涼花ちゃんストーリーまとめサイト(改)


平穏で平凡な年末のおはなし


人間の里



霊夢「今年は降らないかもって言ってたけど、やっぱり降ったわね」
魔理沙「趣があって良いじゃないか」
霊夢「寒いだけよ。早く帰って、炬燵で蜜柑をいただきたいわ」
魔理沙「良いねぇ。私もご一緒させてもらおうかな?」
霊夢「嫌よ」
魔理沙「そんなこと言うなよ〜。せっかく買い出しに付き合ってやってるんだから、少しくらい良いじゃないか」
霊夢「荷物を持ってるのは私。あんたはただ付いてきただけよね?」
魔理沙「お荷物お持ちいたします」
霊夢「調子いいんだから…言っておくけど、結構重いわよ?」
魔理沙「手荷物のひとつやふたつ、どうって事な」

ズシィ……

魔理沙「お、重っ……な、何が入ってるんだ?」
霊夢「年末年始に必要なあれやこれよ」
魔理沙「…にしては重すぎないか…?」
霊夢「持つって言ったからには、きちんと神社まで運びなさい?」
魔理沙「くそっ……」


博麗神社


魔理沙「つ、疲れた……」
霊夢「お疲れさま。その辺に置いといて」
魔理沙「ふぅ……さて、それじゃあ炬燵で蜜柑といきますか♪」
霊夢「はぁ…仕方がないわね…」


魔理沙「はぁ〜♪至福のひとときよ〜♪」
霊夢「蜜柑一個で、よくもまあ…」
魔理沙「時に霊夢よ」
霊夢「何よ?」
魔理沙「今度は熱いお茶が怖い」

ガンッ!

魔理沙「いったぁ〜…」
霊夢「調子に乗るな」
魔理沙「だからってグーはないだろグーは…」
霊夢「あら?チョキの方が良かった?」
魔理沙「そうじゃなくて、もっと優しくだな…まあいいや、言っても変わらないだろうし。話は変わるが、今年は紅魔館のクリスマスパーティーは無いのか?」
霊夢「無いみたいよ?…って、普通私の方から聞くことのような気がするけど…」
魔理沙「毎年やってたのにな。なんで今年はやらないんだ?」
霊夢「さあ?お酒を呑む機会が無くなるから、ちょっとは物足りなくなるけど…たまには良いんじゃない?」
魔理沙「そんなの口実だろ?呑みたい奴は、勝手に宴会を開くんだから問題ないさ」
霊夢「それでうちに来られても、迷惑極まりないわよ…」
魔理沙「その時はどうせ、お前も呑むんだろ?そんなこと言いっこなしだぜ?」
霊夢「あんた達が片付けをしてくれるのなら、私もゆっくりお酒を楽しめるのよ」
魔理沙「聞こえない聞こえない」
霊夢「まったく……片付けで思い出したけど」
魔理沙「聞こえない聞こえない」

ガンッ!

魔理沙「だ、だからグーはやめろって…たんこぶ出来てたらどうするんだ?」
霊夢「あんたが人の話を聞こうとしないからでしょ?」
魔理沙「まったく…それで?何を思い出したんだ?」
霊夢「あんた、今年の年末こそは大掃除をするって意気込んでたけど…そっちは順調?」
魔理沙「……さあ?何のことだったかな?」
霊夢「あんたね〜…」
魔理沙「じ、冗談だって…だから、その握り拳は仕舞おう?な?」
霊夢「で?どうなのよ?」
魔理沙「それは、その……」
霊夢「…片付いてないのね」
魔理沙「面目ない…」
霊夢「私が手伝ってあげようか?」
魔理沙「そ、それだけは勘弁だぜ!」
霊夢「遠慮しなくても良いのよ?きれいさっぱり片付けてあげるから♪ついでに要らない物も捨てちゃいましょう♪」
魔理沙「ここぞとばかりに目を輝かせるな!そ、それに、捨てた物が付喪神にでもなったらどうするんだ!」
霊夢「付くほど使ってないでしょ?だから別に良いじゃない」
魔理沙「じ、冗談じゃないぜ!大掃除は私ひとりでやる!だから絶対に来るなよ!」
霊夢「あ、逃げた……不安でしかないけど…私も私で、年末年始の準備で暇じゃないからね。せいぜい頑張りなさい」
早苗「霊夢さん♪」
霊夢「あら、早苗じゃない。何か用?」
早苗「年末年始の準備、捗ってますか?」
霊夢「これから手をつけるところよ。…そんな事を聞くために来た訳じゃないんでしょ?」
早苗「さすが霊夢さん♪実はですね、今年は紅魔館でパーティーを開かないみたいなので、その穴埋めの宴会のご相談に♪」
霊夢「帰れ」
早苗「な、何でですか!」
霊夢「どうせ、ここで宴会を開くつもりなんでしょ?そうはさせないわよ?」
早苗「し、しかし…山の妖怪の皆さんや神奈子様達は、紅魔館のパーティー中止でお酒を呑む機会が無いことにピリピリしていまして…」
霊夢「だったら、あんたの所で宴会を開けば良いじゃない」
早苗「いや〜…宴会後の片付けてとか、すごく面倒じゃないですか?だから…」

ガンッ!

早苗「〜〜〜!!」
霊夢「まったく、どいつもこいつも…片付ける人の苦労を考えなさい!」
早苗「だ、だからって殴らなくても…」
霊夢「ごめん、なんか流れでつい…」
早苗「いたた……」
霊夢「とりあえず、後片付けをしっかりとしてくれるのなら、うちで宴会をしても良いわ。それが出来ないのなら、宴会は開かせない。そう伝えておきなさい」
早苗「納得するとも思えませんが…一応伝えておきます」
霊夢「はぁ……」


人間の里


魔理沙「まったく…霊夢に頼んだら、何を捨てられるか分かったものじゃないぜ。…仕方がない、地道にやるか…」

魔理沙「さてと…掃除に必要なものでも買って帰るかな」
早苗「魔理沙さん」
魔理沙「早苗か。……その頭、どうしたんだ?たんこぶ出来てるぞ?」
早苗「ああ……これには色々と事情がありまして……私のことは良いんです。魔理沙さんは、こんなところで何を?」
魔理沙「掃除道具でも買おうと思ってな」
早苗「年末の大掃除ですか?魔理沙さんもついにやる気になったのですね♪」
魔理沙「誰かさんじゃあるまいし、そんなに目を輝かせないでくれ…」
早苗「掃除機とか入り用でしたら、いつでも言ってくださいね♪」
魔理沙「掃除機…河童共が発明したアレか…アレって、自動的に掃除をしてくれるらしいが…ホントに綺麗になるのか?」
早苗「驚くほど綺麗になりますよ♪」
魔理沙「ふ〜ん…じゃあ、ちょっと借りようかな?」
早苗「では、一時間のレンタルでこれだけ。半日ではこのお値段にしておきますよん♪」
魔理沙「金とるのか!?」
早苗「え?当たり前じゃないですか。これだけ良い物を、タダで貸すわけにはいきませんね。守矢神社の経済状況も芳しくはないので」
魔理沙「し、しかし…年末で持ち合わせが…」
早苗「だったら仕方がないですね」
魔理沙「そこをなんとか!」
早苗「駄目です。自力で頑張ってください?では、私は年末年始の準備がありますので」
魔理沙「あ、おい!……はぁ……掃除道具、買って帰るか……」


香林堂


魔理沙「香林、居るか?」
霖之助「居ない事の方が少ないと思うが?」
魔理沙「仕入れで居ないことがあるじゃないか」
霖之助「それもそうか」
魔理沙「っと、世間話をしに来た訳じゃないんだ。香林、箒を売ってないか?」
霖之助「箒なら持ってるじゃないか。修理でもしてほしいのかな?」
魔理沙「掃除用のだよ。里の店が、何故か箒だけ売り切れだったんだよ」
霖之助「それでうちに来たわけか。悪いけど、今は掃除用の箒は置いてないんだ」
魔理沙「なんだよ…無い物は無いのが売りじゃないのか?」
霖之助「そんな事言われても、無い物は無いからね」
魔理沙「…まあいいや、無いなら仕方がない。他に掃除用品は置いてないのか?」
霖之助「う〜ん……あ、あれがあったな」
魔理沙「どれだ?」
霖之助「え〜っと…どこにしまったかな……あ、あったあった」
魔理沙「…なんだこれ?」
霖之助「名前はサンバ。用途は掃除だ。多分だけど、河童達が作ったという掃除機のような物だと思う」
魔理沙「これがねぇ…なんだか熱い名前だな。それで?これでどうやって掃除をするんだ?随分と小さいようだが?」
霖之助「さあ?」
魔理沙「だよなぁ…」
霖之助「どうする?」
魔理沙「う〜ん…年末で財布の中身は寂しいし…使い道の分からない物を買うのもな…。ただ…」
霖之助「ただ?」
魔理沙「物凄く興味はあるしな…う〜ん…」
霖之助「らしくないね…」
魔理沙「…いいや。今回は諦める」
霖之助「そうか…でも、次に来たときに、これがあると言う保証はないよ?」
魔理沙「別に良いさ。こんなのを買う物好きも居ないだろう。邪魔したな」

霖之助「さて……」
咲夜「こんにちは」
霖之助「これはこれは。今日は何をお探しで?」
咲夜「そうね…大根と人参と…」
霖之助「うちは八百屋じゃないよ…」
咲夜「冗談ですよ。実は、古新聞をいくつか譲ってほしくて」
霖之助「古新聞?」
咲夜「あれ、窓の掃除に役立つの」
霖之助「ふむ…少し待っていてくれないか?多分あるはずだから」
咲夜「ゆっくりで良いわ。そこまで急ぎでもありませんから」
霖之助「じゃあ、商品でも見て待っていてくれ。気に入った物があったら言ってほしい」
咲夜「分かったわ」

咲夜「また商品が変わったみたいね。…………あら?これは……」

霖之助「お待たせ。かなり量があるけど…」
咲夜「大丈夫です。持っていける分だけ持っていきますから。それより……この、可愛らしいフォルムのこれは?」
霖之助「うん?……ああ、それはサンバと言う名前の道具だね。河童達が作ったという掃除機のような物だと思う」
咲夜「ふ〜ん……何だか情熱的な名前ね」
霖之助「ただ、使い方はいつもの通り分からないし、多分だけど電気が無いと動かないと思うんだ…」
咲夜「そうね…じゃあこれ、いただくわ」
霖之助「…え?」
咲夜「え?」
霖之助「買うのかい?」
咲夜「ええ。見た目可愛いし、インテリアとしても使えるんじゃないかしら?」
霖之助「まあ…気に入ったのなら良いけど…」

咲夜「では、私はこれで」
霖之助「まいどどうも」


霖之助「ああ……まあ、売ってしまった物は仕方がない。魔理沙にも忠告はしておいたし、別に問題はないかな」


魔法の森


魔理沙「はぁ……仕方がない。部屋の掃除は、お前に頑張ってもらうしかないな」
アリス「誰の事よ?」
魔理沙「人の独り言を聞くなよ」
アリス「聞こえるようなボリュームで喋るのが悪い。それより、誰に掃除を頑張ってもらうって?」
魔理沙「なんだよ…箒だよ箒。掃除用の箒が売ってなかったから、仕方なくこいつに、家の掃除を頑張ってもらうしかないんだよ…」
アリス「なんだそんな事?」
魔理沙「そんな事だよ」
アリス「箒くらい貸してあげるわよ?」
魔理沙「……うん?」
アリス「…?」
魔理沙「良いのか?」
アリス「二、三本余分にあったはずだし、別に構わないわ」
魔理沙「ありがとうアリス!恩に着るぜ♪」
アリス「分かった分かった。だからあまり大きな声出さないの」


魔法の森 マーガトロイド邸


アリス「とりあえず、中でくつろいでて。私は探してくるから」
魔理沙「ああ」
アリス「……言わなくても分かってるとは思うけど、家の中を漁らないこと」
魔理沙「分かってるって」

魔理沙「行ったかな?……さて、何かめぼしいアイテムは無いかなぁ?」
アリス「漁るなって言ったわよね?」
魔理沙「お、おう……(いつの間に……)」
アリス「はぁ……紅茶なら出してあげるから、大人しく待ってなさい」
魔理沙「わ、分かったって…だからそんな怖い顔するなよ…」

魔理沙「ふぅ…アリスの家の紅茶はいつ飲んでも旨いな。良い茶葉でも使ってるのか?」
アリス「煎れ方にコツがあるのよ」
魔理沙「おかえり。あったか?」
アリス「ほら」
魔理沙「サンキュー♪」
アリス「返さなくても良いわ。どうせ返す気も無いんでしょ?」
魔理沙「…いいや、流石に箒くらいは返すさ。元々、自分で買うつもりだったしな」
アリス「そう…と言うか、貴女も掃除をするようになったのね」
魔理沙「年末の大掃除さ。流石にそろそろまずいなと思ってたところなんだ」
アリス「ふ〜ん…何か手伝う?」
魔理沙「手伝ってくれるのは有り難いんだが…」
アリス「全部捨てる方向で」
魔理沙「丁重にお断りします」
アリス「つまらないわね…」
魔理沙「何はともあれ、箒ありがとな」
アリス「あ…うん、またね…」

アリス「大掃除か……人形の部品や魔導書なんかも増えてきて、倉庫がかなり散らかってたし…今年は早めに取り掛かろうかしら?」


霧雨邸


魔理沙「ふぅ……何だかんだで、帰るまでに時間が掛かってしまったな。さっさと取り掛かってしまおう」

コンコン

魔理沙「うん?誰だ?」
涼花「こんにちは♪」
魔理沙「こんにちは。何か用か?」
涼花「あそぼ♪」
魔理沙「ああ…悪いが、他を当たってくれないか?」
涼花「え〜…なんで?」
魔理沙「これから大掃除をするんだ」
涼花「大掃除?魔理沙お姉ちゃんが?」
魔理沙「何だよ…意外そうな顔するなよ…」
涼花「だって意外だし…じゃあ、わたしも手伝う♪」
魔理沙「いや、子供に手伝わせるのもあれだからな。それに、このくらいは自分でやらないとな」
涼花「そっか…じゃあ、頑張ってね」
魔理沙「おう♪」

魔理沙「さてと、どこから手をつけるかな?」


博麗神社


霊夢「…とりあえず、こんなものかしらね」
涼花「霊夢お姉ちゃ〜ん♪」
霊夢「涼花ちゃん、いらっしゃい」
涼花「一緒にあそぼ♪」
霊夢「う〜ん……年末の準備も一段落ついたところだし、良いわよ。何して遊ぼうか?」
涼花「う〜ん……じゃあね〜……」


霧雨邸


魔理沙「う〜ん…とりあえず、細かいものから片付けていくか…」


人間の里


妖夢「す、すみません…ターキーは置いていませんか…?」
肉屋の親父「紅魔館が買い占めていったから無いよ。そもそも、あれは予約制だからなぁ…」
妖夢「で、ですよね…あはは……鶏肉ください……」

妖夢「はぁ……幽々子様も無茶言うんだから……」
優曇華「あら、妖夢じゃない」
妖夢「優曇華さん。貴女も買い物ですか?」
優曇華「姫がクリスマスパーティーを開きたいから、ターキーを買ってきてとかむちゃくちゃ言うから、仕方なくね……今年は紅魔館でのパーティーも無いみたいだし」
妖夢「お互い、大変ですね…」
優曇華「貴女ほどではないと思うわ?あれだけ食べる亡霊姫が主人だと、作る方も大変でしょうに」
妖夢「そうでもありませんよ。それに、それを言うなら、紅魔館でパーティーが開かれた際の大量の料理は咲夜さんがほぼひとりで作っているらしいので、そっちの方が大変だと思います」
優曇華「確かに…」
妖夢「…そう言えば、優曇華さんもターキーを買いに来たと言っていましたね」
優曇華「ええ」
妖夢「生憎ですが、ターキーは売っていないそうです」
優曇華「…え?」
妖夢「なんでも、紅魔館が買い占めていったらしいですよ。それに、あれは予約制らしいです」
優曇華「そんな…」
妖夢「だから私は、普通の鶏肉を購入しましたが…」
優曇華「…仕方がない。私も鶏肉買って帰ろ」


霧雨邸


魔理沙「ゲホッゲホッ!…はぁ…かなり埃が溜まってたな…換気しないと喉に悪いぜ…」

ガチャ…

魔理沙「うぅおっ!さ、寒いぃ!」

バタン!

魔理沙「うぅ…これじゃあ窓を開けられん…しかし、窓を開けないことには…」


紅魔館


咲夜「戻ったわ」
妖精メイド「メイド長、おかえりなさい」
咲夜「悪いけど、これを運んでおいて」
妖精メイド「新聞?」
咲夜「掃除用に貰ってきたのよ」
妖精メイド「掃除用…ですか…?分かりました。そちらのお荷物は?」
咲夜「ん?…ああ、これ?これも掃除道具らしいのだけれど、使い方は分からないし、見た目は可愛らしいからインテリアにでもと思って買ってきたのよ」
妖精メイド「はあ……(可愛らしい?)」
咲夜「じゃあ、これも一緒に持って行って。どこに置くかは後で考えるから」
妖精メイド「分かりまし…お、重いぃ…だ、誰か手伝って!」


霧雨邸


魔理沙「よしよし、これだけ着込めば大丈夫だろう。…いざっ!」

ガチャ…

魔理沙「うぅっく!さ、さっきよりはマシか…それに、動けば温かくなるだろう。掃除再開だ!」


守矢神社


早苗「ただいま戻りました」
諏訪子「おかえり。お客さんが来てるよ」
早苗「お客様?」
文「どうもどうも♪お邪魔してますよ♪」
早苗「文さん。どうしたんですか?」
諏訪子「それじゃあ、私は神奈子の所に居るから」
早苗「あ、はい。文さん、今日はどの様なご用件で?」
文「ネタ探しです♪ついでに、宴会の会場はどうなるのかの確認を♪」
早苗「そっちがついでで良いんですか?……霊夢さんからの伝言です。後片付けをしっかりとしてくれるのなら博麗神社で宴会をしても良い。それが出来ないのなら、宴会は開かせない。だそうです」
文「そんな事言われて納得するとでも?」
早苗「ですよね…霊夢さんには悪いですけど、仕方がありませんね…」
文「そう言う事なら、善は急げですね。妖怪連中がこれ以上へそを曲げる前に、私はこの事を最速で伝えてきます♪」
早苗「あ、はい…」
文「ではでは〜♪」
早苗「……霊夢さん、ごめんなさい。私の力が至らないばかりに…」


霧雨邸


魔理沙「少し動き辛いが、それでも寒いよりはマシだな。この調子で、埃を掃き出してしまおう」


白玉楼


妖夢「只今戻りました」
幽々子「お帰りなさい。ターキーは」
妖夢「紅魔館が買い占めてしまったそうです。それに、ターキーは予約制みたいですよ?」
幽々子「あら、それは困ったわね…せっかく紫にも来てもらってるのに…」
妖夢「紫様がいらしてるのですか?」
紫「ええ、邪魔してるわ」
幽々子「紫には、ローストターキーを作ってもらおうと思っていたの。妖夢は作れないでしょ?」
妖夢「それで…」
紫「ターキーが無いのなら仕方がないわね。他のクリスマス料理を作ってあげるわ」
妖夢「紫様、料理出来るんですか?」
紫「あら、こう見えて腕に自信はあるのよ?まあ見ていなさい♪」
幽々子「頼りにしてるわ♪」
妖夢(…大丈夫だろうか?)


霧雨邸


魔理沙「ふぅ…流石に暑くなってきたな…一枚脱ぐか…」

パシャッ!

魔理沙「うん?」
文「麗しき乙女の服を脱ぐ瞬間、バッチリいただきました♪…下に着ていたのは残念ですが」
魔理沙「お、お前なぁ〜!」
文「では、私はこれにて♪」
魔理沙「逃がすか!マスタースパーク!」
文「おぉっと!ふふん、当たりませんねぇ♪」
魔理沙「くっ!ちょこまかと飛び回りやがって!」
文「安心してください、悪いようにはしませんから♪」
魔理沙「そんな話、信用できるわけ無いだろ?ダブルスパーク!」
文「ひょいっと♪」
魔理沙「チッ!」
文「まあまあ、そんなにカリカリしないでください?良いことを教えてあげますから」
魔理沙「良いことだと?」
文「紅魔館でクリスマスパーティーが開かれない今、やはりと言うべきか博麗神社で宴会が行われる事となりました」
魔理沙「博麗神社?霊夢が許可したのか?」
文「その辺はこれから話し合います」
魔理沙「だろうと思ったぜ…殴られても知らないからな?」
文「釣る方法ならいくらでもありますよ♪では、私はこれにて♪」
魔理沙「逃げられると思うなよ?ファイナルスパーク!」



永遠亭


優曇華「戻りました〜」
永琳「おかえり。ターキーはあった?」
優曇華「それが…かくかくしかじかでして…」
永琳「そう…それなら仕方がないわね」
優曇華「代わりに、普通の鶏肉なら買ってきましたが…」
永琳「…まあ良いんじゃない?フライドチキンとか、クリスマスらしい料理は他にもあるし」
てゐ「でも、それで姫様が納得するかなぁ?」
永琳「納得してもらうしかないわね」
てゐ「…あれを見てもそう言える?」
輝夜「ターキー♪ターキー♪」
優曇華「すごく…言い辛い…」
永琳(可愛い)
輝夜「あら?」
優曇華「っ!!」
輝夜「ターキー、買ってきてくれた?」
てゐ(笑顔が眩しい…)
優曇華「あー…何と言いますか…その…」
永琳「それじゃあ、私は料理の準備を」
てゐ「私は飾り付けを」
優曇華(に、逃げた!!)
輝夜「鈴仙、ターキーは?」
優曇華「あぅ……じ、実は……」


霧雨邸


魔理沙「くそっ!逃げられた!あんな写真、私にとっては脅威でしか無いというのに!……いや、待てよ?あいつが宴会云々言ってたってことは、間違いなくあいつも参加するよな?……と言う事は……なんだ。今すぐ回収しなくても、宴会に来たあいつから奪い取れば良いだけの話じゃないか。ふふ♪宴会での楽しみが増えたことだし、掃除に戻るか」


地霊殿


お燐「珍しいですね、さとり様からチェスに誘うなんて」
さとり「たまには良いではありませんか。しかし…冷え込んできましたね。外は雪…ですか…」
お燐「こんな日は、熱燗でもクイッといきたいものですねぇ…」
さとり「私もそう思っていたところです。が、宴会までは我慢ですよ?」
お燐「宴会やるんですか?」
さとり「先程、天狗が来て言っていましたから、間違いないと思いますよ」
お燐「じゃあ、いつも通りか。はい、チェックメイト」
さとり「!?」


霧雨邸


魔理沙「…おや?懐かしいな。こんな所にあったのか。これを読んでたのは…魅魔様に弟子入りしてた頃だったかな?…休憩がてら、ちょっと読んでみるか」


紅魔館


レミリア「咲夜〜。…さ〜く〜や〜」
咲夜「お嬢様。もう起きていらしたのですか?」
レミリア「フランに叩き起こされたのよ…雪が降ってるって……まだ眠いのに…。それより、この丸いのはなに?」
咲夜「香林堂に売っていた、サンバと言う道具です。何でも、自動的に掃除をしてくれる優れ物だとか」
レミリア「ふ〜ん…使い方、分かってるの?」
咲夜「分かりませんわ」
レミリア「だったら何で買ってきたのよ…」
咲夜「可愛らしいじゃないですか」
レミリア「……そう?まあ良いわ。私はもう一眠りするから…」
咲夜「あ、お嬢様」
レミリア「なに?」
咲夜「今年は何故、パーティーを開かないのですか?」
レミリア「たまには霊夢の所で、まったり過ごすのも良いかと思ってね」
咲夜「そうでしたか。一応、宴会は開かれるみたいですけど」
レミリア「うちでパーティーしなければ博麗神社に流れる。当然の結果よ。じゃあ、宴会まで寝てるから」
咲夜「はい、分かりました」
妖精メイド「メイド長〜」
咲夜「いま行くわ」


霧雨邸


魔理沙「すっかり忘れていたが、この頃の私ってこんなの読んでたんだな。こっちは…おお、これまた懐かしいな。確かこれは、外の世界から流れ着いた漫画だったっけ。香林から譲ってもらった物だったかな?最近はあまり、漫画とか読まなくなったな…」


命蓮寺


文「…と、言う訳なのですよ」
星「なるほど。つまり今年は、博麗神社で宴会になると」
文「そう言うことです。では、私はこれにて♪」
ナズーリン「…で?どうするんですか?」
星「参加したいところだけど…」
村紗「参加しちゃえばいいじゃない」
一輪「でも、聖にバレたら?」
村紗「上手く説得するのよ。それに、いざとなったら強行手段に出るわ」
ぬえ「なになに?何だか物騒な話をしてるじゃない♪」
村紗「別に物騒な事は無いわ。今年は博麗神社で宴会みたいだから、何とかして参加しようと思ってたところ」
ぬえ「バレたら説教じゃない?」
村紗「そうならないように説得するのよ。いざとなれば強行手段よ」
ぬえ「そっちを詳しく!」
ナズーリン「待て待て、まずは聖の説得からでしょ?無理だろうけど」
一輪「前にもバレて、説教されたからね…」
星「…もしかして、コッソリ抜け出したから説教されたんじゃない?ここは正直に言ってみるとか」
ナズーリン「って言ってる星に行かせるのが良いと思うけど、皆はどう?」
全員「賛成」
ナズーリン「と言うわけで、いってらっしゃい♪」
星「くっ!…後で覚えてろ…」


霧雨邸


魔理沙「ふぅ、笑った笑った。内容を覚えてしまうほど読んだと思っていたが、久々に読むとやはり笑ってしまうな。さて……何か忘れているような?」


博麗神社


涼花「はぁ〜、楽しかった♪」
ミスティア「次は何して遊ぶ?」
チルノ「弾幕ごっこ!」
ルーミア「以外で」
霊夢「ち、ちょっと待って…」
大妖精「どうしました?」
霊夢「遊び続けで、流石に疲れたわ…」
リグル「運動不足なだけでしょ?」
霊夢「そ、それを言われると…と言うかあんた達、いつの間にか集まってきたわね…」
チルノ「楽しそうだったからね」
リグル「でもさ、霊夢が一緒になって遊ぶなんて、なかなか無い事だよね」
大妖精「そうですね。いつもは、魔理沙さんが付き合ってくれますけど」
ミスティア「何だか不思議な感覚ね」
ルーミア「ひょっとして母性に目覚め」

ガンッ!

霊夢「変なこと言うな!殴るわよ!」
ルーミア「いったぁ〜!殴ってから言わないでよ…」
霊夢「まったく…」
文「霊夢さ〜ん!」
霊夢「あら?なんか用?」
文「実はですね、折り入って相談が…」
霊夢「却下」
文「なっ!?まだ何も言ってないじゃないですか!」
霊夢「どうせ、ここで宴会を開きたいって言うんでしょ?」
文「鋭いですね…しかし、今回は引き下がりませんよ?」
霊夢「やけに強気ね…なんだか嫌な予感がするけど…」


霧雨邸


魔理沙「あぁ〜〜〜!!!」


永遠亭


輝夜「……ターキー、楽しみにしてたのに……」
優曇華「も、申し訳ありません!」
文「そんな輝夜さんに朗報です♪」
輝夜「あら天狗さん。朗報って何かしら?」
文「今年は博麗神社で宴会ですよ♪紅魔館の皆さんも行くみたいですし、ターキーは買い占められた後で日持ちも良くない。なので、博麗神社の宴会で、輝夜さんのお望みの物が出て来るかも」
輝夜「う〜ん…」
永琳「悪い話ではないと思いますよ?」
優曇華(いつの間に…)
輝夜「そうね……じゃあ、永遠亭でのクリスマスパーティーは諦めて、博麗神社での宴会を楽しむとしましょう」
文「では、私はこれにて。他にも知らせなければならない方々がいらっしゃいますから」
永琳「わざわざ悪かったわね」
文「ではでは〜♪」

てゐ「……ただ宴会開催を知らせに来ただけとは思えないね」
永琳「念のために、後で締め上げておきましょう」


霧雨邸


魔理沙「すっかり忘れてたぜ!本なんか読んでる場合じゃなかった!早く宴会の準備をしないと!」

魔理沙「……………」

魔理沙「違うって!大掃除をしていたのに何を言っているんだ私は!」
アリス「五月蠅いわね…外まで聞こえてるわよ?」
魔理沙「ア、アリス?」
アリス「……その様子だと、捗っていないみたいね」
魔理沙「う……」
アリス「仕方がない。私が手伝ってあげるわ」
魔理沙「そ、それは…」
アリス「安心して?魔理沙が捨てて良いって言う物以外は捨てないから」
魔理沙「ほ、本当か?ありがとうアリス!恩に着るぜ♪」
アリス「わ、分かったから抱きつかないでよ!」
魔理沙「あ〜、ぬくぬくだぜ〜♪」
アリス「…全部捨てるわね」
魔理沙「わ、悪かった…だからそんな怖いこと言うなよ…」
アリス「はぁ…もう…」


紅魔館


咲夜「こんなものかしらね?さて、床の掃除を……あら?」
妖精メイド「メイド長、どうしました?」
咲夜「貴女達、床の掃除をした?」
妖精メイド「いいえ、まだですけど?」
咲夜「じゃあいったい誰が、こんなに綺麗になるまで床掃除をしたのかしら?」
妖精メイド「え?え?」
咲夜「貴女達ではないのね?」
妖精メイド「は、はい。私達は先程まで窓の掃除をしていましたから…」
咲夜「そうよね…それは私が見ていたし、終わった子が気を利かせて床掃除までやるとも思えない」
妖精メイド「お嬢様やパチュリー様、妹様ではないと思いますし…」
咲夜「妖怪の類?でも、掃除好きな妖怪なんていたかしら?」
妖精メイド「また事件ですかね?」
咲夜「事件として取り扱うにはあまりにも小さな事だし、綺麗に掃除してくれているのだから、文句は言わないわ。それよりも、普段の貴女達もこのくらい綺麗に掃除をしてほしいものだけどね」
妖精メイド「う……わ、私、洗濯物を見てきます!」
咲夜「まったく……それにしても、誰が掃除をしてくれたのかしら?」


霧雨邸


アリス「魔理沙、これは?」
魔理沙「それはとっておいてくれ」
アリス「魔理沙」
魔理沙「うん?」
アリス「これは?」
魔理沙「それもとっておいてくれ」
アリス「…魔理沙」
魔理沙「なんだ?」
アリス「ほとんど片付かないんだけど?」
魔理沙「仕方がないだろ?後で使える物なんだから」
アリス「だから物が溜まっていくんじゃない。普段使わないのなら捨てたら?」
魔理沙「いつか使う時がくるんだよ」
アリス「それがいつになることやら…」
魔理沙「とりあえず、埃だけは掃き出してあるからな。後は整理するだけなんだ」
アリス「はぁ…整理のしようがないわね…」


人間の里


文「と言う訳なのですよ」
神子「博麗神社で…つまりはいつも通りですか。しかし、そんなに大勢集まって大丈夫なのでしょうか?」
文「さあ?私は、クリスマスなのにパーティーが開かれず、嘆いている皆さんにお知らせをしているだけです。参加するかどうかは本人の自由ですから」
布都「そんなこと言っても、開かれると分かれば全員参加しようと思うのでは?」
文「結局はお酒の匂いに釣られて集まってきてしまいますから、私がお知らせしようが関係ないのですけどね」
屠自古「だったら何故?」
文「せっかくの年末ですし、皆さんと一緒に楽しんだ方がよろしいかと♪」
布都「本音は?」
文「ネタください」
布都「そんなことだろうと思った」
文「まあ、楽しんで欲しいのは事実ですし、気に止めて置いてください。ではでは〜♪」
屠自古「…どうします?」
神子「博麗の巫女には悪いけどいつも通りでしょう。参加しない理由もありません」
布都「激昂した巫女に退治されなきゃ良いが…」
神子「その時はその時ですよ」


霧雨邸


アリス「はぁ…とりあえず、普通に生活出来るくらいまでは片付いたわね…」
魔理沙「ありがとな」
アリス「…いつか、要らない物を捨てなさいよ?」
魔理沙「ああ、いつかな」
アリス「その『いつか』がいつになるのかしらね。じゃあ、後は頑張りなさい?」
魔理沙「ああ」
アリス「…それから、一週間くらいはこの状態を維持しなさいよ?」
魔理沙「分かってるって」


紅魔館


咲夜「さて、お掃除ももう一息ね。それにしても、だれが掃除をしてくれたのかしら?」
パチュリー「あら、どうしたの?」
咲夜「パチュリー様。実は、誰かが床掃除をしてくださったみたいなのですけど、それが誰なのか分からなくて」
パチュリー「床掃除?妖精メイドじゃないの?」
咲夜「いいえ…メイド達は窓掃除をしていましたし、終わった子が気を利かせて…なんて事もあり得ないでしょう」
パチュリー「ふ〜ん…でも、綺麗になっているのなら良いじゃない。掃除をする手間が省けて」
咲夜「それはそうですが…」
パチュリー「それよりも、もう12時を回ってるわ。そろそろ、昼食を作ってほしいのだけど?」
咲夜「申し訳ありませんでした。すぐに用意いたします」
パチュリー「…床掃除、ねぇ…」


霧雨邸


魔理沙「なんだ…まだ昼じゃないか。てっきり夕方かと思ってたぜ。…昼食にするか」

霧雨邸 キッチン

魔理沙「おいおい…アリスの奴、勝手に片付けたな?おかげで、調理器具の場所が分からんではないか…とりあえず、フライパンだけでも探しておくか」


博麗神社


リグル「ねえ巫女さん、そんなに真っ赤になっちゃってどうしたの?」
霊夢「へ!?な、何でもないわよ!」
ミスティア「その写真を見せられてから宴会も了承しちゃうし…何が写ってるの?」
ルーミア「そりゃあ、人に見せられないようなものでしょう」
チルノ「それって、見られて恥ずかしいものって事だよね」
涼花「だったら、その写真を見てみたいよね」
霊夢「む、無理よ無理!こんなの他人に見せられないわ!」
リグル「こんなに動揺するなんて…」
チルノ「これは確認しなきゃ損をする!」
霊夢「ば、馬鹿っ!やめなさい!」
ルーミア「ひょいっと♪」
霊夢「ああっ!こらっ!」
ルーミア「…………うわぁ」
霊夢「返しなさい!」
ルーミア「これはアウトだね…みんなは見ない方が良いと思うよ?特に涼花ちゃんはね。ある意味、それくらいショッキングな光景だから」
リグル「そんなに?」
霊夢「もう!こんな写真、焼却処分よ!」
チルノ「え〜、勿体ない」
霊夢「勿体なくない!」
大妖精「仕方がないよ。諦めよう?」
霊夢「こんなものを撮っていたなんて…後で絶対、痛い目に遭わせてやるわ!」


霧雨邸 キッチン


魔理沙「ふぅ…あったあった。しかし、これを出すためにかなり散らかってしまったな…。まったくアリスめ…こんな奥の方にしまうなよな。片付けが面倒になってしまったではないか」


紅魔館


咲夜「また綺麗になってる…いったい誰の仕業?」
レミリア「さくや〜…おなか空いた〜…」
咲夜「あ、はい。只今お持ちします」
レミリア「……うん?あれは……?」

咲夜「お待たせいたしました」
レミリア「ご苦労様。あの子、なかなか良い感じよ」
咲夜「あの子?」
レミリア「ほら、貴女が買ってきた…なんて名前だったかしら?」
咲夜「……ひょっとして、クリ○ゾンですか?いけませんよ?こんな真っ昼間にそんなお話をされては」
レミリア「違うわよ!」
咲夜「気になる方は検索を」
レミリア「させるな!そうじゃなくて、さっき貴女が買ってきたお掃除ロボの事よ!」
咲夜「ああ、サンバの事でしたか」
レミリア「まったく…貴女の頭は一足先に春なのかしら?」
咲夜「お嬢様が紛らわしいこと言うから…それより、サンバがどうかなさいましたか?」
レミリア「まあ、お掃除ロボと言うだけあって、床がきれいになっていたわね。動きもなかなか、愛嬌があって良かったわ」
咲夜「え?サンバ、動いていたのですか?」
レミリア「あら、貴女が動かしたんじゃないの?」
咲夜「まさか。電気も無いのにどうやって」
パチュリー「そこは私が説明するわ」
レミリア「パチェ?起きてたの?」
パチュリー「昼食を食べてたからね。それより、あのサンバって子。どうやら充電式だったみたいよ?」
咲夜「充電?」
パチュリー「電気を貯めておくことが出来るの。そのサンバが、何かの拍子に電源が入っていたみたいで、咲夜が知らない内に掃除をしていたみたい」
レミリア「あれだけ綺麗にしてくれれば優秀ね」
パチュリー「でも、その充電ももう無いみたい。ちょっと調べてみたけど、スイッチを入れても動かなかったわ」
咲夜「残念です…やはりインテリアとして使うしかないのかしら?」
レミリア「随分と、あのフォルムに惚れ込んでるみたいね」
咲夜「だって可愛いじゃないですか」
レミリア「動きだけはね。さて、昼食を食べて少し休んだら、宴会に行く準備でもしようかしら」
咲夜「でしたら、今日は厚手の物をお召しになられた方が良いかと」
レミリア「ああ…雪降ってるし、その方が良いかもね」
パチュリー「私は…本の整理とか色々とやることがあるし、それが片付いたら宴会に向かうわ」
咲夜「妖精メイドに手伝わせましょうか?」
パチュリー「私なりの片付け方があるから、遠慮しておくわ。それに、小悪魔もいるから大丈夫よ」
咲夜「そうですか。何か入り用でしたら、すぐにお申し付けください」
パチュリー「分かったわ」


霧雨邸


魔理沙「さて、ご飯も食べたし、少し休むか。残りの片付けはその後だな」


命蓮寺


聖「……………」
星「……………」
聖「はぁ……分かりました。宴会へ行くことを許可しましょう」
星「ほ、本当ですか!?」
聖「ただし、あまり羽目を外さないこと。呑みすぎないこと。良いですね?」
星「はい!ありがとうございます!」
聖「まったく……」
星「しかし何故?私はてっきり却下されるものと…」
聖「今年は“まあまあ”頑張っていましたし、戒律も“そこそこ”守っていましたからね」
星「あはは……厳しいお言葉で……」
聖「来年もそれなりに頑張って欲しいと言う意味合いも含めて、今回の宴会参加を許可した次第です」
星「本音は?」
聖「楽しみたいに決まっています。さあ、早く準備をするように伝えてください」


霧雨邸


魔理沙「ふむ……キッチンのあれは見なかったことにしよう。さあ、残りはもう少しだ。頑張ろう」


白玉楼


紫「さあ、出来たわよ♪」
妖夢(見た目は普通…?)
幽々子「あら、美味しそう♪食べても良い?」
紫「もちろんよ」
幽々子「では、いただきま〜す♪」


博麗神社


霊夢「ところで、あんた達は?お昼ご飯はいいの?」
チルノ「え?作ってくれないの?」
ルーミア「宴会まで我慢すれば?そろそろ集まってくると思うし」
霊夢「どうせ夜でしょ?」
ミスティア「夜なの?」
リグル「開催時間は言ってなかったよね?」
萃香「と言うわけで、一足先に来ちゃった♪」
霊夢「来ちゃった♪じゃないわよ!まだ何も準備してないわよ?」
萃香「そう思って、お酒だけは萃めてきてあげたよ♪」
レミリア「つまみは任せなさい」
咲夜「本当はクリスマスパーティーのために買っておいたターキーですが、よろしかったら酒のつまみにでも」
レミリア「ついでに、私達もお酒は持ってきたわ。ワイン以外もあるから、好きなのを呑んでちょうだい」
紫「みんな大好き大吟醸もあるわ。選り取り見取りね」
霊夢「一気に騒がしくなったわね…」
紫「他の子達も向かってるわ」
幽々子「紫!やっと見付けたわ!観念しなさい!」
紫「ま、まだ怒ってる?」
幽々子「当たり前じゃない!」
霊夢「ち、ちょっとちょっと!どうしたのよ?あんたが怒るなんて珍しいじゃない…」
妖夢「はぁはぁ、やっと追いついた…」
霊夢「ちょっと妖夢、これはどう言う状況なのよ?」
妖夢「じ、実は…」


霧雨邸


魔理沙「とりあえずはこんな所だろう」
アリス「魔理沙、片付けは捗ってる?」
魔理沙「とりあえずはな」
アリス「…あまり変わってないように見えるけど?」
魔理沙「そんな事はないさ。それに、今日一日で仕上げるとも言ってないしな」
アリス「あ、そう」
魔理沙「で?何の用だ?」
アリス「もう、宴会が始まってるみたいよ?」
魔理沙「気の早い連中だぜ。それじゃあ、私達も行くか」
アリス「飛んでいく?」
魔理沙「もちろんだ。…と言いたいところだが、雪も降ってるし寒いからな。歩いていくか」


博麗神社


霊夢「紫の料理が不味かった?」
妖夢「はい…幽々子様も紫様の料理だからと、最初のうちは我慢していたみたいですが…」
幽々子「あんなに不味い料理は、ここ数十年…いや、数百年は食べてなかったわ!」
紫「そ、そんなに不味いことはないと思うけど…」
妖夢「砂糖と塩を間違えるのはまだ可愛いもので、何を思ったのかフライドチキンにハチミツをかけたり…」
霊夢「あれ、結構好きよ?」
妖夢「え……」
霊夢「冗談よ。ほら幽々子、ここなら美味しい料理もたくさんあるから、機嫌を直しなさい?」
幽々子「でも!」
霊夢「あまり騒ぐと、問答無用でつまみ出すわよ?」
幽々子「う〜……分かったわよ……」
霊夢「紫、あんたもあんたよ。なんでフライドチキンにハチミツなんか」
紫「だって、ハチミツは万能調味料だって聞いたから…」
霊夢「限度があるわよ。ここに出てる料理を見て、少しは勉強しなさい?」
紫「はい……」
妖夢「紫様が大人しく引き下がるなんて…」
霊夢「自分でも、薄々感づいてはいたんでしょ?」
妖夢「…紫様の料理の腕、上がりますかね?」
霊夢「無理だと思うな…」
魔理沙「お〜い!霊夢〜!」
霊夢「あら魔理沙。大掃除は済んだの?」
魔理沙「今日一日で仕上げるとも言ってないからな。途中で切り上げてきた」
霊夢「あ、そう」
魔理沙「それより、もうかなり盛り上がってるみたいだな」
アリス「涼花ちゃんも混じってるみたいだけど…大丈夫なの?」
霊夢「お酒さえ近付けなければ大丈夫よ」
アリス「なら良いけどね」
文「ち、ちょっと皆さん!落ち着いてください!」
霊夢「うん?」
永琳「やっぱり、輝夜の寝室とか色々と盗撮してたみたいね。覚悟は出来てるんでしょうね?」
文「うぐ……あ!霊夢さん、魔理沙さん!助けてください!」
霊夢「丁度よかったわ。私も、あんたに聞きたいことが山ほどあるのよね」
文「え?」
魔理沙「私も、お前に用があるんだ。この際、他の奴らも集めてじっくりと話を聞こうぜ?」
文「ち、ちょっと!離して!い、いやああぁぁぁ!」
アリス「あらら…」
涼花「あ、アリスお姉ちゃんだ〜♪」
アリス「う……すでにお酒臭い……」
涼花「ねえねえ、向こうで一緒に料理食べよう♪」
アリス「う〜ん……良いわよ。私が近くで見ていれば大丈夫でしょうし」
聖「賑わっていますね」
さとり「あら、貴女も来ていたのですか?」
聖「星達が暴走しないように付き添いで。貴女は…いったい何を?」
さとり「チェスです」
聖「チェス?」
さとり「西洋の将棋のようなものです。良かったら、一勝負どうですか?」
聖「そう言う事なら、吸血鬼に頼んだら良いではないですか」
お燐「その吸血鬼に負けたから、貴女に目を付けたんですよ」
さとり「余計なこと言わないでください」
聖「ふむ…では、少しやってみましょうか」
神子「おや、面白そうなことをしていますね。少し拝見させてもらいます」
お燐「心を読めるさとり様が負け続きですからね…素人相手にどうなるか」
さとり「五月蠅いですね…気が散ります」
神子「素人相手に何をムキになっているのか…」
さとり「ムキになど…」
聖「あ、あの…これって…?」
お燐「あ、チェックメイト。これで三連敗ですね」
さとり「むぅ……」
神子「では、私と勝負してみませんか?恥ずかしながら、勝負事には弱いので」
お燐「これで負けたら、しばらく立ち直れないでしょうけどね」
紫「お酒を呑みながら頭を使う勝負なんて…よくやるわね」
霊夢「まあ、それで楽しんでるんだから良いんじゃない?」
紫「あらお帰り。あの天狗は?」
霊夢「全員で締め上げてやったわ。これで少しは大人しくなるでしょ」
紫「あの子も蜂の巣をつつくような真似をしなければ、そんな目に遭わないのに」
文「蜂の巣には、甘い甘い蜂蜜がたくさん蓄えられています。それだけ危険を冒す価値があるのですよ♪」
霊夢「あんた、まだ懲りてないの?」
文「いえいえ、流石にこれ以上されたら命に関わりますからね…今夜は大人しくお酒をいただきますよ」
涼花「霊夢お姉ちゃ〜ん♪」
霊夢「おっと。涼花ちゃんもすっかり出来上がっちゃってるわね」
涼花「霊夢お姉ちゃん、なでなでして〜♪」
霊夢「はいはい」
涼花「ん…えへへ〜♪」
アリス「今日の涼花ちゃんは甘えたがりみたいね」
霊夢「普段からこのくらいなら可愛いんだけどね」
紫「言ってる霊夢も満更でもなさそうね」
アリス「母性に目覚めた?」
霊夢「変なこと言うな」
アリス「別に変なことは言ってないわ」
紫「まあ、この寝顔を見たら、誰だって母性に目覚めるわよ」
霊夢「寝顔?」
涼花「すー…すー…」
アリス「あらあら…」
霊夢「仕方がない。涼花ちゃんを布団まで運んで…」

ギュッ

涼花「霊夢お姉ちゃ〜ん…」
霊夢「………」
アリス「すっごいにやけ顔」
霊夢「に、にやけてない!///」
紫「仕方がないから、しばらくそのままでいるしかないわねw」
霊夢「くっ……後で覚えてなさい?」
紫「さあ、私達はお酒を楽しみましょうか」
アリス「そうね。霊夢?寝顔が可愛いからって、食べちゃだめよ?」
霊夢「誰が!///」
涼花「んん〜……」
霊夢「あ……」
紫「ほら、怒鳴ると起きちゃうわ」
アリス「しっかり面倒見なさい」
霊夢「………」
涼花「すー…すー…」
霊夢「……たまには良いか」
魔理沙「霊夢、話は聞いたぜ。ほら、一本貰ってきてやったから、一緒に呑もうぜ?」
霊夢「ありがと」
魔理沙「…へへ♪可愛い寝顔だな♪」
霊夢「そうね。見てると癒されるわ」
魔理沙「…霊夢」
霊夢「なに?」
魔理沙「来年もよろしくな」
霊夢「…うん」
魔理沙「それじゃあ、少し気が早いが、来年もよい年になると願って」
霊夢&魔理沙「乾杯」


今年もありがとうございました!
終わり