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トリック・オア・トリート


10月31日、ハロウィンである
子供達がおばけや魔女の仮装をして家々を巡り「トリック・オア・トリート」と言ってお菓子を貰う行事だが、元々は収穫祭 魔除けの祭りだったらしい



人間の里 稗田邸


仮装した子供達「トリック・オア・トリート♪」
阿求「お菓子ですね。はいどうぞ」
仮装した子供達「ありがとう♪ハッピーハロウィン♪」

阿求「…幻想郷にも、様々な行事や文化が入ってきたものですね」
カボチャを被った魔女「トリック・オア・トリート」
阿求「はいはい、お菓子ですね。……あら?」
カボチャを被った魔女「なにか?」
阿求「魔理沙さん…ですよね?何してるんですか?」
カボチャを被った魔理沙「見てわかるだろ?トリック・オア・トリートだ。お菓子をくれなきゃイタズラするぜ?」
阿求「はぁ…なんか……いえ、何を言っても無駄ですよね?分かってます。はい、どうぞ」
カボチャを被った魔理沙「ありがとな♪ハッピーハロウィン♪」

阿求「魔理沙さんがハロウィンに参加してるという事は……何かしら?嫌な予感しかしない……」

コンコン

阿求「はい?」
布切れの幽霊「トリック・オア・トリート」
阿求「……霊夢さん?」
霊夢「ぷはぁっ…な、なんで分かったのよ!?」
阿求「……はぁ」
布切れの霊夢「ま、まあ良いわ」
阿求(結局被るんですね)
布切れの霊夢「お菓子かお賽銭をよこしなさい?さもないとイタズラするわよ?」
阿求「お菓子をあげます。お賽銭はまたの機会に」
布切れの霊夢「ありがと。…あんたはいつも入れてくれないんだから、今度は本当にお賽銭を入れてよ?ハッピーハロウィン」

阿求「……神社の巫女がおばけの仮装って…アリなのかしら?」

コンコン

阿求「また…今日は多いですね。はい、どちらさま?」
穴あきバケツを被ったH「レイジィトリリトン!」
阿求「…もう色々と間違えすぎて他人のスペルカードになってますよ?」
穴あきバケツを被ったH「お菓子くれなきゃイタズラするっ!」
阿求「はいはい。……あら?バスケットを持ってないみたいですが?」
チルノ「このバケツに入れて」
阿求「穴あきですけど…」
チルノ「問題ない」
阿求「そ、そう…ですか…はいどうぞ」
チルノ「ありがとね」
阿求「ああ!そのまま被ったら!」
穴あきバケツを被ったH「うん?」
阿求「な、中身…落ちないんですね……なんで?」
穴あきバケツを被ったH「?……まあいいや。イタズラは…してもいいの?」
阿求「お菓子を貰ったら、イタズラをしてはいけないんですよ」
穴あきバケツを被ったH「ちっ…つまらん…。じゃ、あたいは次の家に行くから」
阿求「あ、はい。ハッピーハロウィン」

阿求「問答無用でイタズラを仕掛けてくるのかと思いましたが…まあ、何事もなければそれで良しですね」

コンコン

阿求「むむぅ…流石に多すぎませんか?はい、どちらさまですか?」

仮装してない幽々子「トリート・アンド・トリート」
阿求「トリック・オア・トリートでしょう…せめてトリックも選択肢に入れさせてください…」
仮装してない幽々子「イタズラより甘いもの」
阿求「そうですか……あれ?幽々子さんは仮装しないんですか?」
仮装してない幽々子「おばけがおばけの仮装をして、何の意味があるの?」
阿求「た、確かにそう…ですね…」
仮装してない幽々子「それより…」
阿求「あ、そうでしたね。はい、お菓子です」
仮装してない幽々子「ありがとう♪ハッピーハロウィン」
阿求「はい、ハッピーハロウィン…」

阿求「はぁ…疲れた…。もう誰も来ないことを願いたいところですが…」

コンコン

阿求「そうはいきませんよね……はい、どちらさまですか?」
フランケンな妖夢「ど、どうも…」
阿求「あら、妖夢さん。貴女もハロウィンに?」
フランケンな妖夢「幽々子様に付き合わされてて…ところで、幽々子様はこちらに来ていませんか?」
阿求「先程まで居ましたよ。もう行ってしまいましたが…」
フランケンな妖夢「どこに行ったか分かりませんか?」
阿求「何も聞いていなかったもので…」
フランケンな妖夢「そうですか…ありがとうございます」
阿求「あ、妖夢さんお菓子は……行っちゃった…」

阿求「お菓子を渡しそびれちゃいましたが…まあ、しかたがないですね……あと、できる事なら、今度はあの子供達のようにまとめて来てほしいものですね」

コンコン

阿求「はい、どちらさまですか?」
吸血鬼なサニー「トリック!」
布切れ幽霊なルナ「オア」
カボチャを持ったスター「トリート♪」
阿求「はい、お菓子ですね。しかし、イタズラ好きな貴女方が、お菓子を貰って素直に帰るとは思えないんですけど…」
吸血鬼なサニー「まさか〜♪お菓子を貰ったらすぐに帰るよ♪」
阿求「本音は?」
カボチャを持ったスター「トリック・アンド・トリック、他人の不幸は蜜の味♪」
布切れ幽霊なルナ「ぶっちゃけお菓子もイタズラも両立したい所よ」
阿求「欲張りさんですね…お菓子をあげますので、イタズラだけは本当に勘弁してください…」
吸血鬼なサニー「だったら、とびっきりを貰わないとねぇ」
阿求「とびっきり?」
カボチャを持ったスター「惚けないでよ♪」
布切れ幽霊なルナ「紅茶によく合う甘いお菓子、それもとびっきりのね♪」
阿求「……ま、まさか」
吸血鬼なサニー「そのまさか♪それを私達にくれたら、イタズラはしないでおいてあげるよ♪」
阿求「ど、どこでその情報を……」
布切れ幽霊なルナ「私達の能力を、甘く見ないことね」
阿求「くっ……し、しかし、あれはもう……」
カボチャを持ったスター「食べてしまったと?」
布切れ幽霊なルナ「それなら仕方がないね」
吸血鬼なサニー「仕方がない仕方がない♪」
布切れ幽霊なルナ「と、言うわけで」
カボチャを持ったスター「お菓子を貰えなかった報復と言うことで」
吸血鬼なサニー「イタズラを決行したいと思いま〜す♪」
阿求「え!?い、いや、ちょっとまって…か、かってにあがらないで…そ、それだけはきゃあー!!」


吸血鬼なサニー「うふふ♪満足満足♪」
布切れ幽霊なルナ「ちょっとやりすぎたかな?」
カボチャを持ったスター「とりあえずはこんなものじゃない?さあ、次の家にも行きましょう♪」

阿求「ひ、ひどいめにあいました……なんとか片付けはしたものの……落書きだけはどうしようもないですね……ぐすん……」

コンコン

阿求「はぁ…どちらさまですか…?」
狼男な穣子「トリック・オア・トリート♪…って」
狼女な静葉「元気がないみたいですね」
阿求「光の三妖精にイタズラされてしまいまして……」
狼男な穣子「あらら…それはお気の毒。…と言うことは、お菓子は無いの?」
阿求「い、いえ、お菓子が無いわけでは…」
狼女な静葉「どういうこと?」
阿求「その…弱みを握られたと言いますか、何と言いますか…」
狼男な穣子「阿求さんほどの人が弱みを握られるなんてねぇ…」
阿求「そこにはあまり触れないでいただければと…」
狼女な静葉「…色々あったみたいね」
狼男な穣子「まあいいわ。とりあえずお菓子だけ貰って、さっさと退散するわね」
阿求「あ、はい。どうぞ」
狼女な静葉「ありがとう」
狼男な穣子「ハッピーハロウィン♪」

阿求「はぁ……まあ、起こってしまったことは仕方がありませんね。気を取り直して、次の方を待ちますか」

コンコン

阿求「あら、早速…はい、どちらさまですか?」
縄を持った天子「イ・タ・ズ・ラ・して♪」

パタン…

縄を持った天子「うそうそ!冗談だから!」
阿求「変態さんはお断りですから!」
縄を持った天子「だから冗談だって!」


阿求「まったく…今度そのような事をされたら幻想郷縁起に書かせていただきますので」
縄を持った天子「だからこうやって謝ってるじゃない…」
阿求「そもそも貴女はそんなキャラではないでしょう…」
縄を持った天子「せっかくのハロウィンなんだし、ちょっとぐらいハメを外しても罰は当たらないでしょ?」
阿求「罰は当たらなくても、弾は当たりそうですけどね」
縄を持った天子「容赦ないでしょうね……痛い思いは御免よ。そんな事より、はい♪」
阿求「はい?」
縄を持った天子「惚けないで♪トリック・オア・トリート♪お菓子くれなきゃイタズラしちゃうぞ♪」
阿求「はいはい…」
縄を持った天子「ありがとう♪ハッピーハロウィン♪次は是非イタズラを」
阿求「分かりました、幻想郷縁起を修正しておきます」
縄を持った天子「じ、冗談よ……」

阿求「はぁ……まったく。彼女に要らぬ知識を植え付けたのは誰なのか…もしそんな輩が居たら、みっちりとお説教です!」

コンコン

阿求「やはり多すぎですね…はい、どちらさまですか?」
パンプキンヘッドな幽香「Trick・Or・Die」

パタン

阿求「私、疲れてるのかしら?今、見えてはいけないものが見えた気が…」

チラッ……

パンプキンヘッドな幽香「トリ〜ック・オア・ダ〜イ……」

パタン

阿求「余程疲れてるみたいですね…扉の外に破壊神が…」
パンプキンヘッドな幽香「誰が破壊神ですって?」
阿求「きゃあ!」
パンプキンヘッドな幽香「わざわざ私が出向いていると言うのに、随分なご挨拶じゃない?」
阿求「だ、だって……」
幽香「ふぅ…まあ良いわ。今日はハロウィンだし、大目に見ましょう」
阿求「は、はあ……」
パンプキンヘッドな幽香「さて、それじゃあ気を取り直して……トリック・オア・トリート。お菓子をくれなきゃ……ふふ♪」
阿求「怖いです!変な笑い方しないでください!はい、お菓子をあげますから、早くお引き取りください!」
パンプキンヘッドな幽香「あら、そんな扱いをされると長居したくなってしまうわ」
阿求「帰ってください!」
パンプキンヘッドな幽香「はいはい、分かったわよ。ハッピーハロウィン」


阿求「はぁ……今日はため息しかでてないですね……」

コンコン

阿求「…休む暇すら与えませんか…はい、どちらさまですか?」
魔女服の咲夜「こんにちは」
阿求「あら、咲夜さん。咲夜さんもハロウィンを満喫中ですか?」
魔女服の咲夜「お嬢様の付き添いでね。ところで、お嬢様はこちらに来ていませんか?里に来てからはぐれてしまって」
阿求「いえ、今のところは来ていませんね」
魔女服の咲夜「そう…どこに行ってしまったのかしら?」
布切れの早苗「トリック・オア・トリート♪」
阿求「早苗さん。早苗さんもハロウィンを?」
布切れの早苗「楽しいことは楽しまないと損ですからね」
魔女服の咲夜「貴女は気楽で良いわね」
布切れの早苗「さ、咲夜さん!?…服装が違うから誰だか分かりませんでしたよ…」
魔女服の咲夜「お嬢様の付き添いで仕方なくよ。それより、お嬢様を見なかった?」
布切れの早苗「レミリアさんですか?」
阿求「はぐれてしまったみたいですよ」
布切れの早苗「レミリアさんでしたら、先程博麗神社へ向かっているのを見かけましたよ」
魔女服の咲夜「そう、ありがとう。行ってみるわ」
阿求「あ、咲夜さん」
魔女服の咲夜「なに?」
阿求「お菓子は?持って行かれないのですか?」
魔女服の咲夜「う〜ん…そうね…じゃあ、貰っていこうかしら」
布切れの早苗「では私も♪」
阿求「はい、どうぞ」
魔女服の咲夜「ありがとう」
布切れの早苗「ありがとうございます♪ハッピーハロウィン♪」

阿求「…お菓子、もう無くなりそうですね。結構作ったはずなのですが…これだけ立て続けに来るとは思っていませんでしたからね…」

コンコン

阿求「はい、どちらさまですか?」
いつもの文「どうもどうも阿求さん♪」
阿求「あら、新聞屋さん。貴女もハロウィンへ参加を?」
いつもの文「いえいえ、どちらかと言うとハロウィンの取材です♪」
阿求「そうでしたか。生憎ですが、あまりお話できる事はありませんよ?特に変わったこともありませんでしたから」
いつもの文「私に言わせると、ハロウィンを行っている時点で変わった事なのです」
阿求「そうかもしれませんが…本当に何も無いですよ?皆さん、お菓子を貰ったら次の家へ行ってしまいますからね」
いつもの文「ふむ……ちょっと上がらせてもらいますね♪」
阿求「あ、ちょ、ちょっと!?」
いつもの文「…おや?つい最近片付けた形跡がありますね。それに廊下や壁、障子に落書き…阿求さんがこんな事するはずありませんし……ネタになりそうな事がありましたね?それも私好みの♪」
阿求「目を輝かせないでください…思い出すのも嫌なんですから…」
いつもの文「そんな事おっしゃらずに〜♪」
阿求「ああ、もう!お菓子あげますから、さっさと帰ってください!」
いつもの文「だが断る!ネタを聞き出すまでは帰りませんよ♪」
阿求「いいから帰ってください!」
いつもの文「あれあれぇ〜?そんな事言っていいんですかぁ〜?」
阿求「な、なんですか急に……」
いつもの文「この私が、何の取引素材も持たずに取材に来るとお思いですか?」
阿求「な、何を言って…」
いつもの文「チラッと♪」
阿求「……………っ!?!?!?///」
いつもの文「こぉ〜んな恥ずかしい姿、人に見られたらたいへ〜ん♪」
阿求「ど、どうしてそれを…///」
いつもの文「私の盗撮力を侮らないでください♪」
阿求「くぅ……わ、分かりましたよ!取材に協力します!…その代わり」
いつもの文「もちろん♪取材が終わりましたら、この写真は貴女に差し上げます♪」
阿求「………」
いつもの文「さあ、それでは取材といきましょうか♪」


いつもの文「……なるほど。あの三妖精も、なかなかやりますね」
阿求「さあ、取材に協力しましたよ。早くその写真を」
いつもの文「仕方がないですね…はい、どうぞ」
阿求「…嫌に素直ですね。……って、写真だけではなくてネガも渡してください!」
いつもの文「あやややや?貴女は写真を渡せと言いましたよね?ネガも渡すとなると、それ相応の代価が必要ですよん♪」
阿求「これ以上何が望みですか……」
いつもの文「ふむ…今はもうネタになりそうなものもありませんし、ネガだって持ち歩いていませんからね…また次の機会と言うことで♪」
阿求「そ、そんな!?」
いつもの文「ああ、それから……お菓子、美味しかったですよ♪ではでは♪」
阿求「い、いつの間に……って、ちょっと待ちなさい!」

阿求「…行ってしまいましたか……まさか、あんな姿を撮られていたなんて……不覚です!今度会ったらただでは済ませませんよ!」

コンコン

阿求「おっと…はい、どちらさまですか?」
カボチャのお面のこころ「トリック・オア・トリート」
阿求「………」
カボチャのお面のこころ「トリック・オア・トリート」
阿求「涼花ストーリー初登場がこんな形って…ちょっと雑すぎませんか?」
カボチャのお面のこころ「私は別に問題ない。ここはこう言うところだから」
阿求「だったらせめて涼花ちゃんと一緒に来るとか、もっとこう…あったはずですよ?」
カボチャのお面のこころ「そうなったらそうなったで一話出来てしまう。だから私は通行人程度で良いの」
阿求「さいですか…」
カボチャのお面のこころ「では改めて、トリック・オア・トリート。お菓子を寄越さなきゃイタズラをする」
阿求「はいはい、どうぞ」
カボチャのお面のこころ「ありがと。では」

阿求「やはり腑に落ちませんね……かと言って、無かったことにするのも……」

コンコン

阿求「はい、どちらさまですか?」
普段着の慧音「私だ」
阿求「あら、慧音さん。……もしかして、慧音さんもハロウィンに?」
普段着の慧音「いや、私は見回りだ。子供達は当然の事ながら、亡霊や妖怪まで参加していたからな。念のためだ」
阿求「それはそれは…いつもご苦労様です」
普段着の慧音「うむ。ところで…」
阿求「はい?」
普段着の慧音「さっき、無かったことにしたいとか何とか聞こえたのだが?」
阿求「き、きっと気のせいですよ」
普段着の慧音「そうか?確かにそう聞こえたと思ったのだが…まあ良いだろう。さっきも言ったとおり、亡霊や妖怪まで参加しているから、阿求も十分気を付けてくれ」
阿求「は、はい」
普段着の慧音「では、私は見回りの続きをしなければならないからこれで。くれぐれも気を付けてくれ」

阿求「はぁ…こんな小さな事に、慧音さんの能力を使うのは申し訳ないですからね。さて…誰か、誰か居ませんか?」
稗田家の従者「はい?いかがなされましたか?」
阿求「ハロウィン用のお菓子が、もう無くなりそうなのです」
稗田家の従者「早いですね…」
阿求「立て続けに来客がありましたから…それで、いくつか補充しておきたいのですが、材料は余っていますか?」
稗田家の従者「いいえ、もう余っていないように記憶しております」
阿求「そうですか……では、材料の補充をお願いします。私は残らないと、また……」

コンコン

阿求「ほら、来ましたよ…」
稗田家の従者「……分かりました。直ちに仕入れてきます」
阿求「なるべく早くお願いします」

コンコン

阿求「はい、今開けます」

阿求「どちらさまですか?」
パンプキンドレスな優曇華「どうも♪」
阿求「あら、優曇華さん。自機おめでとうございます♪」
パンプキンドレスな優曇華「え?自機って…何のこと?」
阿求「あれ?……ああ、こっちの優曇華さんはまだ知らないのですね」
パンプキンドレスな優曇華「こっちってなに!?」
阿求「いえいえ、新作についてもつい最近知ったことですし未プレイですし、仕方がありません仕方がありません」
パンプキンドレスな優曇華「ど、どうしたんですか!?しっかりしてください!!」
阿求「はっ!!わ、私は何を!?」
パンプキンドレスな優曇華「何やら、言ってはいけないことを言っていたような…」
阿求「まあそうですよね。新作販売から一年経たずに調べてしまうなんて無かったことでしたから」
パンプキンドレスな優曇華「阿求さん戻ってきてください!!」

阿求「す、すみません…取り乱してました…」
パンプキンドレスな優曇華「まったく、ビックリしましたよ…」
阿求「とりあえず、まだ紺珠伝はプレイしていないから知識も何も無いですし、こっちでは異変すらも起こってないから優曇華さんもまだ自機になってな」
パンプキンドレスな優曇華「阿求さん!!」
阿求「はっ!!ま、また……」
パンプキンドレスな優曇華「今日の阿求さん、なんだか怖いです…色んな意味で…」
阿求「立て続けに来客があったものですから…どうやら疲れているみたいです…」
パンプキンドレスな優曇華「私には『憑かれて』いるように見えましたよ…」
阿求「それはさて置き」
パンプキンドレスな優曇華(置いちゃうんだ…)
阿求「優曇華さんもハロウィンを満喫中ですか?」
パンプキンドレスな優曇華「はい。師匠から許可がおりましたので」
阿求「そうでしたか。ふむ……」
パンプキンドレスな優曇華「な、何ですか?」
阿求「随分と可愛らしい衣装ですね。他の方とは大違い」
パンプキンドレスな優曇華「そ、そうですか?他の人と被りたくなかっただけなんですけどね…そ、それよりもトリック・オア・トリートです♪お菓子をくれないとイタズラしちゃいますよ?」
阿求「そうでしたね。はい、どうぞ」
パンプキンドレスな優曇華「ありがとうございます♪ハッピーハロウィン♪あと、あまり無理しないでくださいね?」

阿求「私、どうしてしまったのでしょうか?こころさんの時と言い優曇華さんの時と言い……もしかしたら本当に疲れ…いいえ、憑かれていたのかもしれませんね……」
稗田家の従者「ただいま戻りました」
阿求「あら、早かったですね。材料はありましたか?」
稗田家の従者「それが…ハロウィンの影響なのか、どこもかしこも売り切れで…」
阿求「それは困りましたね……」
稗田家の従者「一応、お菓子は売っていましたが…それでもこれだけでして…」
阿求「ふむ…無いのなら仕方がありませんね。無いのなら…」
稗田家の従者「?」
阿求「じ〜……」
稗田家の従者「な、何か?」
阿求「食べましたね?」
稗田家の従者「な、何のことでしょうか?」
阿求「口元、お菓子の食べかすがついてますよ?」
稗田家の従者「ま、まさか!?そんなはずは…」
阿求「随分慌ててますね。食べかすなんてついていませんよ?」
稗田家の従者「あ……う……」
阿求「つまみ食いですか?」
稗田家の従者「う……うぅ……」
阿求「…後でお話がありますので、私の部屋に来てくださいね?」
稗田家の従者「は、はい……」

阿求「…まったく。もう少ししっかりしてもらわないと困ります」


コンコン

阿求「あと二、三組分と言ったところですね。はい、どちらさまですか?」
仮装する気のない正邪「!トーリト・アオ・クッリト」
カボチャに入った針妙丸「トリック・オア・トリートです」
阿求「どちらも聞き取りづらいですね…」
仮装する気のない正邪「お菓子なんかいらないしイタズラなんかする気もないわ」
カボチャに入った針妙丸「え〜っと…」
阿求「いや、まあ…そちらの要求は分かっています。ただ……やっぱり初登場なのに雑ですね……はい、お菓子をあげますので、早々にお引き取りください」
仮装する気のない正邪「誰が帰るものか」
阿求「はいはい、これ以上無理をさせないでください?ただでさえキャラクターが掴めていないんですから」
カボチャに入った針妙丸「何を言っているのかよく分からないけど…仕方がないわね」

阿求「はぁ……鬼人正邪に少名針妙丸…でしたか?秦こころもそうでしたが、涼花ちゃんストーリーに出るのはまだ早いと思います……彼は一体何を考えているのやら……」

コンコン

阿求「これ以上、輝針城以降のキャラクターは出てきてほしくないですね…私も対応しきれませんし。はい、どちらさまですか?」
布都「と、とりっく……?」
青娥「トリック・オア・トリートよ」
芳香「お菓子をよこせ〜」
屠自古「無ければイタズラ」
神子「…と、言う訳です。賑やかで申し訳ありません」
阿求「い、いえいえ…ちょっと驚いてはいますが…はい、お菓子です。…人数分あるかしら?」
布都「ひぃふぅみぃ……うむ、人数分はあるみたいだな」
阿求「仮装はされてないのですね」
神子「しなければならないと言うわけでもありません」
屠自古「私と芳香は仮装をする必要がないし」
布都「そもそも、あんな派手な装いは苦手で…」
青娥「私は絶対に仮装したほうが良いって言ったのに…」
神子「私にもイメージと言うものがあります。あんな派手な服装はちょっと……」
阿求「ま、待って…流石に大勢で喋りすぎです!制御しきれません!お菓子をあげたのですから、早々に立ち去ってください!」
神子「む…そ、それもそうですね。では、我々はもう行ってみることにします」
布都「は、はっぴー……?」
屠自古「ハッピーハロウィンです」

阿求「はぁ…これもこれで大変ですね…。それぞれが別の話で盛り上がってしまうのは、皆さんの悪い癖だと思います」

コンコン

阿求「はい、どちらさまですか?」
ハロウィンドレスのさとり「どうも」
ハロウィンドレスのこいし「トリック・オア・トリート♪」
阿求「さとりさんにこいしさん。お二人もハロウィンを?」
ハロウィンドレスのさとり「こいしがどうしてもと言うので」
ハロウィンドレスのこいし「確かにそうだけど、お姉ちゃんも楽しみすぎて軽快なステップを踏んでたじゃない」
ハロウィンドレスのさとり「踏んでません。何を言っているのですか」
阿求「さとりさんの軽快なステップですか、見たかったですね」
ハロウィンドレスのさとり「真に受けないでください?」
ハロウィンドレスのこいし「そんなことよりもお菓子お菓子♪」
阿求「そうでしたね。はい、どうぞ」
ハロウィンドレスのさとり「ありがとうございます」
ハロウィンドレスのこいし「ハッピーハロウィン♪」

阿求「…あら?もうお菓子が無くなってしまいましたね……どうしましょう?」

コンコン

阿求「あ、はい、どちらさまですか?」
布切れ幽霊の小傘「トリック・オア・トリート♪」
吸血鬼なぬえ「お菓子くれなきゃ」
カボチャドレスの涼花「イタズラしちゃうよ♪」
阿求「う…よりにもよって…」
布切れ幽霊の小傘「…あらら?」
吸血鬼なぬえ「ひょっとして?」
カボチャドレスの涼花「ひょっとしちゃうのかな?」
阿求「お菓子は…その…」
布切れ幽霊の小傘「無いんだ〜♪」
吸血鬼なぬえ「無いなら仕方がないね」
カボチャドレスの涼花「仕方がない仕方がない♪」
阿求「ま、待ってください!これには事情があるんです!イタズラをするかどうかはそれを聞いてからにしてください!」
布切れ幽霊の小傘「どうする?」
吸血鬼なぬえ「う〜ん…」
カボチャドレスの涼花「とりあえず、聞いてから決めようよ」
吸血鬼なぬえ「それもそうね。じゃあ話してみなさい?それから判断するから」
阿求「実はですね……」

かくかくしかじか……


吸血鬼なぬえ「なるほどね…」
阿求「ご理解いただけましたか?」
布切れ幽霊の小傘「理解はしたけど、お菓子が貰えないイタズラ出来ないなんて、ハロウィンしてる意味ないじゃない」
阿求「そ、それは……」
カボチャドレスの涼花「それに、お菓子を貰えなかったらイタズラしても良いってのがあるし」
吸血鬼なぬえ「まあ決まりだね♪」
布切れ幽霊の小傘「イタズラ決行〜♪」
阿求「ほ、ほんとにやめてください!今日はもう三妖精にもイタズラされて大変なんです!」
布切れ幽霊の小傘「だったら、あの三人を超えるようなイタズラをしないとね♪」
吸血鬼なぬえ「伝説に残るようなイタズラを♪」
カボチャドレスの涼花「ちょっと可哀想な気もするけど、仕方がないよね♪」
阿求「り、涼花ちゃんまで……」
布切れ幽霊の小傘「それでは早速イタズラを」

ゴンッ!

吸血鬼なぬえ「な、なに?今の鈍い音…」
カボチャドレスの涼花「〜〜〜〜〜っ!!!」
布切れ幽霊の小傘「り、涼花ちゃん!!どうしたの!?」
普段着の慧音「やれやれ…騒がしいと思って来てみれば…」
阿求「け、慧音さん!」
普段着の慧音「よりによって妖怪と連んでイタズラをしようとするとは何事か」
カボチャドレスの涼花「だ、だって…ハロウィンでお菓子が貰えなかったら、イタズラしても良いはずですよ…?」
布切れ幽霊の小傘「そ、そうよ!お菓子を用意していなかった阿求が悪いのよ!」
普段着の慧音「何なら、お前達全員に頭突きをしてもいいんだぞ?」
吸血鬼なぬえ「や、やってみなさいよ!」
普段着の慧音「ほう…言ったな?後悔しないようにな」
カボチャドレスの涼花「ち、ちょっとぬえお姉ちゃん!」
吸血鬼なぬえ「な、なにビビってるのよ!所詮は頭突きでしょ?」
普段着の慧音「ふんっ!」

ゴンッ!

吸血鬼なぬえ「いっっった〜〜〜いっ!!!」
布切れ幽霊の小傘「うわ…」
普段着の慧音「ふんっ!」

ゴンッ!

布切れ幽霊の小傘「ぎにゃ〜〜〜っ!!!」
普段着の慧音「ふぅ…これに懲りたら、イタズラなんて考えないことだな」
吸血鬼なぬえ「うぅ〜……」
普段着の慧音「返事は?」
吸血鬼なぬえ「は、はいぃ!」
阿求「慧音さん、ありがとうございます。助かりました」
普段着の慧音「これで少しは反省するだろう。では、私は見回りの続きを」

カボチャドレスの涼花「うぅ〜…」
吸血鬼なぬえ「尋常じゃない痛さね…あの石頭め…」
阿求「あ、あの…」
布切れ幽霊の小傘「…なによ?まだ何かあるの?」
阿求「ハロウィン用のお菓子はもうありませんが、私があとで食べようと思っていたお茶菓子ならあります。今回はそれで我慢してもらえませんか?」
吸血鬼なぬえ「どうせならイタズラしたかったけど…もう痛い目を見るのはごめんだからね…」
カボチャドレスの涼花「そう言えば、さっき三妖精にイタズラされたって言ってたけど、どんなことをされたの?」
阿求「いや、まあ…その…色々と…」
吸血鬼なぬえ「エロエロと!?」
阿求「色々です!涼花ちゃんの前で変なこと言わないでください!」
布切れ幽霊の小傘「涼花ちゃんの方が、そういうの好きそうだけどね♪」
カボチャドレスの涼花「そ、そんなこと…ないよ…」
吸血鬼なぬえ「ん〜?ほんとかな〜?」
阿求「涼花ちゃんを毒さないでください!はい、お茶菓子あげますから早々に帰ってください!」
布切れ幽霊の小傘「ちょっとした冗談よ♪ハッピーハロウィン♪」
カボチャドレスの涼花「ハッピーハロウィン♪」

阿求「はぁ……あら、もうこんな時間。今日は本当に疲れました……。でもまだ、ハロウィンパーティーにも参加しなければなりませんし……しかたがありません、幻想郷縁起の執筆、明日は休むことにしましょう。そうと決まれば、ハロウィンパーティーの準備をしなければなりませんね。急がないと」


その後、家々から集めたお菓子を用いたハロウィンパーティーが開かれました。
今回ばかりは子供達も参加しているという事で、珍しく宴会には発展せず、少し物足りなさを感じる人達も居たようです。
しかしそれでも、ハロウィンパーティーは宴会さながらの盛り上がりを見せていました。
楽しいことを楽しもうとする気持ちは、人間も妖怪も、妖精や幽霊も、神霊や神様ですら同じなのかもしれません。


阿求「皆さん、ハッピーハロウィンです♪」


終わり