃香、どこに向かってるんだ?」
萃香「博麗神社」
勇儀「なんでわざわざ…」
萃香「もう文句の一つでも言ってやらないと腹の虫が収まらない」
勇儀「それはそうだが…」
萃香「それに、紫はいま一人で博麗神社に居るはず。この機会を逃す手はないよ」
勇儀「……そうだな。よし行こう」
博麗神社
萃香「紫ー!出てこーい!」
紫「あら、どうしたの?もしかしてギブアップ?」
萃香「あんたに文句を言いに来た!」
勇儀「文句だけじゃ済まないかもな」
紫「やっぱり怒ってる?」
萃香「当たり前」
勇儀「怒らない方がおかしい。一発殴らないと気が済まない」
紫「私とヤる気?」
萃香「こっちは鬼二人。あんた一人なら何とかなるさ」
紫「私一人ならね」
萃香「え……?」
勇儀「…まさか、伏兵が?」
紫「さあ、貴女の出番よ」
涼花「〜♪」
萃香「り、涼花ちゃん!?」
涼花「来ちゃった♪」
紫「涼花ちゃんが相手なら、さすがの貴女達でも手が出せないでしょ?」
萃香「きたない!さすが紫きたない!」
紫「お褒めに与り光栄だわ。さあ、いくわよ涼花ちゃん!鬼はぁ…外ぉ!」
萃香「に゛ゃあっ!」
涼花「ごめんね?鬼は外」
勇儀「いたたっ!謝るくらいなら投げるな!」
紫「みんなには悪いけど、二人がここに来た以上、賞品は私達がいただくわ」
萃香「……もう怒った!酔神『鬼縛りの術』!」
涼花「きゃっ!?」
萃香「涼花ちゃんは危ないからこっちにおいで」
涼花「きゃー!」
勇儀「よくやった!」
萃香「さて…これで涼花ちゃんを巻き込むことはないね」
勇儀「よりにもよって涼花ちゃんを盾にするなんて…」
紫「ま、待って…話し合いましょう?ね?」
萃香&勇儀「四天王奥義!!」
紫「ひっ!?」
勇儀「三歩必殺!!」
萃香「三歩壊廃!!」
霊夢「………」
魔理沙「これまた見事に壊れたな。紫ものびちゃったし…どうする?」
霊夢「…萃香に直させれば良いわよ」
魔理沙「泣くなよ霊夢」
霊夢「泣いてない。それより賞品は?」
魔理沙「あいつらの勝ちってことになるんじゃないか?だから賞品もあいつらが持って行ったんだろ?」
霊夢「………」
魔理沙「泣くなよ霊夢」
霊夢「だから泣いてない」
涼花「ところで、二人はどこに行っちゃったの?」
魔理沙「さあ?」
萃香「おまたせー!」
魔理沙「おや?来たな」
萃香「はぁ、疲れた」
霊夢「どこに行ってたのよ?」
萃香「神社を直すための木材集め。勇儀も紅魔館の修理に向かったよ。悪の根元は紫だけど壊したのは私達だからね」
霊夢「そんな事より賞品は?」
魔理沙「それしか頭にないのかよ…」
萃香「賞品はお酒だったよ。これが終わったらみんなで呑もう?」
魔理沙「やっぱり酒だったか」
涼花「紫お姉さんはどうするの?」
萃香「本当だったらこの場にでも埋めちゃいたいところだけど」
霊夢「変な物が生えてきそうだからやめて」
萃香「まあ、この後の宴会の、足りない分のお酒を持ってこさせれば良いんじゃない?それで許す」
涼花「なんだか可哀想」
魔理沙「元はといえば紫の所為だ。紫が賞品なんか出さなければ、私達も節分バトルなんかしなかったのに」
霊夢「そもそも、節分というものは故事。魔目(豆)を鬼の目に投げつけて鬼を滅する魔滅。鬼に豆をぶつけることによって邪気を追い払い、一年の無病息災を願うもの。要するに厄除けなの。それをゲーム感覚でするのは罰当たりだと思うわ」
魔理沙「もっともらしい事を言って自分を正当化しはじめたな」
霊夢「五月蝿い」
萃香「なんでもいいや。さっさと終わらせてお酒呑もう」
魔理沙「それもそうだな。よし、私も手伝ってやるか」
涼花「わたしも手伝う♪」
こうして、激しい戦いを繰り広げた節分バトルは幕を閉じた。
豆をぶつけられるのは嫌だけど、来年はどんな節分バトルになるのか、心の片隅で思う萃香であった。
終わり