涼花ちゃんストーリーまとめサイト(改)


POKER


紫「カジノを作りたい」
藍「なんですか藪から棒に…」
紫「この間、知り合いの妖怪に会いにロサンゼルスに行ったのよ。そこでカジノを紹介してもらってね。もう凄く楽しくて、幻想郷にも有ったらなぁ。なんて思ったのよ」
藍「思うのは勝手ですが、作らないでくださいよ?」
紫「えぇ!?もう完成間近なんだけど…」
藍「何でですか!どこに作ったんですか!建てたらまずい所に建ててたら、私が責任を持って解体しにいきますからね!」
紫「………」
藍「………」
紫「まさか〜♪そんな訳ないじゃない♪」
藍「今の間はなんですか…」
紫「もう、そんなに怒らないで?ほら、ここ最近、色々な事があったじゃない?」
藍「まあ、色々ありましたね」
紫「だからこそ、今の幻想郷には娯楽が必要なのよ!」
藍「暇を持て余しててください。わざわざ潰す必要もありません。それに、カジノなんてギャンブルじゃないですか」
紫「人生はギャンブルと同じ…伸るか反るかなのよ!それから見ればこの程度のギャンブルなんて暇つぶしにしかならないわ!」
藍「何を訳の分からないことを…」
紫「さあ、完成披露式典の準備をしなくちゃ♪」
藍「もう…一人でやってくださいね?私は手伝いませんよ?」
紫「あら、貴女にはピッタリの仕事を用意してあるのに」
藍「どうせディーラーとかでしょう?言っておきますが、紫様の為にイカサマをするつもりはありませんので」
紫「なんでディーラー=イカサマなのか分からないけど…兎に角、そんな事はさせないわ」
藍「じゃあ?」
紫「ふふ♪まあこれを着てみなさい♪」
藍「な、何ですかこれは?」
紫「いいからいいから♪」
藍「ちょっ、ちょっと紫様!?」


少女着替中


藍「紫様ぁ〜……」
紫「あら、終わったかしら?」
藍「これは……」
紫「うふふ♪よく似合ってるわよ♪」
藍「狐にバニーガール着させるとか何なんですか!?」
紫「着ちゃう貴女もどうかと思うけどね?」
藍「兎に角!こんな服は着れません!私なんかより、永遠亭の兎にでも着させたら良いじゃないですか!」
紫「そのまんまなんて面白くないのよ!意外性があった方が良いのよ!」
藍「そんな力説されても…」
紫「ま、と言うわけで、当日はよろしくね♪」
藍「はぁ……分かりましたよ……でも、一日だけですからね?」
「たのもー!!」
藍「っ!?」
紫「あら、思ったより早かったわね。それじゃあ藍、私は色々と準備があるから席を外すけど、お客様がいらしたから対応をお願いね」
藍「ええっ!?ちょっと紫様!?」


聖「………」
藍「あ、あの……なんでしょう?」
聖「紫はどこですか?」
藍「紫様は、今し方出て行かれましたけど…」
聖「そうですか。では、貴女でも構いません」
藍「……?」
聖「命蓮寺に賭博場を作るとは何事ですか!」
藍「…へ?」
聖「へ?ではありません!あのスキマ、フラッとやって来たと思ったら「ちょっと借りるわね」と言って、いきなり命蓮寺を聖輦船に戻して、その聖輦船を賭博船に作り替えたのですよ!」
藍「なんですって!?」
聖「しかも「縁起がいいから♪」とか言って、あの時のような宝船の色彩にしていきましたし…ほんとに何なんですか!」
紫「あらあら、貴女の所の船長さんは大喜びだったわよ?」
藍「ゆ、紫様!?」
聖「何が目的かは分かりませんが、即刻元に戻してください!」
藍「そ、そうですよ!何故、よりによって命蓮寺なんですか!」
紫「あら、戻していいの?あの船を見た幻想郷住民がなんて言っているか、知らないのかしら?」
聖「…?」
紫「ほら、ちょうどあれの話をしている里の住人が居るから、ちょっとだけ聞かせてあげる」

SOUND ONLYスキマ
「おい!宝船がまた浮かんだらしいぞ!」
「おお…こりゃあ縁起がいいのぅ…」
「ありがたや〜、ありがたや〜」

藍「有り難がられてる!」
紫「ね?だから言ったでしょ?」
聖「うぅ……」
紫「それに、貴女の弟子達には説明をしてあるから大丈夫よ」
聖「あの子達が素直に納得するはずが…」
紫「意外と喜んでたわよ、カジノなんてする機会が無いから、これはチャンスだってね」
聖「え……」
紫「他に言いたいことはあるかしら?」
聖「……いいえ。邪魔したわね…」


紫「ふぅ……これで邪魔者は居なくなったわね」
藍「紫様…」
紫「藍?それ以上言ったら……スキマ送りよ♪」
藍「お口にチャック…」


翌日


紫「本日は、聖輦船改め、豪華カジノ客船『星蓮船』の完成披露式典にお越し頂きありがとうございます。さて、二、三注意事項を。この船はカジノと銘打っておりますが、皆様の大切な財産をチップに変換する様なことは致しません。私は皆様に楽しんでいただきたい一心なのでございます。では、何を賭けてお遊び頂くのか…。それは、皆様が点アイテムと呼ばれている物を賭けて遊んで頂きます。お一人様一千万点までお使いいただけますが、点アイテムが無くなってしまった場合は、全てのゲームが遊べなくなるのでご注意を。後、不正防止のため、この船の中では能力をご使用になられませんのであしからず。それでは、楽しい一時をお過ごしください」


魔理沙「だってさ」
霊夢「いや、聞いてたからわかるわよ」
魔理沙「で?どう思う?」
霊夢「どうもきな臭いのよね…」
魔理沙「奇遇だな。私もそう思ってたところだ。あいつの事だから、何か仕込んでるとは思うんだが…」
霊夢「まあ良いわ。とりあえず様子を見ながら、私達も楽しみましょう」
魔理沙「そうだな」


ルーレットエリア


魔理沙「黒!黒!黒!」
妖夢「赤の24」
魔理沙「くそっ!」
妖夢「てゐさん、アリスさん、見事的中ですね」
魔理沙「はっ!?」
てゐ「ふふ〜ん♪賭けるなら大きく賭けないとね♪」
アリス「ルーレットなんて所詮は確率。頭脳プレーが物を言うのよ」
魔理沙「くそ〜…もう一回だ!」


バカラエリア


霊夢「バカラか…面白そうだけど…配当額が大きすぎる…これはハマったらヤバいパターンね。他へ行きましょう」


スロットエリア


霊夢「何これ?」
雛「スロットよ。回転するリールの絵柄を三つそろえると、その絵柄に応じて配当がもらえる仕組み」
霊夢「ふ〜ん」
雛「やってみたら?」
霊夢「そうね…簡単そうだし、やってみようかしら」


ポーカーエリア


魔理沙「かなり負けちまったな…ここで取り返すか」


ぬえ「このポーカーでは、アンティ(参加費)は必要ありません。最初のお客様のベット(賭け金)額からスタートとなります」
魔理沙「ほう。じゃあ、あまり損はしないな」
てゐ「身包み剥いでやんよ」
アリス「あら、それはこちらの台詞だわ」
魔理沙「お前ら…私をいじめて楽しいか?」
てゐ「楽しい」
アリス「楽しい」
魔理沙「……」
ぬえ「また、当カジノではコール&レイズと言う方式を使用しております。自分より前の方の金額へコールしていただき、その後にレイズ(上乗せ)をしていただきます。コール&レイズの回数は無制限、レイズの上限は所持点数の最も低い方の点数までとなります。では、カードを配ります」
ブラックジャックエリア


霊夢「スロットって、結構稼げるのね。こっちは…ブラックジャック?」
早苗「あら、霊夢さん。かなり稼いだみたいですね」
霊夢「なんで分かるのよ…」
早苗「だって、あそこの電光掲示板に、誰がいくら持っているか表示される仕組みになってますから」
霊夢「何のためにそんなシステムが…」
早苗「ところで、どうですか?ご一緒に…」
霊夢「そうね、やってみようかしら」
早苗「ルールは簡単。ディーラーさんとの勝負です。配られたトランプの数字の合計が21に近ければ勝ちですよ」
霊夢「なるほど」
早苗「2〜10はそのまま。J、Q、Kは10。Aは21を超えなければ11、21を越える場合は1となります」
霊夢「分かったわ。それじゃあ始めましょう」
幽香「まあ、せいぜい頑張るのね」
霊夢「ディーラーはあんたか…」
幽香「悪い?言っておくけど、手加減はしないわよ」
霊夢「そう?じゃあ、少しは手加減してあげようかしら」
幽香「……」ピクッ
早苗「れ、霊夢さん…」
霊夢「カードゲームは心理戦。心を乱された者が負けよ」
幽香「…まあいいわ。始めましょう」


上層 VIPエリア


紫「…ふふ♪みんな楽しんでるわね」
聖「……」
紫「貴女も遊んできたら?」
聖「結構です」
紫「あ、そう。さて、そろそろあの子が100億点に到達しそうね」


ポーカーエリア


てゐ「むぅ〜……」
アリス「あら、ベットしないの?」
てゐ「ドロップ(降りる)。どうもポーカーは調子が出ないね…」
アリス「そう。ま、無理は禁物ね。じゃあ、私からね。10万点よ」
魔理沙「コール(同額賭け)だ」
パチュリー「じゃあ、コール、3万点レイズ」
アリス「あら居たの?」
パチュリー「さっき入ったでしょ」
アリス「そうだったかしら?コール、更に5万点レイズ」
魔理沙「コール、100万点レイズだ」
パチュリー「……ドロップ」
アリス「100万点とは、大きく出たものね」
魔理沙「まあな。さあ、どうする?」
アリス「良いわ、勝負よ」
ぬえ「では、オープンしてください」
アリス「フルハウス♪」
魔理沙「ストレートフラッシュだ」
アリス「なっ!?」
魔理沙「へへ♪悪いな」
アリス「くっ…もう一度勝負よ!」
てゐ「私は降りるよ。どうもポーカーは苦手みたい」
パチュリー「私も別のゲームに行くわ」
ぬえ「では、魔理沙さんとアリスさんのお二人でネクストゲームです」

魔理沙「ふむ……」
アリス(さっきから魔理沙の引きの良さはなんなのよ……でも、今回ばかりは私の勝ちね。ファイブカード。ロイヤルストレートフラッシュでも出なければ、勝ち目はないわ)
ぬえ「では、魔理沙さんからベットしてください」
魔理沙「500万点ベットだ」
アリス「なっ!?」
魔理沙「………」
アリス(お、落ち着くのよ!私の役はファイブカード…負けるはずが…)
ぬえ「アリスさん、ベットを」
アリス「…目に物見せてやるわ。コール!更に500万点レイズよ!」
ぬえ「では魔理沙さん」
アリス(ふふ♪一千万点よ…流石にこれなら、ビビってドロップするでしょう?)
魔理沙「コール」
アリス「っ!?」
魔理沙「更に一千万点レイズするぜ」
アリス(な、何なのよ、魔理沙の自信は…!)
ぬえ「アリスさん」
アリス「コ、コールよコール!そして、もう一千万点レイズしてやるわ!」
魔理沙「………」
アリス(ふふふ…さあ、どう動く?)
魔理沙「コール」
アリス「う…そ……」
魔理沙「どうしたアリス。顔色が悪いじゃないか」
アリス(くっ……)
ぬえ「では、オープン…」
魔理沙「待ちな、まだ私のレイズの権利が有るだろう」
アリス(レ、レイズ!?レイズですって!?)
魔理沙「もう一千万点、レイズするぜ」

観客「ざわ…ざわ…」

アリス(ま、まさか…魔理沙…本当に……)
魔理沙「さあ、どうするんだ?目に物見せるんじゃなかったのか?」
アリス(くっ…うぅ……)
ぬえ「アリスさん」
アリス「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
魔理沙「さあ、コールか!ドロップか!はっきりしてもらおうじゃないか!」
アリス(い、言うわ!言ってやるわ!コールしてやるわ!)

観客「ざわ…ざわ…」

アリス「コ………!!」
魔理沙「………」
アリス「………!!」
魔理沙「………」
アリス「ド、ドロップ………」
ぬえ「おめでとうございます魔理沙さん」
魔理沙「……ふぅ、やれやれだぜ」
アリス「…負けよ。完全に、私の負け」
魔理沙「ま、なかなか楽しかったぜ」
アリス「…一つだけ聞かせて?」
魔理沙「ん?」
アリス「魔理沙の役は…?」
魔理沙「ああ、これだよ」
アリス「……え?」
魔理沙「見たとおりブタだよ。咄嗟にハッタリかましたが、うまくいったみたいだな」
アリス「……ふふ、貴女らしいわね」
魔理沙「ちなみにアリスは?」
アリス「ファイブカードよ。ドロップしなければ確実に勝てたのに…」
紫「おめでとう魔理沙♪」
魔理沙「うわっ!?い、いきなり出てくるな!心臓に悪いぜ…。それより、なにがおめでとうなんだ?」
紫「貴女の所持点数が100億を突破したから、そのお祝い♪」
魔理沙「以外にもあるんだろ?」
紫「あら、鋭いわね…実は……」


紫「…どう?悪くないでしょう?」
魔理沙「そうだな…そっちの方が楽しそうだし、お前の誘いに乗ってやるよ」


ブラックジャックエリア

霊夢「みんな悪いわね、私だけ一人勝ちで」
早苗「霊夢さん…強いですね」
霊夢「ま、ざっとこんなもんよ。ディーラーも読みやすかったし」
幽香「むぅ〜……」
霊夢「さて、私は他のゲームに行くわね」


霊夢「……ん?」
早苗「あら、どうしました?」
霊夢「いや、何人か姿が見えないから、やめちゃったのかな?と思って」
早苗「ん〜……レミリアさん、幽々子さん、永琳さん、神奈子様、さとりさん、神子さん、魔理沙さんが居ませんね」
霊夢「よくもまあ的確に…」
早苗「だって、皆さん100億点を突破されてる方達ですから」
霊夢「ん?……そう言われればそうね」
早苗「100億点突破すると、何かあるのでしょうか?」
霊夢「ま、稼げば分かるわね」
早苗「霊夢さんの所持点数は…97億。後少しですね。私は80億ですから、もう少しかかりますね。頑張りましょう」
霊夢「なんか…ここにいると金銭感覚が狂うわね…」

スロットエリア


霊夢「どうやら私は、スロットが向いてるみたいね。当たりやすい台も分かってきたし、もうひと稼ぎしますか」


数分後……


霊夢「ふぅ…これで100億ね。さて、何が起こるか…」
紫「おめでとう霊夢♪」
霊夢「やっぱりあんたが出てくるのね」
紫「100億点突破した貴女に素敵なお話が」
霊夢「何よ?」
紫「このカジノには、VIPルームがあるの。100億点を突破した方には、更に楽しんでいただけるようになっているわ♪」
霊夢「VIPねぇ…」
紫「吸血鬼や白黒も、VIPエリアに行ったわよ」
霊夢「…ま、あんたの鼻をあかしてやる意味でも、その誘いに乗ってやろうじゃない」
紫「何も企んでないわよ♪本当に純粋に楽しんでもらいたいだけ♪」
霊夢「どっちでも良いけどね」
紫「それじゃあ案内するわ」
霊夢「その前にひとつ、大事なことを聞かせて?」
紫「何かしら?」
霊夢「まさか本当に、ただ遊んで点を稼いでおしまいって訳じゃないでしょうね?」
紫「もちろん、点数に応じて景品を用意してあるわ♪VIPエリアでは、豪華な景品も用意してあるわよ♪」
霊夢「それが分かれば良いわ。行きましょう」


上層 VIPエリア


魔理沙「やっぱり霊夢も来たか」
霊夢「他の奴らは分かるけど、あんたはVIPって感じじゃないわよね」
魔理沙「霊夢もな」
霊夢「で?何をやるの?」
魔理沙「さあ?」
レミリア「VIPエリアと言うくらいだから、バカラみたいな大金が動くゲームじゃないかしら?」
幽々子「そうね。まあ少なくとも、スロットのようなひとりで遊べてしまうものではないでしょうね」
早苗「あ、皆さん」
霊夢「あら、早苗も100億突破したのね」
咲夜「おやおや、随分と集まったものね」
魔理沙「咲夜も100億稼いだのか?」
咲夜「いいえ?私はお嬢様の付き添いです」
妖夢「私も同じです」
魔理沙「あれ?お前、ルーレットのディーラーやってなかったか?」
妖夢「急に呼び出されて…仕方なく別のディーラーに任せてここに…」
霊夢「ふむ…従者は数に入れないとして、これで九人か…」
紫「私を含めて十人よ」
霊夢「あんたは…本当に心臓に悪いわ…」
魔理沙「それで?こんだけ人数揃えて、なにをやるんだ?」
紫「それはもう何でもよ♪ただし、VIPルームでは点アイテムではなく、別の物を賭けてもらうわ」
霊夢「現金?」
紫「違うわ…」
早苗「お賽銭?」
紫「違うわよこの守銭奴共…貴女達に賭けてもらうのはこれよ」
魔理沙「それって、スペルのかけらじゃないか」
早苗「1UPのかけらもありますね」
紫「どちらも500個集めれば、ひとつのアイテムになるように作ってあるわ。貴女達にはこれを1000個ずつ渡すから、これを賭けて勝負をしてもらうわね」
魔理沙「なるほどな。確かに、点アイテムよりは良い物に見えないこともない」
紫「でしょ?当然、景品も豪華よ♪ただし」
魔理沙「ん?」
紫「1UP、スペル共にかけらのままでは交換できないの。景品の交換条件はあくまでアイテムの方だから」
霊夢「なるほどね。かけらの上限は4500個ってところ?」
紫「ええ、フルエクステンド分ね」
早苗「それで、勝負内容はどうします?」
レミリア「やっぱりVIPらしくバカラでしょう」
永琳「貴女それしかやってなかったわね」
レミリア「でも勝ってきたわ。だからここにいるの。それに、出来れば自分の得意なゲームで勝負したいじゃない?」
神子「しかしそれでは、得意な貴女が有利になってしまう」
さとり「ここは公平になるよう、カジノエリアに無かったゲームで勝負すれば良いのではないでしょうか?」
神奈子「とは言っても、今から考えるのもね…」
永琳「…そう言えば、ここのカジノってダイスゲームが無かったわね」
早苗「ダイスゲーム?」
紫「賽子を使ったゲームよ。分かりやすいところで言えば、丁半やちんちろりんね。ダイスゲームが無かった訳じゃなくて、隅の方に小さくセットしてあったから、貴女が気付かなかっただけ」
永琳「そう」
霊夢「あのさ…」
紫「ん?」
霊夢「もうババ抜きで良いんじゃない?」
レミリア「VIPエリアなのに!?」
魔理沙「そうだぜ霊夢!何もここにきてババ抜きなんて…」
紫「……いや、アリね」
レミリア「えぇ!?」
魔理沙「じゃあこのスペルと1UPのかけらはどうするんだよ!」
紫「賭ければいいのよ。カードが配られた時点で自信がなければ低額、自信があれば高額にすれば」
レミリア「それだと何戦もしなきゃならないじゃない!」
魔理沙「そうなると、稼ぎたくても稼げないな」
紫「そこは大丈夫。1位から順に配当をつければ稼げるわ。言ったでしょう?私は皆さんに楽しんでもらいたいだけだって。それにVIPエリアだもの。損失は作らず大きく稼いでもらいたいわ。損失を作ったら、所持金がなくなった時点で遊べなくなってしまうもの」
神子「しかし、ババ抜きはそれこそ心理戦だけでなく、その場の流れにも大きく関わってくる。負け始めると最下位の者が大損と言う可能性もある」
紫「大丈夫、最下位は二倍の配当にすれば、負けても損はないし、流れも変わるわ」
魔理沙「………」
紫「異論はない?」
魔理沙「ま、損がなければ文句はないさ」
紫「決まりね。それじゃあ、下で遊んでる皆さんにも楽しんでいただきましょうか」
霊夢「?」

紫「お楽しみ中の皆様、これよりVIPエリアの猛者達が熱いバトルを繰り広げます。そこで皆様には、誰が勝つかを予想して頂きたいと思います」

レミリア「なるほどね…」

紫「見事的中された方は高額配当、外れた方も賭けた金額はそのまま払い戻しいたしますので、是非ともご参加下さい♪」


紫「とまあ、そう言うわけで色々と決めましょうか」
レミリア「なんかもう…何も言う気にもならないわ…」


ルール

基本的なルールは通常のババ抜きと同じ
カードが配られた時点でベットを行う
MAXベット額は500まで


配当

1位……5倍
2位……4倍
3位……3倍
4位……2倍
5位以下……払い戻し
最下位……2倍


紫「こんな所かしら?」
霊夢「MAXベットが500は低いんじゃない?」
紫「1000にすると、最初から1000賭けで1位になったら1ゲームで終わってしまうでしょう?」
早苗「そっか、フルエクステンド分でしたね」
紫「それを防ぐためにも、500くらいがちょうどいいのよ。それでは始めましょうか。ディーラーさん、カードを配ってもらえるかしら?」
聖「はぁ…なんで私が…」
魔理沙「ディーラーは聖だったのか」


魔理沙「ま、人数が人数だし、すぐにケリを付けてやるぜ」
さとり「そう上手くいくかしらね?」
魔理沙「ふん、心の読めないお前なんて怖くない」
さとり「それはどうかしら?特に貴女は、能力なんか無くても考えてることは分かるわね。時にシーフさん?」
魔理沙「シーフ言うな」
さとり「貴女…ジョーカーを持ってるわね?」
魔理沙「ああ、持ってるぜ」
さとり「本当に分かり易くて助かるわ(魔理沙は白ね)」
魔理沙「どういたしまして(こいつからボロをだしてくれたな。しかし…こいつは本当に能力が使えないのか?)」
レミリア「あらあら、ベットすらしていないのに白熱しすぎじゃないかしら?」
魔理沙「おっとそうだった。私は1UPのかけらを500だ」
さとり「私はスペルのかけらを500」
紫「いきなりMAXベット…自信があるのか愚かなだけか。私はスペルのかけら300にしておくわ」
幽々子「みんな分かり易いわね。私は…スペルのかけら350よ」
永琳「ま、お手並み拝見といきますか。1UPのかけら200」
レミリア「賭けるなら大きく賭けなきゃ。1UPのかけら500よ」
早苗「う〜ん…自信がないのでスペルのかけら100にしておきます」
神奈子「早苗、そんなんじゃダメよ。もっと自信を持ちなさい。スペルのかけら500」
神子「格の違いを見せよう。1UPのかけら500」
霊夢「…スペルのかけら300よ」


下層カジノエリア


客A「おお、始まったみたいだな」
客B「お前は誰に賭けたんだ?」
客A「俺は神奈子様に賭けたんだ。御利益ありそうだしな」
客B「やっぱりそうだよな」
てゐ(確かにVIPに行けるほどだから強いんだろうけど、本当に強いのは読心術に長けたさとりと勘の良い霊夢、カードゲームになると引きが良くなる魔理沙ってところかな?)
アリス(でも、紫が何かしらを仕込んでいると考えると…この勝負、荒れるかもね)


数分後……


霊夢(カードの枚数は少ないのに中々上がれないわね…)
早苗「……あ、揃った。え?私、1位?」
魔理沙「ああそうだよ、良かったな」
早苗「これならもう少し高めにベットしてもよかったわよね…」
魔理沙「今更遅いぜ」
霊夢「魔理沙、喋ってないでさっさと引きなさい」
魔理沙「はいはい」
霊夢「………」
魔理沙「………」
霊夢「…さっさと引きなさいよ」
魔理沙「霊夢、お前今ジョーカー持ってるだろ?」
霊夢「さあ?どうかしらね?」
魔理沙「人のこと言えないが、霊夢も分かり易いよな。こっちだ」
霊夢「……ちっ」
魔理沙「…揃わないし……ほらさとりよ、さっさと引くが良い」
さとり「……揃った。これで2位ね」
魔理沙「マジかよ…」


更に数分後……


永琳「まさか、私と貴女が最後まで残るなんてね」
レミリア「早く引いてくださらない?」
永琳「………」
レミリア「………」
魔理沙「なんかさ、案外この二人って読みやすいよな」
霊夢「そうね。顔に出ないけど態度が変わるから分かり易いのよね」
神子「しかし、こう残るとジョーカーを持っていた方が有利か…」
神奈子「まあ本人達は、普通にジョーカーが残ったら負けと思っているようだな」
幽々子「そっとしておきましょう」
レミリア「勝った!勝ったわ!」
永琳「くっ…まさか貴女に負けるなんて…」
霊夢「勝負がついたみたいね」
紫「おめでとう永琳、最下位だから配当2倍よ」
永琳「え?…ああ、そっか。すっかり忘れていたわ」
レミリア「試合に勝って勝負に負けるとはこの事ね…」
魔理沙「それは違うと思うが…」


そして……


紫「結果発表〜♪」
魔理沙「さ、流石に10ゲームは疲れたな…」
紫「1位から順に発表していくわね」


1位…霊夢
2位…紫
3位…早苗
4位…神子
5位…神奈子
6位…幽々子
7位…永琳
8位…レミリア
9位…さとり
最下位…魔理沙


魔理沙「あそこで勝負に出なければ…」
紫「かけらの交換所は向こうよ。大吟醸から何から、色々と揃ってるわ。試飲はそこのバニーちゃんに言ってね」
藍「うぅ…」
魔理沙「お前、何やってるんだ?」
藍「あ、あんまり私を見るな…///」
魔理沙「まさか狐がバニーガールをやってるとはな…後で文を連れてくるか」
藍「それだけはやめてくれ…」


紫「さて……みんな景品は貰ったかしら?」
霊夢「ええ、ありがたくいただくとするわ」
紫「それじゃあ…さっきの順位のトップ二人…と言っても私が2位だからの1位の霊夢と最下位二人は話があるから、私の所に来て頂戴」
霊夢「………?」


魔理沙「なんだよ、話って」
紫「ここまで楽しんでもらって、私としても嬉しいわ。まずはそのお礼」
霊夢「明日は雨ね」
紫「そんな事言わないでよ…せっかく本心で言っているのに…」
さとり「日頃の行いの所為ですよ」
紫「そ、それを言われると言い返せない…」
霊夢「で?それだけじゃないでしょ?」
紫「…実はね?このカジノには、VIPルームの更に裏側があるの」
魔理沙「VIPの…裏…?」
紫「そこにいる娘と戦ってほしいの。その娘はとても強いわ。だから、行くかどうかは決めさせてあげる」
魔理沙「そんな事、わざわざ聞くのか?」
さとり「そうですね」
霊夢「もちろん、景品はここよりも良い物なんでしょうね?」
紫「ええ、景品は本当に豪華な物を用意する。それでも、勝てればの話よ」
霊夢「あんたが言うんじゃ本当に強いのね。ま、誰が来ようと景品のついた私に勝てる者など居ないわ」
魔理沙「言ってて悲しくならないか?」
紫「さあこっちよ」


裏VIPエリア


魔理沙「なんだ?誰も居ないじゃないか」
紫「いま出てくるわ」
???「もぉ〜…待ちくたびれちゃったよ」
さとり「こ、この声…まさか…」
涼花「ようこそ♪VIPの先、裏VIPエリアへ♪」
霊夢「涼花ちゃん…なんで…」
紫「私達の対戦相手よ」
魔理沙「なんだよ…どんな奴が出てくるかと思ったら…緊張して損したぜ」
涼花「む……」
霊夢「そうね。涼花ちゃんだし、これなら楽勝よね」
涼花「むぅ〜……」
紫「ち、ちょっと貴女達…涼花ちゃんを甘くみない方が…」
涼花「はぁ…最初は手加減してあげようと思ってたけど、気が変わっちゃった。最初っから全力でいくから、覚悟してね♪」
紫「あ〜ぁ……」
さとり「紫さん、涼花ちゃんはそんなに強いのですか?私もそうは思えないのですが」
紫「強いなんてものではないわ。白玉楼に居た伝説のギャンブラーの霊と勝負させたんだけど…涼花ちゃんのストレート勝ち」
さとり「……まぐれでは?」
紫「2、3ゲームならまだまぐれだと思えるかもしれない。でも、10ゲーム連続全勝してしまったのよ?まぐれとはとても言えないわね」
さとり「………」
涼花「さあ、席について。早く始めよう?」


涼花「さて、何をしようか?」
魔理沙「勝負内容は私に決めさせてくれ」
涼花「いいよ」
魔理沙「…ポーカーだ。ポーカーなら、私は負ける気がしないんでね」
霊夢「まあ魔理沙はポーカーで稼ぎまくってVIPまで行ったんだもんね」
紫「決まりね。ディーラーは…カード捌きが上手なメイド長さんにでもやってもらいましょうか」


咲夜「まったく…なんで私が…」
霊夢「ウダウダ言わない」
さとり「ところで、何を賭けて勝負をするのですか?」
紫「貴女達の命を賭けて…」
霊夢「………」
魔理沙「………」
さとり「………」
紫「そ、そんな怖い目をしないでよ…軽い冗談じゃない」
霊夢「あんたのは冗談に聞こえないのよ」
魔理沙「どうでもいいから、早く決めようぜ」
紫「そうね…飛倉のかけらでも賭ける?」
聖「やめなさい!いま思い出したけど、この聖輦船は私の意志で命蓮寺に戻すこともできるのです!もし、飛倉のかけらを賭けたら、問答無用で元に戻しますからね!」
紫「じ、冗談よ…」
霊夢「本当にどうでも良いけど、どうでも良い事言って無駄に長引かせるのやめてくれない?あんまり漫才を見せつけてくると帰るわよ?」
紫「賭ける物は1UPアイテム。一人20個から始めて無くなった時点でゲームから降りてもらうわ。アンティ(参加費)は一人1個。ベット、レイズの上限は無し。ジャックポットあり。コール&レイズ方式。全員がチェック(パス)をした時点でオープン。最終的に所持アイテム数が多かった者が勝利よ」
霊夢「やれば出来るじゃない」
紫「まあ、実質的なところを言えば4対1だからハンデを設けても良いかとも思うんだけど…」
涼花「ハンデはいらないよ。でももし、この4対1の状況でわたしが勝ったら」
紫「ええ勿論、ここに居る全員の胸を弄べば良いわ」
さとり「やはりそうきますか…」
魔理沙「な、ふざけるなよ!何言ってんだ!」
霊夢「そうよ!そんなの認められないわ!」
紫「異論は認めないわよ。ただでさえ涼花ちゃんは不利な状況なんだから、それくらいは認めなさい。それに、負けなければ良いだけの話じゃない。スリルもあって良いでしょ?」
さとり「そうかもしれませんが……」
霊夢「…これは負けられないわね」
魔理沙「ああ、胸だけは死守してみせる」
さとり「気は進みませんが仕方がありませんね」
紫「決まりね。それではディーラーさん、お願いね」
咲夜「ではファーストゲーム、開始します」


魔理沙(…ふふん♪やっぱり私は引きが良いな。最初からストレートフラッシュ。悪いが、まずは私の勝ちだ)
霊夢(スリー・オブ・ア・カインド…一枚変えればフルハウスも狙えるわね…ただ、魔理沙の自信に満ちた表情も気になる…)
さとり(カードが配られた時点で…涼花ちゃんの表情に変化は無し…まずは様子を見ましょう)
紫(自信ありそうだった魔理沙が一番危険ね…さあ涼花ちゃん、どう動く?)
涼花(…ふふ♪)
霊夢「一枚交換よ」
紫「言い忘れてたけど、カードの交換は一人一回までよ」
さとり「私も交換します」
魔理沙「私はこのままでいいぜ」
紫「私もこのまま」
涼花「私も」
咲夜「では、霊夢からベットを」
霊夢「…ドロップ」
さとり「ドロップします」
紫「あらあら、随分と消極的ね。私は3個賭けるわ」
魔理沙「6個だ」
涼花「8個♪」
咲夜「では、魔理沙から」
魔理沙「コール」
紫「チェック」
涼花「レイズ、もう2個」
魔理沙「コール」
紫「チェックよ」
涼花「チェック」
魔理沙「チェック」
咲夜「では、金額の低い紫からオープンしてください」
紫「フルハウス」
魔理沙「残念だったな、スペードの3〜7のストレートフラッシュだ」
紫「へぇ、やるじゃない」
涼花「得意だって言ってただけはあるね。でも、上には上がいるんだな」
魔理沙「何?」
涼花「私もストレートフラッシュ」
魔理沙「っ!?」
涼花「しかも、スペードの9〜K。魔理沙お姉ちゃんより強いよ♪」
霊夢「咲夜、涼花ちゃんに有利な役を渡したんじゃないの?」
咲夜「まさか。そんな事しないわ。因みに、カードにも細工は施されていない。正真正銘、涼花ちゃんの運の強さよ」
涼花「ふふ♪まずはわたしの勝ち♪」
霊夢「魔理沙、いきなりピンチじゃない」
魔理沙「…くそっ!」
咲夜「それでは、セカンドゲーム開始です」


魔理沙(さっきはやられたが、今度こそ私の勝ちだ。7のフォー・オブ・ア・カインド。まず負けないな。さっきの分も取り返してやる!)
霊夢(思った以上に、涼花ちゃんは強いわね…これは真面目に勝負しないと本当に負けるかも)
さとり(魔理沙さんの所持アイテムは9…一人でも欠けたら辛い…ここは何としても、一度魔理沙さんに勝たせないと…)
紫(どうやらさとりは気付いたみたいね。そう、この勝負は5人での勝負ではなく4対1。数だけ見れば私達が圧倒的に有利だけど、涼花ちゃんに早くも20近く持って行かれてしまった。更に、魔理沙が調子に乗って早々にリタイアし、3対1にしてしまうのも避けたいところ。差を縮める為にも、次は確実に勝たなければならないわね)
咲夜「では、金額の低い魔理沙からベットを」
魔理沙「…5個だ」
涼花「ドロップ」
紫(!?)
さとり(涼花ちゃんがドロップ…私達の考えが読まれた…?)
咲夜「涼花ちゃんがドロップしましたが、この時点でゲームを終わりにしますか?」
魔理沙「ああ…(ちっ…取り返すチャンスが…)」
紫「いいえ、続けるわ」
魔理沙「え?」
咲夜「それでは霊夢、ベットを」
霊夢「2個」
さとり「私も2個で」
紫「私も2個よ」
魔理沙(な、何考えてんだよこいつらは…)
咲夜「では、チェックかレイズか」
魔理沙「チ、チェック…」
霊夢「チェック」
さとり「(霊夢さんも気付きましたね)チェック」
紫「チェック」
咲夜「それでは、オープンしてください」
霊夢「スリー・オブ・ア・カインド」
さとり「ツーペア」
紫「同じくツーペア」
魔理沙「…フォー・オブ・ア・カインド」
咲夜「魔理沙勝利。では、ネクストゲームに」
紫「待って。少し休憩にしない?」
咲夜「良いでしょう。では、10分後にゲーム再開です」


魔理沙「…何やってんだよお前ら…」
紫「それはこちらの台詞よ。一人で突っ走って…」
さとり「貴女に負けてもらうわけにはいかないのです。4対1と言うこの状況を崩さないためにも…」
魔理沙「何言ってるんだ。あれでゲームを終わらせれば…」
霊夢「あんたの所持アイテムがひとつ減るだけだったのよ?」
紫「ゲームを終わらせてもアンティは戻らない。そうなったら貴女の所持アイテム数は8…状況は更に悪くなる」
魔理沙「………」
紫「どんなに強い役でも、無理はしないこと。良いわね?」
魔理沙「分かったよ…」

2ゲーム終了時点

涼花…35
霊夢…16
さとり…16
紫…13
魔理沙…18

ジャックポット…2


咲夜「10分経過。テーブルに戻ってください」


咲夜「では、ネクストゲーム」


魔理沙(…くそっ、ブタか…)
霊夢(魔理沙…顔に出るわね…)
さとり(ストレートフラッシュですか…しかし、先程の例もありますし、ここは慎重にいきましょう)
紫(ツーペア…まあ勝てないわね…)

魔理沙「カード全部交換だ」
涼花「わたしは3枚」
霊夢(3枚…ワンペアだった可能性が高いか…しかし、交換してどんな役になったか…)
さとり(いや、3枚同じ数字でもフルハウス…もしかしたら…)


咲夜「では、紫からベットを」
紫「ドロップよ」
魔理沙「…1個だ」
涼花「そんな少しじゃ勝てないよ?わたしは10個」
魔理沙(む……)
霊夢「挑発しても無駄よ?私は2個」
さとり「4個です」
咲夜「では霊夢から」
霊夢「チェック」
さとり「チェック」
魔理沙「……チェックだ」
涼花「チェック」
咲夜「では、霊夢からオープンしてください」
霊夢「Kのスリー・オブ・ア・カインド」
さとり「ハートの7〜Jのストレートフラッシュ」
魔理沙「フラッシュだ」
涼花「……」
咲夜「涼花ちゃん」
涼花「スペードの6〜10のストレートフラッシュ」
魔理沙「え?」
霊夢「これって」
さとり「私の…勝ち?」
魔理沙「あ、危なかった…運が良かったな…」
涼花「う〜ん…いけると思ったんだけどな」
紫(…普通ならあの場面、3枚交換したら、残りはワンペアのみで、仮に3枚とも同じカードだったとしてもフルハウスと予想するところ。それを涼花ちゃんはストレートフラッシュを引き当ててきた…。これは本格的にまずいかもね…)

咲夜「ネクストゲーム」


さとり(これで少しは痛手を与えることができましたね。しかし、ここから涼花ちゃんがどう動いてくるのか…)
霊夢(さっきのさとりの勝ちから、このまま流れに乗っていきたいところだけど…)
魔理沙(…みんな難しく考えてはいるみたいだが、結局のところは勝てば良いだけの話。私の役はロイヤルストレートフラッシュ。絶対に勝てる)
紫(魔理沙、またひとりで突っ走るつもりじゃないでしょうね…)


咲夜「では、引き続き紫からベット」
紫「ドロップ」
魔理沙「10個だ」
涼花「さっきの弱腰はどうしたのかな?わたしも10個」
霊夢「(…馬鹿魔理沙)私は1個よ」
さとり「私は2個」
咲夜「では霊夢から」
霊夢「チェック」
さとり「チェックです」
魔理沙「もう2個レイズだ」
涼花「せっかく取り返したのに、それをわざわざ捨てるの?」
魔理沙「安心しな。絶対に負けないから」
涼花「大した自信だね。コール。もう2個レイズするよ」
魔理沙「そう言う涼花ちゃんも、大した自信だな」
涼花「まあね」
霊夢「…ドロップよ。こんな勝負、付き合ってらんないわ」
さとり「私もドロップです」
涼花「だってさ。二人はよくわかってるみたいだね」
魔理沙「コールだ」
涼花「む……」
咲夜「涼花ちゃん」
涼花「…チェック」
魔理沙「チェックだ」
咲夜「では、オープン」
涼花「9のフォー・オブ・ア・カインド♪」
魔理沙「……」
咲夜「魔理沙」
魔理沙「ふふふ♪私の勝ちだぜ!ダイヤのロイヤルストレートフラッシュ!」
涼花「え…?」
紫「あら」
霊夢「………?」
さとり「……あっ」
涼花「あ〜ぁ…」
魔理沙「え?な、なんだよ?」
咲夜「涼花ちゃんの勝利」
魔理沙「なんでだよ!フォー・オブ・ア・カインドよりロイヤルストレートフラッシュの方が強いはずだろ!?」
霊夢「魔理沙、自分の役をよく見なさい」
魔理沙「ん?……あっ!」
霊夢「……馬鹿魔理沙」
魔理沙「Jがハート…うわっ!これは恥ずかしい!」
涼花「それよりも魔理沙お姉ちゃん」
魔理沙「な、なんだよ…」
涼花「これで魔理沙お姉ちゃんの残りアイテムは1個。アンティで1個は絶対に払わなきゃならないし、これで勝負が出来るのかなぁ?」
魔理沙「う……」
紫「ディーラーさん、作戦タイム」
咲夜「良いでしょう。では、また10分後に」


魔理沙「みんなごめん!」
霊夢「まあ過ぎたことは良いけど、これからどうするつもりよ?」
さとり「私のアイテムを少し分けましょうか?」
紫「それには及ばないわ。魔理沙には、私のアイテムを全て使ってもらう」
魔理沙「でも、そんな事したら紫のアイテムが…」
紫「どうも、今日の私は調子が悪いみたい。このまま足を引っ張るのなら、素直に降りることを選ぶわ。それに、引きの強い娘は残しておきたいじゃない?」
さとり「でも、それこそ私のアイテムを魔理沙さんに渡せば、みんなで戦えます」
紫「さっきの魔理沙のロイヤルに足りなかったダイヤのJ。それを持っていたのは私だったのよ。言ったでしょ?足を引っ張るって。そう言う確率を少しでも減らすために、私が降りるのよ」
さとり「…分かりました」


咲夜「10分経過。話はまとまった?」
紫「ええ。私のアイテムを全て、魔理沙に託すわ」
咲夜「では、紫がゲームから降りると言うことで良いのですね?」
紫「そう言う事になるわね」
咲夜「それでは、4人でネクストゲーム」


4ゲーム終了時点

涼花…44
霊夢…11
さとり…29
紫…×
魔理沙…12

ジャックポット…4


霊夢(総合的な点差は8…私たちの方がまだ勝っている分、逆転だけは避けたいわね…)
さとり(しかし、勝つためにはそれなりの役……最低でもストレートフラッシュ以上が出ないと勝つことは難しい…)
魔理沙(そうなると、残る手段は……)
さとり「3枚交換です」
魔理沙「私は1枚だ」
涼花「わたしはこのままでいいよ」
霊夢「2枚交換よ」
咲夜「それでは霊夢からベット」
霊夢「……5個よ」
さとり「10個です」
魔理沙「5個だ」
紫(な、何をやっているのよ!みんな、そんなに強い役なの!?)
涼花「ふぅ〜ん…強気なのは良いことだけど、何もみんな揃って勝負に出なくてもいいのに」
魔理沙「そうだぜ霊夢。今からでも遅くない、ドロップするんだな」
霊夢「馬鹿言わないで。ここで勝負に出なくていつ勝負に出るのよ。それを言うならさとりでしょ?」
さとり「私はこの手札に絶対の自信があります。ドロップなんて出来ません」
紫(ちょ、ちょっと…)
咲夜「涼花ちゃん、ベットを」
涼花「10個ベット」
魔理沙「涼花ちゃん、さっきからベット額が10個だな。負けても痛手がない額だ。確かに涼花ちゃんは強いが、本当は自信が無いんじゃないのか?」
涼花「む……」
咲夜「では、霊夢から」
霊夢「負けるはずはないけど、もしもここで負けたら面白くないからね。チェックよ」
さとり「負けを恐れていては前に進めません。そして私は負けません。5個レイズです」
魔理沙「チェックだ。目にもの見せてやる」
涼花「………」
咲夜「涼花ちゃん」
涼花「…コール」
魔理沙「だけか?」
涼花「む……」
魔理沙「確かに涼花ちゃんは強い。それは認める。だがな?もし、涼花ちゃんの役が絶対に負けない役であるのなら、それは自信となって賭け金に反映されるはずだ。それをしないって事は…私達に勝つ自信が無いって事。だろ?」
涼花「……分かったよ……もう5個レイズ!」
霊夢「あ〜ぁ…魔理沙にまんまと乗せられたわね。ま、その方が楽しめるけど」
涼花「……」
さとり「コール。もう5個レイズ」
涼花「っ!?」
さとり「言ったはずです。私はこの手札に絶対の自信があると」
涼花「うぅ……」
咲夜「涼花ちゃん」
涼花「……ド、ドロップ……」
紫(す、凄い…自信の塊だった涼花ちゃんをドロップさせるなんて…)
咲夜「涼花ちゃんがドロップしましたが、ゲームを続けますか?」
霊夢「勿論続行よ」
咲夜「それでは、霊夢からオープン」
霊夢「Jのフォー・オブ・ア・カインドよ」
さとり「Qのフォー・オブ・ア・カインド」
魔理沙「Kのフォー・オブ・ア・カインドだ」
紫(え…?)
咲夜「ちなみに涼花ちゃんの手札は」
霊夢「分かってるわ。Aのフォー・オブ・ア・カインド。でしょ?」
涼花「……なんで?」
紫「まさか、イカサマ?」
咲夜「それは有り得ません。こんな形で配ればどうやってもバレますよ」
紫「それじゃあ…本当に運だけで?」
咲夜「私も配っている最中に違和感はありました。まるで吸い寄せられるかのように強い役が揃っていくのですから」
霊夢「だからこそなのよ」
さとり「涼花ちゃんの運はとても強い。勝てる確率は低くなる一方」
魔理沙「そこでブラフ(ハッタリ)。勝負で勝てないのならそれ以外で勝つしかないって事だ」
霊夢「まあ、ここまで引いてくるとは正直驚いてるけど、私達もここまでの運を持ってる。流れも変わったわ。これでやっと対等よ、涼花ちゃん」
涼花「………」
霊夢「それからもう一つ。紫、この獲得したアイテム。皆が均等になるように配っても良いかしら?」
紫「え、ええ…問題ないわ」
咲夜「因みに、Jのフォー・オブ・ア・カインド以上が出たため、ジャックポットです」


5ゲーム終了時点

涼花…25
霊夢…25
さとり…25
紫…×
魔理沙…25


紫(これで個々の点差は無くなり、勝負は振り出しに戻った…まさか最初からこの状況を…?)
霊夢「さあ、次で最後にしましょう」
魔理沙「そうだな。これで終わらせるか」
さとり「最後の勝負…楽しみましょう」
涼花「わたしが負けるなんてあり得ないよ。最後に笑うのはわたしなんだから」
咲夜「それでは、ラストゲーム…開始です」


咲夜(ゲーム開始から全員の役の引き方がおかしかったけど、最終ゲームにきてこんな事って起こり得るのかしら?)
霊夢「………」
涼花「あららん?霊夢お姉ちゃん顔色が悪いよ?」
霊夢「ポーカーフェイスなんてこんなもんよ」
魔理沙「ポーカーフェイス=無表情って訳でもないんだぜ?」
さとり「かと言って、下手に笑顔を作ればバレてしまいますよ?」
魔理沙「この満面の笑みが怪しく見えるか?」
霊夢「怪しい」
涼花「怪しい」
さとり「怪しい」
魔理沙「うぅ……」
紫(これが最後だと言うのに随分と余裕ね…)
咲夜「それでは、霊夢からベットを」
霊夢「勿論、全賭けよ」
さとり「当然ですね」
魔理沙「だな」
涼花「最後だしね」
咲夜「それでは、ラストゲームのオープンは」
さとり「私からオープンします」
咲夜「良いでしょう。ではさとりから」
さとり「最後の最後で、まさかこんな役を引いてしまうとは…自分でも驚きです。クラブのロイヤルストレートフラッシュです」
紫「なっ!?」
さとり「勝負あり、ですね」
咲夜「では魔理沙」
魔理沙「私も丁度、同じ事を言おうとしていたところだ」
さとり「え?」
魔理沙「終わりだ。ダイヤのロイヤルだぜ」
紫「う、嘘…」
魔理沙「勝利の女神は私に微笑んだみたいだな」
涼花「勝利の女神が微笑んだのは、残念ながら魔理沙お姉ちゃんじゃないみたいだよ?」
魔理沙「……まさか?」
涼花「そのまさか。ハートのロイヤルストレートフラッシュだよ♪」
紫「こ、こんな事って…」
魔理沙「くそっ…」
さとり「ロイヤルでも勝てないなんて…」
涼花「ふふ♪まあ、みんな頑張ったんじゃない?でも、わたしには勝てないんだな♪さて、みんなをどういじめてあげようかな♪」
魔理沙「うぅ……」
霊夢「はぁ……相手は涼花ちゃんなのに、ここまで真剣に勝負して大人気なかったわね…ちょっと反省」
魔理沙「霊夢…?」
涼花「ん〜?」
霊夢「まあでも、それなりに楽しかったわ。ありがとう、涼花ちゃん」
さとり「まさか、霊夢さん…?」
霊夢「そこまで強い涼花ちゃんに敬意を評して言わせてもらうわ」
涼花「何を?」
霊夢「上を知りなさい。スペードのロイヤルストレートフラッシュよ!」
紫「っ!?」
魔理沙「ま、まさか…」
涼花「う、うそ!?…うそだ…こんな…」
さとり「まるで仕組んだかのようにロイヤルが出ましたね」
咲夜「私だって配っている最中気持ち悪かったわよ…。まあ何にせよ、ラストゲームは霊夢の勝利」
霊夢「疲れた……暫く賭事はしたくないわね…」
魔理沙「お疲れ。霊夢のおかげで、幻想郷の乙女の胸は守られた。ありがとな」
さとり「そう聞くと、背負っていたものがどれだけ大きかったのか…改めて感じますね」

紫「どう?戦ってみた感想は」
涼花「みんな強いね。ここまで強いとは思わなかったよ」
紫「そう。悔しくない?」
涼花「悔しくはないかな?こんな勝負ができて楽しかったし、清々しいよ」
紫「それなら良かったわ」

魔理沙「それにしても、今日みたいな運の良さなら、神社の賽銭だって増やせそうなもんだがな」
さとり「確かに」
霊夢「こんな方法で稼いだって意味ないでしょ?大事なのは信仰なんだから」
魔理沙「らしくないな」
紫「おめでとう霊夢」
霊夢「紫…これだけの事をさせたんだから、景品はそれなりの物を所望するわ」
魔理沙「…やっぱり霊夢は霊夢だな」
紫「とは言ってもね…もう大吟醸は無いわよ?」
霊夢「食べ物だって良いじゃない」
紫「それじゃあ今度、外の世界の料理を御馳走するわ」
霊夢「珍味以外ね」
紫「分かってるわよ♪」
霊夢「怪しいなぁ…(汗)」
紫「まあとりあえず、ここら辺でお開きにしましょう」
魔理沙「そうだな」
さとり「とても楽しかったです。どうもありがとうございます。私は、そろそろ地底に戻りますね」
魔理沙「ああ。そう言えば紫よ、このカジノはいつまでやってるんだ?」
紫「残念ながら今日限りなの。お堅い僧侶さんも我慢の限界みたいだし」
魔理沙「そうか。それじゃあ私はもう少し遊んでいくかな」
霊夢「私は帰るわ。流石にこれ以上は勝てるかどうかも分からないし」
魔理沙「ああ、またな」


翌日


聖「まったく…やっと元に戻りましたか。後は、あの娘達にたっぷりとお説教をしないと」
紫「まあまあ、そう怒らずに」
聖「貴女もお説教の対象に入っているのですが…。…それで?」
紫「ん?」
聖「本当の目的は何ですか?貴女が何の見返りもなく賭博場を作るなど到底思えません」
紫「見返りならあったわよ?」
聖「え?」
紫「聖輦船の大改造にスロットやダイス、トランプにテーブルに景品、あれだけの物を集めるのにいくら掛かったのか、想像出来て?」
聖「途方もない金額になりそうですね」
紫「だから点アイテムを使ってもらったの。場所はきっかけにすぎないから聖輦船でなくても良かったのだけど」
聖「…どういう事なのか説明してもらいましょうか?」
紫「そ、そんな怖い顔しないでよ…ちゃんと説明するわ」
聖「当たり前です」
紫「まず、カジノを作ろうと思ったきっかけから説明するわ。勿論、私が楽しみたかったと言う理由もあるけど、本当の理由は涼花ちゃんよ」
聖「実力を測るためですか?」
紫「まあ、当たらずとも遠からずね。あの強さ…最初は涼花ちゃんの能力の仕業だと思ってたわ。でも違った。あの子はギャンブルの才能が有るわけではなくて、途轍もない強運を持っていただけだったの。その強運がどれほどなのかを確かめる為よ」
聖「なるほど…自分が楽しみたいと言う理由を棚上げして涼花ちゃんのせいにするとは…」
紫「い、いや、そう言う訳では…」
聖「続けてください」
紫「…点アイテムを使ったのは他でもない、カジノ設立に掛かった金額を取り戻す為よ」
聖「そこがよく分からないのですが…点アイテムってお金になるのですか?」
紫「幻想郷では無理ね。でも、外の世界なら話は別。誰もこれが、本物の点アイテムだとは思わない。キーホルダーやアクセサリー、コースターに加工してしまえば尚のこと。それを販売すれば、原価ゼロで大儲けよ」
聖「そうですか。では、売上の5割は、今回の騒動で被害を被った私達に、お布施と言う形で支払っていただきます」
紫「な、何を言っているのよ!せめて3割」
聖「なにか?」ニッコリ
紫「いいえ…」
聖「続けてください」
紫「…聖輦船を選んだのはちゃんと理由があるのよ。貴女を復活させる時に飛んでいた頃は宝船として、その後は遊覧船として、そして現在は命蓮寺としてかなりの知名度を誇っている。そして、宝船と呼ばれていた事実。それだけでも、理由としては十分だと思うわ」
聖「先程は聖輦船でなくても良かったと言っていたではありませんか」
紫「だからきっかけよ。もし、聖輦船以外で宝船と呼ばれている物が存在していれば、そちらを選んでいたわ。広さも丁度良かったし」
聖「なるほど、分かりました。つまり、全ては貴女の気紛れによるものだと」
紫「ま、まあ…そう言う解釈も出来るわね…」
聖「はぁ……貴女は少し、気紛れで物事を動かしすぎです。被害を被る側の事も考えなさい」
紫「そんな事を考えてたら楽しい事なんて出来ないわ」
聖「…分かりました。貴女には1ヶ月程命蓮寺で修行をしてもらいましょう。そうすれば、そんな考えも無くなるでしょう」
紫「…冗談でしょ?」
聖「私が冗談を言うような者に見えますか?」
紫「売上5割渡すんだから良いじゃない…」
聖「駄目です。今後の事を考えても、貴女はそろそろ自らの行いを改めるべきです。ですので、貴女には」

聖「……逃げ足だけは速いですね……さて、とりあえず紫は保留にして、あの娘達のお説教をしないと。最近あの娘達も戒律を破ってばかりですからね…良い機会でしょう」


紫「はぁ……あんな所で修行なんかしたら、退屈すぎて死んでしまうわ」
藍「た、大変です紫様!」
紫「な、何よ、どうしたの!?」
萃香「ゆ〜か〜り〜!!」
紫「あ、あら萃香じゃない。いらっしゃい」
萃香「私のお酒を勝手に景品にするとはどういう了見よ!!」
紫「……はい?」
萃香「とぼけるの?昨日は楽しませてもらったけどさ、よりにもよって私のお酒に手を出すなんて…良い度胸じゃない?」
紫「ちょ、ちょっと藍、どういう事よ?」
藍「紫様が酒をかき集めろって言ったので、言われた通りかき集めてきただけですよ?どう考えても数が足りなかったので、紫様のサインが入った手紙を置いてきたのです」
紫「貴女…馬鹿なの?」
萃香「と言う訳だから紫、持って行ったお酒分、きっちり返してもらうよ?」
紫「とは言っても…もう少し待ってもらわないと持ち合わせが…」
萃香「いつまで待てばいい?」
紫「…一週間から十日ってところかしら?」
藍「ああ、そうだった。紫様、点アイテムの販売は失敗に終わりそうですよ?」
紫「な、なんでよ!?」
藍「まさか数千万もの点アイテムが全て売れるとでも思っていたのですか?」
紫「……気絶しても良い?」
藍「駄目です。しっかり働いてください」
紫「貴女も働きなさいよ」
藍「良いですが、点アイテムの返品処理やその他諸々の事務的処理をやってくださいね?」
紫「…どうしてこうなっちゃったのかしらね…」
藍「紫様の気紛れのせいです」
紫「はぁ……」
萃香「それじゃあ紫は貰っていくね。しばらく返さないけど」
藍「どうぞどうぞ。紫様にとっても良い薬になるでしょう」
紫「これなら、命蓮寺で修行してた方が良かったわね…」
萃香「ほら、キリキリ歩く」


その後数ヶ月、紫の姿を見た者は居なかったと言う。


終わり